2020年度 中央環境審議会地球環境部会低炭素社会実行計画フォローアップ専門委員会(第3回) 議事録

1.日時

令和3年3月2日(火)10時20分~11時00分

2.場所

WEBによる開催

3.議事録

午前10時20分 開会

地球温暖化対策課長

 地球温暖化対策課長の小笠原でございます。それでは、お時間になりましたので、ただいまより2020年度中央環境審議会地球環境部会、低炭素社会実行計画フォローアップ専門委員会の第3回を開催いたします。本日はご多忙のところご出席いただき誠にありがとうございます。特に、先生方におかれましては、短期間に3回の委員会対応を誠にありがとうございます。

 本日は、新型コロナウイルス感染症防止のため、オンラインにて実施させていただきます。委員の皆様は資料の名簿のとおりでございます。本日は、藤江委員、秋元委員、齋藤委員、馬場委員、東川委員、森口委員が都合によりご欠席となります。

また、産業構造審議会におけるフォローアップとの連携を促進するため、産業構造審議会から岡部委員、佐々木委員のお二方にご参加いただいております。

審議は公開とさせていただき、ユーチューブで同時配信いたします。通信環境の負荷制限のため、ご発言の際のとき、カメラはオフ、ミュートでお願いいたします。

 では、ここで委員長から一言、ご挨拶をいただきます。

大塚委員長お願いいたします。

大塚委員長

 はい、大塚でございます。おはようございます。本日は、環境省所管業種の低炭素社会実行計画のフォローアップにご参加いただきまして、誠にありがとうございます。皆様、ご案内のとおり昨年10月、菅総理が2050年カーボンニュートラルにサインをされました。これを受けて、政府はもとより、各業界、企業も含めて脱炭素社会の実現に向けて大きく動き出したと感じております。2050年までの脱炭素社会の実現には、イノベーションが必須であると言われていますが、それだけではなく、あらゆる主体が今できることに取り組んで温室効果ガスの排出量を着実に削減していくことが重要です。

 温室効果ガスの削減に関しましては、累積排出量が問題になりますので、今から処していくということが急務で重要でございます。業界ごとの自主的取組である低炭素社会実行計画につきましては、地球温暖化対策計画の中で、着実な実施の評価、検証を行うことが位置づけられております。業界ごとに削減目標を設定し、Best Available Technology(BAT)の最大限の導入、積極的な省エネ努力など自主的な取り組みを進めていただくことが求められております。

本日は、ペット協会の低炭素社会実行計画の進捗状況についてご審議いただきます。委員の皆様におかれましては、2050年までの脱炭素社会の実現という大きな目標を踏まえて、各業界の計画のPDCAサイクルがうまく回るように積極的なインプットをお願い申し上げます。

また、ペット協会においては、本日の審議結果を来年度以降の計画の実施及び点検につなげていただきますようよろしくお願いいたします。

私の挨拶は、これで終わらせていただきます。

地球温暖化対策課長

 どうもありがとうございました。

本日は、2019年度の低炭素社会実行計画の進捗状況及び2020年度以降の見通し目標達成に向けた取組についてご説明いただくため、全国ペット協会のご担当者様にご参加いただいています。

説明に当たりましては、あらかじめお願い申し上げておりますとおり、持ち時間10分でお願いいたします。終了2分前と終了時には事務局がベルを鳴らします。委員にご議論をいただく時間を確保するためにご協力のほどよろしくお願いいたします。

それでは、以下の進行を大塚委員長にお願いいたします。

大塚委員長

 はい、それでは、議事に入りたいと思います。本日は、事務局及び業界団体の方から資料について説明いただいた後で、ご審議いただくことになります。

 まず、資料の3及び4につきまして、事務局から説明をお願いいたします。

地球温暖化対策課長

 はい、資料3は、進捗状況の概要でございます。実績を一体の表にしております。低炭素社会実行計画の四つの柱に沿って、本日ご説明いただく内容をまとめた資料であり、1が現実績、それから低炭素製品、サービス等による他部門での貢献、海外での削減貢献、革新的技術の開発、導入に関する定量的・定性的分析の有無を整理しております。特に一つ目の柱である2020年、2030年の削減目標については、目標値表水準や実績に関しての統制なる説明ができているか。

 二つ目、三つ目の柱である、他部門での貢献、海外の削減貢献については、評価の強みに関した削減貢献の定量的・定性的な品目の実施ができているか。

 四つ目の柱である、いわゆる革新的技術の開発、導入については、中長期的に大きな排出削減につながるような革新的技術、サービスの開発、導入についても、キザイの流出がとれないかという観点から、ご議論をお願いいたします。

