中央環境審議会環境保健部会 化学物質評価専門委員会(第13回)議事録

1.日時

平成20年2月22日(金)

2.議事

○環境リスク評価室(事務局) 定刻になりました。白石委員は少し遅れて来られるとの連絡が入っておりますので、ただいまから中央環境審議会環境保健部会、第13回化学物質評価専門委員会を開催させていただきたいと思います。
 本日は委員の皆様におかれましてはお忙しいところご参集いただきまして、ありがとうございます。
 本日は、大前委員、岡田委員、香山委員、菅野委員、佐藤委員、遠山委員の6委員よりご欠席とのご連絡をいただいております。先ほど申しましたとおり、白石委員は少し遅れるというご連絡でしたが─今到着されました。
 本日は出席予定の11名の委員がご出席されています。
 それでは、開会に当たりまして、環境保健部環境安全課長の木村より一言ご挨拶をさせていただきます。

○環境安全課長 皆さん、おはようございます。
 昨年4月から環境安全課長を拝命しております木村でございます。本来であれば、私ども環境保健部長の石塚が参りましてご挨拶する予定だったわけでございますけれども、国会対応でこちらには少しおくれて参るということでございますので、参りましたら、また後ほど部長から改めてご挨拶させていただきたいと思います。
 従いまして、私から開会に当たってのご挨拶申し上げます。本日は非常に暖かくて、関東地方では梅の花が咲くような時期になってまいりました。まさに年度末を思わせるような気候でございますけれども、ここにおられる先生方におかれましては、東奔西走、非常にお忙しい中を本専門委員会にご参集いただきまして、心より御礼申し上げたいと思います。
 また、私どもの日頃の環境保健行政の推進に当たりましては格別のご理解、ご支援を賜っておりますことにつきましても、この席をお借りしまして改めて御礼申し上げます。
 さて、本日の化学物質評価専門委員会では、主に2つの事項につきまして、ご評価などをいただきたいと考えているところでございます。
 まず1つ目は、化学物質の環境リスク初期評価の第6回目のとりまとめについてでございます。私ども、平成9年度から化学物質環境リスクの初期評価に着手してございますけれども、これまで5回にわたりましてその結果をとりまとめてきたところでございまして、今回、第6回目のとりまとめの準備ができたところでございますので、本日、先生方に忌憚のないご意見、ご評価を賜れればと考えているところでございます。
 なお、5回までの実績でございますけれども、生態リスク初期評価のみを行った年度を含めまして、現在、既に192の物質の初期評価をとりまとめているところでございます。本日ご検討いただく物質を加えますと、合わせて222の物質になるかと思いますが、何とぞよろしくお願い申し上げたいと思います。
 一方、化学物質の環境実態調査、いわゆるエコ調査につきましても、本日、平成18年度の調査結果、そして平成19年度調査の進捗状況、また今後の方針などにつきまして、お諮りさせていただきたいと思っているところでございます。この調査につきましても、平成18年度の調査では112の物質と、平成17年度の調査の83物質から比べると大幅に物質を増やした形になっているところでございまして、今後とも一層の充実に努めていきたいと考えているところでございます。
 私ども、折しも昨年から化管法の見直しや化審法の見直しを一体的に別の審議会で検討しているわけでございますけれども、それらの審議の中にあって、環境リスクの初期評価やエコ調査といったものの重要性が改めて認識され、議論されているところであると認識してございます。
 私ども、これらの初期評価や調査につきましてはそれらの重要性について考え、適切に対応していきたいと思ってございますので、何とぞその点におきましてもよろしくお願い申し上げまして、まずは本日の会議冒頭のご挨拶にかえさせていただきたいと思います。
 本日は何とぞよろしくお願い申し上げます。

○環境リスク評価室(事務局) 続きまして、前回の開催から事務局のメンバーが入れ替わっておりますので、ご紹介させていただきたいと思います。
 昨年7月より環境リスク評価室長として森下が、化学物質審査室長として戸田が就任しておりますので、ご紹介させていただきます。よろしくお願いいたします。

○環境リスク評価室長 環境リスク評価室の森下でございます。よろしくお願いいたします。

○化学物質審査室長 戸田でございます。

○環境リスク評価室(事務局) それから、本日の専門委員会の議題となっております化学物質の初期リスク評価の第6次とりまとめに当たりましては、独立法人国立環境研究所の環境リスク研究センターにもご協力をいただいておりますので、その立場から、本日は同センターの山崎主幹にもご出席いただいております。
 続きまして、本日の配付資料を確認させていただきます。
 お手元の資料、ちょっと大部になっておりますけれども、まず、座席表があるかと思います。それから本資料の方でございますけれども、一番初めにクリップ止めされた資料、中央環境審議会環境保健部会化学物質評価専門委員会ということで表紙と、クリップを外していただきますと資料1から資料2-3までが入っておるかと思います。資料1は1枚物、資料2-1は左止めのホチキス綴じ、資料2-2も同様に左止めのホチキス綴じでございます。そして資料2-3、左上のホチキス止めでございます。
 それから、資料2-4ということで非常に厚い、白い冊子があるかと思います。
 さらに資料3-1、左上のホチキス綴じと、資料3-2、同じようにホチキス止めになっております。資料3-3も同様でございます。そして最後に参考資料1という同じくホチキス止めのものがあるかと思います。
 資料に不備などございませんでしょうか。もしございましたら、事務局までお知らせください。
 よろしいようでしたら、次に、本日の会議の公開、非公開如何についてご説明させていただきたいと思います。
 本日の会議は、公開により中立な審議に著しい支障を及ぼすおそれがある場合には当たりません。また、特定の者に不当な利益もしくは不利益をもたらすおそれがある場合にも当たらないと考えられますので、公開とさせていただいております。
 それでは、議事に入らせていただきたいと思います。
 櫻井委員長、よろしくお願いいたします。

○櫻井委員長 議事進行を務めますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 早速議題に入ります。
 まず、化学物質の環境リスク初期評価、いわゆるグレー本の第6次とりまとめについてです。
 まず、事務局から資料の説明をお願いいたします。

