中央環境審議会 環境保健部会 石綿健康被害判定小委員会・審査分科会合同会議(第1回) 議事録

日時

平成25年7月19日(火)16:00~18:00

場所

中央合同庁舎第4号館1階 共用第120会議室

議題

1.報告事項

[1] 石綿による健康被害の救済に関する法律に基づく医学的判定の状況等

[2] 中央環境審議会石綿健康被害判定部会の環境保健部への統合

[3] 石綿健康被害救済制度における指定疾病に係る医学的判定に関する考え方の改正等

[4] 中皮腫登録事業の進め方について

2.医学的判定の在り方について

議事録

  • 神ノ田室長 それでは、ただいまより、第1回中央環境審議会環境保健部会石綿健康被害判定小委員会・審査分科会合同会議を開催したいと思います。
     本日は、判定小委員会の委員8名と、審査分科会の委員10名、合わせて18名の委員の先生方にご出席をいただいております。
     なお、本日の合同会議につきましては、個別の症例に係る検討をするということで非公開とさせていただいておりますけれども、環境再生保全機構の職員がオブザーバーとして出席させていただいておりますことをあらかじめお断りいたします。
     続きまして、本日の出席者の御紹介をさせていただきます。座席表に従いまして、お名前のみ御紹介させていただきますので、お手元の資料1の委員名簿を併せて御確認いただければと思います。こちらの左側から順番に御紹介をさせていただきます。
     稲瀬委員でございます。
     宇佐美委員でございます。
     岡田委員でございます。
     岡村委員でございます。
     岡本委員でございます。
     亀井委員でございます。
     大林委員でございます。
     岡委員でございます。
     岸本委員でございます。
     三浦委員長でございます。
     井内委員でございます。
     神山委員でございます。
     栗原委員でございます。
     廣島委員でございます。
     髙田委員でございます。
     田村委員でございます。
     西本委員でございます。
     眞能委員でございます。
     そのお隣が、環境再生保全機構の石綿健康被害救済部長の岩田部長でございます。
     続きまして、事務局のほうの御紹介をさせていただきます。
     7月2日付で環境保健部長に着任しております塚原部長でございます。
     石綿健康被害対策室の清丸補佐でございます。
     私の隣が清水主査でございます。
     その隣が中園係員でございます。
     最後になりましたけれども、室長の神ノ田でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
     それでは、開催に当たりまして、塚原部長より一言御挨拶を申し上げます。
  • 塚原部長 こんにちは。ただ今、御紹介をいただきました塚原でございます。7月2日に着任いたしまして、前任の佐藤同様、よろしく御指導お願いできればと思っております。
     本日は非常にお暑く、お忙しい中、第1回の石綿健康被害判定小委員会・審査分科会合同会議に先生方に御出席を賜りまして、ありがとうございます。また、お集まりの先生方におかれましては、日ごろから環境保健行政、とりわけ石綿健康被害救済制度の運営・判定に当たりまして格別の御理解と御協力をいただいておりまして、改めて、高い席からですが、お礼を申し上げたいと思います。
     判定小委員会及び審査分科会では、平成18年の救済制度発足以来、平成24年度末までに約7,000件の申請につきまして、医学的判定をいただいております。この判定の業務のために、委員の先生方には多くの時間を割いていただいていると伺っておりまして、大変心苦しく思っているところでございますけれども、この救済制度を関係者の信頼を得ながら、円滑、安定的に運営していく上で非常に重要な役割を担っていただいているという認識を持っておりまして、引き続き御協力をお願いできればと考えております。
     本日の合同会議でありますけれども、これまで開催されてきました判定部会が、本年1月に環境保健部会に統合されたことを受けまして、新たな名称で開催されることになりました。今回はその第1回目の会合となりますけれども、従来の判定部会と同様、判定小委員会と審査分科会の委員の皆様方が一堂に会しまして、情報共有・意見交換をする場として、定期的にこの会議は開催させていただきたいと考えております。
     つい最近、判定基準の改定なども行ったところでございますので、石綿救済制度に関する最近の状況につきまして、事務局のほうから御報告をさせていただきますとともに中皮腫の登録事業の進め方などについて、御議論いただければと考えております。