 資料4の2020年度低炭素社会実行計画評価、検証については、今年度の実績と今後のスケジュールを記載しております。3月2日と書いてあるのが、本日の専門委員会のことになっております。

 経済産業省所管業種のフォローアップについては、産構審の産業技術環境分科会地球環境小委員会においてフォローアップ、WGがアユされており、専門委員会からも過去WGにご参加いただいております。

 また、中環審の低炭素社会実行計画フォローアップ専門委員会と産構審の地球環境小委員会の合同会議を書面開催し、環境省所管業種と経産省所管業種について報告、議論する予定です。

大塚委員長

 はい、それでは、資料の5につきまして、全国ペット協会からご説明をお願いいたします。

 よろしくお願いします。

松山氏

 全国ペット協会の松山です。本日は、よろしくお願いいたします。詳細は事務局の赤澤のほうからご報告いたします。

赤澤氏

 全国ペット協会の赤澤と申します。お忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。

まず、初めに、すいません。私、今、事務局からつながせていただいておりまして、ひょっとしたら遠くですと、電話のベルが鳴ったりする音が入ってくるかもしれません。あらかじめご了承ください。会話は聞こえないくらい離れています。

それでは、1ページをめくっていただきます。私ども、資料をまとめさせていただいたのは、大きく二つに分かれておりまして、1と2でペット産業界、主に小売業の計画になっておりますので、その業界の現状、環境について少しご説明させていただいた後、低炭素社会実行計画につきまして説明させていただければと思います。めくってください。

初めに、ペット小売業の概要ということでまとめさせていただいております。最初にもお伝えしましたが、私どもの計画は、ペット小売業における低炭素社会実行計画ということでございまして、ペット小売業というのは、ペット動物、わんちゃんや猫ちゃんとか、それだけではなくて、用品の販売というような方々に、ご協力、ご参加いただいている計画になっております。

業界の規模としましては、事業所数で21,069事業所と書かせていただいております。こちらの数字自体は、動物を取り扱う商売をしている方々は、動物の愛護及び管理に関する法律によって自治体に登録をしてから、登録制で管理されておりますので、その登録数から、販売業の事業所数ですね、法人数ではなくて、事業所数を環境省さんが発表された数字を持ってきております。平成31年4月1日時点ということになりますが、今、令和2年の4月1日まで公開されておりまして、若干ですが、増えつつあるような状況です。

 この零細企業が大多数ということで書かせていただいておりますが、私どもの産業の特徴といいますか、ほとんどが、1店舗のごくごく小さな事業所が多いという形になっております。ちなみに、この21,000事業所のうち、わんちゃん猫ちゃんを取り扱っていらっしゃるところは、多分8割弱くらいというような数字になっておりまして、またこの21,000くらいの6割くらいが、わんちゃん、猫ちゃんブリーディングですとか、やられているという形で出ておりまして、ブリーディングをされながら、販売をしたりするところもあるんですけども、そういったところは、ごくごく零細なものが多いということになっております。事業規模自体は、こちら、正確な数値、データというものが存在していないので、これは参考程度に考えてください。

ペット小売業における低炭素社会における私どもが行っている計画、こちらには、2019年度では、12社、228事業所に参加いただいております。現在は、支店が複数店舗あるような比較的大規模な事業者様がメインにご協力いただいております。市場全体で考えれば、零細なところが多いですけれども、こちらの計画にお取組に参加いただいているのは、比較的規模が大きいのが多くなっているというのが現状です。めくっていただけますでしょうか。

業界の現状ということで、ページを用意してございます。最初に主に、わんちゃん、よく取り上げられております、マーケットも大きいものですから、わんちゃんの推定飼育頭数の推移というのを棒グラフでお示しさせていただいております。こちらの数値は、一般社団法人のペットフード協会さまが、毎年調べている推定飼育頭数になっております。ずっと減少傾向にあるのですが、直近で、2020年の数値も発表されております。ここは2019年で879万7,000頭となっておりましたが、2020年では、848万9,000頭ということで、やはり下がっていく率は変わっていないというような状況になっております。次いっていただきますでしょうか。

