中央環境審議会環境保健部会  化学物質評価専門委員会(第19回)議事録

1.日時

平成25年12月27日(金)

2.議事

午前10時00分 開会

○長坂環境リスク評価室長 皆様、おはようございます。定刻になりましたので、ただいまから中央環境審議会環境保健部会、第19回化学物質評価専門委員会を開催いたします。
 本日は、先生方におかれましては、お忙しいところをご参集いただき、ありがとうございます。
 本日ですが、交通機関に乱れがありました関係で、櫻井委員長が遅れるという旨のご連絡をいただいております。委員長から、当面の議事につきまして、中杉委員に進行をお願いしたいと連絡がございましたので、会議を開始させていただきたいと思います。
 櫻井委員長の到着まで、中杉委員、どうぞよろしくお願いいたします。
 それから、本日ですが、篠原委員と遠山委員よりご欠席との連絡を事前にいただいておりますが、現時点で13名の委員のご出席をいただいてございます。
 今回の本専門委員会から、森田前委員にかわりまして鈴木委員にご参画をいただくことになりましたので、ご紹介させていただきます。
 鈴木委員。

○鈴木委員 国立環境研究所の鈴木と申します。よろしくお願いします。

○長坂環境リスク評価室長 また、環境リスク初期評価において健康影響評価部分のとりまとめを行う分科会の座長をお務めいただいた、国立環境研究所の青木環境リスク研究センター長に委員としてご参画いただくことになりましたので、ご紹介いたします。

○青木委員 国立環境研究所の青木でございます。よろしくお願いいたします。

○長坂環境リスク評価室長 それでは、開会に当たりまして、環境省より一言ご挨拶を申し上げます。
 本来であれば、私ども環境保健部長の塚原が参りましてご挨拶する予定でございましたが、別途公務のため欠席とさせていただいております。したがいまして、環境安全課長、牧谷からご挨拶を申し上げます。

○牧谷環境安全課長 おはようございます。環境安全課長の牧谷でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 本日は、年末の、それも御用納めの日にお集まりをいただきまして、大変ありがとうございます。開会に当たりまして一言ご挨拶を申し上げます。
 環境省におきましては、この専門委員会のご審議をいただきまして、これまで化学物質の環境実態調査、それから環境リスク初期評価を実施してきております。これまでのご指導に関しまして、まず厚く御礼を申し上げる次第でございます。
 まず、化学物質の環境実態調査でございますけれども、ご案内のように、これは昭和49年度からずっと続けてございます。24年度までに1,236物質を調査してきておりまして、その結果につきましては、「化学物質と環境」と、いわゆる「黒本」ということでございますが、これでとりまとめをいたしまして、この化学物質行政の基礎資料といたしまして、省内の関係部局、あるいは関係省庁、地方公共団体等において活用されてきているものでございます。
 本日は、この24年度調査において実施をいたしました44物質(群)に対する評価をいただくということが一つ、それから25年度の調査の進捗状況、それから26年度調査の実施方針、実施の方針等についてご審議をいただくということでございます。
 二つ目の環境リスクの初期評価でございますけれども、これは今回で12次目ということでございます。これまで11次のとりまとめでございまして、平成9年度より続けているものでございます。これまで既に305物質の初期評価を行っておりまして、本日いただきます物質を加えますと316物質という、大変多くの初期評価が取りまとまるということになります。この12次の案のとりまとめにおきまして、ご参集の委員の先生方を中心に検討会におけるご議論、文献の情報の提供や確認作業等、多大なるご協力をいただいておりますことに対しまして、改めて御礼を申し上げる次第でございます。
 それでは、本日は、限られた時間ではございますけれども、忌憚のないご議論をお願いいたしまして、ご挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

○長坂環境リスク評価室長 続きまして、事務局メンバーも人事異動によりかわってございますので、紹介をさせていただきます。
 本日欠席させていただきましたが、環境保健部長に塚原が、また、ただいまご挨拶させていただきました環境安全課長に牧谷が就任してございます。そして、私、長坂が環境リスク評価室長を拝命しております。よろしくお願いいたします。
 続いて、本日の配付資料について確認をさせていただきます。
 お手元に資料の山がございますが、議事次第の後ろから、資料1、それから資料2-1。資料2-2は冊子になっているものでございます。資料2-3、資料2-4、資料2-5、資料2-6。次から資料3のシリーズで、資料3-1、3-2。資料3-3は分厚い冊子のものでございます。最後に、参考資料1と参考資料2が添付してございます。
 以上、資料につきまして不備等ございましたらお知らせ願います。よろしいでしょうか。
 なお、本日の会議でございますが、公開とさせていただいておりますので、ご承知おきいただきたいと思います。
 それでは、以後、議事に入らせていただきたいと思います。中杉委員、よろしくお願いいたします。

○中杉委員 今、事務局からご説明がありましたように、やむを得ずの事情でございます。突然指名をされて戸惑っておりますけど、ご協力いただいて、櫻井委員長が到着されるまで議事を進めたいと思います。
 それでは、最初の議題に入ります。化学物質環境実態調査の結果、進捗状況についてということでございますが、平成24年度の化学物質環境実態調査、いわゆるエコ調査の24年度の結果と25年度調査の進捗状況について報告があるということです。資料2-1~2-6に基づきまして、事務局よりご説明をお願いいたします。