○環境リスク評価室(事務局) 説明させていただきます。
 資料2-1から説明させていただきたいと思います。
 まず、化学物質の初期リスク評価についてです。
 委員の皆様、もう十分ご承知のことですけれども、簡単に触れさせていただきたいと思います。
 化学物質の環境リスク評価というのは、人の健康及び生態系に対する有害性を特定して、用量-反応関係を整理する有害性評価、それから、人及び生態系に対する化学物質の環境経由のばく露量を見積もるばく露評価、さらに、その両者の結果を比較することによってリスクの程度を判定するといったものでございます。
 環境省では、先ほど環境安全課長のあいさつにもございましたけれども、環境リスクの管理のための施策を念頭に置きながら、環境リスクが高そうな物質をスクリーニングするための初期評価として、健康リスク、生態リスクにわたる環境リスク初期評価を実施しているところでございます。
 2.に移らせていただきたいと思います。
 この化学物質の環境リスク初期評価については、これまで5次にわたってとりまとめをしてきておりまして、環境リスク初期評価として116物質、さらに、生態リスク初期評価のみを行った物質が116物質、ただ、この生態リスク評価を行った後に、健康リスクも含めた環境リスク初期評価という形で評価したものもありますので、重複している物質を除くと75物質になるわけでございますけれども、その評価結果を公表してきております。
 この評価結果の概要につきましては、6ページ以降の別紙1、2に書いてございますので、適宜ご参照いただければと思っております。
 3.今般の第6次とりまとめについてです。
 今回、ご検討いただきます第6次とりまとめにつきましては、基本的に平成17年度に初期評価に着手した物質を対象としまして、「環境リスク初期評価」という健康面と生態面と両方の評価を行うというものを21物質、それから生態リスクの初期評価のみを実施するもの、「追加的に実施した生態リスク初期評価」と呼んでおりますけれども、この11物質について評価結果をとりまとめております。
 とりまとめの物質につきましては、めくっていただきまして3ページから4ページにかけて書いてあります。表1が環境リスク初期評価に係る物質でございます。表2は、この21物質以外に生態リスクのみの初期評価を行った物質でございます。
 戻りまして、2ページでございます。
 今回の物質選定についてですけれども、6次とりまとめの物質は、生態リスクの無機系物質を除き、先ほど申したように、平成17年度に選定、環境リスク初期評価に着手しております。この着手物質につきましては「ニーズ方式」と書いておりますけれども、省内の関係部署や専門家から環境リスク初期評価のニーズのある物質を聴取して、その中から優先度の高いものを選定するといった方式で選定しております。
 その下の表に、今までの初期評価の進捗状況について説明した表がございます。
 次に、5ページでございますけれども、この環境リスク初期評価の検討体制でございます。敬称略で書かせていただいておりますけれども、我々環境省の中の請負業務の中で、専門家の先生方からなる委員会をつくっております。企画委員会というまとめの委員会、その下にばく露評価、健康リスク評価、生態リスク評価の各分科会があるというような形で検討していただきました。本日ご出席いただいている委員の皆様にも、多くの委員の方々に非常に多大なご協力をいただいておりまして、本当に感謝している次第でございます。
 資料2-1につきましては、概要はこのようなになっております。
 資料2-2は、環境リスク初期評価をどのような手順で行ったかそのガイドラインであります。このガイドラインにつきましては、平成20年2月末と書いてありますけれども、現時点の版を紹介させていただいているところでございます。
 1ページに書いてありますけれども、本ガイドラインは環境リスク初期評価の指針として、評価作業の手順を整理したものでございます。ばく露評価、健康リスク評価、生態リスク評価の3部から構成されています。
 委員の皆様もうご承知と思いますので、簡単に、今年少し変わった点を紹介しながら、ご説明させていただきたいと思います。
 ばく露評価のガイドラインにつきましては、2ページから始まっております。
 ばく露評価につきましては、基本的に我が国の一般的な国民におけるばく露量を問題として評価を行うということで、実際のところは、ばく露量の評価の仕方につきましては6ページ以降に書いてあります。6ページの(4)濃度・ばく露量の推定の中で、7ページになりますけれども、2)人に対するばく露量の推定のところに、まず、人に対するばく露量の推定の説明があります。
 簡単に申しますけれども、基本的には実測値をもとに評価をしております。[2]一日ばく露量の算出のイのような算出式がありまして、大気、飲料水、土壌、食事、それぞれこのような算式からばく露量を評価しているということでございます。
 さらに、ばく露評価の中で今年若干変えたところは、7ページの一番下でございますけれども、基本的に実測データからばく露量を算出するわけでございますけれども、実測データが得られていなくても、入手された情報からばく露量が推定可能と考えられる場合につきましては、これをもとにばく露量を試算し、実測データの取得の必要性について考察を加える、このようなことを加えております。ここに例が書いてありますけれども、食物中濃度の情報が得られていない場合であっても、魚類中濃度の実測値、推定値を用いて数字が得られそうであれば、そういうところをもとに経口ばく露量を算定してみる、このようなこともやってみるということが書き加えられております。
 生態の方のばく露でございますが、8ページの3)でございますけれども、これも実測値をもとに設定するという形でございます。実際に、全国の公共用水域の濃度等をもとに設定しているということでございます。
 9ページからは、健康リスク初期評価の評価方法のガイドラインとなっております。
 簡単に説明させていただきますと、9ページの1.の(3)(4)に非常に簡単に書いております。閾値があると考えられる有害性の物質については、無毒性量等を設定して、これをばく露量評価の結果から得られた予測最大ばく露量、あるいは予測最大ばく露濃度で除してMOE─マージン・オブ・エクスポージャーという値を算出して評価しております。
 (4)ですけれども、閾値がないと考えられる有害性物質については、予測最大ばく露量または予測最大ばく露濃度に相当するがんの過剰発生率等から有害性を算出して評価しているところでございます。
 それぞれ14ページと15ページに具体的な説明がございます。
 次に、生態リスクの初期評価のガイドラインに移りたいと思います。19ページからになります。
 生態リスクの初期評価につきましては、OECDの評価方法に準じてスクリーニング的なリスク評価を行っております。
 これも化学物質の水生生物に対する毒性の知見に基づきまして、予測無影響濃度─PNECと言っていますが、これを導いております。このPNECとばく露評価の結果、求められる予測環境中濃度─PECを比較することによって評価するという形になっております。
 生態リスク評価というところで、OECDのスクリーニング・インフォメーション・データ・セッツの生物群を考慮して、藻類、甲殻類、魚類及びその他の水生生物、このようなものの知見について収集しているところでございます。
 生態リスク初期評価の内容については、今回、多少変更というか、加筆がされております。
 具体的にどういうところかといいますと、21ページでございます。
 試験の評価案に影響を与えるようなものではございませんけれども、このリスク評価では、それぞれ文献の信頼性についても各文献に直接あたって評価をしております。その中で、21ページの6行目「このほか、」というところからですけれども、非公表の報告書など原著の入手が困難で試験の信頼性が確認できない知見であっても、試験の信頼性について本初期評価と同等に検討していると考えられるリスク評価書等において信頼できるとして採用されているものについては、信頼性を「E」─信頼性は低くないと思われるが、原著にあたって確認したものではないという形で分類する。そういう形で信頼性の分類をより細かくしているところでございます。
 さらに、25ページに移らせていただきたいと思います。
 先ほどちょっとご紹介いたしましたけれども、今回の環境リスク初期評価の第6次とりまとめにおきましては、例えば「無機元素及びその化合物」、「ハロゲン化水素及び水溶性塩」のような無機系物質の生態リスク初期評価を行っております。
 そのために、このような考え方に基づいてやったということを、簡単に説明させていただきたいと思います。
 ばく露評価でございますけれども、公共用水域に存在する無機系物質というのは、自然由来で高濃度になる場合もございます。環境施策の検討という観点からは、やはり人為起源の環境リスクを中心に評価を行う必要があるということで、太字で1、2と書いておりますけれども、このような考え方に基づいてばく露評価を行っております。
 PECの設定に関する基本的な考え方でございますが、我々がやっている化学物質の環境リスク初期評価につきましては、基本的には安全側に立った初期評価をするという観点でやっております。そのような中で、無機系物質については自然由来によって高濃度が観測される可能性もありますので、基本的にそこが人為的な排出に由来するかどうか、自然的由来かを可能な範囲で確認して、自然由来によって高濃度になっている場合には検討対象から外すことにしております。
 このような判断ができない場合には、検討の対象としております。
 2.その人為的な排出、自然由来に関する判断でございますが、人為的な排出の寄与の有無に関する判断は、主にPRTRデータを使って行っております。自然由来か否かの判断につきましては、河川堆積物中の元素濃度測定結果等をもとに行っております。さらに、環境省の公共用水域水質測定結果等での情報も加えて判断しております。
 26ページ、生態リスク初期評価の方ですけれども、生態リスク評価の中でも、無機系物質につきましては、ご案内のとおり、水生生物への毒性値というのは化学形態によって異なることがあり得るわけでございますので、下の1、2、3の考え方で生態リスクの初期評価を行っております。
 1、有害性情報を収集する化合物の範囲でございますけれども、基本的には、目的とする無機元素等の対となる無機イオンに毒性があるような物質については、「無機元素及びその化合物」というカテゴリーは別に、単独でリスク評価をすべきものであると判断して、これは有害性情報を収集する対象から除外しております。
 2、有害性情報を収集する試験条件でございますけれども、無機系物質の毒性に影響を及ぼす可能性があるものとして、硬度、pH、溶存有機物等がございますけれども、これらにつきましては安全側の評価を行う観点から、毒性試験が行われた水質条件は我が国の平均的な値に限定せずに、広く収集して評価するという考え方に立っております。
 それから、3でございます。
 無機系物質につきましては、酸化数によって毒性が異なる場合がございます。このようなことですので、収集した毒性値を価数ごとに整理して、有害性評価を行っております。その上で、環境中での主要な酸化数を踏まえてリスク評価を行っております。
 なお、酸化数ごとに環境中濃度が測定されているものは非常に限られておりますので、全量や、溶存態の測定値もリスク評価に用いることができるものとしております。
 簡単でございますけれども、評価のガイドラインにつきましては、以上でございます。
 次に、第6次とりまとめ結果の概要に入りたいと思います。
 資料2-3でございます。
 「はじめに」の内容につきましては、既にご説明しておりますので、省略させていただきます。
 2.は概要でございます。これも、今まで、大体ご説明させていただきましたので、省略させていただきたいと思います。
 3ページの3.環境リスク初期評価(第6次とりまとめ)の結果の概要でございます。
 先ほど申しましたとおり、今回は環境リスク初期評価を21物質、生態リスク初期評価を11物質について実施しております。この結果についてご説明させていただきたいと思います。
 健康リスク評価、生態リスク評価の順で、7ページ以降に一覧表がございますので、資料2-4とあわせましてご説明させていただきたいと思います。
 まず、健康リスク初期評価の方からご説明させていただきます。

