中央環境審議会 環境保健部会 石綿健康被害判定小委員会・審査分科会合同会議(第3回) 議事録

日時

平成27年12月1日(火)17:00~19:00

場所

中央合同庁舎第5号館22階 環境省第1会議室

議題

1.報告事項

[1]石綿による健康被害の救済に関する法律に基づく医学的判定の状況等

[2]中皮腫登録事業の登録状況等

[3] 平成28年度概算要求について

[4] 石綿ばく露者の健康管理に係る試行調査

2.医学的判定の在り方について(非公開)

議事録

  • 高城室長 皆様お疲れさまでございます。それでは、定刻より若干早いですけれども、皆様おそろいでございますので、第3回中央環境審議会環境保健部会石綿健康被害判定小委員会・審査分科会合同会議を開催いたします。
     冒頭に傍聴者の方にお願いがございます。本日の合同会議での前半部分、報告事項に関しましては公開でございますが、傍聴者の方にはご発言いただけないこととなっております。また、写真撮影、ビデオ撮影及び録音は控えていただけますようお願い申し上げます。
     本日は臨時委員の先生方3名、それから専門委員の先生方22名、合わせて25名の先生方にご出席をいただいております。
     なお、本日の合同会議につきましては、報告事項に関しましては公開とさせていただいております。また、医学的判定の在り方に関しましては、個別の症例に係る医学的資料を取り扱う部分がございますことから、非公開とさせていただいております。
     一方で、環境再生保全機構の職員がオブザーバーとして出席させていただいておりますことをあらかじめお断りいたします。
     それでは、これから開始いたしたいと思います。
     本日ご出席の皆様のご紹介につきましては、お手元にございます座席表をもって紹介にかえさせていただきたいと思います。
     それでは、開催に当たりまして、北島保健部長より一言ご挨拶を申し上げます。
  • 北島保健部長 環境保健部長の北島でございます。先生方には1年ぶりで、大変ご無沙汰をしてしまいまして、申しわけございません。会議の開催に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
     第3回石綿健康被害判定小委員会・審査分科会合同会議にご出席をいただきまして、まことにありがとうございます。また、お集まりの委員の皆様方におかれましては、日ごろから石綿健康被害救済制度の運営、とりわけ医学的判定に格別のご理解・ご協力をいただいておりますこと、厚く御礼申し上げます。
     判定小委員会及び審査分科会では、平成18年3月の石綿健康被害救済制度の創設以来、平成26年度末までに9,000件を超える申請について医学的判定をいただいておりますが、この判定業務のために、委員の皆様方には、会議の場のみならず、事前の準備等に多くの時間を割いていただいていることを重ねて御礼申し上げます。
     お忙しい委員の皆様方にご負担をおかけしていることについて、職員一同、大変心苦しく思っているところでございますけれども、この救済制度を、関係者の信頼を得ながら安定的に運営をしていく上で、この判定小委員会及び審査分科会が担う公平・公正な判定という役割は欠くことのできない極めて重要なものでありますので、引き続きのご協力をお願い申し上げます。
     今回は第3回目の合同会議となりますが、判定小委員会と審査分科会の委員の皆様方が一堂に会し、情報共有、意見交換をする場として、今後も定期的に開催させていただきたいと考えております。
     委員の皆様には既にご案内のとおりかと思いますけれども、来年度は石綿救済制度発足10年目の節目に当たり、また、23年の改正から5年が経過するということで、制度の見直しが求められる時期にもなってまいりました。一方、平成18年度から平成26年度まで実施してまいりました石綿健康リスク調査を見直し、今年度から健康管理に伴う実施上の課題を検討するための試行調査を行っております。自治体の協力を得て、円滑に実施されると報告を受けております。
     本日の会議では、こうした石綿救済制度に関する最近の状況につきまして、事務局より報告させていただきます。また画像診断や病理診断の目合わせが必要であるというご指摘を踏まえまして、今年度も会議の後半で、事例検討を中心として、医学的判定の在り方についてご議論いただく予定となっております。
     限られた時間ではございますが、皆様方には石綿健康被害救済制度の効果的な実施に向けた忌憚のないご意見、ご助言をいただきまして、実り多い会議としていただけますようお願い申し上げまして、開会のご挨拶とさせていただきます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
  • 高城室長 それでは、以後の進行につきましては、判定小委員会の岸本委員長にお願いしたいと思います。
     この際、議事録を作成いたしますので、その作成の関係上、お手数ではございますが、本日の発言の際には、委員の皆様、お名前をまずおっしゃってからご発言をいただきますよう、よろしくお願いを申し上げます。