 第一種動物取扱業は、先ほども少し説明いたしましたが、自治体に登録が必要な営業形態になっておりまして、法律上は、こちら第一種動物取扱業というような名前で呼ばれております。この第一種動物取扱業には、販売、保管、訓練などいろいろあるんですけども、この販売業は、ちょっと下がったり、横ばいだったんですけども、若干先ほども少しお話ししましたが、上昇傾向にあります。

ですが、保管というようなサービスですね、保管の中には、ペットのホテルだけではなくて、トリミング、美容ですね、そういうところも含まれているんですけども、その伸びに比べれば、まだまだちょっと伸び率は少ないような形になっております。例年ですね、このご説明をさせていただくとき、あるいは、報告の中にも少し挙げさせていただいておりますが、新しい法規制ですね、その影響が今後の市場にどう影響してくるかというのを懸念しておりますので、これから先、なかなか先が読めないような状態が続いていますというようなことを報告させていただいておりましたが、法律自体は、昨年の6月の1日から変わった法律が施行されておりますが、新しい規制がたくさん盛り込まれてきてることもありまして、施行が何段階かに分けてスタートするような形になっております。今年の6月1日から、新しい基準が施行されるということが決まっておりまして、その基準自体もまた、少し経過措置が設けられたり、いろいろあるんですけれども、その中で、わんちゃん、猫ちゃんの飼養管理スペースの問題だとか、各1人当たりの管理頭数、あるいは、ブリーディングに関する規制ですとか、ブリーディングに関するところは、今回の参加企業にはあまり関係ないかもしれないですけども、一応スペースですとか、1人当たりの管理頭数等々も含めて、厳格な数値規制が導入されてくるというのが決まっております。

今までのケアや管理方法とは、変えなければいけないところというのも多く出てきているのが事実でございまして、市場自体の影響もそうなんですけども、この計画自体、どう影響するかというところをまだはっきりつかめてないんですけれども、事業者が、しっかりとできるように、協会としても取り組んでいきたいと思います。

 次いっていただいてよろしいでしょうか。ここからが、低炭素社会の実行計画でございます。目標としては、二酸化炭素のCO₂排出量の原単位とさせていただきます。法人施設というのが、参加される法人施設というのは、それほど上下しないんですけれども、1社の中で、新しい店舗ができたり、改変したり、店舗がなくなったりというのが、結構頻繁に起こるものですから、電気使用量から算出した二酸化炭素、これを店舗の床面積と営業時間で割って、原単位というものを出して目標値としております。2020年と2030年の目標は、いずれもですね、2012年度と比較して、同水準とするのをさせていただいております。この2012年というのが、私どもの低炭素社会実行計画より以前の計画ですね、自主行動計画というのを2007年から12年の間で行わせていただいたんですが、その最終年の数値になっております。当時は、零細な事業所様もご参加いただいて、数値ですね、二酸化炭素を検出してきたんですけれども、その中で、零細な方々でもあの削減ができる、取組ができるような削減というのをかなりのお取組いただいた結果と考えておりますので、2012年度の数値以下を目指していくことは、かなり最大限の努力を踏まえた数値であるというふうに考えておりますので、こういう目標にしております。お願いします。

 2019年度の実績値ですが、生産活動量自体は、195万㎡、アワーということで、少し昨年より増えてはいるんですけれども、二酸化炭素の排出量、それから原単位とも前年度よりも削減にすることができております。参加事業所に少し事業所数自体も変化が生じているため、多少できているという形ではありますが、今後の課題は、同計画に参加いただける事業所をやはり可能な限り増やしていく、また、同じ思いで、こういう思いで日々営業を行うような事業者が少しでも増えたらと考えているところです。

次、お願いいたします。2019年度、協力参加事業所がやってきた取組なんですが、上が設備ですとかの導入、下が活動面、運用面のところになっておりますが、やはり設備の導入、経費がかかる物というよりは、活動ですね、下のほうがどうしても多くなっているというのが、これまでの傾向でございます。

 次、お願いいたします。情報発信の取組という形でこの計画自体、あるいは、ペットショップ等での低炭素、COを削減する活動について、会報誌、年4回発行している会報誌なんですけども、こちらで定期的に適宜情報発信をさせていただいております。先ほどの活動内容を見ていただいたように、ご協力いただいている店舗でも、設備の導入というのも徐々に膨らんできてはいるんですけれども、やはり、まだ運用面のところが多い。それは、零細な事業所だからというのもありますけれども、昨年、おととしからですね、環境省様にもご協力いただきまして、この会報、それからホームページもそうなんですけれども、中小企業、零細なところでも活用できるような公的支援の情報、各種の情報をまとめさせていただいております。補助金ですとか、税制猶予の措置ですとか、そういったものを会報、ホームページを通じてご紹介をさせていただきながら、お取組を促進していきたいと考えております。