○環境リスク評価室(事務局) 健康リスク評価の担当でございます。
 まずは資料2-3の3ページでございますが、3.環境リスク初期評価(第6次とりまとめ)の結果の概要の一覧表について、ご説明申し上げます。
 こちらの表ですが、上からA、B、B1、B2、Cという形で分類されております。従来はA.詳細な評価を行う候補、B.関連情報の収集が必要、C.さらなる作業必要なし、D.リスクの判定ができないという分類になっていましたが、今回こちらの図表を見直しまして、従来「リスクの判定ができない」と言われていた分類の中で、エキスパート・ジャッジメントの結果、関連情報の収集が必要であるというものをB2に移しております。その関係で、B.関連情報の収集が必要という部分がB1.リスクの判定が明確にできて関連情報の収集が必要なもの、B2.リスクの判定はできないが総合的に考えて関連情報の収集が必要なものという形で分類しております。
 健康リスク評価に関しましては、Aに該当するものは0物質、B1は4物質、B2は8物質、Cは9物質となっております。
 こちらの資料の後ろにA3判の一覧表がございますので、こちらとあわせてご説明したいと思います。
 A3判の参考資料ですが、リスクの評価の部分が昨年と若干変わっております。
 リスクの判定の部分は従来どおり、MOEの結果、10未満であれば■の詳細な評価を行う候補、10から100未満であれば▲の情報収集に努めるべし、100以上であれば○の作業の必要なし、また、リスクの判定ができなかった場合は×となっております。
 一方、評価の方は若干変えておりまして、こちらはエキスパート・ジャッジメントが入る形にしております。表下の(注5)をごらんください。○、▲、■は従来どおりの扱いでございますが、その下、無毒性量等が設定できない、ばく露情報が把握されていないためにMOEが算出できない等々があった場合は、関連情報から推定できた場合は下記の分類として評価したということで、エキスパート・ジャッジメントが入る形になっております。(○)は、リスクの判定はできなかったが、関連情報を収集する必要はないとエキスパート・ジャッジをいただいたものでございます。(▲)は、リスク判定できなかったが情報収集の必要があると考えられるものと分類しております。
 それでは、上から順番に説明いたします。
 1番のイソプロピルベンゼンでございます。こちら経口の方はMOEを設定できておりまして、作業の必要なしという判定になっております。吸入の方は、一般環境大気のデータがございませんので、一般環境大気についてはMOEを設定できておりませんが、健康リスク分科会でご検討いただいた結果、有害大気汚染に該当する可能性があること等々を含めまして、一般大気の情報の収集が必要であるということで、エキスパート・ジャッジメントの結果(▲)、リスクの判定はできないが関連情報の収集が必要であるという判定になっております。この結果、3ページの一覧表の方でございますが、B1.情報収集に努めるべしという分類をしております。
 2番のイソホロンでございますが、経口の方はリスク判定できておりますが、吸入の方は一般大気の情報がありませんでしたので、MOEの判定はできませんでしたが、有害大気汚染物質に該当する可能性があるということで、B2.リスクの判定はできなかったが関連情報の収集が必要であるという分類にしております。
 3番のN-エチルアニリンでございますが、こちらは吸入の方、無毒性量の情報がありませんでしたので判定できませんでしたが、経口毒性を当てはめて計算いたしますと、MOEが230程度になるということで、エキスパート・ジャッジメントの結果(○)、リスクの判定はできなかったが作業の必要なしということで、一覧表ではCに該当しております。
 4番の物質(p-クロロトルエン)は、吸入の無毒性量、一般大気のばく露データ、双方とも揃っておりませんでリスクの判定はできませんでしたが、こちらは第4巻で実施しましたo-クロロトルエンと同等の毒性と想定いたしますと、MOEが25万程度となりますので、エキスパート・ジャッジメントの結果、(○)リスクの判定はできなかったが作業の必要なしということで、一覧表ではC.作業の必要なしに該当しております。
 5番の酢酸2-エトキシエチルでございます。こちらは吸入の一般大気の情報が無く、判定できませんでしたが、健康リスク分科会において、排出量550トンの99%超が大気に排出されるため、大気のデータが必要であろうということになりまして、エキスパート・ジャッジメントの結果、(▲)、リスク判定できなかったが関連情報収集の必要ありということになっております。こちらは一覧表ではB2となっています。
 6番の物質(1,4-ジクロロ-2-ニトロベンゼン)でございます。こちら吸入の無毒性量がありませんでしたが、経口の毒性データを当てはめて吸収率100%と計算しますと、MOEが3万超になりますので、こちらCに分類しております。
 7番の物質(3,3'-ジクロロベンジジン)でございます。こちらは経口については判定できております。また、吸入についてですが、大気排出量が0トンである、また蒸気圧が非常に低いということで、エキスパート・ジャッジメントの結果、作業の必要なしということでCに分類しております。
 8番の物質(m-ジクロロベンゼン)でございますが、こちらは吸入について無毒性量が設定できておりませんでした。こちらは吸収率が100%と計算して行いますと、MOEが125程度でありましたので、エキスパート・ジャッジメントの結果、(▲)、関連情報の収集が必要であろうとなりまして、B2に分類しております。
 9番のジシクロヘキシルアミンですが、こちらは吸入の無毒性量、一般大気のばく露データともにございませんでしたが、こちらは排出されるとほとんど大気に分配されますので、エキスパート・ジャッジメントの結果、関連情報収集の必要ありということで、B2に該当しております。
 10番の物質(ジシクロペンタジエン)は、一般大気のばく露データがございませんでした。こちらは生産量が多いため大気のデータが必要であろうということで、エキスパート・ジャッジメントの結果、(▲)、B2に該当しております。
 11番の物質(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール)でございます。こちらは吸入について無毒性量が設定できませんでしたが、経口の毒性データを外挿しますとMOEが6,900程度であるということで、(○)、Cに該当しております。
 12番のトリエチルアミンですが、こちら一般大気の情報がございませんでした。ですが生産量が多いため大気のデータが必要であろうということで、B2に該当しております。
 13番、2,4-トルエンジエミンでございます。こちら吸入について無毒性量、一般大気のばく露データの両方ともデータございませんでしたが、排出量が0.9トンと少ないということでございまして、(○)になっております。一覧表ではCに該当しております。
 14番(o-ニトロトルエン)は、吸入の無毒性量を設定できておりませんが、こちら吸収率100%、経口の毒性データを外挿いたしますとMOEが6,900になりますので、(○)のC判定となっています。
 15番(2-ブトキシエタノール)に関しましてはMOEを設定できておりまして、吸入の室内空気が16であったということで、(▲)、B1、リスクの判定の結果、関連情報の収集が必要という分類となっています。
 16番(1-プロパノール)はすべて○になっておりますので、C.作業の必要なしに該当しております。
 17番(2-プロパノール)は、吸入の室内空気がMOE25でございますので、関連情報の収集に努める必要ありということで、B1に該当しております。
 18番、ぺルフルオロオクタン酸及びその塩でございますが、各種データを集めまして、MOEは経口が560、吸入については1,200程度となっております。こちらはMOEが100を超えていますが、健康リスク分科会の先生方に各種文献を見ていただきましたところ、動物実験の結果、種差が非常に大きいこと、また性差が見られること、またヒトの半減期が長いということで、体内負荷量に着目したリスク判定が必要であろうというエキスパート・ジャッジメントとなりまして、リスクの判定ができないということで×としております。エキスパート・ジャッジメントの結果(▲)、リスクの判定はできなかったが関連情報の収集に努める必要があるということで、B2に分類しています。
 19番の物質(ペルフルオロオクタンスルホン酸及びその塩)も上と同様の状況でございまして、こちらも種差が大きい、性差が大きい、ヒトの半減期が長い、体内負荷量に着目したリスク判定が必要だろうということで、×の判定ができなかったということになっておりまして、(▲)、関連情報の収集に努める必要があるということで、B2に該当しております。
 20番の物質(メチルイソブチルケトン)に関しましては、吸入の室内空気のMOEが22ということで、関連情報を収集する必要ありのB1に分類しております。
 21番の物質(メチルエチルケトン)は、吸入については○となっております。また、経口でございますが、2-ブタノールの毒性と同様と仮定いたしますと、MOEが2万6,000程度であったということで、作業の必要はなし、C判定に分類しております。
 以上、ご説明したとおり、図業における判定及び評価、一覧表における分類とさせていただきました。