     それでは岸本先生、どうぞよろしくお願い申し上げます。
  • 岸本委員長 それでは、本日、司会をさせていただきます岸本でございます。よろしくお願いをしたいと思います。
     事務局から、まず、配付資料の確認をお願いしたいと思います。
  • 原田室長補佐 室長補佐の原田と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
     初めに資料の確認をさせていただきます。お手元に資料1から資料5までございます。資料1としまして、判定小委員会等の名簿がございます。資料2としまして、判定小委員会の開催状況等についてがございます。資料3としまして、平成26年度中皮腫登録事業の登録状況等についてがございます。資料4としまして、こちらは当石綿室としての平成28年度の概算要求をまとめたものになっております。資料5としまして、石綿ばく露者の健康管理に係る試行調査、このポンチ絵を用意しております。
     なお、それ以降の非公開の資料でございますが、それにつきましては、非公開部分の議題を開始する前に配付、それから確認をいたします。
     不足がございましたら事務局のほうにお申し出ください。よろしいでしょうか。
     それでは進めさせていただきます。
  • 岸本委員長 過不足はございませんですね。
     それでは、報告事項から、事務局にお願いしたいと思います。
  • 原田室長補佐 室長補佐の原田でございます。
     続きまして、資料に沿ってご説明してまいります。
     本日、報告事項として四つ報告したいと思っております。すなわち、医学的判定の状況について、中皮腫登録事業の登録状況について、そして平成28年度の概算要求等について、そして石綿ばく露者の健康管理に係る試行調査についてご説明いたします。
     それでは資料2をごらんください。1番の石綿健康被害判定小委員会の開催状況等についてというところでございますけれども、平成27年3月末時点で、小委員会はこれまで127回開催しておりまして、審査分科会については225回、石綿肺等の審査分科会については44回開催しております。
     そして2番、平成26年度の医学的判定の状況についてですが、(1)が認定された件数、(2)のほうが認定されなかった件数ということで、分けて記載しております。
     (1)の認定された件数についてですけれども、平成26年度は中皮腫が549件、肺がん116件、石綿肺2件、びまん性胸膜肥厚が7件ということで、合計で674件認定されております。これまでの累計で申しますと6,750件、指定疾病で認定されているということになります
     そして(2)認定がされなかった件数についてですけれども、中皮腫については平成26年度が55件、肺がんが38件、石綿肺が34件、びまん性胸膜肥厚が25件ということで、計152件が認定されなかった症例となっております。
     そして(1)と(2)を合わせまして約830件ございますが、こちらが先生方に平成26年度中にご審議をいただいた合計件数となっております。
     それでは、続きまして資料3に進みます。こちらについては、中皮腫登録事業の登録状況についてまとめたものですが、平成25年度及び26年度の報告書を参考に件数を出したものになっております。平成26年度末の状況について、まず1番、中皮腫部位別・性別・年齢階層別の集計をしております。こちらをごらんください。右下の計のところにお示ししてございますが、現在、合計で登録が487人となっております。平成25年度については95人の方から同意をいただいておりましたが、平成26年度はさらに392人の方から同意をいただきまして、合計で487人となりました。
     その部位別内訳ですけれども、胸膜が一番多く、次に腹膜という順になっております。詳しく申し上げますと、胸膜が440件、次いで腹膜が35件、心膜が5件、精巣鞘膜が3件、その他が4件となっております。年齢別で見てみますと、70から79歳の方が183人と一番多く、次に60から69歳の方が163人で続いております。
     2番、石綿ばく露の種類に進みますが、こちらに関しては、職業的ばく露が254件と一番多く、その次に環境ばく露もしくは不明という方が217件ということで続いております。
     3番、中皮腫発見の契機ですけれども、こちらは医療機関受診が発見の契機になったという方が359件と最も多くなっております。続いて、他疾患の治療中の方が49件、健康診断を契機として見つかった方が36件となっております。
     4番、中皮腫発見時の症状ということでございますが、息切れが88件で一番多くなっておりまして、以下、胸痛が59件、息切れ及びせきが35件、せきが25件と続いております。
     5番、中皮腫発見時の治療内容ですが、治療内容については化学療法が一番多い件数となっておりまして218件、関連して、化学療法を予定しているという方が50件、続いてBSC、ベスト・サポーティブ・ケアが89件で、手術が24件となっております。