参加事業所には、このようにですね、毎年貼っておりますけど、EcoShopという結果を店頭に貼っていただけるように、こんな形で貼ってあります。

次、お願いいたします。こちらはですね、東京都様、私共、協力させていただいて、特にペットショップに関わる省エネ対策ということで、テキストを作らせていただいております。2019年に出来上がったもので、2019年の3月のときですね、全会員さんに配布させていただきまして、その後は、WEBから、私どものホームページからダウンロードいただくような形になっております。また新しくですね、この計画に参加いただくころには、もう一度、お送りしたりですとかしております。このテキストも、ポイントとして、零細な事業者様、小さいところが多いもんですから、経費が削減できる、経費の削減というところの視点を踏まえながら、お取組が促進できるようにという形で。

大塚委員長

 時間が大分押していますので、あの。

松山氏

 これで、おしまいになりますので、ありがとうございます。

大塚委員長

 後半も重要だったので、ちょっと申しませんでしたが、時間がオーバーしていますので、よろしくお願いします。

松山氏

 大変失礼しました。

大塚委員長

 ありがとうございました。

 それでは、ただいまご説明がありました内容につきまして、ご質問、ご意見等がございましたら、簡潔にご発言をお願いいたします。委員からの事前質問に対する回答も参考資料として配付されていますので、必要に応じてご参照いただき、回答が十分でないなどのご意見がございましたら、頂戴できればと思います。

 質問は2回に分けたいと思います。まず、中環審の委員のうち5名からご発言をいただき、一度質問を区切って、業界からご回答をお願いいたします。

その後、残りの中環審の委員と産構審の委員にご発言いただきまして、再度、協会ごとにご回答をお願いいたします。

最後に、必要に応じて経産省や事務局からもご発言ください。ご発言される方は、挙手ボタンを押してお待ちいただくようにお願いいたします。

では、よろしくお願いいたします。

 はい、では、川本委員お願いします。

川本委員

 川本です。私のほうからはスライドで言いますと、4枚目のスライドで現状の数ですね。登録状況の数ということで販売と保管ということに表現しているわけですけれども、ご説明では販売が前年に対してちょっと増加に転じたということだったんですけれども、この淡い色の保管というのが、ホテルとトリムを含んでいるというご説明でしたが、これが年々一貫して増加していることがですね、この業界の温室効果ガス排出量に具体的にどのような影響を与えているかというのが、少し読み取りにくいと思われますので、補足をいただきたいと思います。そのことが、今後の進捗率の見通し、課題というのが、その2枚後に書かれていますけど、事業所の参加数の変更といいますか、変化ですか、そういったこととどう絡んでくるのか、ちょっとそのあたりがつかみにくいなと思われますので、補足いただければと思います。

私からは以上です。

大塚委員長

 では、醍醐委員、お願いします。

醍醐委員

 はい、私のほうから2点ほどお伺いしたいと思います。一つはですね、相変わらずちょっとそのカバー率が業界の中で、零細も多いということも理由の一つ、大きな理由かと思いますが、カバー率がそんなに高くないと。

一方、この中で実施していただいてるとこは、先ほど説明いただいたようにいろんな取組によっては、7割、8割の事業者さん、あるいは事業所で実行いただいているようですけども、例えば、業界として、この実行計画にご参画の事業者さんと、そうじゃないところで、どれくらい本当にエネルギー使用原単位というのが、違うかどうかみたいなことって、何か捕捉されているのかっていうのが、一つ。

それから、もう一つは、もちろん生き物を取り扱っていらっしゃるという点では、非常に特異な業態かとは思う一方で、販売の売場という観点からいくと、小売事業者さんなんかとも類似するようなところもあろうかと思うんですね。そういう意味では、この業界の中だけのBest Available Technologyというだけでなくて、例えば、何か参照できるようなほかの業態の省エネ構造であったりだとか、取組みたいなものを参照されるようなことはされているんでしょうか。

この2点をお伺いしたいと思います。

大塚委員長

 はい、ありがとうございます。

では、大江委員お願いします。

大江委員

 はい、ありがとうございます。ペット協会の皆様には、環境問題に大変熱心に取り組んでくださいまして、本当にありがとうございます。生き物に関わる仕事でいらっしゃいますので、基本的に環境問題であるとか、ひいては、生命の問題ということに高い関心をおありの皆様だと思っております。ですので、後半のほうでご説明がございましたけれども、ぜひ従業員の皆様に、この実行計画に参加されているかどうかにかかわらず、環境問題に対するご関心を高めていただくような啓発に取り組んでいただきたいなというふうに思っております。