○環境リスク評価室(事務局) 続きまして、生態リスク初期評価のご説明に入りたいと思います。
 8ページ、9ページの表に沿ってご説明させていただきたいと思います。
 合計で32物質ありますので、詳細な評価を行う候補となったものを中心に、かいつまんでお話しさせていただきたいと思います。
 8ページの21物質の中で、詳細な評価を行う候補となったものでございますが、11番の2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノールでございます。
 資料2-4で申しますと1-194ページからになりますけれども、この物質につきましては、平成17年の国内需要量はおおむね4,600トンで、主な用途として、ゴム等の老化防止剤、各種プラスチック等の酸化防止剤、このようなところに使われているものでございます。
 この値につきましては、海域のPECが0.94マイクログラム/リットルなのに対して、予測無影響濃度は、オオミジンコの慢性毒性値、繁殖阻害のところのNOECから算出されていますけれども、これが0.69になりまして、PEC/PNEC比が1.4になりましたので、これが詳細な評価を行う候補となっております。
 次に、9ページに移りますけれども、生態リスクの初期評価のみを行った物質についての結果でございます。
 こちらの方は、1番の物質、5番の物質、8番の物質、10番の物質、11番の物質と5つほどが詳細な評価を行う候補となっております。
 一番初めのところでございますけれども、LAS及びその塩でございます。
 これにつきましては、有害性評価の値がクルマエビの急性毒性をもとにということでございまして、アセスメント係数がかかってPNECが3.7マイクログラム/リットルとなっております。それに対してPECの方が1,100でございまして、詳細については資料2-4のⅡ-1ページからになり、このPECの値は、Ⅱ-15ページの下から4行目に書いてありますけれども、平成12年度の水質調査が根拠になっております。その中でもPNECを超えるようなものが65検体中39検体あった、このようなところから、詳細な評価を行う候補となっております。
 次に、5番のふっ化水素及びその水溶性塩でございます。これにつきましては、先ほどご説明した無機系の物質でございます。ふっ化水素というのは代替フロンの原料とかガラスの表面処理、そのようなものに使われておりまして、PNECの値につきましては甲殻類のオオミジンコの慢性毒性値にアセスメント係数100がかかって、140マイクログラム/リットルという値になっております。それに対してPECが2,200という形になっております。そういうようなことから、詳細評価の候補となっております。
 次に、ほう素及びその化合物でございます。これにつきましては、資料2-4のⅡ-94ページからになります。
 ほう素につきましても無機系のものでございまして、基本的に水系では3価で存在しているということで、3価のものをもとに評価するような形になっております。結論は、Ⅱ-107ページに書いてありますけれども、オオミジンコの慢性毒性の試験結果から60マイクログラム/リットルというPNECが設定されています。それに対して環境中の予測濃度、PECが2,700でございますので、この評価結果につきましては、詳細な評価を行う候補となってきております。
 次に、10番目のマンガン及びその化合物でございます。これも無機化合物でございます。
 これにつきましては、魚類、ブラウントラウトの慢性毒性値からPNECが算出されております。これが28マイクログラム/リットルという値になっておりますけれども、一方でPECの方は淡水で330、海域で140ということで、両方ともPEC/PNEC比で1を超えておることから、詳細な評価候補となっております。
 先ほど申し忘れてしまいましたけれども、ふっ化水素及びその水溶性塩、ほう素及びその化合物につきましては、海域中では非常に高い濃度で存在するということと、海生生物への影響がまだ十分わかっていないことから、海域のデータをもとにした評価はしておりません。
 次に、11番のN-メチルカルバミン酸2,3-ジヒドロ-2,2-ジメチル-7-ベンゾ[b]フラニル、通称カルボフランと呼ばれているものでございます。
 これにつきましては、カルボスルファンとかベンフラカルブ、フラチオカルブという殺虫剤の分解産物と言われておりまして、甲殻類のニセネコゼミジンコの慢性毒性の値から、PNECは0.013マイクログラム/リットルという値が出てきております。それに対してPECの方は0.04という値があります。そのようなことから、評価結果としては、詳細な評価を行う候補となっております。
 前後して申しわけありませんが、また、資料2-3の8ページに戻ります。
 この「詳細な評価を行う」候補の次の段階であります「情報収集に努める必要」ということで、PEC/PNEC比が出ていて、かつ情報収集に努める必要があるものとしましては、9番のジシクロヘキシルアミン、それから19番のPFOSが出てきております。
 ジシクロヘキシルアミンにつきましては、オオミジンコの慢性毒性の繁殖阻害のNOECから0.49マイクログラム/リットルという値がPNECとして出てきておりますけれども、一方で環境中の濃度につきまして、PECですけれども、これが0.2でございまして、PEC/PNEC比は淡水域で0.4という値になっています。このようなことから、情報収集に努めるという位置づけになっております。
 PFOSの方も、甲殻類の慢性毒性試験の結果から23マイクログラム/リットルというPNECが算出されました。これに対してPECが11という値になっております。これにつきましては一部の地域のデータでございますけれども、各調査での検出率等を踏まえて、今回、この11の値をPECとすべしという判断となっております。その結果、情報収集に努める必要があるとなっております。
 もう一つご説明させていただきますと、8番のm-ジクロロベンゼンが×、生態リスクの判定はできないということで、予測無影響濃度─PNECが10マイクログラム/リットル以下となっております。このために、PEC/PNEC比が「0.004より大きい」とか「0.003より大きい」という形になっております。このようなことでございますけれども、この生態リスク評価では、評価とともに提言というものもいただいておりまして、この物質につきましては他の試験で得られているNOECのデータと比較すると、ほぼ問題ないだろう、PEC/PNEC比が0.1を超えるようなレベルになってくることはないだろうという判断をいただいております。そのため、資料2-3の3.の表の中では「現時点でさらなる作業の必要性はない」というところに「PEC/PNEC比の算出はできなかったが」という断りをつけて分類しております。
 また資料2-3の9ページにいきますけれども、こちらでもアンチモン及びその化合物、オクタクロロスチレンにつきましては、今、ご説明したのと同じように、PEC/PNEC比が出てこない、「ナントカ以上」という値になっております。専門家からは、アンチモンにつきましては、生態影響試験を充実させるべしというご提言、オクタクロロスチレンにつきましては、検出限界を下げて、もう少し情報収集して判断するようにといったご提言がございましたので、これにつきましては、PEC/PNEC比は出なかったけれども、我々としても情報収集に努めていきたいと思っております。
 それから9番、ポリ(オキシエチレン)オクチルフェニルエーテルは、PEC/PNEC比の算出から情報収集を行う必要があるという評価がなされております。
 魚類、ファットヘッドミノーの急性毒性の値からPNECが54マイクログラム/リットルに対してPECが10ミリグラム/リットルということで、PEC/PNEC比0.2、情報収集に努める必要があるという評価になっております。
 それで、「3.のとりまとめの結果の概要」でございますが、生態リスク評価については、以上のような評価内容に基づきまして、(2)の表のところ、それから4ページの追加的に実施した生態リスク初期評価の結果の表のところで示すような形で各々の区分に分類させていただいたところでございます。
 すみません、4ページに(2)と書いてありますのは(3)の間違いでございます。直しておいていただければと思います。申しわけございません。
 次に5ページの「(4)留意事項」に移りますけれども、あくまで環境リスクの初期評価ということでございますので、この結果から直ちに環境リスクの抑制が必要と判断されるわけではございません。この点についてはご承知かと思いますけれども、ご紹介させていただきます。
 「4.今後の対応について」に移ります。を簡単にまとめてございます。
 「結果の公表」につきましては、ネット上での公表を予定しております。
 次に「(2)関係部局等の取組の誘導」でございます。
 「詳細な評価を行う候補」とされた物質については、関係部局等への情報提供を行って、密接な連携を図りながら必要な取組の誘導を図っていきたいと考えております。「必要な取組」というのは詳細なリスク評価の実施とか環境調査の実施とか、より詳細な毒性情報の収集とか、そのようなものでございます。
 「関連情報の収集が必要」とされた物質につきましては、先ほど申しました個別の物質の評価の中に提言が盛り込まれておりますので、それを踏まえて、関係部局と連携しながら知見の充実を図っていきたいと考えております。
 その後、「具体的には、以下のような取組の誘導等を行っていく」と書いてあるその内容ですけれども、「・」の内容を一つ一つ細かくご説明している時間がありませんので、かいつまんで申しますけれども、1つ目の「・」は、生態リスク初期評価の結果「詳細な評価を行う候補」とされた6物質につきましては、関係部局との連携で、例えば各部局での優先的な取組を検討する物質の中に入れていただくようなことを促していきたいと考えております。
 次に、2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノールにつきましては、PRTR対象物質の見直し作業の中で、追加対象とすることの検討とか、さらに化審法の中での既存化学物質であるので、同法に基づく三監への指定の検討です。
 さらにカルボフランについては、化審法の中の三監であるので、この結果を踏まえ、同法に基づく有害性、環境中の残留性に係る詳細な評価を踏まえて、必要に応じて有害性調査指示等の対応を検討することです。
 それから、PFOS、PFOAにつきましては、健康リスク評価で「関連情報の収集が必要」とされたことに加えて、先ほど申したとおり、大きな種差等がありますので、存在状況の調査検討とか、PFOSにつきましては化審法の第二種監視化学物質でありますけれども、POPsの追加候補物質となっておりますので、追加された場合の管理強化への対応とか、このようなものになります。
 次に「(3)科学的知見の活用の促進」でございます。
 この初期評価で得られた知見は、一般消費者が日常生活等で活用できるように、物質ごとに評価結果を要約したプロファイルを作成して、これもネット上で公表していきたいと考えています。
 このほか既存化学物質の点検とかGHS導入とか、さまざまな場面で初期評価の結果の活用を進めていきたいと考えています。
 次に「(4)再度の環境リスク初期評価の実施」でございます。
 「関連情報の収集が必要」とされた物質については、その情報を収集した上で再度、初期評価の対象物質とすることについて検討してまいります。
 最後に「(5)今後の課題」でございます。
 我々として考えている今後の課題は、次のようなことでございます。リスク初期評価に必要な物性情報の集積、そして地方公共団体と連携したような形でのリスク初期評価の実施についても検討していきたいと考えています。
 それから、OECDの検討状況の適切な把握と、そのリスク初期評価への速やかな反映、さらに、先ほど申しましたけれども、既に実施した物質についても、その後の毒性データ、ばく露データ等が変わってまいりますので、そういうものを踏まえた再評価の対象とすることの検討、こういったことを進めていきたいということでございます。
 駆け足になってしまいましたけれども、事務局からの説明は以上でございます。

○櫻井委員長 これから審議に入ります。
 先ほど資料2の説明の中で、今回のとりまとめに当たって、専門家から構成される分科会などで別途にご議論いただいたということでございます。本委員会で審議に入ります前に、それぞれの分科会で座長を務められた中杉委員、内山委員、若林委員から補足説明などありましたら、一言ずつご発言をお願いしたいと思います。

○中杉委員 先ほど事務局からご説明がありましたけれども、生態リスク評価をするときに、ほう素、ふっ素、マンガンといった無機元素、これが自然由来の問題をどう考えるかということで、これにつきましては、ばく露評価をする対象の物質について、そこの測定データが人為由来のものかどうか、人為由来が確認できるものをまず探していこうということで、排出源等との対比で見ていって、明らかにこれは人為で上がってきているなというところが超えていれば黒にしましょうということで、結局判断できないものについても、それは結果としては黒にしたんですが、これは自然由来であろうと判断できるものについては除外した。
 そういう意味では、この段階では全体としてそういう人為由来を中心として、完全に自然由来だと判断できないものの一番高い値をとっているということでございます。そこら辺、ちょっと悩ましいところですが、一応先ほどご説明があったようなルールで判断したということでございます。

○櫻井委員長 ただいまは、ばく露評価分科会の座長を務められた中杉委員からのコメントでした。
 次は、健康リスク評価分科会の座長を務められました内山委員、何かございましたらどうぞ。

○内山委員 ほとんど事務局からご説明いただきましたが、昨年と少し変えたのは、だんだん判断できない物質が増えてまいりましたので、判断できないまま情報収集の必要がないのか、それともさらに必要なものか、もう少し検討しようということで、昨年までは機械的にやっていた面もあったんですけれども、そこのところまで分科会で少し議論しましょうということで、先ほどご説明ありましたように、今回は( )で示させていただきました。

○櫻井委員長 続いて、生態リスク評価分科会の座長を務められた若林委員、お願いいたします。

○若林委員 評価が必要な物質としてLASが挙げられていますが、PEC/PNEC比がかなり大きくなっています。これは一部の河川でございまして、普通はLASだと下水処理されればほとんど分解されますし、合併浄化槽がうまく動いていれば多分とれると思うんですけれども、そうではない水域でこういう合成洗剤対策をどうするかというのは必要かなと、個人的には感じております。
 それと無機物質について、中杉先生からもありましたけれども、それと同時に、今回は溶存しているという仮定で、初期リスクということで安全側に立った評価をしておりますが、やはりどのぐらい溶存しているかについて、今後ある程度検討していかなければいけないでしょうが、今後の対応の中で、環境中での存在状況等に関する知見を充実させつつということで書いていただいていますので、その辺、これから無機物質たくさん出てきますけれども、みんなかなり厳しい評価になりそうな気がするんですけれども、その辺について、我々も考えていきたいですし、ばく露評価の委員会でぜひ検討してほしいなと思っています。

○櫻井委員長 ありがとうございました。
 それでは、今の補足説明も踏まえた上で、資料及び説明内容に関しましてご質問、ご意見等がございましたらいただきたいと思います。