○事務局(環境安全課) 事務局です。では、資料2、こちらについて説明させていただきます。
 まず資料2-2、これは厚い資料となってございますけれども、こちらが実際に、最終的に黒本の調査の本となります。それをとりまとめたもの、今の段階でとりまとめたものというものになります。
 資料2-1でございますけれども、これを概要にまとめた資料ということでございますので、資料2-1を用いまして説明させていただきたいと思います。その後、資料2-3、4、5、6と続いて説明させていただこうと思います。
 では、まず資料2-1、平成24年度化学物質環境実態調査結果の概要、こちらをご覧いただけますでしょうか。
 まず、経緯が1.に書いてございます。発端といたしましては、皆さん既にご承知かとは思いますけれども、昭和49年の化審法制定のときの、附帯決議を踏まえまして、一般環境中の既存化学物質の残留状況の把握を目的として始められた調査、これまで約40年間にわたって行われてきた歴史のある調査となっております。現在では、環境省内の化学物質関連施策を所管する部署から調査を、要望をいただきまして、それらを中心に対象物質を選定し、調査を進めているところでございます。
 さらに、平成22年度より、今日的な施策課題に、より迅速かつ適切に対応して、化学物質に係る関係施策について一層有効に活用するため、排出に関する情報も考慮した上で調査地点を選定し、モニタリング調査における調査頻度なども見直しながら調査を行っているところでございます。
 続きまして、調査の進め方が2.にございますが、平成24年の調査対象物質の選定につきましては、一昨年、第17回の本委員会等を経て選ばれたものとなっております。
 調査の内容につきましは、まず、アの初期環境調査でございますが、平成24年度は、18物質(群)を調査対象とさせていただいております。
 2ページ目をご覧いただけますでしょうか。イの詳細環境調査でございます。こちらについては14物質(群)を調査対象とさせていただいております。
 また、ウのモニタリング調査ですけれども、POPs条約対象物質のうち10物質(群)にペルフルオロオクタン酸、PFOAですが、こういった物質を含めて2物質を加えて、計12物質(群)を調査対象とさせていただいております。
 続きまして、3.で結果についてお示しをさせていただいております。まず、平成24年度の初期環境調査でございますけれども、水質、生物、大気、この3媒体において調査を実施しております。具体的な結果につきましては、2-1の資料の5ページ、6ページに別表1がございますので、こちらをご覧いただければと思います。表には、過去の調査結果も併記しておりますけれども、今回の24年度の結果につきましては、若干見づらいかもしれませんが、太字という形で示させていただいております。
 また、調査対象物質の名称の後ろにアスタリスクをつけてございます。これがついているものにつきましては、調査地点に排出に関する情報を考慮した地点も含まれている調査であるということを表しているものでございます。
 さて、媒体別にご説明したいと思いますけれども、まず水質、こちらにつきましては、物質調査番号で申しますと、1番、5番、6番、8番、9番、11番、12番、13番、16番、18番と、10物質(群)について調査を行っております。そのうち9番の1,1,2,2-テトラクロロエタン、11番の2,4,6-トリクロロフェノール、12番の4-ヒドロキシ安息香酸プロピル、16番の1-ブロモプロパン、18番のベンゾフェノン、この5物質については今回の調査において検出が認められているところでございます。これら5物質につきましては、過去に調査したことのある物質でございまして、過去の調査においては、いずれも不検出というような結果になっております。
 今回初めて検出となった理由といたしましては、過去の調査より今回の調査における検出下限値が下がったことで、より低値まで検出が可能となったということが考えられると思います。5番と13番につきましては今回が初めての調査でございまして、いずれも不検出というような結果となってございます。
 生物につきましては、物質番号で申しますと11番、これだけになりますが、2,4,6-トリクロロフェノールは今回が初めての調査ということで、検出が10/12ということで認められているところでございます。
 大気につきましては、2番、3番、4番、7番、10番、14番、15番、17番の8物質、調査を行っておりまして、そのうち4番、4,6-ジニトロ-ο-クレゾール、7番のジブロモクロロメタン、10番のテトラフルオロエチレン、14番のピロカテコール、そして15番のブロモジクロロメタン、17番のベンズアルデヒドと、この6物質で複数地点、検出が認められてございます。また、これら6物質のうち、7番と15番、こちらについては過去の調査においても複数地点で検出が認められているところでございます。
 2番、3番、4番、10番、14番、17番、こちらにつきましては今回初めての調査ということで、2番と3番につきましては不検出というような結果になっています。
 以上が初期環境調査の結果でございます。
 次に、イの詳細環境調査でございますけれども、2~3ページに概要を示させていただいています。
 平成24年度は、水質、底質、生物、大気、4媒体において調査を実施させていただいております。具体的な結果につきましては、先ほどの表の後ろ、7~8ページに別表2という形でつけさせていただいていますので、こちらをご覧いただければと思います。
 この表も先ほどと同じように、過去の調査も併記しております。そしてアスタリスクがついているものについては、排出に関する情報を考慮した地点も含めた形での調査ということになっております。
 媒体別に説明いたしますと、水質につきましては14物質(群)全てにおいて調査を行っております。いずれも、過去に調査をしたことのある物質です。今回、そのうち12物質で検出が認められております。そのうち、4番、9番、12番は過去の調査においても複数地点で検出が認められております。残る9物質については、今回が初の検出となります。今回初めて検出となった理由としましては、一つは、先ほど申し上げましたが、過去よりも現在の方が検出下限値が下がったことによって検出が可能となったこと。また、排出に関する情報を考慮した地点による調査であるということもありまして、今回、検出されたというふうに考えております。
 底質につきましては、物質番号で申しますと、8ページにあります12番、13番、この2物質について調査を実施しております。いずれも過去に調査をしたことのある物質となります。
 今回、複数地点で検出が認められており、過去の調査においても複数地点で検出がされているところでございます。
 生物につきましても、8ページの12番、13番の2物質について実施しており、いずれも今回複数地点で検出されております。12番のフタル酸ビス(2-エチルヘキシル)は、過去に調査したことがある物質でございまして、過去においても複数地点で検出が認められており、13番のフタル酸n-ブチル=ベンジルは、今回が初めての調査というふうになってございます。
 最後、大気でございますけれども、調査番号でいうと、7番、8番、10番の3物質につきまして調査をしております。いずれも過去に調査をしたことのある物質となっております。そして、今回、複数地点で3物質とも検出が認められているところでございます。また、これら3物質のうち、8番のスチレン、10番のトリメチルアミンにつきましては、過去にも調査で検出が認められております。7番のジメチルアミンにつきましては、過去の調査では不検出でしたけれども、今回初めての検出ということでございます。初めての検出となった理由は、先ほどの理由と同様、検出下限値が下がったということでございます。
 以上が、詳細環境調査の結果となります。
 続きまして、ウのモニタリング調査、3~4ページに結果の概要を示させていただいておりますけれども、3ページの中段に①とございますけれども、継続的に調査を実施している物質と、4ページ目のところに②として、その他の物質という形で分けさせていただいて、説明いたします。
 まず、①の継続的に調査を実施している物質、こちら具体的に申し上げますと、PCB、ヘキサクロロベンゼン、クロルデン類、そしてヘプタクロル類、HCH類についての調査の結果となります。こちらについては、水質、底質、生物、大気、全媒体で検出が認められております。
 水質及び底質につきましては、濃度の地域分布を見ますと、例年どおり、人間活動の影響を受けやすい地域で相対的に高い傾向を示すものが比較的多く見られたところでございます。
 生物につきましては、PCB類等が人口密集地帯近傍の沿岸域の魚で高めの傾向を示しております。
 大気につきましては、温暖期、そして寒冷期の2回測定しておりますけれども、例年どおり、温暖期のほうが寒冷期よりも全国的に濃度が高いといった傾向となってございます。
 続きまして、4ページの②のその他の物質でございますが、具体的には、ポリブロモジフェニルエーテル類、PFOSとその他の塩、PFOSF、そしてペンタクロロベンゼン、エンドスルファン類、ヘキサブロモシクロドデカン類、ペルフルオロオクタン酸、そして2-(2H-1,2,3-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4,6-ジ-tert-ブチルフェノールと、この7物質(群)につきまして調査を行っておりますが、全媒体、水質、底質、生物、大気で検出がなされております。ただ、水質のHBCD、ヘキサブロモシクロドデカン類と、大気の2-(2H-1,2,3-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4,6-ジ-tert-ブチルフェノールにつきましては、実際24年度、調査を行っておりませんので、そこは結果としてはありません。
 検出の状況の詳細につきましては、9~10ページの別表3-1に、水質と底質を記載させていただいているところでございます。また、11~12ページの別表3-2に、生物と大気について記載をさせていただいております。
 ①の継続的に調査を実施している物質に該当するものとしていいますと、9ページの別表3-1でいいますと、一番左側の物質調査番号の1番~11番、これが該当いたします。②のその他の物質については、その下の14番以降が該当するということになります。ただ、この物質調査番号は、番号飛びになってございますけれども、一部のPOPs条約対象物質については、24年度に調査を実施していない物質もございますので、そういったものについて省略しているため、こういった番号が飛んだ形となってございます。
 ①の5物質(群)につきましては、統計学的な手法による経年変化の解析結果を、13~14ページ、こちらの別表3-3~3-5に、三つの表に分けましてお示しをさせていただいておりますので、そちらをご覧いただければと思います。3-3が水質、3-4が底質、そして3-5が生物と大気の経年変化となってございます。
 平成14年~平成24年の分析結果につきましては、いずれの媒体においても、総じて横ばい、または漸減傾向にあるというふうに考えております。経年分析につきましては、昨年と同様の解析手法を用いて行っているところでございます。なお、経年変化解析の手法につきましては、黒本利用者の理解の一助として、今回も資料2-2の400~403ページ、一番後ろでございますけれども、参考資料という形で、解析手法を少し説明させていただくような資料をつけさせていただいているところでございます。
 再び、資料2-1の4ページに戻っていただければと思います。
 資料2-1の4ページでございますけれども、調査結果につきましては、「化学物質と環境」、いわゆる「黒本」に最終的にとりまとめまして、要望部署に調査結果をお返しすることになります。各種化学物質関連施策に活用されるということになります。本調査結果が要望部署でどのように扱ったか、つまりは要望部署での活用状況につきましては、この後、資料2-5、これまで実施した化学物質環境実態調査の活用状況で別途ご説明をさせていただこうと思います。
 なお、本調査の結果のとりまとめにつきましては、調査結果の精査、そして解析など、15ページ、16ページに記載しております検討会において、専門家による事前の検討を行っていただいた上で、資料2-2とさせていただいているところでございます。今回、資料2-2の394~399ページ、先ほどの参考資料の少し手前になりますけれども、こちらに、平成23年度、ダイオキシン類を初めとする化学物質のヒトへの曝露量モニタリング調査において、ヒト生体試料、これは血液でございますけれども、血液中のPOPs濃度を測定した結果、こちらについても掲載させていただきました。
 平成24年度化学物質環境実態調査の結果に関する説明は以上となります。
 続きまして、資料2-3ですけれども、平成25年度化学物質環境実態の進捗状況について、説明させていただきます。こちらですけれども、25年度においても同様に、「初期」、「詳細」、「モニタリング」と三つの体系の調査で実施をしております。なお、今年度においても、排出に関する情報も考慮をいたしまして実施しているところでございます。
 1ページ目の下の2.精度管理でございますけれども、初期詳細につきましては、複数の分析機関が調査対象の分析を行うため、分析機関の差異だとかばらつきがございます。共通の標準物質等を配布するとともに、ラウンドロビンテストを実施いたしまして、精度管理を担保しております。また、モニタリング調査につきましては、分析機関が年ごとに変わる可能性がございますから、こういったところで継続性を担保するためにも、国立環境研究所にご協力をいただきまして、分析機関に対して有識者と一緒に立入検査を行うなどして、精度管理の確認に努めてございます。
 今年度の調査対象物質、調査媒体につきましては、3~4ページに、表1が初期環境調査、4ページ目の上の表2が詳細環境調査、そして下段の表3がモニタリング調査、実施している媒体と物質をお示しさせていただきました。
 続きまして、資料2-4になります。2-4につきましては、平成26年度化学物質環境実態調査の実施方針(案)となっております。26年度以降の調査につきましては、調査の目的に応じまして、「初期」、「詳細」、「モニタリング」と、この3形態で引き続き実施したいと考えております。化学物質の関連施策を所管する部署から調査要望をいただきまして、21年度に作成した「調査のあり方について」に則りまして、調査対象物質の選定をし、調査を実施しております。
 過去の要望を踏まえまして、今年度に分析法開発に着手している、ものにつきましては、2~3ページに別添1という形で、39物質ありますけれども、こちらが今、分析法開発に着手しているものということでお示しさせていただいております。また、化審法、また環境リスク初期評価など関係部署から要望をいただいたものにつきましては、4~7ページまで、58物質、いただいた要望についてお示しをするとともに、要望理由もつけた上で資料とさせていただいております。
 以上、差し支えなければ、この実施方針で進めさせていただきたいというふうに考えております。
 続きまして、資料2-5、こちらが化学物質環境実態調査の活用状況となります。昨年は、23年度の1年分の結果だけお示しをしました。ちょっと時間がなくて、1年分しかお示しできませんでしたが、今年は、21~23年度の3年間分を資料として作成いたしました。要望部署において要望をいただいた際に、過去の調査結果の活用状況をあわせて調査して作成しております。
 平成21年の初期詳細の活用状況を別表1と2に、22年度分の初期詳細を別表3と4、そして23年度の分を別表5と6ということで、それぞれ年度別に、そして調査別にお示ししていますが、一番右側のカラムに「要望部署における調査結果の活用状況」という形で、今の活用状況を示させていただいております。基本的に関係部署において、この調査で出た結果をしっかりと活用していただいているというふうに考えております。
 最後、資料2-6となります。初期環境調査及び詳細環境調査の物質選定方法についてでございます。これまで、平成21年度に作成いたしました「化学物質環境実態調査のあり方について」に則りまして、調査対象物質の選定をいたしまして、調査を実施してまいりました。この度、あり方に準拠した上で、より詳細で明確な物質選定方法について、「初期環境調査及び詳細環境調査の結果に関する解析検討会」でご検討をいただきまして、物質選定法を作成いたしましたので、ここでご報告をさせていただきます。
 初期・詳細環境調査の対象物質につきましては、関係する施策を所管する部署からの調査要望を聴取した後に、調査対象物質として妥当とされる物質を、先ほど説明いたしましたが、資料2-4の実施方針の別添2という形でお示しをし、次年度に分析法開発を行う物質につきましては、その中から、年度末を目途に実際に分析法開発に関わる地方環境研究所などに対して分析法の開発要請・調整などをしっかり行った上で、最終的に別添2のリストからさらに絞り込んだ形で分析法開発を行う物質を決定しておりました。また、今年度の公開プロセスにおいても、要望物質を絞り込む判断基準を明確にすべきとのコメントもいただきました。そういったところもありまして、先ほどの解析検討会におきまして、判断基準を明確にし、かつ、無駄のない、効率的、効果的な選定方法についてご議論をいただいて、作成した資料となっております。
 この資料でございますが、特にこれまでと大きく変わった点といたしましては、本委員会が、やや下のほうにありますけれども、中央環境審議会環境保健部会化学物質評価専門委員会への報告と、この前の段階に、地方環境研究所等への分析法の開発の要請だとか調整を行い、さらには有識者による分析法の開発の可能性について、しっかりと検討を行った上で、優先すべき施策、また、各施策における優先順位、こういったものに基づいて、調査要望物質(案)というものを作成し、本委員会でその案を含めた実施方針(案)についてご審議いただくこととしております。これによりまして、本委員会を通った調査要望物質については、分析法開発に着手するということになりまして、分析法が完成次第、調査対象物質として実際の調査が行われるということになります。
 なお、本年度につきましては、本委員会開催までに、今回お示ししたような調整、また専門家、有識者により分析法の開発可能性等にご検討をいただく時間的な余裕がございませんでしたので、来年度より、この選定方法に基づいて対応したいというふうに考えております。
 大変長くなりましたけれども、資料2についての説明は以上でございます。