     また、画像診断、病理診断の目合わせが必要であるという御指摘もいただきましたので、会議の後半では事例検討も予定しております。
     2時間という限られた時間でございますけれども、石綿健康被害救済制度の効果的な実施に向けた忌憚ない御意見・御助言を賜りまして、実り多い会議としていただきますようお願いしたいと考えております。
     本日は、どうかよろしくお願いいたします。
  • 神ノ田室長 それでは、以後の進行につきましては、判定小委員会の三浦委員長にお願いしたいと思いますけれども、ここで委員の先生方に一つお願いがございまして、議事録の作成の関係上、発言の前にお名前をまずおっしゃっていただいてから御発言をいただければと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
     また、塚原部長は、公務のため会議を中座させていただきますので、あらかじめ御了承いただければと思います。
     それでは、三浦委員長、どうぞよろしくお願いいたします。
  • 三浦委員長 それでは、まず事務局から配付資料の確認をお願いいたします。
  • 清水主査 石綿健康被害対策室の清水です。それでは、配付資料の確認をさせていただきます。
     資料1ですが、中央環境審議会環境保健部会石綿健康被害判定小委員会等名簿になります。資料2として、「石綿健康被害判定小委員会の開催状況等について」という一枚紙になります。資料3は、「中央環境審議会環境保健部会の構成について」と、こちらは横紙の一枚紙になります。資料4は、「石綿健康被害救済制度における指定疾病に係る医学的判定に関する考え方の改正等について」という、黒クリップで束ねられている厚めの冊子になります。資料5は、中皮腫登録に関する検討会報告書。続きまして資料6は、「中皮腫登録事業の進め方について」というA4用紙1枚及びA3用紙2枚の資料になります。 配付資料の確認は以上になります。
  • 三浦委員長 それでは、まず議題1の報告事項から始めたいと思います。事務局から説明をお願いします。
  • 清水主査 それでは、資料2から4までを用いて説明をさせていただきたいと思います。
     まず、石綿による健康被害の救済に関する法律に基づく医学的判定の状況等ということで、資料2のほうをご覧ください。こちらは、これまでの開催状況等について説明しております。
     制度発足時から平成25年3月までに、判定小委員会は103回、中皮腫等の判定に係る分科会は177回、石綿肺等審査分科会は26回開催しております。これもひとえに先生方の御協力のおかげであります。
     平成24年度における医学的判定の状況等についてですが、こちらは「認定疾病と判定するもの」と「認定疾病でないと判定するもの」の二つに分けて記載させていただいております。
     「認定疾病と判定するもの」については、上段の四角で囲まれた表になります。平成24年度には、中皮腫として690件、肺がんとして118件、著しい呼吸機能障害を伴う石綿肺として8件、著しい呼吸機能障害を伴うびまん性胸膜肥厚として16件を、これまでに判定しております。平成24年度までに合計で832件、制度発足時からは累計で5,275件指定疾病として判定しております。
     次に、認定疾病でないと判定したものについてですが、こちらは下段の四角で囲まれた表になります。詳細な数字の説明は割愛いたしますが、平成24年度には合計で256件、制度発足時からは累計で1,763件、指定疾病でないと判定させていただいております。
     資料2の説明は以上になります。
     続きまして、資料3の説明に移りたいと思います。1枚おめくりいただいて、横紙の「中央環境審議会環境保健部会の構成について」、という資料をご覧ください。
     中央環境審議会については、複数の部会が統合される等の見直しを行いました。このうち、石綿健康被害救済制度に関係する部分を抜粋して、こちらの資料に移しております。左側に記載した図が見直し前、右側に記載した図が見直し後の中央環境審議会の構成になります。
     ご覧のとおり、石綿健康被害判定部会は、本年の1月に環境保健部会に統合されました。このため、石綿健康被害判定小委員会も環境保健部会の中に移行することとなりました。したがって、従来までの石綿健康被害判定部会における議論の幾つかは、今後は、本合同会議で議論されることになります。
     資料3の説明は以上になります。
     続きまして、資料4の説明に移ります。資料4は複数の資料から構成されておりますので、順を追って説明させていただきたいと思います。
     まず、右上に資料4-1-①と記載された資料をご覧ください。
