放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和2年度版、 HTML形式)

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第5章 国際機関による評価
5.3 UNSCEAR2013年報告書

UNSCEAR2013年報告書(4/9)4グループごとに公衆の線量を推定

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事故に伴う公衆の放射線被ばくは、場所によって異なります。また、避難をした人たちは、時間と共に場所を移動しています。
そこで国連科学委員会(UNSCEAR)は、公衆の被ばく線量を評価するために地域を4つのグループに区分し、被ばく経路によっては、さらに狭い範囲を対象に線量を推計しています。表は、4つのグループの地域を示しています。

・ グループ1:人々が事故後、数日から数か月の単位で避難した福島県の地区

・ グループ2:避難が行われなかった福島県の行政区画

・ グループ3:福島の近隣県(宮城県、栃木県、群馬県、茨城県)又は福島県に近い県(岩手県と千葉県)

・ グループ4:その他の都道府県全て

なお、福島県にはグループ1に分類される行政区画が12ありますが、事故直後12行政区画をカバーした18の避難シナリオがありました。したがって、12の行政区画の一部は、同時に複数の避難シナリオに関係していました。そこで、ある一つの行政区画内で避難シナリオに応じて考慮の対象になった特定の区域を代表するものとして「地区」という言葉が使われています。

【報告書記載箇所】

・ UNSCEAR報告書(科学的附属書A, 日本語版P48~49, 第79~80項、附録C, P155~156, 第30~32項から作成)

本資料への収録日:2015年3月31日

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