○関澤委員 幾つかありますが、全部が関連していますので、一つ一つそのまま述べていきたいと思います。
 私はリスクコミュニケーションの立場から、発表のあり方について少しお話ししたいと思います。報道発表などをされるときに、この細長い表と最終的なまとめの表が外へ出ていくわけですね。
 それでですが、この表のつくり方で、例えば細長い方の表では×についての説明が(注)にないですね。これは必ず入れておくべきだし、逆に生態リスク評価の表では、脚注に(注1)(注2)とあるんですが、これは表のどこを参照しているのか書いていないので、表中に注1、注2というのを入れておくべきですね。それはすぐできることだと思います。
 今、口頭でのご説明は、30分ぐらいかかったと思いますが、私どもはこういう関係のことをやっているのでフォローできますが、多分、記者さんにはかなり困難だと思います。であるならば、手元に残るこの表及びそれに添付されるであろう文書ができるだけわかりやすいものである必要があると思います。
 今、言ったことは個別的なことなのですが、例えば健康リスク評価の方で申しますと、18番、19番のペルフルオロオクタン酸、ペルフルオロオクタンスルホン酸について×が並んでいて、先ほどこの×について説明がないと申しましたが、それを加えるとしまして、次に、一番右の方にリスクの判定以外に評価がありますが、これが専門家の評価であることは口頭ではおっしゃったのですが、よくわからないですね。専門家の評価を加えたということは、やはり表の中にもはっきり書いておくべきだし、その専門家の評価の内容として、このガイドラインにない一つの判定手法として体内負荷量で見るのが望ましいということですが、それも今、この文書の中にははっきり書かれていません。どのような根拠だったのかがきちんとわかるようにしておかないと、混乱する可能性があると思います。
 そういったことで、外部に公表されるときにはわかりやすいように、もう少し丁寧に説明することが必要だと思いますし、少なくとも今、指摘した部分は改善していただいた方が良いかと思います。

○環境リスク評価室(事務局) 我々も、改善すべきところはきっちりと改善していきたいと思います。ありがとうございます。

○井上委員 お話を伺った感想を申し上げます。
 健康リスク評価のご説明を伺って、それから、この選ばれた化学物質、そういったものを勘案しますと、我々が一般的に危惧するようなものがよく引っかかっていて、どうなんだろうとずっと注目して、かいつまんで拝見しました。
 そうしますと、通常の実験室レベルで行う実験ではかなり、いわゆる有害性がきちっと確認されている。それもある意味では研究者として安心しました。
 そのばく露評価を拝見しますと、ばく露データがあるものについては、もうほとんど健康影響、いわゆるリスクアセスメントの上で問題にならないようなものであることがよくわかりました。また、ばく露のデータがないものについてはどうなのかという疑問が、恐らく一般の方からは出てくると思います。それが、クライテリアがはっきりしないという点は関澤先生がおっしゃったとおりですけれども、エキスパート・ジャッジメントでもって今後の調査が必要であるというご判断も非常によくわかりました。
 最後に感想ですけれども、要するに、こうした健康影響評価ですね。我々がやる、いわゆる毒性試験だけのデータでは、いかに環境アセスメントというのはできないのか、ばく露評価が重要であるかが大変よくわかりました。

○森田委員 毎年辛口のコメントを言ってきた気がするんですが、全体として改善はされています。一番大きな改善は多分、エキスパート・ジャッジメントが少し入ったので、ある種の凸凹みたいな、非常に粗等な凸凹はある程度解消したかな、そういう程度に改善されていると思います。
 ただ、日本におきまして、例えば産総研のリスクアセスメントというか、そういう評価をする際、また、ここの初期リスク評価も、私の感想からいくと、まだ全然できが悪いんですね。これを構造的に改善するためには、もっと専門家を育てなければいけないんですが、それをやっておかないと世界へ持っていけないというのがまず感想としてあります。例えばエンバイロメント・ヘルス・クライテリアなどと比べて、もう何というか……、ちょっと悲しいかなと。
 では、どうしたらいいんだろうかということが1つあって、とりあえず研究者の層が薄過ぎてできないのかもしれないんですが、いずれにしても、もうちょっと改善の余地があるのではないか、これがまず第1点です。これは引き続き改善に向けてご努力をお願いしたい。
 第2は、幾つかのものについては法律的な意味のレギュレーションにかかっているものがあります。例えば今回、取り扱われているアンチモンにしても水質汚濁法で、それはWHOの水道のガイドラインに従ってある数値が設定された、その過程でかなり詳細なリスクアセスメントがやられていた、それが根っこにあるんですが、それがこの報告書の中には余り反映されていないので、まだまだ改善の余地がある。
 つまり、過去のリスクアセスメントの最初のペーパーをつくるときのシステムの問題だと思うんですが、そういう意味で、もう一つ同じ線上にありますのは、労働衛生上の基準みたいなものが当然ありますが、それとここに書かれている無毒性量というのがどういう関係にあるかというのは、いつもちゃんとウォッチしなければいけないという感じがします。前回もそれに近いことをちょっと申し上げたんですが、今回、私もちゃんとフォローできていないのですけれども、例えばメチルエチルケトンというのがあって、これについては無毒性量をかなり高いところにとられているんですよね、きっと。変数幾らだとか、そういう数字が出ていたと思うんですが、これはあれですか、労働衛生の世界では、こういう高い数字で毒性がないと考えて大丈夫でしょうか。これは専門家の方が少しウォッチされているんだと思いますが、そのあたり、例えばメチルエチルケトンの無毒性量等は870ミリグラム/立米、それから300ppmぐらいとかね、そのあたり、今、気づいたのであれなんですが、そこのところは労働衛生の先生方に1度見ておいてもらった方がいいかなと感じます。
 それから、最初に関澤委員がおっしゃったエキスパート・ジャッジメントが入っているということ、それが一番大きな改善なんですが、ところでだれがエキスパートなんですかという議論が実際出るかもしれないと関澤委員はおっしゃった。ここにかかわったエキスパートの名前は公表されるんでしょうか。

○櫻井委員長 エキスパートは、その分科会のメンバーということかと思いますが。そうですね。公表されていますね。

○森田委員 では、分科会のメンバーがそれをジャッジされたということですね。わかりました。
 そんな感想を含めてですが、まだ改善の余地があるかなと思いますので、よろしくお願いします。

○関澤委員 これはあくまでスクリーニングとしてですので、かなり安全サイドでばっさりやっているわけだと考えます。なので、そういう限界を考えると、これはこれでいいのかなと私は思いますが、エンバイロメント・ヘルス・クライテリアなどのように詳細なデータでの評価をしっかりやるときには、それと同等あるいはそれ以上のものを求めるといいのかなとは思いますが、いかがでしょうか。

○森田委員 1点目は、情報量が十分ここに反映されているんでしょうかということなんですけれども、EHCなどに出ているような情報というのは、相当ぶ厚くできていますよね。それが後発のリスクアセスメントの中に生かされていないとすると、ちょっと問題だと。

○櫻井委員長 前回もそういうご指摘ございましたね。十分検討されているか、情報がということですね。ただいまの労働衛生上のばく露限界値も、ちゃんとリファーされているのかということです。

○若林委員 生態影響のこともおっしゃっていましたので、そうだとすれば反論があるんですが。

○森田委員 生態影響の方は、それを言うほど初期リスクアセスメントのシステムも、それから世界的な相場観もでき上がっていないので、実は何も言っていないんですよ。健康リスクのところは相当いろいろな議論が既にいろいろなところでされてきた、それはできるだけ活かされるべきだろう、そういうことです。

○環境リスク評価室(事務局) 今、いろいろご指摘いただいた点ですけれども、まずは引き続き努力をしていきたい、内容の改善を図っていきたいと思っております。
 個々具体的にご指摘いただいた点につきましては、ウォッチをしてきております。例えば、先ほどご指摘がありましたアンチモンの労働衛生の基準での無毒性量との関係でございますけれども、これもウォッチをした上で情報を書き込んでございます。エンバイロメント・ヘルス・クライテリア、これは確かに座長からもご指摘がありましたように、詳細な情報が載っております。詳細なリスク評価ということで、そういったもので集められた情報も含めて、この初期リスク評価にも、もちろん最新の情報ということでアップデートした上で載せておりますので、それにつきましては、そういうふうにご説明させていただきたいと思います。

○環境リスク評価室(事務局) 私から補足ですけれども、アンチモンは、たしか水質の要監視項目になっていると思いますけれども、今回、アンチモンは生態影響の観点から評価を行ったもので、今の要監視項目はいわゆる健康面の有害性の観点から位置づけられているというものです。今回の評価は生態影響の観点から評価をしたということでございますが、そういった場合でも、我々関係者としては、ご指摘いただいたような健康面での評価はどうかという視点も含めながら見ていきたいとは思っております。けれども、今回の評価については、生態面から行った、そういうことでございます。

○環境リスク評価室(事務局) 健康に関するハザード等の情報でございますが、資料2-2にガイドラインがございまして、その10ページの「利用する評価文書等」に記載しておりますが、WHOの関係、IARCの関係、IPCSの関係、JECFA等々の情報に関しまして必ず網羅した上で反映しております。今後とも先生のご指摘等を踏まえまして、改善すべきところは改善していきたいと思っております。

○井上委員 私は、健康リスク評価はよくできている、ばく露の方は問題だと言ったつもりなんです。森田委員も、健康リスク評価にそれほどの批判をおっしゃったとは理解していないんだけれども、それでいいわけですよね。