 併せまして、消費者あるいは生活者の皆様と直接関わっていらっしゃる業界でもあろうかと思います。今後、低炭素社会に向けまして、1人1人の啓発・行動が大変重要になってまいります。エコショップという取組みもご紹介がありましたけれども、広く国民の皆様に啓発していくというあたりにつきましても、業界としてぜひ積極的な役割を果たしていただきたいと期待しております。これは、要望になるかもしれませんけれども、よろしくお願い申し上げます。

以上でございます。

大塚委員長

 吉田委員にお伺いします。恐れ入ります。

吉田委員

 はい、吉田です。私は、ペットの店舗というよりはむしろ、その後の買ったお客様が、家庭で、生き物ですから、保温だとか、水槽の保温だとか空調だとか、そういうところで非常に多くのエネルギーを使っているということがあるかと思うんですね。それは、省エネとは相入れない部分があって、なかなか難しいんですけど、効率を上げるということは可能だと思うんです。空調を最新の機器に変えるとか、そういったあたりの消費者への啓発だとか、そういったところをどのようにされているのか、あるいは今後、積極的にされていただければと思います。

以上です。

大塚委員長

 ありがとうございます。

では、中上委員、お願いします。

中上委員

 はい。毎年ご苦労様です。ペット協会に、私、大変敬意を表しておりまして、非常にこの低炭素社会実行計画に参加なさっている業界団体さんというのは、規模が皆様方よりも2桁、3桁違うような方々が、いっぱいいらっしゃるんですけども、この規模のスケールの方々でここまで熱心にやっていただけるというのは非常に心強く思っています。

というのは、同じぐらいの規模の、まだまだいろんな商店とかですね、事業体があるんですけども、ほとんどこういう計画に絡んでいませんので、皆さん方が、こういうふうにご努力なさっているということは、すごくいい凡例になると思いますから、ぜひ引き続きご努力をお願いしたいと思います。

それで、先ほどからいろんなご質問が出ていますけれども、緩和率が低いというのもですね、全体を押さえるときに、どういうふうなスタンスで入ればいいかって、私たち、いつも躊躇するわけでありますけども、取りあえずやっぱりできるところから固めていただいて、ほかの方々に情報を流していただいて、少しずつでもいいから参加者が増えてくるというふうな形でですね、引き続き、ご努力をお願いしたいと思います。

後はですね、他の業態を参考にしたらどうかという醍醐先生からのお話がございましたけれども、残念ながらですね、環境省所管の業者さん、今回、ペットさん単独で今日はお話を伺っておりますけども、実は、昨日、新聞協会と全産連、廃棄物の団体の方の話があったんですが、ご一緒に参加されていてもほかの業態が余り参考になりませんよね。本来ならば、流通業界か何かの方々と一緒の会合に出てると、恐らくそこからヒントを得られるような省エネの、あるいは消CO2の技術的なお話も参考になるかもしれませんけど、いかんせんこの環境省の場合には業種があまりにも違い過ぎるので、ほかの業態から参考例を得られにくいと思いますので、そういう点はぜひですね、環境省さんのほうで、何らかの形で類似の事業体が、ほかの分科会にございましたら、そういう情報を少し、ペット協会さんにもお出ししてあげるとですね、参考になるんじゃないかと思いますので、ぜひお忙しいでしょうけども、そういう配慮もしていただければと思います。毎年、ご苦労様でございます。ぜひ頑張ってください。特に早い時期からですね、ステッカーを作っていただいたり、省エネテキストを作っていただいてるというのは、なかなかほかの流通業でもですね、単独でも、そう皆さんがやっていらっしゃることじゃない。私は、大いに評価しておりますので頑張っていただきたいと思います。