     6番、画像の総合判定ですが、probableが一番多く422件、possibleが61件となっております。
     7番、病理所見における組織診、細胞診の実施状況についてですけれども、組織診のみの方が318件、細胞診のみの方が52件、両方実施している方が117件です。
     続きまして8番、病理所見(組織診・細胞診)の総合判定の状況についてですが、組織診についてはdefiniteが330件、probableが92件、possibleが10件です。細胞診につきましては、probableが58件、Possibleが7件です。
     最後、9番の画像及び病理所見を踏まえた総合判定ですけれども、definiteが410件、probableが60件、possibleが15件という計算になっております。
     それでは続きまして、資料4をごらんください。
     こちらは、当石綿室が平成28年度の概算要求として予算要求をしている項目になっております。石綿問題への緊急対応に必要な経費目別内訳というタイトルで、区分としては大きく1から7、七つに分かれております。
     委員の先生方に大きくかかわるところについては、3番の石綿ばく露者の健康管理に係る試行調査と、4番の石綿関連疾患に係る医学的所見の解析調査・診断支援等事業というところ、そして6番の中皮腫登録事業、7番の石綿繊維計測体制整備事業になるかと存じます。
     それぞれの区分の右側のほうに要求額を記載しておりますが、3番の試行調査については、前年度が約1.9億円ですが、今年度は2.1億円を要求しております。4番の医学的所見の解析調査等については、約3,200万円というところで、例年どおりの要望をしております。そして6番の中皮腫登録事業についても、例年と同様の形で、それぞれ約1,000万円要求しております。7番の石綿繊維計測事業については、前年度が約1,000万円ですが、今年度が約1,200万円を要求しております。このように、今後とも石綿問題の対策について、引き続き取り組んでまいる所存でございます。
     続きまして、資料5でございますが、こちらは石綿ばく露者の健康管理に係る試行調査ということで、27年度から、26年度まで行っておりました健康リスク調査とは異なる調査を行っております。異なる点ですが、大まかに申し上げまして、目的と方法が異なります。
     まず目的ですけれども、背景・目的の三つ目の箇条書きをごらんください。こちらにあります通り、従来のようにデータ収集を主な目的とする調査ではなく、石綿検診(仮称)の実施に伴う課題等を検討するためのフィージビリティ調査として行っております。
     次に、方法についてですが、事業概要の欄にございますように、対象者は石綿取扱い施設が稼働していた地域の住民となっておりまして、こちらは変更ありません。本年度は新たに芦屋市、西宮市、堺市が参加しており、来年度以降も自治体の参加を募っていく予定としております。
     実施項目ですが、ばく露状況の聴取、放射線画像等による石綿ばく露の評価、それから保健指導を行うこととしています。
     このうち、石綿ばく露の評価については、肺がん検診等、既存の検診事業と一体的に実施すること、それから保健指導においては、石綿ばく露の所見の説明、それから生活指導等を保健師などから行うこととしており、これらがリスク調査との違いとなります。
     このように、今年度から試行調査を行っておりますが、実施上の課題等を今後洗い出して改善していく予定となっています。
     最終的に期待される効果についてでございますが、石綿ばく露地域の住民の不安の解消、それから石綿関連の早期発見・早期治療、それから早期救済を図ってまいる予定です。
     以上、簡単ではございますが、事務局からの報告事項となります。
  • 岸本委員長 ただいまのご説明に、何かご意見ご質問等はございませんでしょうか。万が一ご質問等がございますようでしたら、お名前をおっしゃってから質問していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
    (質問等なし)
     特に質問等ございませんようですから、それでは、公開部分の報告事項に関しましては以上としたいと思います。
     では、事務局のほうにお返しいたします。
  • 原田室長補佐 岸本委員長、ありがとうございました。
     では、本日の議事録につきましては、原案を作成いたしまして、先生方にご送付させていただきますので、どうぞご確認のほどよろしくお願いいたします。
     それでは、医学的判定の在り方についての審議に移りたいと思いますが、傍聴席の皆様におかれましてはご退室をお願いしたいと思います。
     準備等がございますので、休憩を挟ませていただいて、5時25分開始とさせていただきます。ありがとうございました。

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