○櫻井委員長 ありがとうございました。議事進行を務めさせていただきます。

○事務局(環境安全課) 先生、よろしくお願いいたします。

○櫻井委員長 遅れてまいりまして、大変ご迷惑をおかけいたしました。

○事務局(環境安全課) 中杉先生、どうもありがとうございました。

○櫻井委員長 中杉先生、どうもありがとうございました。
 それでは、結果のとりまとめに当たって、専門家から構成される検討会議で、別途精査解析等をしていただいたということでございます。本委員会において、評価等に入る前に、それぞれの実務者会議で座長を務められた、白石委員、中杉委員、柴田委員から補足説明などございましたら、一言ずつご発言をお願いいたします。
 まず、化学物質環境実態調査結果精査等検討会及びモニタリング調査の結果に関する解析検討会の座長をお務めになりました白石委員からご発言をお願いできますでしょうか。

○白石委員 では、精査検討会のほうですけども、これは例年どおり、各委員の方々に報告書自体を読んでいただきまして、精度管理の基準を満たしているかどうかと検討をいたしました。検出下限値が随分下がっていることもあって、ブランクとの関係、妨害物質の関係とか、いろいろと検討をした結果、この数字として挙げております。
 特に報告書からだけでは理解できないところがどうもございまして、分析機関に問い合わせ、あるいは再試験を要求したというのも若干ございます。一つは異性体絡みのことで、例えば2,4-ジニトロ-ο-クレゾールが測定対象になっているのですけれども、分析法自体ではそれをターゲットに、特定のイオンを選んで、他の異性体と区別できるような形で分析法をつくられていたのですが、測定機関では、その分析法を改変して、ほかのイオンを使ったということがあって、異性体の分離について明確でなかったということで、そこに対してクロマト値を分離できているかどうかについて検討を加えるとか、幾つか異性体に関してはそのような作業を行わせていただきました。その結果、特に問題ないということで、この数値として挙げさせていただいております。
 あと、モニタリングのほうは、例年どおりの解析をしたということでございます。減少傾向が認められますけれども、矢印が付いている部分だけコメントすると、大体、半減期として5年とか10年とか、そういった数字になると減少傾向が見られてくるような、そういった解析になっております。
 以上です。

○櫻井委員長 ありがとうございました。
 続きまして、初期環境調査及び詳細環境調査の結果に関する解析検討会の座長をお務めいただいた中杉委員、よろしくどうぞ。

○中杉委員 数点、コメントしたいと思います。事務局からご説明いただいたとおりですが、例年どおりの解析、検討を行いました。事務局からご説明がなかった分、ちょっと補足をしたいと思いますけれども、過去の調査と現在の調査、両方あるものについては、一応過去からどう変化しているかということを少し見ていこうということで、比較をしてみました。わからないというのが大部分ですが、2物質だけについては少しコメントを加えています。一つは、126ページにございます。資料2-2の126ページです。スチレンでございます。スチレンの大気については、平成10年と平成24年の結果がございまして、地点の比較をしていきますと、全ての地点というわけではないですが、多くの地点で濃度が下がっているように見えるということで、多くの地点では、平成10年と比べて低い値であったというふうな表現を加えております。これは、全地点がどっと下がっていれば減少傾向と言えるのですが、必ずしもそこまでは言えないということで、こういう表現にさせていただいています。
 それから、130ページの4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノールでございますけども、これは水質でございますが、これについては、全体として「減少傾向が示唆された」という表現にしてございます。下の表の中で、どこも下がってきていて、6番と7番は検出下限の関係で下がっていると見てもおかしくはないと。どっちかわからないのですけれども、まあ、全体として下がっている傾向が見えるのではないかということで、「減少傾向が示唆された」という表現にしてございます。それが変化の部分です。
 それから、もう一つ、調査結果がどう活用されるかということに絡んででございますけども、今回、このエコ調査の検討の中でも、非常に粗々のリスク評価みたいなことを行っております。その中で一つ、44ページでございますけど、4番の、これは報告書の中には書いてございませんけど、4,6-ジニトロ-ο-クレゾールですね、これにつきましては、今回初めて調査をして大気中で検出された。この物質は、実は化管法の第2種特定物質であったのですが、見直しで外されたというものでございます。これは製造・使用量等が少ないということで、外されたんですが、実際には環境中で検出されると化管法の対象にするという評価の尺度があります。それから考えると、この物質については、次回の見直しのときにもう一回復活するのかなというふうに考えています。今の現行の判断基準でいくと復活すると。この辺が化管法からの要請があって、エコ調査をやって、その結果が生きたという一つの例でございますのでご紹介をしておきます。

○櫻井委員長 どうもありがとうございました。
 続きまして、POPsモニタリング検討会の座長をお務めいただいた柴田委員からご発言をお願いいたします。

○柴田委員 それでは、ご報告いたします。
 POPsモニタリング検討会では、先ほどご紹介いただきましたように、今回も三つの分析機関に対して、事前のモニタリングの状況を確認するための視察というのを行いました。その結果については、基本的に特に大きな問題はなく、分析法の最初の段階から、試料の受け入れから製造管理をきちんとされていて、大丈夫であろうというような結果になっております。これについては以上のとおりです。
 分析法の分析結果についてもいろいろ検討を行っておりまして、大きな問題はないだろうということでございますが、1点ちょっと、また今問題になりかけているのが、もしかすると、また以前と同じようなサンプラーに由来する汚染の問題が起こっているかもしれないという懸念が少し出ております。これは、以前起こったのとは実は違う会社の違う事例でありそうだということで、これについては、現在、安全課さんのほうで、今年度から来年度にかけて、並列の、並行のモニタリングを行って、確認をした上で最終的に判断をしようという形になっております。今年の3月に経産省のほうから、接着剤に関係する物質についてのPCB汚染に関する話が出ておりましたけれども、どうもそれと同じ由来のものが装置の組み立てに使われてしまった可能性があるんではないかというところで、今、そういう確認試験をしようとしているところでございます。
 以上です。

○櫻井委員長 ありがとうございました。
 それでは、ただいまの補足説明を踏まえた上で、資料及び説明内容に対して、ご質問、ご意見等がありましたら、どうぞご発言をお願いいたします。
 どうぞ。

○柴田委員 初期調査の結果についてなんですが、資料2-1の5ページのところの表のところで、7番のジブロモクロロメタンと15番のブロモジクロロメタンの二つなんですけれども、以前の結果、3回の測定結果が並んでいて、一番最後の平成24年のところを見ますと、検出下限値が以前よりも悪くなっているような結果になっているように見受けられます。検出頻度を見ますと、数字的には昭和58年よりも下がっているように見えるんですが、検出下限値がどうも悪くなっているように見えるのと、それから検出濃度範囲を見ますと、むしろ高いところが以前よりも高くなっているような傾向が見えるような感じがするんですけども、この辺り、初期調査の結果としてどのような判断をされていますでしょうか。

○櫻井委員長 いかがでしょうか。中杉先生。

○中杉委員 これは、地点の影響がものすごくあるので、同じ地点で調査している結果について判断をして、全体ではということで評価をしないようにしています。地点ごとに当然違ってくる話ですので、同じ調査をやった地点の結果のみから、何かはっきりした傾向が出れば、低くなっているとか、高くなっているとか、そういうふうなコメントをしようと。それ以外は淡々と事実だけ書いていこうというふうな整理にしてございますので、ちょっとこの二つの物質については、そういう意味では、同一地点の調査結果を見ると、特段のことは言えないという判断をしたということでございます。

