放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和2年度版、 HTML形式)

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第7章 環境モニタリング
7.3 農地に係るモニタリング

放射性セシウム(福島県)

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東京電力福島第一原子力発電所事故により、放射性物質の影響を受けた福島県内の農地において、今後の営農に向けた取組を進めるために、農地土壌の放射性物質の測定調査が行われています。上図は、福島県の307地点において2019年度に行われた測定結果等に基づく、農地土壌の放射性物質濃度分布図(2019年11月2日時点に換算)です。
農地土壌の試料は、放射性物質が耕起によって攪拌される深さや農作物が根を張る深さ等を考慮して、地表面から約15cm又は耕うんの深さまでの土壌が採取されています。
前回調査の土壌中の放射性セシウム濃度の測定値(2018年11月15日時点換算値)と今回の測定値を同一の調査地点で比較したところ、約一年間で、避難指示区域外の水田で5%低下していることが確認されましたが、避難指示区域外の畑、牧草地及び樹園地ではほとんど低下は見受けられませんでした。なお、この期間における放射性セシウムの物理的減衰に伴う土壌濃度の低下は4%です。

本資料への収録日:2013年3月31日

改訂日:2021年3月31日

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