○森田委員 先生のご指摘は、ばく露のところも実は弱いんです。

○井上委員 いや、ばく露が弱いと言っているんですよ。健康リスク評価はよくまとまっていると言っているんですよ。

○森田委員 ここをずらっと見ても、測定値がないような欄がかなり多いんですが……

○井上委員 ばく露でしょう。

○森田委員 はい。
 それが、どの程度一生懸命探したかによって答えが違ってくる。今、例えば水の中の有機物の情報というのは、むしろ学術論文に発表されたものであり、そういうものをもし援用するとすると、もう1万物ぐらいのデータが既に存在していて、しかし、それをきちんとクリティカルにレビューをして「このぐらいの値が正しい」と判断するのは結構難しい作業がありましてね。例えば水の情報にしましても、工場排水に近いようなデータは結構あるけれども一般水は余りないとか、そういうものが付随しているということなんですが、ここの部分を、ある種のエキスパートがいらっしゃるわけだから、そういうものを列挙しながら「この付近に環境レベルがあるんだよ」というところまで推定すれば、ここは相当埋まるんですが、オフセット値が相当低いところにありますので、やや足りない部分があるかな、そういう感想はあります。
 それから、リスクアセスメントに関する毒性情報も、ちょっと何か少しかなという感じもするんですが、これはちょっと私の思い込みかもしれませんので、また。

○内山委員 先ほど労働衛生の問題が出ましたけれども、資料2-2の10ページ、環境リスク評価室(事務局)からもご説明がありましたけれども、利用する評価文書はすべてここに載っている中に、下から2番目に日本産業衛生学会:許容濃度提案理由書、すべて書いてあります。そこで、採用された原著はすべて、さらにそれをとって再評価していく、それ以後に出ている新しい文書もすべてチェックしているということですので、労働衛生のそれよりもレベルが甘くなっているということは、まずないと思って大丈夫だと思います。
 さらに、それ以降のものでより信頼できるものはさらにチェックしているつもりでありますし、労働衛生の専門家の大前先生、いわゆる許容濃度の委員会の委員長にも入っていただいておりますので、まず見逃しはないと思っております。

○櫻井委員長 ついでに言いますと、870ミリグラム/立方メートルというのはすごく大きく感じますが、これは200ppmぐらいだと思うんですね。

○森田委員 二百数十ですよね。

○柴田委員 個別の話になってしまいますけれども、18番のペルフルオロオクタン酸に関連する話で、このタイプのふっ素系の化合物、炭素数の違うものとかいろいろつくられていると思うんですが、今後の話として、これ以外に今、検討の俎上に乗っているものがあるかどうか、情報があれば教えていただきたいんですが。

○環境リスク評価室(事務局) PFOAにつきましても、着手時期のところで説明し忘れましたけれども、実は今年度から急遽、突貫作業でやったということでありまして、現在、他に作業中のそのような物質は、まだございません。

○柴田委員 情報までですけれども、PFOA─ペルフルオロカルボン酸の用途の1つに、テフロンの重合のときに溶媒として分散されたものを使うというのがございまして、アメリカでは大きな汚染事故を引き起こしておりますけれども、どうもアジアの方はPFOAではなくてPFNA、炭素が1個増えているノナノイックアシッドの方をテフロンの合成等に使っておられるようで、環境上にも見えてまいりますので、そのあたり、特にこれ、炭素が1個増えると8倍くらい濃縮係数が上がると魚の方では言われていますので、もし今後、検討されるのであれば対象に加えていただきたいというのが1点。
 それから、PFOSの方ですけれども、これは今、ストックホルム条約の審査が進んでいる中で、対象物質として急に前回のレビューコミッティの方で、ふっ化ペルフルオルオクチルスルフォニルの形もPFOS及びその仲間という形で入ってきていると先日、会合で伺いましたけれども、そこももし追加の情報があれば、特に毒性情報等、多分ほとんど調べられていないと思いますので、ふっ素化合物の形のものがどうであるかという情報がもしあれば、調べていただければというのがもう一つのお願いであります。
 それから、資料2-4のⅠ-2ページですけれども、イソプロピルベンゼンの生産量・輸入量等のところで、平成11年度のところだけすごく輸出量が増えていますので、何か誤植等がないか確認していただけないかというのが1点。

○環境リスク評価室(事務局) ご意見いただきまして、ありがとうございます。
 前段につきましては、そのような物質に着手ができるかどうか、積極的に考えていきたいと考えております。
 後段につきましては確認させていただきまして、必要があれば修正させていただきます。

○柴田委員 Ⅰ-240ページでも輸出・輸入量が突然2桁ほど増えていますので、確認をお願いします。

○環境リスク評価室(事務局) 確認いたします。

○森田委員 PFOSのようにニューポップスになるようなものについては、エキスパート・ジャッジメントが入って、とりあえず、もうちょっときちんと調べましょうということになっています。
 先ほどの労働衛生との関係で、私の印象では、多分、労働安全基準の数値にほぼ近いところで870というのが存在して、それが援用されているような気もするんですが、ところで、労働安全というのは1日8時間労働で週5日ぐらい働くという、そして環境ばく露の基準は24時間、毎日という、そこのところで通常数倍開きが出てきて、環境の方は数分の1、5分の1に近いぐらいになりますか、そこの部分は、これは大丈夫ですかね。

○内山委員 そこは一応全部補正しております。それから、動物実験の場合も週5日間、ばく露の場合は24時間ばく露、生涯ばく露、労働衛生の場合も、労働解析から得られたものに関しても、すべての国民の環境中でのばく露という形に換算しております。

○櫻井委員長 他に何かございますか。
 時間の進行の点から、そろそろまとめたいと思うんですが、先ほど関澤委員から、コミュニケーションの点で少し足りない点があるというご指摘がございました。
 今日、できればこの資料を公表したいということになっております。今日のところは、先ほどご指摘のあったような点についてコメントをしっかりつける、また、口頭での説明を丁寧にするということで処理していいということであれば、そうした方がいいのではないかと思うんですが、いかがでしょうか。
 次回以降これもうちょっと……、本当にわかりにくいですよね。これは本当に難しいので、それはご指摘のとおり、今後、気をつけるということでいかがかと思うんですが、どうでしょうか。

○環境リスク評価室(事務局) 本日、公開で開催しておりまして、午後の記者発表までに、どの程度までご指摘の修正ができるかというところもありますけれども、この評価書とかネット上での公表には時間がありますので、そこまでには確実に、ご指摘いただいたような点を修正、対応させていただければと思っております。

○櫻井委員長 そういうことで、よろしくお願いいたします。
 それでは次に、化学物質環境実態調査の結果、それから進捗状況等についてでございます。
 平成18年度の化学物質環境実態調査、いわゆるエコ調査の結果についてのご報告、もう一つは平成19年度調査の進捗状況についての報告があるということでございます。
 資料3に基づきまして、事務局からお願いいたします。