○櫻井委員長 よろしゅうございますでしょうか。
 ほかに何かありますか。
 どうぞ。

○中杉委員 2-4になりますか、2-6にも絡むんですけど、2-4ですね。資料2-4で、平成26年度以降の調査に対してということで、要望のあった物質というのが、要望したというのは、化審法と化管法と、それから初期リスク評価等々あるのですが、多分、大気環境ですか、今後、化審法のほうでの要請が多くなってくるんだろうと。化審法は今、評価を進めていて、段階が進んでいくに従って環境曝露の情報が必要になってくる。そういう意味で、化審法の場合は法律に基づいて曝露情報を得なきゃいけなくなってきますので、ほかのものよりは少し重みが大きいということになるので、少し差が出てくるのかなというふうに考えています。
 それからもう一つ、2-4を申し上げましたが、少しそういう意味でも、これらの物質について、例えば4ページのところで、水質の過酸化水素というものは、実際、そんなものが存在するだろうかという、少し考えただけでも外せるものが幾らかあるのではないかということがあります。そういう観点でも少し見ていただいたほうがよろしいのかなと。いきなりこれで問題があるから、計算上は問題があるからやりますという話には多分ならないだろうと思います。ちょっとその辺は十分検討をしていただければと思います。
 専門家が集まって議論されますから、そこのところで、そこら辺は外していただけるんだろうと思います。

○櫻井委員長 よろしゅうございますか。
 ほかに何かご指摘事項ございますか。どうぞ。

○鈴木委員 資料、今の2-4と2-6の辺りについて、質問してもよろしいでしょうか。

○櫻井委員長 結構でございます。どうぞ。そこまでになっております。

○鈴木委員 わかりました。
 今の中杉先生のご意見とちょっと関連するんですが、2-6で、来年度からはまず、調査対象物質妥当性の検討を根拠に基づいてやっていただく、これは大変有用なことだと思いますので、ぜひ進めていただきたいと思います。
 1点、それについてですけども、書いてあることなので確認のみですが、今、言われたように、調査の、多分これ今の話は、過酸化水素の例は、調査が可能であるかとか、妥当であるかというようなことに関連するんだと思うんですけども、その部分の判断というのは、多分要求しているほうの理由をこちら側で判断するのかもしれませんが、要求されているほうとしては、それも承知の上で要求されているということもあるんではないかという気もしますので、要するにそれの調査が要求されているところとよく協議をして、その結果も踏まえてこちら側で判断をさせていただくというスキームを少し明確にしていただいたほうが、調査の結果、多少調査上困難であっても、部分的な結果でも欲しいというモニタリングもあり得るのではないかという気がしますので、その辺りもあわせて、来年度、ご報告いただく際にコメントをいただければと思います。

○事務局(環境安全課) 事務局でございます。
 鈴木先生、どうもありがとうございます。我々といたしましても、この資料、2-6の表を見ていただきたいと思いますが、まず、調査対象物質としての妥当性の検討、こちらについてまず検討して、妥当ではないというものについて、そこでばっさり切るわけではなくて、上のほうに矢印も行っていますけれども、そういったものについては、妥当ではない理由と説明を要望部署にさせていただいて、改めてもう一度要望部署から再度、そちらの事情もあって、こういう理由が新たにあるんだということであれば、それをおっしゃっていただいて、再度検討をすると。
 また、中段にあります分析法の可能性につきましても、有識者の専門家のご意見をいただいた上で、開発の可能性が小さいというものについては、矢印がちょっと薄くなっていますけれども、理由と結果をしっかり説明して、そしてまた、それでも開発してほしい理由があれば、しっかりとこちらが受け取って、再度検討するということで、基本的に関係部署との情報を共有しながら進めてまいりたいというふうに考えております。

○櫻井委員長 よろしゅうございますか。
 その他。どうぞ。

○小山委員 先ほど中杉委員から過酸化水素の話が出ましたですけども、これは、このプログラムでやるのかどうかちょっとわかりませんけども、例えば次亜塩素酸も含めて、今、バラスト水の処理薬剤として使われ始めつつあるんですね。ですから、かなり特殊な環境ではありますけれども、港湾内での発生というか、汚染が起こり得る可能性があるということを考えると、どこかで1回モニタリングはしておいたほうがいいのかなというふうに考えています。

○中杉委員 バラスト水については、私も若干関わっていますが、バラスト水の処理の技術評価というのを、それぞれの処理方法に従って、かなり詳細なリスク評価をやっています。そこで一応対応できているんではないだろうかなという感じがしますけれども、これ、化審法のほうからの要望ということになると、ちょっと別な形という感じがいたします。それは、エコ調査の中でやるのかどうかというのは、また一つの議論があるのではないかなというふうに思います。

○櫻井委員長 よろしいですか。
 そのほか何かございますでしょうか。

(なし)

○櫻井委員長 それでは、特にないようでございます。この平成24年度の調査結果報告書を、こういった方向でまとめるということ、また、今日、その実態調査結果の概要について、この後で公表するという予定になっているようでございますが、そのように進めてよろしいでしょうか。

(異議なし)

○櫻井委員長 特段ご異存ございませんので、そのようにさせていただきます。ありがとうございました。
 それでは、議題の2に入ります。化学物質の環境リスク初期評価、いわゆるグレー本の第12次とりまとめについてでございます。
 まず、事務局から資料の説明をお願いいたします。