     平成24年3月に、労災制度において、新たな医学的知見等に基づいて石綿による肺がん等の認定基準が変更されました。救済制度でも新たな医学的知見等に基づき、平成24年度から肺がん等の判定基準に関して、浅野先生を座長とする石綿健康被害救済小委員会において検討してまいりました。その結果、本年の4月に報告書が取りまとまっております。報告書本体は、この次にあります、右上に資料4-1-②とつけられた資料になります。本資料4-1-①は報告書の概要になります。
     簡単に説明させていただきますと、肺がんについて、広範囲の胸膜プラーク所見を新たな判定基準に追加いたしております。びまん性胸膜肥厚については、肺がんの判定基準としては、現時点では採用することは困難であると。今後更なる知見の収集に努めるべきとされています。
     また、肺組織切片中の石綿小体等については、従来からの運用を明確化して、基準の一つであることを明示することが望ましいとされています。
     なお、石綿作業従事歴については、労災制度とは異なり、従事歴を確認するために必要となる客観的資料等が乏しいことなどから、本指標を採用することは困難とされております。
     また、肺がんの判定基準の他に、著しい呼吸機能障害を伴うびまん性胸膜肥厚についても、肥厚の厚さの用件を廃止すべきとされております。
     この他に、委員の皆様もご存じかと思いますが、現在、肺がんの判定基準の一つである石綿繊維計測については、審査が約2年と長期間化しており、実施体制の整備を進める必要がある旨が記載されております。
     これを受けて、平成25年度の予算で、透過型電子顕微鏡を購入するなど、石綿繊維計測体制の整備に努めているところです。
     資料4-1-①の説明は以上になります。
     続きまして、資料4-2「石綿による肺がんの判定基準」という1枚紙の説明に移らせていただきます。
     先ほど申し上げました石綿健康被害救済小委員会報告書を踏まえて、平成25年6月18日に新たな判定基準等を記載した環境保健部長通知を発出しております。資料4-2は、その中で、肺がんの新たな判定基準について抜粋した資料になります。
     救済制度における判定基準は、おおむね石綿健康被害救済小委員会の報告書の内容どおり、医学的所見により判定可能な基準、すなわち広範囲胸膜プラーク等を採用し、その他の基準については採用しないという形になっております。
     なお、部長通知の本体は、資料4-2の次にあります資料4-3になります。少し厚目の冊子になります。こちらの説明は、量もありますので割愛させていただきたいと思います。
     続きまして、資料4-4-①の説明に移ります。
     新たな判定基準改正に伴い、石綿健康被害判定小委員会でまとめております医学的判定に係る資料に関する留意事項も併せて改定しております。
     資料4-4-①については、改定された留意事項の概要になります。肺がんの判定基準に係る内容だけではなく、中皮腫の診断に必要な免疫染色等の記載についても記載を改めてさせていただいております。
     中皮腫の判定に係る主な改正点について、こちらで述べさせていただきます。まず、上皮型中皮腫についてですが、CK5/6、thrombomodulinが陽性マーカーではないことを明記しております。そして、上皮型中皮腫と反応性中皮との鑑別については、新たにEMA及びGlut-1の免疫染色を追加しております。
     また、こちらは留意事項に記載がないのですが、上皮型中皮腫と反応性中皮との鑑別については、2ページ目に別表1として記載しております。詳しい説明は割愛させていただきます。
     次に、肉腫型及び線維形成型中皮腫についてですが、肉腫との鑑別に用いる陰性マーカーとして、新たにアクチン(HHF-35/αSMA)を明記しております。その他に、またこちらも留意事項に記載はないのですが、線維性胸膜炎との鑑別点を2ページ目に別表2として記載しております。
     続きまして、細胞診断の説明に移らせていただきます。
     上皮型中皮腫の今後の判定に当たっては、組織診断に準ずることとして、陽性マーカー二つ及び陰性マーカー二つ、そのいずれも確認することが必須と今後はさせていただきます。
     また、今回の留意事項では、セルブロック法や細胞転写法の有用性についても併せて追記しております。
     留意事項本体は、別紙資料4-4-②になります。今述べた変更点以外にも、今後は迅速な救済及び判定等のために、申請時からヘマトキシリン・エオジン標本及びパパニコロウ標本の提出をすることといった内容も追記しております。
     また、新たに加わった肺がんの判定基準である広範囲胸膜プラークの画像の例として、留意事項本体の24ページ以降に写真を添付しておりますので、併せてご覧ください。