ありがとうございました。

大塚委員長

 以上、5名になりましたので、ペット協会さんからご回答をお願いいたします。

赤澤氏

 はい、皆様、いろいろご指摘、ご意見ありがとうございます。

まず初めに、事業所の数ですかね、4ページ目の資料についてご説明をさせていただきたいと思います。

今、2019年まで、21,069が販売で、2020年になると、21,727ということで、また少し増えているんですけども、私ども、この対比をですね、販売と保管で作らせていただいたというのは、保管は参考で出していたものでございまして、いろいろとペット小売業における低炭素社会実行計画ということで、この今でいう、21,069のほうですね、が対象になってきているというのが、私どもでございました。ただ、この21,069の中には、もちろん、この保管というものを兼ねてやっているところもあるんですけれども、兼ねていないところが、この27,420と21,069の間のこの数値になってくるんだと思うんですけれども、こういうふうにサービス業に特化してきたような事業所というのは増えてはいるんですが、ペットの販売、小売につきましては、なかなか厳しい環境が出てきているというのをお示しするという意味で、こういうグラフを作らせていただいた次第でございます。

次にですね、先ほど、中上先生からご指摘をいただいたような類似の業態のデータというのはしっかり取れていないところでございまして、いろいろとご提供をいただけるとありがたいというふうに思っているところではございますが、東京都様が、お作りいただいたテキストの中には、商店ですとか、そのくらいの規模の方々が、お取組しやすいような、そういうような取組、あるいは設備の交換でどのくらい省エネ効果が得られるか。そういうものをまとめさせていただいたつもりではあるので、まとめていただいておりますので、全く触れていないというわけではないんですけれども、その産業自体比べたりしているような状態ではないので、ご留意いただければと思います。

それとですね、関心が高い、あと質問、ご意見どんなのがありましたでしょうか。すいません。たくさん出てしまって、メモを書いたんですけれども、ちょっと走り書きになってしまいまして、自分の字が読めなくなったものですから、ちょっとお待ちください。

カバー率を増やすということについては、これも先ほど中上先生から応援いただいて、非常に心強く、ありがたい、うれしいなと思っているところでありますが、やはりどうしても零細な事業所さんですと、運営の中で、経営していく中で、優先順位というものが、この低炭素社会の行動よりももうちょっと高いところで、低炭素が低めに出てしまうというのが実情なんだなというのが、いろいろとアンケートを取ったりして、感じていたところではあったので、低炭素を進めるに当たっての切り口というのを経費の削減というところをかましながら、皆様に会報、ホームページ等々を通じて発信をさせていただいてると、直接この計画に参加して、二酸化炭素ですね、電気の消費量をご報告いただけるところまでいってほしいんですけれども、そうでなくても、会報等を参考にしながら、各お店とかで少しでも省エネの活動を進めていただくという思いで、今、いろいろと情報を発信させていただいているところでございます。

消費者、生活者それから、飼い主の皆様への情報の発信というところは、今現時点では、我々の活動の中での範囲がまだ含まれていないところではあるんですけれども、検討していきたいと思っているところでございます。

最後飛ばしたところがあるかもしれませんが、何か質問、追加等ございましたらご指摘いただければと思います。

よろしくお願いします。

大塚委員長

 よろしいんですかね。

・・・

 大丈夫ですか。

大塚委員長

 よろしいでしょうか。

 もう発言はなさらないってことですか。

 じゃあ、産構審のほうの委員の方に移りたいと思います。

 じゃあ、岡部委員、お願いします。

岡部委員

 はい、産構審の岡部です。本日はありがとうございました。昨日も申し上げたんですけども、業界の性格とか規模が大きく異なるなという印象を強く受けました。カバー率の問題については、他の委員からもご指摘がありましたけれども、本日の日本ペット協会様におかれてもですね、非常に規模が小さくて、会員企業も零細企業が多いという中で、大変な努力をされているという気がいたします。

先ほど、中上先生も高く評価されていましたけれども、私も全く同感で、規模などいろいろ違いがある中で、この日本社会全体で排出削減に取り組んでいくということが非常に重要だと思いますので、この取組にご参加いただいているということをまずは感謝したいなと思いました。

ここ数年、産構審からこの中環審に参加してみて、このペット小売業界に関しては、ステッカーの配布とか、省エネ対策のテキストの配布などこのフォローアップで中環審の先生方が、後押しされてきたものがペット業界全体に広がっていて、この委員会の意義を本当に確認することができていると思います。

一つだけ、今後の課題的なコメントになるんですけども、次年度以降でぜひ考えていただければと思うのは、やはり事業規模が小さい零細な業界というのは、ほかにもあると思います。ペット協会で取り組んできた、この規模が小さいことを逆に生かした、いろいろな取組というのがあると思うんですけども、そういったものを業界内だけではなくて業界外にも積極的に広げていく、アピールしていっていただければと思いますし、また、政府に対しても、小さい業界ならではの要望などをこのフォローアップの場で披露していただいて、アピールしていただければというふうに思いました。