○事務局(環境リスク評価室) 環境リスク評価室でございます。
 グレー本につきましては、資料3-1~3-3のほうが関係の資料になります。資料3-3の分厚い冊子につきましては、ちょっと本日はお時間の都合もございますので、詳しい説明は省略させていただきたいと思います。
 まず資料3-1につきまして、環境リスク初期評価の概要的なお話も含めてご説明いたします。
 1.になりますが、この環境リスク初期評価というのは、ヒトの健康と生態系に対する有害性の両方を対象といたしまして、有害性評価と曝露評価をそれぞれやりまして、最後にその二つを比較することによってリスクの程度を判定するということで、過去からずっとやってきているものであります。
 この事業の目的ですが、将来の環境リスク管理、環境保健部以外の部局でもさまざまやっておる、そういった施策になりますが、そういったものを念頭に置きまして、多数の化学物質の中から相対的にリスクの高そうなものをスクリーニングするということを目的としたものでありまして、2.になりますが、とにかく平成9年度からやってきていると。これまで11次にわたってとりまとめておりまして、ヒトの健康と生態系の両方を対象として209物質、生態リスクのみについて96物質を評価して公表してきております。
 今般の第12次とりまとめが3.になりますが、次のページにございますとおり、大体、この階段状の絵をご覧いただければと思いますが、毎次毎次のとりまとめについて、概ね2年程度の検討期間をもって検討してきておりますので、今般のものは、前のページへ戻りますが、2年前の平成23年度に評価に着手したと。そういった物質が中心になっておりまして、今回は14物質、やや少なめではありますが、14物質について評価結果をとりまとめたところでございます。
 この評価に当たりましては、ここの専門委員会に先立ちまして、3-1-4ページになりますが、環境リスク評価委員会の企画委員会、曝露評価分科会、健康リスク評価分科会、生態リスク評価分科会のこれら四つの委員会の中で、内容についてご審議いただきまして、本日、そのとりまとめ結果をご報告していると、そんな流れになっております。
 肝心の今回評価した物質になりますが、3-1-2、3-1-3ページをご覧いただきますと、3-1-2ページにございますが、物質選定は、これまでもそうしてきましたように、まず省内の関係部署ですとか、先ほどご説明した委員会、そういった専門家の方から、各種施策、調査研究において、これはぜひ評価をしてほしいというようなニーズのある物質を聴取いたしまして、その中から選ぶということを基本としております。それに加えまして、PRTRで排出量が多いですとか、エコ調査のほうで検出頻度が高い、検出濃度が高いといったような物質などをピックアップするという形で、毎年優先度の高い物質を選んでおります。
 その結果、今般は、評価したものは、3-1-3ページの表1にございます、1番のエチレンイミンから14番のN-メチルアニリンの14物質ということになりまして、表の右のほうに選定理由がございますが、ここをご覧いただきますとわかるとおりで、例えば一番上のエチレンイミンについては、省内の大気環境課からのリスク評価要望があって、それを踏まえて評価をしたといった流れになっております。
 省内からの要望で選んだものは、エチレンイミン、1,2-ジブロモエタン、ジメチルアミン等々、全部で7個、全体の半分であります。こういった物質については、例えば大気環境課さんからの要望ですと、当然、大気についてのリスク評価をしてほしいということが念頭にあると思うのですが、この初期リスク評価の事業の中では、そういった物質であっても、大気だけの評価をするというのではなくて、ヒト健康については経口リスクの評価、さらには生態リスクの評価もあわせてやっておるところでございます。
 要望物質以外ですと、化管法によるPRTRの排出量が多いという物質で、6番のテトラフルオロエチレンと12番のベンズアルデヒド、それから13番のメタクリル酸の3物質。その他、今般は特にこういったものが多いんですが、2番、3番のような、何かの原料物質であって、それに例えば不純物で混入してくるであろうもの、そういったものが非意図的に環境に排出されるという場合ですとか、その原料物質のほうが環境中で分解して元の物質に戻るかもしれないといったことから、そういった発生源から環境中に放出されている可能性があるような、そういった物質を都合5つ選んでやっております。
 そういうことで、今般この14物質の評価をいたしましたので、その結果を次の資料3-2でご説明いたします。
 3-2の資料につきましても、毎年同じようなつくりでございますので、同じような部分はざっと軽く簡単にご説明したいと思いますが、1.、2.につきましては大体毎年一緒ですし、資料3-1で書いてあることとも重複しますので、ごく簡単にいきたいと思います。
 1ページはねていただきまして、ページ3-2-2の(5)になりますが、念のため、このリスク評価の評価基準についておさらいをしたいと思います。
 評価の方法のところでございます。評価基準につきましては、分厚い資料3-3の冒頭の部分にくっつけておりますが、化学物質の環境リスク評価ガイドラインというものを定めまして、もちろん、当然ではありますが、統一的な方法で評価をしてきております。
 その概要を申しますと、資料3-2の3-2-2ページの「参考1」というところに戻りますが、例えば健康リスクにつきましては、無毒性量等を予測最大曝露量(又は予測最大曝露濃度)で除して、いわゆるMOEを求めて判定するというものでありますが、無毒性量等につきましては、ヒトのデータがあれば、それを原則として用い、なければ動物のデータを使うと。ここで、ヒトで得られたNOAEL等と、動物実験で得られたNOAEL等を同列に扱うことは当然できませんので、動物実験で得られた数字の場合には、それをヒトに適用するために、10で割って、10で割ったその数字を無毒性量等として使っております(注:正確にはMOEの算定の際に10で除することとしている。)。さらには、短期毒性試験の結果しか得られなければ、長期毒性試験に相当するものとするために、やはり短期試験のNOAEL等を10で割るというようなことをやったりしております。
 それから、予測最大曝露量のほうにつきましては、基本的には、比較的最近の全国を対象としたモニタリング調査で得られたその実測の数字の全国の最大値、これを使いまして評価をしております。いずれにしましても、その無毒性量等を予測最大曝露量で割った結果として、10を下回れば詳細な評価を行う候補と考えると。つまり、リスクで言うと、いわゆる黒という判定になります。10~100につきましては、さらなる情報収集に努めましょうということ。そして100以上となれば、現時点では特段追加作業は必要ないという形の評価をしております。
 同じく、生態につきましては、いわゆるPECとPNECの比較というのをやっております。PECにつきましては、健康と同様に、基本的にはモニタリングで得られた最大値をとってくると。PNECのほうは、よくあるやり方ですが、藻類、甲殻類、魚類のいわゆる3点セットの毒性値から不確実係数を適用して算定をしております。こちらにつきましては、PEC/PNEC比で1以上になったものが詳細評価、0.1~1が情報収集に努める必要があるとしておりまして、0.1未満になったら、現時点では作業は必要ないという判断をしておるところです。
 さらに、次のページの「参考2」になりますが、こういった形でMOEですとかPEC/PNEC比の算定をやっているんですが、例えばモニタリングの結果としてはそれほど高い濃度は観測されていないという場合であっても、PRTRのデータを見ると、実は相当排出量の多いことがあるというような場合には、その排出量のデータを環境濃度予測モデルに入れまして、環境濃度がどのぐらいであるのかというのを予測して、それが相当高い濃度になりそうだということであれば、リスク評価判定を引き上げて、より厳しい判定にするといったことをやったり、その他、化学物質の製造量、用途、物性、こういったものも見ながら総合判断をしているところでございます。
 また、なお書きになりますけれども、あくまでこの初期評価はスクリーニングでございますので、リスクの高そうな物質が見逃されるということはあってはならないということで、より感受性の高い実験生物のデータを利用するですとか、曝露評価では原則として最大の濃度を使うといったような形で、より安全側の評価が出るような工夫をしているところでございます。
 いよいよ今回の結果でございます。3.になります。詳しくは、3-2-6ページ以降と、もちろんこの資料3-3のほうになりますが、概要をご説明しますと、3-2-3ページにある表のとおりでございまして、14物質を評価して、健康リスク評価につきましては、詳細な評価を行う候補として1物質、ベンズアルデヒドが出てまいりました。
 また、その次のランクのリスクレベルである関連情報の収集が必要というところで5物質、1,2-ジブロモエタン、ジメチルアミン、テトラフルオロエチレン、1-ブロモプロパン、それからメタクリル酸という物質が挙がってまいりました。
 その他、エチレンイミン以下の8物質につきましては、現時点ではさらなる作業の必要性は低いという判断となりました。
 他方、生態リスク初期評価につきましては、詳細評価候補として1物質、ジメチルアミンが挙がってまいりました。また、関連情報収集が必要という次のランクとしましては、やはり1物質でトリメチルアミン。その他、エチレンイミン以下の12物質につきましては、特に作業の必要は低いという結果となりました。
 次のページ、(3)になりますが、毎度のことですが、留意事項としまして、やはりこの初期リスク評価というのはあくまで限られた情報に基づきまして、かつ、ある程度機械的に判定をしているものでございますので、ここで詳細評価を行う候補となったからといって、直ちに何か環境リスクの抑制が必要であるというふうに判断しているわけではございません。ございませんが、それでも危なそうなものというのは、今後、ほかの部局等々で詳しく検討していただきたいというふうに考えているところでございます。
 詳しい内容につきまして、1ページはねていただいて、3-2-6ページの表を使ってご説明したいと思います。3-2-6、3-2-7の2ページにわたる大きな表が、健康リスク初期評価の結果についてまとめたものでございます。この中で、今回、詳細評価の候補となったものが、3-2-7ページ、12番のベンズアルデヒドでございます。
 本物質ですが、用途としましては、ほとんど何かほかの化学物質の合成原料であるというふうに考えられます。具体的には、医薬品、香料、染料などの原料として使われるという情報がございまして、また、さらにこの物質自体も香料として使われる物質でございます。さらには、車の排ガスですとか、果物なんかにも含まれているということで、発生源が非常に多岐にわたっているものです。なお、昔々は農薬としても使われたようですが、昭和35年に失効しているということで、現在はそちらの使用の可能性は低いのかなと思います。
 リスク評価結果、経口、吸入とありますが、詳細評価が必要となったのは吸入のほうでございます。毒性評価につきましては、ラットを用いた、実は非常に短期の、わずか14日間の試験ではあるんですが、そちらで体重増加抑制、低体温、肝臓重量増加などの指標が動いておりまして、無毒性量として5.4mg/m3となっております。これに対して、環境濃度のほうですが、一般環境大気の濃度はそれほど高くないんですが、室内空気のほうで117μg/m3という数字が得られております。これは厚生労働省さんのほうのシックハウス関係の研究調査の中で、ちょっと詳しい状況は不明ではあるんですが、国内の一般家庭の室内空気から検出された数字ということでございます。ここについてMOEをとりますと、5ということで黒判定となります。
 この物質につきまして、本日のこの専門委員会に先立ちまして、実は室内空気の対策をやっている厚生労働省の部署のほうに事前に情報提供をしておるところでございます。そうしたところ、ちょうど厚労省のほうで過去10年ぐらい前からシックハウスの関係の室内濃度の指針値というものを策定していて、幾つかの物質について指針値が策定されているんですが、その指針値の見直しに去年ぐらいから着手しているということだそうでして、その見直しの中で、今回のこの結果もうまく使っていけないだろうかという、かなり前向きなコメントをいただいておるところでございます。いずれにしても、そういった形で今後この物質の検討が進んでもらえればと考えております。
 その他、リスクレベルとして詳細評価対象となったのはこの1物質だけなんですが、情報収集に努めるべきとなったものが幾つかございます。その中でも、幾つかのものにつきましては、モニタリング結果に基づくMOE算定上は、実はそれほどリスクは高くはないという形になったんですが、ちょっと古いモニタリングデータを見ると、高い濃度で検出されたこともあるですとか、PRTR上は排出量が多くて濃度は実は高いかもしれないということで、リスクレベルを引き上げて情報収集適用にしたものがございまして、具体的には、5番のジメチルアミンと、6番のテトラフルオロエチレン、10番のブロモプロパン、それから13番のメタクリル酸、これら4物質については、そういった形で総合判定によってリスクレベルを引き上げたものでございます。
 さらに、細かい話になっていきますが、8番のp-ニトロフェノール、それから11番のベンジリジン=トリクロリドにつきましては、実はモニタリングデータはなかった物質であります。モニタリングデータがないということで、本来はリスク評価できないとなるんですが、p-ニトロフェノールにつきましては、昔の古い時代のモニタリング結果ですとか、最近のPRTRのデータ、ベンジリジン=トリクロリドにつきましては、特にこれ、非常に加水分解性が高くて、環境中で速やかに消失してしまうというようなこともありましたので、その辺りの情報もあわせて考慮しまして、今後特段の情報収集の必要はないという形で結論をいただいているところでございます。
 次のページに参ります。3-2-8ページが生態リスク初期評価の結果の一覧でございます。
 こちらは、詳細評価対象となったものが、5番のジメチルアミンでございます。こちらにつきましても、用途はやはり何かほかの物質の合成原料という感じでありまして、加硫促進剤、殺虫剤、殺菌剤、医薬品、界面活性剤、溶剤などの原料となっております。また、化管法上は第1種指定物質に指定されたりということがございます。こちらは、PNECとしましては、ニジマスの長期毒性試験から10μg/LというPNECが得られているところでございます。
 これに対して環境濃度のほうが、特に淡水で高くなっておりまして、上の段の190μg/Lというものが全国で検出された一番高い濃度になっております。この190μg/Lが検出された地点ですが、実は、本物質のPRTR上の排出の届出はございませんでした。ただし、ちょっと興味深いことなんですが、この物質、ジメチルアミンを使って合成される別の、ある溶剤になる物質なんですが、その物質の排出がかなり多いという事業所が、この190μg/Lが検出された川の上流にあるということがわかっております。もちろん、その溶剤の排出がこのジメチルアミンの高濃度の原因であるというふうに断定できるわけではないんですが、ただ、今後詳細な検討をしていく上では、ぜひご検討をいただきたい情報だなというふうに考えているところでございます。
 そういったことも含めまして、この物質については、省内の水環境課のほうに情報提供をしておりまして、今後、水環境課さんのほうで、水生生物絡みの基準の検討などを行っていただく際には、ぜひこの排出源が何なのかという辺りもあわせてご検討いただきたいと考えているところでございます。
 それから、生態リスクにつきまして、▲で描いておりますが、情報収集が必要という評価になったものが、7番のトリメチルアミンでございます。トリメチルアミン、実はジメチルアミンとそっくりな構造をしておるわけですが、トリメチルアミンで最高濃度が検出された地点というのが、これ、偶然にもジメチルアミンで2番目の濃度になった地点と同じでありまして、やはりジメチルアミンの排出はないんですが、ジメチルアミンから合成される別の物質、これの排出があるということがわかっております。という感じであります。
 最後のページは、生態リスク評価について、過去に1回評価をして、今回、再度評価をし直した物質についての評価結果の比較でございますが、いずれの物質も今回白相当、特に作業の必要はないということでございましたので、詳細は省略します。
 すみません、資料の3-2-4ページに戻っていただければと思います。今後の対応でございます。4.の「今後の対応」になります。
 (1)として、結果の公表を当然したいと考えておりまして、本日、この内容でご承知いただければ、今日の夕方に、この資料の内容で公表をするとともに、ちょっと「てにをは」等の修正はまだあろうかと思いますので、年度内いっぱいかけて資料3-3の分厚いほうを完成していって、完成の暁には速やかにインターネット上で公表したいと考えております。
 それから(2)の関係部局等の取組の誘導でございますが、今のご説明でもお話をしたとおり、特に詳細な評価を行う必要があるというふうになった物質につきましては、厚生労働省ですとか、省内の水環境課といった関係部局、関係機関にその評価内容をきちんと説明をして、今後の対応を促していきたいと考えております。
 (3)以降についても、基本的には毎年同じことを書いている部分ですので、詳しくはお話は省略しますが、今回、新しい話としまして、「(4)今後の対応」の三つ目の丸についてご説明したいと思います。
 実は、今年はこの個々の物質の初期リスク評価とは別に、さまざま評価方法自体の見直しの検討も着手したところでございます。着手と申し上げたのは、なかなか結論が出たものがほかにないということでもあるんですが、唯一QSARについて、今後、生態リスク評価のほうで使っていきましょうということで、各検討分科会などの合意が得られましたのでご報告したいと思います。
 ここに記載しているとおりでございますが、定量的構造活性相関、QSARについては、既に諸外国では活用されているところでございますが、今後は、この環境リスク初期評価の中でも、特に生態リスクの初期評価のほうで使っていきたいと考えております。
 具体的な使い方ですが、これはなかなか、これから走りながら事例を積み重ねて考えていくということも必要かと思っておりまして、当面は、QSARでの予測値の絶対値を実験で得られた毒性の数値と同じように使って、例えばPNECの数字の算定に使うというような使い方は、ちょっと当面はやらないようにして、例えば類似物質の毒性から類推して、例えばこの物質は非常に魚に対して毒性が強そうだということが言えそうなので、じゃあリスク評価のレベルを少し上げましょうかといったような感じの、いわゆる専門家のエキスパートジャッジの根拠の一つとして使っていきたいというふうに考えておるところです。
 そのような評価事例を早速来年度から積み重ねていって、ある程度このやり方でいけるねというのが見えてきた時点で、先ほどもご紹介した、この初期リスク評価のガイドラインの改定などを進めていきたいというふうに考えているところでございます。
 以上、初期リスク評価についてのご説明を終わります。