     以上で、資料4の説明は終わります。事務局からの説明は以上になります。
  • 三浦委員長 どうもありがとうございます。ただいまの説明に、何か御意見、御質問等がございましたらお願いいたします。
  • 眞能委員 大阪医療センターの眞能です。資料2の認定の話ですが、平成24年度の認定数、中皮腫が690件だったというのですが、これは申請数に対する認定率は一体どれくらいなのでしょうか。
  • 清水主査 平成24年度の環境再生保全機構に申請された件数は、確定値でなく速報値になっております。速報値によると中皮腫については940件申請されております。
  • 眞能委員 ありがとうございます。
  • 三浦委員長 他に御質問ございませんでしょうか。よろしいでしょうか。
     それでは、先に進みたいと思います。続きまして、議題2の中皮腫登録事業について、事務局より説明をお願いいたします。
  • 清水主査 承知しました。それでは、中皮腫登録事業について説明させていただきます。お手元に資料5及び6を御準備ください。
     まず、資料6に沿って説明させていただきますので、資料6をお手元に御準備ください。
     1に背景とありますが、こちらから説明させていただきます。石綿健康被害救済制度において、既に先生方は御存じかと思いますが、その指定疾病の一つである中皮腫については、診断や治療が容易でないことから、中央環境審議会において、中皮腫に関する治療内容や生存期間等の情報を集約し、活用すべきとの答申がなされました。これを踏まえて、昨年度、中皮腫登録検討会において、登録項目等の具体的な内容について検討を行いました。
     検討会においては、海外の状況、そして分科会の先生方にもご協力いただいて、登録シートの試行的運用に係る報告などをさせていただきました。その結果、本年3月に報告書を取りまとめさせていただくことができました。報告書の本体は資料5になります。本報告書の内容、及び判定小委員会の先生方に御指摘をいただき、本年度から開始する中皮腫登録事業の運用方法等について、資料6にまとめさせていただいております。
     2.事業の目的及び内容についてですが、既に御説明したとおり、中皮腫の治療法及び診断精度の向上、中皮腫の発症動向の把握及び推計への活用を図るとしております。
     3.登録の対象ですが、分科会で試行した際に、委員の先生方から、やはり審査に時間がかかってしまう、影響が出てしまうという御指摘があったこと、また、医学的資料の保存状況、個人情報への配慮等の観点から、救済制度で中皮腫として認定され、かつ個人情報の活用について同意の得られた「療養者」に係る情報のみを対象とさせていただきます。
     続きまして、4.登録情報及び登録シートの記入要領ですが、こちらは資料6についておりますA3サイズの別添1をご覧ください。こちらは中皮腫登録検討会報告書で取りまとめられた登録シートを参考に、委員の先生方から御指摘があった部分を反映し作成させていただいております。
     先ほども申し上げましたが、分科会で試行した際に、審査に影響が出る、時間がかかるといった御指摘を踏まえて、極力、委員の皆様の御負担を軽減させていただきたいと思い、黒枠以外は全て事務局で記入させていただきたいと思っています。具体的には、病理の委員の先生方には、この黒枠で囲まれた検体採取方法、組織型、総合判定のみについて言及していただけたらと思っております。
     画像の先生方については、裏面になりますが、漿膜の所見、その他の所見、画像の評価のみについて言及していただけたらと思います。
     なお、分科会で試行的運用をした際に、特に画像の先生から質問が多く寄せられたのですが、漿膜の所見である「漿膜腫瘤と腫瘍性漿膜肥厚の違い」について質問が多かったため、代表例として模式図を追加しております。別のA3用紙をご覧ください。こちらはいずれも腫瘍性漿膜肥厚になります。漿膜腫瘤は、比較的大型で直径10ミリ以上の腫瘤が非連続性に進展するものとさせていただいております。
     中皮腫登録事業について、事務局からの説明は以上になります。
  • 三浦委員長 ありがとうございます。ただいまの説明に、何か御意見、御質問ございませんでしょうか。
     この中皮登録に関する検討会の報告書、この委員会の委員長の髙田礼子先生、何か追加することはございますか。
  • 髙田委員 特にはありません。
  • 三浦委員長 特にないということですので、ありがとうございます。
     御質問はございませんでしょうか。御意見でも結構です。よろしいでしょうか。
     それでは、事例検討に移りたいと思います。

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