以上です。

大塚委員長

 では、佐々木委員にお願いします。

佐々木委員

 はい、佐々木です。本日、ご説明いただきましてありがとうございます。皆様のおっしゃっているとおり大変、ご苦労されて取り組んでいられることに感謝申し上げます。

それで、一点というかですね、例えば、本体の2ぺージのところに、その他の取組というところで、テナントとして出店されている方が、取り組んでいられるというような事例もありますので、この辺をもう少し具体的に書いていただくとよりPRになるんじゃないかと。取組をちゃんとやっているんだということの説明になるんじゃないかと思いますので、例えば16ページのところの、他業種との連携という項目ですけども、その辺にも書いていただいても非常に役に立つんじゃないかと。

それから、本日説明いただいた7ページのほうに書いていただくと、より我々にとっては、皆さんにとっても取組を真剣にやっているということのアピールになると思いますので、ぜひ、この辺も記載いただければと思います。

以上です。

大塚委員長

 はい、ありがとうございました。

私からもちょっと一言、お伺いしておきたいと思いますけど、やはりカバー率が1%内なので、これ、前からずっと問題になっていることなんですけど、参加していただいてる方には非常によくやっていただいてるということになると思うんですけども、カバー率を上げるためにどういう努力をされているかというあたりをちょっと教えていただきたいんですけど。あるいは、そのカバー率を上げるために環境省さんとご相談するというようなこともあり得るかと思いますが、その辺を含めて、どういう努力をされているかということを教えていただければと思います。

 はい、じゃあ、ここで一旦、切りますので、よろしくお願いします。

赤澤氏

 はい、ありがとうございます。

 岡部先生からのご指摘、ありがとうございます。そのまま出させていただくような形で、規模が小さいことを生かしたものというものは、自分たちが小さいものなので、どんなものなのかまだぴんと来ないんですけども、よく考えていきたいと思っておりますが、環境省様のほうには、私どもから以前、零細なところでも利用できるような公的支援の情報は、すごくホームページの深いところにあったりだとか、見つけ出すのにも少し知識ですとか技術が必要な状況というのが見受けられたものですから、そういうものを一遍にまとめて見せていただけるとありがたいなというようなことをちらっとお話しさせていただきましたらば、すぐに取組いただいて、去年、おととしと、その年の補助金でしたか、そういった情報をまとめていただいて、一覧表にしてご提供いただいております。ありがとうございます。こういったデータは、報告の中でも記載させていただきましたが、会報誌、それから、ホームページを通じて協会の会員の皆様方等々にもお知らせをさせていただいているところでございます。

大塚先生からもご指摘がありましたカバー率のところなんですけれども、少し最初にもご説明させていただきましたが、どうしても、零細の中での経営というときを考えると、優先順位が下がりがちなところではあるので、そこをどれだけ明確に参加していただくかというのは、非常に悩ましいところだと思いながら、経費の削減という切り口ですとか、それから、公的支援の話、こちらも最終的には導入すれば、経費の削減につながったりですとか、そういったアピールを踏まえながら、参加いただくような道筋を少しずつ作っているところではあります。今、この世の中、最初に自らのご報告があったように、カーボンニュートラルは関心が高まる中、少しずつこのエコショップの活動につきましても、協会の会員、よその方から、また再び、お問い合わせをいただいたりとかするような状況も少し生じてきてはいますので、今後、どうなるかというのは、皆様に申し訳ありませんけれども、できるだけそのカバー率というもの、そういった関心を持っていただいた方に参加していただくように努力しながら、上げていきたいと考えているところではございます。

以上でございます。

大塚委員長

 はい、ほかの委員の方から、ご質問、ご意見、さらにございますでしょうか。

 中上委員、よろしいでしょうか。

中上委員

 はい、ありがとうございます。

 特に追加はございませんけど、今、産構審の委員の先生からもお話がありましたように、小さくてもこれだけの努力をしているということは非常に大事なことなので、これをぜひ、今、この低炭素社会実行計画に入っていらっしゃらない、今、カバー率の話をなさっていますけど、それ以前の団体、いっぱいあるわけですから、そういうところに対してぜひこれは環境省よりむしろ経産省のほうが所管なさってる業態が多いと思いますので、飲食店なんて大きなくくりでやってしまうと、ごちゃごちゃになってしまいますけど、例えば、ラーメン屋さんの組合でどうだとか、おすし屋さんの組合でどうだって話になると、極めて現実的にいろんな施策が出てくる可能性があると思いますので、そういうところにぜひつなげていただきたいと思います。ぜひ、ペット協会さん、頑張ってください。応援します。