○櫻井委員長 ありがとうございました。
 それでは、やはり今回のとりまとめに当たって、専門家から構成される分科会で別途ご議論いただいているわけでございます。この以下で審議に入ります前に、それぞれの分科会などで座長を務められた中杉委員、楠井委員、青木委員から、補足説明などございましたら、一言ずつご発言をお願いしたいと考えております。
 まず、曝露評価分科会の座長を務められた中杉委員からご発言をお願いできますでしょうか。

○中杉委員 事務局からも詳細にご説明いただいたので、あまり補足はないんですが、若干補足をしたいと思います。
 この環境リスク初期評価は、やり方が少し、物質選定の考え方が少し変わってきたということがあって、資料3-1-3ページに、公表物質の選定理由というところに、非意図的に生成する物質や環境中での分解生成により発生する物質、いわゆる化審法等が対応できないものを中心にやりましょうということで、それらが今度大変入ってきたということでございます。たまたま、その非意図的生成云々という理由で選ばれた物質については、あまり厳しい評価が必要なものはなかったのですが、その他の要望物質として出てきたジメチルアミンが、ひょんなことでといいますか、実際、環境の測定データでやってみると、非常に高い生態リスクがあるということが判明しました。これは初期評価ですので、それが何が原因かということは次の段階で見ていただくことをお願いするわけですけども、実際には、こういうことをやっていったということで、化審法なんかで捉えられない。あるいは、化管法でも捉えられていませんので、そういうところへ反映をしていくという意味では、大きな成果が、今年はたまたまですけども、出たのかなと。そういう意味で、もう少しそういうところも今後対象物質を選ぶ上で考えていかなければいけないのかなというふうなことを考えました。
 それから、ベンズアルデヒドでございますけど、先ほど事務局からご説明がありましたように、果肉のにおいの成分ですので、この曝露評価というのは非常に難しい話だろうと思います。室内でどういうふうな、室内空気がどうして高くなるのか、これも得られている情報から我々は把握できていません。ただ、そこら辺は、実際に詳細な評価でやっていただかなきゃいけないということで、果物を食べるときは、多分そのときには非常に高濃度の曝露を受けることになるのだろうと思います。そこら辺はもう少し先の評価で議論していただこうということで、初期評価としては、こういう曝露濃度だというのを出させていただいたということでございます。
 それから、ベンジリジン=トリクロリドも同じように、これは非常に分解しやすいものでございます。ちょっと曝露から少しはみ出しますけども、これは物質については本来、分解したものがどんなものかということが一つ大きな議論になって、そのリスク評価をしないのかというのは大分議論をいたしました。ただ、そのリスク評価をしようとすると、このベンジリジン=トリクロリドの分解から出たものだけという話ではなくて、その分解物そのものの評価というのをいずれやらなきゃいけない話になるので、そちらのほうでベンジリジン=トリクロリドから生成する分についても考慮して評価をしてもらうということで、ここではあくまでもベンジリジン=トリクロリドが環境からどう曝露されるかという観点で曝露の評価をしてございます。

○櫻井委員長 ありがとうございました。
 それでは、続きまして生態リスク評価分科会の座長を務められた楠井委員からコメントをお願いします。

○楠井委員 今回検討した14物質のうち、一つ、トリメチルアミンについては情報収集に努めるという結果になりました。ただ、どういう経緯かということですが、毒性データについて、慢性毒性のほうがキーデータになったんですが、3種中2種しかないということで、少しアセスメント係数が100という形になっています。ですので、なかなか3種類の生物がそろうことというのは少ないということで、先ほど事務局のほうからご説明がありましたQSARのようなものを使うと、そういった過大なアセスメント係数を使わなくて済むだろうということでございます。
 ただ、QSARについては、その値自体の信頼性も含めて、今後活用していきたいということで、こういった事例などは、多分、多少は少しずつは減っていくかなというふうに思います。
 以上です。

○櫻井委員長 どうもありがとうございました。
 続きまして、健康リスク評価分科会の座長を務められた青木委員からお願いします。

○青木委員 青木でございます。
 まず、健康リスク評価ですが、3回の分科会を開催いたしまして、それぞれの先生方に貴重なご意見をいただいて、このような形で有害性評価の知見を整理させていただいたところでございます。
 ただいま事務局のほうからご説明がありましたように、まずベンズアルデヒドが健康リスクに関して詳細な評価を行う候補となったわけでありますけれども、これも先ほどご説明があったところですが、実際、この有害性の根拠となった無毒性量ですが、この根拠になった動物実験が短期であり、かつ、吸入曝露のLOAELから来ているかということで、もし詳細の評価をやっていく場合には、この無毒性量辺りから少し見ていく必要があるのかなということを考えたとき、なかなか難しい物質なのかな、というのが正直な印象であります。
 ただ、室内環境の枠組みの中でいろいろ検討をいただけるということもご説明があったところなのですが、そのようなことにこの初期リスク評価をやっていくという意味がここに大いにあったのではないかというふうに思っている次第です。
 それから、もう一つ、1,2-ジブロモエタン、4番目の物質なのですが、こちらが、実はいわゆる▲判定ですね、情報の収集に努める必要があるというふうな判定をしたわけなんです。これは、動物実験でのユニットリスクが得られている物質でございまして、発がんの過剰発生率のほうから判定されたものでございます。やはり、ある動物実験の知見が得られているということから考えて、この情報収集に努める必要があるという、曝露量と比較して適切な判定が得られたのではないかというふうに考えている次第でございます。
 以上でございます。

○櫻井委員長 ありがとうございました。
 それでは、ただいま各委員から補足説明をしていただきました、それらのコメントも踏まえた上で、資料及び説明内容に対してご質問、ご意見等がありましたら、どうぞご発言をお願いいたします。
 どうぞ。

○関澤委員 今、縷々環境省、また分科会でのご報告の中で説明されたのですが、ベンズアルデヒドがたまたまよい例だと思いますが、この曝露評価の値の数値、264ページでしたでしょうか、で見ますと、一つだけ飛び離れて高い値が検出されております。しかも、この検出頻度については報告されてないということですね。そうしますと、例えば室内香料の成分として使われている可能性があって、ある局所的な場所で、一時的かどうかわかりませんが、の曝露データかもしれないということが考えられます。このようなものについて、環境省として、詳細なリスク評価を行う候補というふうになってはいるのですけども、まず確認としては、厚生労働省のシックハウスのほうの検討結果を待つという態度でいかれるのかどうかということが一つです。
 それから、このように、果物の香りの成分でもあるというようなものですが、局所的、あるいは一時的に曝露される、あるいはバックグラウンドとして既に既存の曝露が考えられるものについてリスク評価を行うということの意味ですけれども、国際的な一つの方向といたしまして、リスク評価を行うときに、バックグラウンドがどのぐらいあるのかということを検討して、それに上乗せで、どれだけ規制できるものがあるかという考え方があります。放射能の例が非常によい例だと思いますが、自然界に既に既存の曝露があって、それにどれだけ上乗せすることが規制の対象として考えられるかということだと思います。初期リスク評価においても、そういったことの検討を、可能な範囲でですけど、行って、それを公表していくということが考えられるのではないでしょうか。そうでないと、単に数字だけの計算で高かったのがたまたまあったから、これは詳細なリスクが検討しなければいけないというふうになってしまうということがあるので、それぞれやっぱりそういったバックグラウンドはどのぐらいなのかということも検討した結果、こうでしたということが、公表に際しても、また、評価に際しても考慮されるべきではないかなという、これは提案のほうです。

