放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和2年度版、 HTML形式)

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第2章 放射線による被ばく
2.3 放射線の単位

実効線量と線量当量の値の違い

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サーベイメータで測定される周辺線量当量は、常に実効線量よりも大きな値になるように値付けされています。
一方、個人線量計も正面だけからの入射の場合はサーベイメータと同じです。しかし個人線量計を身体に装着して、線源が一様に分布しているような環境では、人体の背中等の自己遮蔽効果により、「実効線量」に近い値を示します。
上図は、入射γ線のエネルギーに対する実効線量(回転による均等照射で背中等の自己遮蔽効果も含む)と周辺線量当量の違いが示されています。人の年齢に応じた体格差から、自己遮蔽の度合いが多少変化していますが、662keVのCs-137γ線の場合、サーベイメータで測定した値(周辺線量当量)は約30%程、成人の実効線量や個人線量計の値(個人線量当量)より大きな数値となる結果が示されています。
(関連ページ:上巻P41「線量当量:実効線量を導く、測定可能な実用量」

本資料への収録日:2017年3月31日

改訂日:2019年3月31日

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