○環境安全課 それでは、議題2、化学物質環境実態調査の結果、進捗状況等について説明させていただきます。
 資料3-1から3-3、それから参考資料1をお手元にお出しいただければと思います。
 まず、資料3-1「平成18年度化学物質環境実態調査結果」でございますが、いわゆるエコ調査と言われている、最終的に黒本としてまとめられてきている調査の結果でございます。
 1.として本調査の経緯についてでございます。
 簡単に申し上げますと、昭和48年の国会において附帯決議がなされまして、昭和49年度から調査を実施してきております。33年目になります。その後、プライオリティリストという優先的に調査していこうという物質のリストをつくって、それを10年計画ぐらいで2回ほどこなしたんですけれども、その後、中ほどのパラグラフにありますように、化管法の施行でありますとかPOPs条約の発効といった諸般の状況をかんがみまして、化学物質の環境実態調査についていろいろなニーズがあろうということで、そういったものを踏まえて、毎年環境省内の担当部署から「こういった物質の環境残留実態を調査してほしい」という要望をもらって、それに基づきまして調査するという方式に平成14年度から変えております。
 平成18年度におきましても、そのような考え方で進めてきておりまして、体系として、1.の末尾にありますけれども、初期環境調査、詳細環境調査及びモニタリング調査という3つの体系にて調査を実施してきております。
 2.としまして調査の進め方でございます。
 調査対象物質につきましては担当部署から要望をもらいまして、一昨年のこの専門委員会におきまして、これらの物質を調査することについてご評価等をいただいて、実施してきております。
 次のページに参ります。
 調査の内容といたしまして、ア、イ、ウとございます。アの初期環境調査では、末尾にございますように、56物質(群)を調査対象としております。イの、詳細環境調査では、38物質(群)実施しております。それからウの、モニタリング調査としまして都合18物質(群)を対象としております。この中には、いわゆるPOPs条約で規制されております12物質群のうちダイオキシン類を除いた10と、ヘキサクロロシクロヘキサン─これはPOPs条約の対象物質とすることについて検討がなされておりますので、ヘキサクロロシクロヘキサンを加えた11物質について、POPsモニタリングという枠組みで別途先行して公表しておりまして、それが先ほどご紹介しました参考資料1で、去る2月14日にプレスリリースを出して公表しております。
 その11に7物質(群)を加えました18物質(群)で、このエコ調査のモニタリング調査として実施しているところでございます。
 3-1-1-3ページ、(3)調査結果でございます。
 初期環境調査の結果でございますが、ちょっとページを飛ばしまして、3-1-2-31ページをお開きいただければと思います。こちらに初期環境調査の結果の概要が列挙されております。
 上の方に「4.調査結果の概要」とございまして、表がございます。上の表の左から3つ目のカラムに水質49、底質6、生物1、大気28と、書いてございますが、このような数の物質(群)について調査をした結果、下の方に縷々結果が書いてあります。
 まず水質につきましては、49調査対象物質(群)中次の13物質(群)が検出されたということで、アントラキノン、アメトリン、フェノバルビタール、1,2-エポキシブタン、シアナジン、シクロプロトリン、シクロヘキサノン、フェニトイン、2-(ジ-n-ブチルアミノ)エタノール、1,4-ジブロモブタン、タリウム、テルル、ブロモジクロロメタン、こういったものが検出されております。
 この中で、33番のタリウム、37番のテルル、43番のブロモジクロロメタンを除きまして、すべてが初めての調査で、初めて検出されたという結果になっております。
 次に、底質につきましては6調査対象物質(群)中、次の3物質(群)が提出されたということでございまして、アジピン酸、ベンジルアルコール、ポリ(オキシエチレン)=アルキルエーテル類、アルキル基の炭素数が12から15までのものに限定して調査しておりますけれども、これらの3物質(群)が検出されております。
 これらにつきましては、既に調査したことがある物質でございますけれども、あらためて検出されたということでございます。
 生物につきましては、フェナントレン1物質を対象にしまして、やはり検出されております。これにつきましては、この黒本調査として、生物という媒体では初めて調査をして、初めて検出されたということになります。
 最後に、大気でございますけれども、28調査対象物質(群)調査をいたしまして、7物質(群)が検出されております。インジウム、1,2-エポキシブタン、2-クロロプロピオン酸、ジノカップ、タリウム、テルル、フェナントレンということでございます。
 これらにつきましても、5番のインジウム、12番の1,2-エポキシブタンにつきましては、この黒本調査におきまして初めての調査で、初めて検出されたというものでございます。
 以上が初期環境調査の結果でございます。
 申しわけありませんが、3-1-1-4ページに戻っていただければと思います。
 詳細環境調査の結果でございます。
 ここに書いてあるんですけれども、より見やすいのが、3-1-3-36から37ページに詳細に書かれております。
 3-1-3-36ページの上の方に表がございますけれども、その左から3番目のカラムにございますように、水質が22、底質7、生物11、大気7、食事が2という数の物質(群)を調査いたしました。
 媒体別に説明申し上げますと、下にありますように、水質につきましては22調査対象物質(群)中、次の11物質が検出されたということで、EPN、2,6-キシレノール、ジウロン、2,4-ジ-tert-ブチル-6-(5-クロロ-2H-1,2,3-ベンゾトリアゾール-2-イル)フェノール、ダイアジノン、フェニトロチオン、2-(2H-1,2,3-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4,6-ジ-tert-ブチルフェノール、メタクリル酸メチル、フェノブカルブ、ジクロルボス、りん酸トリブチル、こういったものが検出されております。
 このうち7番の2,6-キシレノール、12番のジウロン以外は過去にも調査したことがございます。7番の2,6-キシレノール、12番のジウロンにつきましては初めて調査をして、初めて検出されておりますが、その他、過去に調査をしたときには不検出で、今回、初めて検出されたものが19番のダイアジノン、20番のフェニトロチオン、32番のメタクリル酸メチル、35番のフェノブカルブ、37番のジクロルボスです。
 底質につきましては、7調査対象物質中次の3物質が検出されたということでございまして、2,4-ジ-tert-ブチル-6-(5-クロロ-2H-1,2,3-ベンゾトリアゾール-2-イル)フェノール、N,N-ジメチルホルムアミド、2-(2H-1,2,3-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4,6-ジ-tert-ブチルフェノール、この3物質が検出されております。このうち初めて調査したのが、この媒体では31番のtert-ブチルフェノール系の物質でございまして、初めて検出されたものは、この媒体では31番と14番の物質でございます。
 生物につきましては、11調査対象物質(群)中、次の5物質(群)が検出されたということでございまして、ジウロン、2,4-ジ-tert-ブチル-6-(5-クロロ-2H-1,2,3-ベンゾトリアゾール-2-イル)フェノール、水素化テルフェニル、ヒドラジン、2-(2H-1,2,3-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4,6-ジ-tert-ブチルフェノール、この5物質が検出されております。
 初めて調査されたものは12番のジウロン、18番の水素化テルフェニル、27番のヒドラジン、31番のtert-ブチルフェノール系の物質でございまして、いずれもこの媒体でこの調査としては初めて検出されております。
 大気につきましては、7調査対象物質中、次の6物質が検出されたということでございまして、酢酸イソブチル、ジクロベニル、テトラヒドロフラン、1-ブタノール、フルフラール、2-(1-メチルエトキシ)エタノール、この6物質が検出されております。
 この調査として初めてこの媒体で調査いたしましたのは、13番と22番、33番の物質でございまして、いずれもこの媒体でこの調査として初めて検出されております。
 食事につきましては、27番のヒドラジン、34番のカルボフランの2物質につきまして調査をし、いずれも検出されております。2物質とも、この媒体、食事ではこの調査として初めて調査をいたしております。そして結果、初めて検出されているところでございます。
 食事につきましては、従前はいわゆる陰膳の試料と、外食の1献立というか、1食分を使っていたんですけれども、平成18年度はそれらに加えまして、国民健康栄養調査に基づく摂取量に基づいた群別試料を作成いたしまして、いわゆるマーケットバスケット方式のトータルダイエットスタディによる調査もあわせまして、これらの物質について実施しております。
 詳細環境調査については、以上でございます。
 何度も申しわけありませんが、また3-1-1-4ページに戻っていただければと思います。
 最後に3つ目、ウのモニタリング調査でございます。
 この黒本調査の中でモニタリング調査というのは昔からやってきてはいたんですけれども、感度を高める必要があろう、要するに、モニタリングをやる以上はNDをなるべく出さない方がよいということで、平成14年度から高感度の調査を行うことになっております。ということで、平成14年度から18年度、今、高感度のモニタリングのデータが集まりつつあります。
 POPsにつきましては、先ほどご紹介いたしました参考資料1に「POPsモニタリング調査結果」ということでプレスリリースが出ておりまして、こちらをご参照いただければと思いますけれども、一番表紙のところに概要が出ております。3つございまして、我が国及びその周辺のPOPs濃度レベルは、総じて横ばい又は漸減傾向を示している。2番、しかしながら、幾つかの地点では一過性のものと考えられるものの、相対的に高濃度を示す事例も観察されている。3番目といたしまして、平成18年度調査においても国内での農薬登録実績のないマイレックスが水質、底質、生物及び大気中から検出され、トキサフェン類も生物中から検出されたことから、東アジア地域等のレベルでの長距離移動も勘案した継続的な監視が引き続き行われることが求められると結んでおります。
 3-1-1-5ページに戻りますけれども、(4)調査結果の活用としまして、各調査結果は「化学物質と環境」、いわゆる黒本でございますけれども、これに最終的にまとめまして、要望いただいた対策をとる各部署の方に返しまして、そちらの方で活用されることが期待されているということでございます。
 これらデータにつきまして、あらかじめ精査、それから解析をいただいております。3-1-1-6ページから3-1-1-7ページに表が4つございますけれども、これら4つの実務者の会議におきまして、データの精査、解析を行っていただいております。そしてこの場に上がってきているという状況でございます。
 ざっとでございますけれども、以上が平成18年度の調査結果の概要でございます。
 引き続き、平成19年度の進捗と20年度以降の方針について説明させていただきたいと思います。
 資料3-2でございますが、平成19年度、今現在、走っている調査の進捗状況でございます。
 平成19年度におきましても引き続き、平成18年度と同様に初期、詳細、モニタリングという3つの体系で実施しております。その実施に当たりまして、2.精度管理とありますけれども、初期、詳細につきましては複数の分析機関が同一の化学物質の分析を行いますので、どうしてもバイアスないしそれぞれのばらつきがありますので、いわゆる共通の標準試薬を配布するとともにラウンドロビンを行って、精度管理を担保することを試みております。
 それから、モニタリング調査につきましては、平成19年度が初めてでございますけれども、いわゆる一般競争入札によりまして、過去の随契と異なりまして、この継続的にやる調査につきまして、場合により分析機関が年度によって変わることがございます。その場合、やはり継続性をどうしても確認しておかなければいけないということで、国立環境研究所のご協力をいただきまして、共通試料を作製いたしまして、新旧の分析機関でクロスチェックをやっていただくということで、精度管理の向上に努めているところでございます。
 やっている物質についての詳細な説明は省略しますけれども、3-2-2ページから3-2-4ページまで、初期、詳細、モニタリングの対象物質が書かれているところでございます。
 続きまして、資料3-3、平成20年度の実施方針案でございます。
 引き続きその考え方、調査の体系につきましては、初期、詳細、モニタリングという3体系でいこうと考えております。冒頭申し上げましたように、今、黒本、このエコ調査、対策をとる部署の方から個別に要望をいただいて調査を実施しております。その要望部署というのは、1.の(1)から(6)に書かれておりますけれども、こういった部署からごらんのような分類で要望いただいて、調査を実施することとしております。化審法、化管法、環境リスク初期評価、ExTEND2005、大気環境、農薬環境管理、こういった部署の方から要望いただいているところでございます。
 これらを総合しまして、既に要望いただいていて、こちらの方で分析法の開発でまだ在庫が残っているところがあるんですけれども、全く真水の部分で新しく要望をいただいた物質が、3-3-3ページ、3-3-4ページにございますリストに掲げられた物質でございます。それぞれ化審法、化管法、環境リスク初期評価、ExTEND2005、大気環境、農薬環境管理というところから、ごらんのような要望が上がってきているところでございます。差し支えなければこの物質、この媒体で調査を進めさせていただきたいと考えているところでございます。
 以上、長くなりましたけれども、資料3-1が平成18年度の結果、3-2が進捗状況、3-3は平成20年度の実施方針ということで説明申し上げました。

○櫻井委員長 結果の取りまとめに当たって、専門家から構成される実務者会議で別途精査、解析等をしていただいたということですが、ここでご審議いただく前に、それぞれの実務者会議で座長を務められた白石委員、中杉委員、柴田委員から補足説明などございましたら、ご発言をお願いしたいと思います。
 まず、化学物質環境実態調査結果精査等検討実務者会議と、モニタリング及びばく露量調査の結果に関する解析検討実務者会議の座長を務められました白石委員、お願いいたします。