○中杉委員 ベンズアルデヒドの数値が117、飛び抜けて高いという話ですけれども、実際には、この調査も含めて、その下にも44という数値がございます。特段飛び抜けた数値ではないだろうという判断でこの数字を使っています。
 ほかのところで、実際にはこの曝露をやるときに、数字を見まして、一つだけ飛び抜けて高いというようなものがある場合には、それは何であろうかということを、わかる範囲で情報を集めていきます。ただ、詳細にというのは、まさにそれは詳細リスク評価になってしまいますので、初期リスク評価の段階では、これは明らかに違うという情報がなければ、それを採用して、こういうケースもあるので詳細な評価をしてくださいというふうな情報としてお伝えするのが使命だろうと考えています。
 多分、その細かいところまで入るとなると、これは初期リスク評価のマンデートの外になるのではないかなというふうに私は考えています。

○岡田委員 初期リスク評価の範囲がどこまでかということも踏まえて、先ほど、今、補佐からご説明いただいた、例えば厚労省が何をやっているとか、それから、ジメチルアミンについてはこれから水環境課に流れると。流れると、我々が検討しなきゃいけないのかなと思うんですが、それはそれで結構なんですが、今までこういう物質がいっぱい出てきていますよね。例えば、既に環境基準になっているアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムみたいなものも、6年前に生態リスクの詳細な何とかが出て、それが実際に受けて、環境基準まで行っていると。そういうことはどのくらいフォローアップされているのか。フォローアップした結果、ここの初期リスクをどうすべきかということにどのくらい反映されているのかという辺の情報の循環が、もちろんここの仕事なのか、環境省全体の仕事なのか、日本政府全体の仕事なのか、よくわかりませんが、その辺の流れはどうなっていますでしょうか。

○事務局(環境リスク評価室) 評価結果がどのように活用されているかというご質問かと思いますが、非常に……。

○岡田委員 場合によっては、どのぐらい戻ってくる形に……。

○事務局(環境リスク評価室) 戻るはあまり……。そこは我々も当然非常に重要な課題だと思っております。ただ、何分、我々が初期評価をやった後の次のステップというのは、詳細評価で時間もかかるし、簡単に規制ができますとか、そういう話でもないので、毎年毎年当室が評価したものが、次の年どうなったというのを追いかけても、あまり実りはないのかなと。それよりは、もう少し時間をかけて、何か評価が進んでいくんだろうというふうに考えています。
 そうは言っていても、座して待つというわけにもいきませんので、特に省内での連携ということで、水環境課、それから大気環境課との連携については、ちょうど今、先ほどご説明しかけた話なんですが、検討を進めているところです。
 水環境課さんのほうでは、特に水生生物の環境基準の話になるんですが、毎年毎年その基準の検討を行える物質の数にはどうしても限りがあると。当たり前なんですが、そういったことがあって、毎年、検討対象の物質をいろんなステップで絞り込んでいくそうなんですが、その絞り込みのかなり最終的な段階のところに、我がほうで水生生物でリスクありとなったものが、シード権的に入っていくというようなスキームを描きつつあるというふうにお聞きしているところです。
 それから、大気環境課さんのほうは、もうちょっと前のレベルの話がありまして、二百何十物質だかの有害大気汚染物質に該当する可能性のある物質というものが、大気環境課さんのほうで定められていて、そこから優先取組物質というのを順次抽出していって、詳しいモニタリングですとか、指針値設定とか、そういった方向へつなげていってらっしゃるんですが、その優先取組物質の選定作業の中で、我が方で行ってきたこの評価結果をうまく使ってもらえないかということを、ちょうど今検討をしているところでして、時々担当者とも会って話をしてという感じで進めています。
 これについては、本当にうまくいけば今日ご説明したかったところなんですが、まだ結論には至っていないので、もうしばらくお時間をいただきたいなと考えているところでございます。

○岡田委員 結構だと思うんですが、例えばせっかくここで詳細にやらなきゃいけないとわかった物質で、日本政府の中で誰もきちんと検討しない物質が残っているのか残ってないかというのは、どこかで知っておいたほうがいいんじゃないかという気がするんですが、いや、どうやってやるかというのは、すみません、わかりませんが、というようなイメージを若干感じました。

○事務局(環境リスク評価室) ありがとうございます。

○中杉委員 岡田委員の言われることもごもっともだと思うのですが、実際には必ずしもそういうところをやるセクションがない。私は、環境リスク評価室がそれをやってもいいのかなと思いますが、それぞれ所掌が今そういうふうになっていません。例えばモニタリング自体も、環境安全課のほうでモニタリングしていますけども、じゃあ安全課のほうで化学物質のモニタリングを全部把握していて、全部その動きを押さえているかというと、必ずしもそうではない。そこら辺は何らかの形で全体を、少なくとも環境省内は体系的に押さえられるような組織にしなきゃいけないだろうと。これは環境保健部会で議論する話なのかもしれませんけども、確かにそういうところはあるので、環境基本計画の進捗評価のところでは課題として書き込んでいくべきだろうというふうに、私個人は考えておりますけど。多分、確かにそういうところは非常に重要なポイントになるだろうというふうに思っています。
 大気の話は、これは、そういう意味では試みにもう少し初期リスク評価も、ほかに問題があるといって渡すだけでは存在意義が問われるというところがあって、少し試みにやりましょうと。少し、従来の初期評価と一歩踏み出したような形で今検討を始めています。それは少し試験的にやっているので、別建てにはしていませんけども、少しそういうことを試みていますので、その結果を踏まえて、大気のほうと全体にどう役割分担をしていくのか、つないでいくのかということの議論をしていくのだろうと。今、試験的にそういう試みを始めているという段階で、うまくいけば、13次か14次のときにその結果が出てくるというふうに考えていただければと思います。

○関澤委員 私のほうでは2点続けて申し上げたので、ちょっとコンフューズされたかもしれませんが、中杉さんのお話は、ここではある程度皆さんは了解されると思うのですが、今日の午後、発表されるときに、ベンズアルデヒドについて今いろいろ背景をご説明いただいたことをきちんとプラスして発表をされるようにお願いしたいというのが一つです。
 厚労省のほうでこういう検討をしておって、香料としても、あるいは果物の香り成分としてもあるというものなのでということが伝わらないと、何か危険な物質だというふうに一般には思われてしまう可能性がございますので、そういったものが実際には使われているわけですから、それが危険な物質と誤解されては困りますので、そういったことを踏まえたご発表をお願いしたいということが一つと、それからもう一つは、環境リスク初期評価のガイドラインの見直しということがうたわれておりましたが、先ほど言ったことの一つは、既にバックグラウンドで既存の曝露があるものについて、これを、わかる範囲で結構ですけど、放射能のときのように、上乗せしてどれだけ規制すべきものがあるのかということを考えた評価がなされるべきではないかなと思うので、そういうご検討をお願いしたいというのが要望でした。
 これは、後者、これからの要望ということになると思います。

○中杉委員 今、例えば水質の環境基準を見ましても、実際にはバックグラウンドも込みの環境状態がどういう問題があるかということで、環境基準を超えているかどうかの議論をしています。とりあえずの段階はそれで、次の規制をするときには、当然のことながら、バックグラウンドはどのぐらいあって、どういうふうに規制をするかという話が出てくるんだと思います。まず、初期リスク評価の段階で、それまでやって議論をしてしまうのは、少し時期尚早だろうというふうに考えています。そこを分けてリスク評価をするのは、まさに排出規制とか、そうする段階では、当然のことながら、どのぐらい乗っかるからどうするのだという議論になってくるんだろうと思うのです。私は、そういうふうな整理だろうというふうに考えています。

○櫻井委員長 西川委員、どうぞ。

○西川委員 ちょっと細かいことですけども、確認のために教えてください。
 資料3-2-6ページに表がありまして、4番目の物質、1,2-ジブロモエタンですが、ラット・マウスで前胃の扁平上皮癌が出ております。それで、淡水の曝露のデータがあって、MOEと過剰発生率と両方のデータが出ておりますけども、これは閾値ありの発癌という立場と、閾値のない発癌という立場、両方の評価をしているんですが、これは一体どちらの立場を尊重しているんでしょうか。

○青木委員 まず、リスク評価の――今、発癌のことに関して言えば、これは閾値なしの立場からの評価をしております。それからMOEのほうは、これはラットの経口、吸入ともになんですが、これは非発癌の影響から算出しているものでございます。

○西川委員 そうすると、遺伝毒性が明らかに陽性というようなご判断ですか。その発生している癌を見れば、前胃で、どうも直接刺激による発生機序が想定されるのですが。

○事務局(環境リスク評価室) 私からご説明するのもあれですが、初期評価の中では、発癌について閾値のある物質なのか、ない物質なのかという、最終的な評価まではやっていません。世の中にある毒性データから、仮に閾値があるとしたらこんなMOEです。閾値がないとしたら、過剰発生率としてこんなものですという数字を出して、機械的に、その厳しいほうの数字で最終的なリスク判断をしているというのがここでの立場になっております。