ありがとうございます。

大塚委員長

 いいですか。

中上委員

 はい。

大塚委員長

ありがとうございます。

これは多分、ご回答をいただくことではないと思いますので、ほかには、ご意見、ご質問はございますでしょうか。

はい、ありがとうございます。そうしましたら、経済産業省の事務局から一言お願いしたいと思います。まず、経済産業省の環境政策課の小西課長補佐、よろしくお願いします。

小西課長補佐

はい、経済産業省、小西でございます。

本日は、ご報告、ありがとうございました。零細企業が多い中、地道な省エネ活動に取り組んでいただき、成果を上げていただきまして、どうもありがとうございます。情報発信ですとか、啓発活動にも積極的に取り組んでいただいているということで、消費者の方に非常に近い業種ということもありますので、本当に有効ではないかというふうに感じておりますし、さらなる積極的な取組をお願いしたいと思います。

この低炭素社会実行計画というのは、産業界の自主的取組ということになっているんですけれども、こういった皆様の堅実な地道なご努力によって成果を上げていっているなというのは、本当に強く感じましたし、こういう足元での省エネ活動というのは、本当に重要だと思っておりますので、なかなか難しい点もあるかとは思いますけれども、引き続き着実な活動をよろしくお願いしたいと思います。

本日は、ありがとうございました。

大塚委員長

 はい、ありがとうございました。

では、続きまして環境省地球温暖化対策課の小笠原課長お願い申し上げます。

小笠原課長

 小笠原です。今日はどうもありがとうございます。非常に零細なところが多くて、まとまるのが難しい業界の中で、積極的に取り組んでいただいて、ありがとうございます。

ペット販売業の皆さん、多分、結構生き物を扱われているということで、店舗の面積の割に電気代がかかるんだろうなと。したがって、この省エネの努力が結構コスト削減にも意義がある業界なのではないかと思いますので、積極的な省エネ努力をお願いできればと思います。2050年カーボンニュートラルに向けて、本当にあらゆる主体の努力が必要になりますので、より多くの事業者さんによる効果的な取組をお願いしたいと思います。特に、ほかにチェーン店のような方で、取り組まれるところがもしあれば、そういったところも、環境省も含めてお声掛けして、より一層取組みを広げていければと思います。

今日はどうもありがとうございます。

大塚委員長

 はい、ありがとうございました。

 それでは、本日の審議をまとめさせていただきます。

ペット協会さんにおかれましては、小規模な零細の企業が多い中で、ご努力いただいてるということを、させていただきたいということでございます。具体的に何をやっていくかということに関しては、省エネを努めていただくということが主になりますが、これは、さらにはサイメイの調達とか、そういうことも考えられないわけではないと思いますけども、引き続きご努力いただきたいと思います。ご意見の中には、他業種の取組を参考にするということとか、消費者に対して啓発をしていただきたいというようなことが課題に出されていたと思います。

さらに、カバー率に関しても、とても大変でいらっしゃると思いますけれども、さらに向上に努めていただきたいと思いますし、そのときに、環境省さんとスマスというようなこともいえるというふうに考えているところでございます。

いずれにしましても、小規模零細なところがどうやって対応していくかということの見本になりますので、引き続きご努力をお願いしたいということでございます。

 どうも、ご苦労さまでございました。

 それでは、今後の予定といたしましては、書面での開催を予定している産構審と中環審の合同会議におきまして、本委員会の審議、及びこれまでの産構審の各WGでの審議の報告を含めた低炭素社会実行計画の審議を行います。合同会議に本委員会の議事を報告いたしますために、本日の審議の概要を作成することになりますが、その内容につきましては、委員長である私に一任をいただくということでよろしいでしょうか。

もし、ご異論がございましたら、声を上げていただければと思います。

 はい、ありがとうございました。

では、最後に事務局から連絡事項等がございましたらお願いいたします。

地球温暖化対策課長

 本日は、活発なご議論をありがとうございました。

議事録は、事務局で、取りまとめを行い、委員の皆様にご確認の上、ホームページで公表いたします。

以上です。

大塚委員長

 はい、それでは本日は、これで閉会したいと思います。長時間にわたりまして活発なご議論をいただきまして、ありがとうございました。

午前11時00分 閉会