○白石委員 では、会議の詳細についてご報告いたします。
 先ほど課長からご紹介があったように、物質数が112物質と非常に増えまして、それに加えてそれぞれ媒体のものがあり、機関が異なるということで、非常に膨大な作業量がありました。それぞれ精度管理データのチェック、実際測定したもののデータのチェック等を行いました。さらに、今年いろいろな機関が入ってきたということもあって、サンプルの扱い方について若干差異が見られたということで、それに対してもチェックを加えました。
 そういうことで、不適切だと思われるものはかなり省かれているという状況になっております。非常に膨大な数だったものですから、ここでまだ見逃しがあるかもしれません、もう少しチェックが入るかもしれませんが、おおむね確定したと理解しております。

○櫻井委員長 続いて、初期環境調査及び詳細環境調査の結果に関する解析検討実務者会議の座長を務められました中杉委員、お願いします。

○中杉委員 基本的には、精査の方で出していただいたデータに基づいて取りまとめをやっているんですが、基本的には、新しく出たものは「出ました」というだけでありまして、過去の調査と比較してどうかということで、これは明確に物が言えるものだけ評価をしていこうということで、調査地点も異なりますので、同じ調査地点で測られていて、すべての地点で同じ方向に向いているか、あるいは地点ごとにばらばらかといった事実だけを記載する形にしたいと考えています。実際には、それで環境濃度が高くなっているとか低くなっているとか、なかなか明確には言えないものですから、上昇した所がこのぐらいあって、減少した所がこのぐらいあって、そのような表現にしておこうと考えております。
 今回の資料の中には、まだそれが入りきれておりませんけれども、もう一度委員会を開いて、そこら辺のまとめをしていきたいと思っております。

○櫻井委員長 続きまして、POPsモニタリング検討実務者会議の座長を務められた柴田委員、お願いします。

○柴田委員 今、環境安全課からご説明いただきましたように、現実には分析機関が請負から入札制度に変わって、交代するということが起こりまして、その際にデータの継続性が本当に担保されているかというあたりが問題となってまいりました。
 これまでも分析機関の立ち入りの視察とか、あるいはデータを取り寄せての検討とかやってはいたんですけれども、最終的にブラインドの試料を渡して継続性をチェックするしかなさそうだということで、現在、共通試料をつくって精度管理をしていくという形に変更しつつある状況でございます。

○櫻井委員長 それでは、各委員の先生方、ただいままでのご説明あるいは補足説明を踏まえまして、ご意見等ございましたらお願いします。

○花里委員 このモニタリングで、生物試料を見ていらっしゃるんですけれども、生物試料というのは貝類とか魚類ということですが、この対象として、例えば魚類はある程度のグループを限って見ているんでしょうか。

○環境安全課 資料でいきますと3-1の後ろの方でございますけれども、3-1-4-19ページに、使っている試料の概要がございます。貝と魚と鳥でございます。貝につきましては、ほとんどがムラサキイガイでございます。魚につきましては、多いのがスズキでございますが、一部、外洋の汚染を見たいところでサンマを使ったりシロサケを使ったり、かなり広い所を回遊する魚を使うということで、幾つか戦略的には分けてやっているところでございます。鳥につきましては、採取がなかなか難しいところもございまして、この2つに限られているところでございますけれども、過去から継続して実施してきているところでございます。

○花里委員 ちょっと気になったのは、例えば生物濃縮を起こすような物質の場合は、生物については栄養段階などによっても違いますから、例えば魚食魚か、または植物プランクトンを食べるのか等によって変わります。そうすると、とれたものが違っていて、それでモニタリングしていくと、誤った判断をするおそれがあるので、その辺も気をつけていただきたいと思います。

○環境安全課 貴重なご意見ありがとうございます。ご意見を踏まえまして、今後の黒本の編集に生かしていきたいと思います。ありがとうございました。

○若林委員 今年度の調査で、農薬を幾つか測られていますね。しかも採取時期を農薬の散布時期に合わせてということで。
 生態影響の観点から言いますと、農薬が急性毒性を生じる濃度で東京の都市の河川まで流出してきていますので、これは大変有用なデータであり、今後、農薬の数も増やして調査していただきたい。これは感謝と要望です。

○環境安全課 こちらの説明がなくて申しわけなかったんですけれども、ご案内のありましたとおり、こちら一応散布時期を考慮いたしまして調査を実施しております。
 農薬につきましてはどうしても、壊れやすいとか、撒いてからなくなる、過去、環境調査として農薬を測ることについてはいかがなものかということも、いろいろご意見あったと記憶しておりますけれども、そういったいろいろなご意見を踏まえまして、今回、地方公共団体の方にかなり苦労していただきまして、散布時期を考慮してサンプリングに努めていただきまして、結果、こういったデータが出てきております。今後とも努力をしていきたいと思います。

○篠原委員 近年、注目されていますPPCPと言われる医薬品関係、特に日常生活で使われるトリクロサンとか、あるいは紫外線防止剤、ベンゾフェノンは調査されていますが、この系統のものがたくさん使われております。こういう医薬品関係の使用量が今、年々増加傾向にあるということですが、これについての計画はあるんですか。

○環境安全課 今回の調査でいきますと初期環境調査で、例えば9番のフェノバルビタールであるとか28番のフェニトイン、こういったものがいわゆるPPCPに相当するものだと思います。
 これにつきましては、実は医薬品であるから調査をしたというわけではございませんで、既に化管法で指定化学物質に指定されてございます。化管法の対策部署として必要があるということで、今回、要望があって調査してきております。引き続き、対策部署においてそういうPPCPをどうとらえるのか、その結果、調査すべきであるという要望が上がってきましたならば、こちらとして前向きに調査をやっていきたいと思っております。

○篠原委員 つけ加えますけれども、抗生物質などはどう対応されるんですか。畜産関係でたくさん使われていまして、化製場等でたくさん出てくるので。これについてはどうお考えでしょうか。

○環境安全課 動物用医薬品の有効成分としても使用される物質につきましても幾つか既に化管法の対象になっているものがございます。そういったものにつきましても、あくまでも対策部署の方からの要望に基づいてということになりますけれども、そういったものにも使われる物質が、この調査の対象に既になってきているということでございます。
 それから、資料3-3でもご紹介しましたけれども、平成20年度以降に対象としようと考えているものの中にも、動物用医薬品の有効成分としても使われている化学物質が含まれております。ご紹介までということでございます。

○関澤委員 若林委員から指摘がありましたが、農薬の調査を、散布時期に合わせてというのは良いと思いますが、私は農業環境技術研究所の農薬の環境動態のプロジェクトの評価もさせていただいていて、いろいろ詳しいデータを聞いています。農薬によりますが、大体降雨時か降雨後に一時に河川中に出てくる傾向が一般的にあります。ですので、そのときのデータで生態リスクを評価すると、ピーク的時のある瞬間のデータになり、そういったことが見られています。
 常時ごく微量で検出されるものも中にはありますが、そうしますと、サンプリングをどういう時期にされたか、あるいはある程度の期間についてコンポジットで何日間か調べたので違った答えが出てくる可能性があります。その辺は考えて、生態系へのリスクというならば、ある期間の間高い値があれば問題なのでしょうけれども、ある時間や1日だけピーク的に出てきたものではリスクは検討できません。つまり採取方法とサンプリング時期、それからコンポジットするかしないかとかを良く検討いただいた方が良いのではないでしょうか。
 全体的にデータを見ていたんですが、ナノグラム/リットルと、非常に低い濃度なので、恐らくその濃度では生態系への影響はないだろうと思いますが、実際、データとしてとったときに、どういった性質のデータだったかをきちっと考えていただきたいと思います。

○環境安全課 貴重なコメントをありがとうございます。
 要望聴取方式ということに変わりまして、対策をとる要望部署の方からその部署の施策上、一定の判断基準といいますか、主に毒性でございますけれども、それで要求感度を設定してもかなり低いところになるんですけれども、それを目指して分析法を開発し、調査をしているということで、NDが出ても意味がある調査にしようというのが基本にございます。
 そのときに参照した毒性等の一番低いdoseのところで、それが結局、短期的に出てきている毒性を参照しているのか、ないしは21日間の生態毒性を参照しているのか、そういった色分けは先生のご指摘も踏まえまして─水質の調査につきましては、コンポジットとなりますとなかなか、農薬は短時間で壊れていってしまうものですから、そうなると何日かかけていかなければいけないというところもありまして、現実的なところと折り合いをつけながら、なるべくそういったご指摘も踏まえて、それから要望部署の方と相談をして、進めていきたいと思っています。ありがとうございます。
 

○櫻井委員長 他にございますか。
 ないようですので、議題2につきましては、ご指摘事項等を今後に生かしていただいて、黒本として公表する方向でご了解いただいたということにしたいと思います。
 それでは、最後に議題3、その他とございますが、何かございますでしょうか。

○環境リスク評価室(事務局) 特にはございません。

○櫻井委員長 それでは、予定していた議題は終了しました。
 事務局から連絡事項があればお願いします。

○環境リスク評価室(事務局) それでは、最後に環境保健部長の石塚よりご挨拶申し上げます。

○環境保健部長 環境保健部長でございます。国会対応で遅くなりまして、失礼いたしました。
 本日、年度末の迫った時期に大変お忙しい中をお集まりいただきまして、貴重なご意見をるるちょうだいいたしたところでございます。今後、私どもの行政対応の方に取り入れて、さらに対応を進めていきたいと考えております。
 化学物質問題につきましては、世論の注目も大変高まっているところでございますので、先生方の貴重なご意見を今後とも賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 本日はどうもありがとうございました。

○環境リスク評価室(事務局) 本日の委員の先生方への配付資料につきましては、非常に重いものもありますので、そのまま机の上に置いておいていただければ、後日、事務局より送付させていただきます。よろしくお願いいたします。

○櫻井委員長 では、本日の専門委員会はこれで終わります。

午前11時57分 閉会

ページ先頭へ