○西川委員 そうしますと、遺伝毒性のデータは考慮せずに、ラット・マウスで癌ができれば、自動的に閾値のないという評価になるのですか。

○青木委員 それはひとつの決めの問題になってくると思うんですが、一応この初期リスク評価ではそのような立場に立って評価をしております。ですから、それは詳細リスク評価のときにもちろんそういう議論は必要だと思うんですが、この初期リスク評価の場合には、あくまでも既存のデータから評価をしているという、そういう立場でございます。

○西川委員 ありがとうございます。

○櫻井委員長 実は、この1,2-ジブロモエタン、昨年、労働環境で発生した胆管癌の集団発生ですが、結論は、1,2-ジクロロプロパンの高濃度、長期間曝露が原因であるということにしておりまして、それと1,2-ジクロロエタン、あるいは1,2-ジブロモエタン、非常に構造が似ておりますし、それからこの1,2-ジブロモエタンを見ますと、吸入では鼻腔の腫瘍だとか血管肉腫とか中皮腫とか、非常に多様な臓器で発癌が認められておりまして、常にこれらの物質がいろいろな性とか種とか、吸入と経口でもまた全然発生する癌の場所が違うというようなことで、非常に厄介、捕捉するのが難しいなということを痛感しておりますが、この物質について、今回さらに情報を集めるべき物質に分類されたのは当然のことだろうと思いますが、ただ、今までわかっているメカニズム等からいくと、低濃度では、主として酸化経路で処理されるので、発癌の可能性は低いだろうと。高濃度でグルタチオン抱合等を経由して、その遺伝毒性を明確に発揮してくるというような事実がかなり集積しているようですので、あるいは閾値があるのかなとも思っておりますが、しかし、その閾値の数値がどの辺りにあるかというようなことは、今後の研究課題とされている状況だというふうに理解しております。
 ほかに何かございますでしょうか。
 特にないようでしたら、それでは、最初の関澤先生のご発言でしたか、少し情報を追加しておいたほうがいいんじゃないかというご意見でございましたが、どういたしましょうかね。ベンズアルデヒドぐらいでしたら、少し情報提供を追加することも可能かとも思いますが、ジメチルアミンのほうは、ややその前後の関係が複雑なので、そこまではとも思いますが、どうされますか。このベンズアルデヒドは、果物のにおい成分でもあるということもあり、というようなことを追加するかどうかですね。

○事務局(環境リスク評価室) ちょっとなかなか即答は難しいところではございます。

○櫻井委員長 そうですね。

○事務局(環境リスク評価室) あまりあやふやなことは書けないとか、先ほど先生もおっしゃったとおりで、不用意に不安をあおるような書き方もよくないと思うんですね。そういう意味では、例えば……。

○櫻井委員長 そうですね。逆に、不安をあおる可能性がありますね。

○事務局(環境リスク評価室) ええ。果物に入っているというのは非常に目立つ表現でして、食べちゃいけないのかという話になってしまうのかなと。

○櫻井委員長 ええ、そうですね。

○事務局(環境リスク評価室) 私が今ご説明したような具体的な書き方で書いているわけでは確かにないんですが、直ちに環境リスクの抑制が必要であるというわけではないんですというのはもともと入っている言葉ですし、それから、詳細評価が必要となったものについて、きちんと他省庁、あるいは他部局と連携して対策を進めていきますよということも、もともとではあるんですが、入っている言葉です。
 さらに、そこから先踏み込んで、厚労省でこういうことを行うようですとか、水環境課がやるようですとか、そこまでは現時点で書けないというか、あくまで担当レベルで、そういう今後の進め方があるねという話はしているんですが、正式な役所としての意思決定を現時点でいただいているわけではないことになりますので、ちょっと公表資料に書くというのは難しいのかなと。
 ただ、資料を公表すると、当然に記者さんのほうから取材を受けるわけでして、その中では、具体的なこととして、この分厚いやつも使いながら説明をしていくという形で進めるのかなと思いますが、そんな感じでもよろしいでしょうか。

○櫻井委員長 そんな感じでよろしいですか。
 このベンズアルデヒドは、最初のデータがそもそもたった1回で、たった2週間で、しかもNOAELですよね。だから、ちょっと動物実験をしっかりやり直せばすぐ解決する問題だなという気もしますけど。

○事務局(環境リスク評価室) ただ、それを書いてしまうとちょっと……。

○櫻井委員長 そこまで書く必要ないと思います。

○事務局(環境リスク評価室) はい。

○櫻井委員長 じゃあ、ほかに何かございますでしょうか。
 特にないようですので、それでは、ここに提出されている案の形そのままで報告書をまとめていただくということと、今日の午後の発表も、事務局側の用意した考え方で進めるということでご了承いただけますでしょうか。

(異議なし)

○櫻井委員長 では、そのようにさせていただきます。どうもありがとうございました。
 それでは、最後になりますか。あと何か報告事項がございますね。

○事務局(環境安全課) 事務局です。
 では、資料、最後のほうについてございます参考資料について、ご説明させていただきます。環境安全課から、参考資料1、2をご用意させていただいております。
 まず、参考資料1、1枚紙でございますけれども、残留性有機汚染物質検討委員会第9回会合が、今年の10月14日~18日にかけてローマで開催しております。「POPRC9」と称しております。この委員会でございますが、POPs条約の第8条に基づきまして設置されているもので、条約の対象物質の追加について検討を行う委員会でございます。新たに提案された新規候補物質について、スクリーニング、そしてリスクプロファイル、リスク管理に関する評価といった検討をする委員会でございまして、このプロセスを経まして、締約国会議(COP)のほうに勧告を行うというものでございます。
 今回、第9回の会合の結果でございますけれども、塩素化ナフタレン、そしてヘキサクロロブタジエン(HCBD)が附属書のA、廃絶でございますが、附属書のAと、そして附属書のCに非意図的生成物質の排出の削減というものがありまして、このAとCのほうに追加をするということを締約国会議に勧告することがPOPRC9の中で決定されました。
 また、継続審議されていましたペンタクロロフェノールとその塩及びエステル類につきましては、最終的なステップであるリスク管理に関する評価案を作成するステップに進んでおります。
 今回新たな新規提案物質がEUとノルウェーからございまして、一つはジコホル、農薬でございます。もう一つはデカブロモジフェニルエーテルといったものでございますが、こちらは難燃剤でございます。こちらについて提案がなされました。スクリーニング基準を満たしているかについて議論がPOPRC9で行われまして、ジコホルにつきましては議論が継続ということで、次回のPOPRC10で引き続き議論をすると。デカブロモジフェニルエーテルにつきましては、リスクプロファイル案を作成するステップに進むこととなりました。
 この参考資料1の2ページ目、裏面になりますけれども、その下段のほうに、「参考2」というところがございます。ご覧いただければと思いますが、ちょっと時期が前後いたしますけれども、POPs条約の締約国会議第6回、COP6が今年の4月末~5月にかけてジュネーブで開催されております。こちらの結果につきましては、難燃剤として使用されていますヘキサブロモシクロドデカン(HBCD)でございますけれども、これが附属書Aの廃絶という部分に追加することが決定されております。なお、この物質の正式な発効される時期でございますけれども、2014年11月になる予定でございます。
 続きまして、参考資料2でございます。こちら、平成24年度東日本大震災の被災地における化学物質環境実態追跡調査の結果公表についてでございます。
 東日本大震災の被災地の沿岸周辺において環境基準等が設定されていないものの有害性等が懸念されるPOPsだとか、PRTR届け出対象物質等の残留状況を把握するために行っている調査でございます。これの24年度に実施した結果に関する資料です。
 24年度の追跡調査の結果といたしましては、若干震災直近の平成20年~22年度分の、先ほど見ていただきました黒本調査、全国調査がございますけれども、こちらの調査の結果の濃度範囲を超えるかどうかを比較させていただいております。物質・地点において、若干ですが、全国調査を超えるものがございましたけれども、その濃度範囲の上限を大幅に超えるものではございませんでした。
 この資料、ページを振っていなくて誠に申し訳ございませんが、最後、裏返していただいて、最後のページ、1枚戻っていただくと、参考資料2の別添というものがつけてございます。こちらについて1点だけ修正がございまして、地点数というのが、表1~表3まで、表の右側の欄に示されています。その中の生物について、23年度は11地点、そして24年度は9地点、そして25年度は11地点となっております。その表の上にも同じようなことを書かせていただいているのですが、生物につきましては、表の上の数字と若干数字が異なっておりますが、正しい数字といたしましては、表の右側の数字、生物については右側の数字が正しいということでございます。大変失礼いたしました。
 25年度の調査、現在やっておりますけれども、この追跡調査につきましては、今年度が調査の最終年度となってございます。今年度末には、この3年間行いました追跡調査の結果を総括させていただきまして、年度末に発表をさせていただくということになってございます。
 参考資料につきましては以上でございます。

○櫻井委員長 二つの参考資料についてご説明がありました。
何かご質問ありましたら、どうぞ。

(なし)

○櫻井委員長 特段ないようでございます。
 それでは、以上で、予定していた議題は終了になります。
 事務局から連絡事項があればお願いいたします。

○長坂環境リスク評価室長 本日、ご承認いただきました2件につきましては、結果の概要という形で、本日16時に公表をさせていただきたいと考えております。また、平成24年度化学物質環境実態調査結果報告書、いわゆる黒本でございます、それから第12次の環境リスク初期評価結果、いわゆるグレー本、この二つの本体につきましては、今後内容を精査した後、年度内を目途に公表したいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 なお、本日の配付資料につきましては、そのまま机の上に置いていただければ、後日事務局より送付させていただきたいと思います。
 また、次回の委員会につきましては、来年度の同じくらいの時期の開催を予定しておりますので、そちらもよろしくお願いいたします。
 以上でございます。

○櫻井委員長 以上で、第19回化学物質評価専門委員会を閉会いたします。皆様、どうもありがとうございました。

午前11時54分 閉会

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