放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(平成30年度版、 HTML形式)

第10章 健康管理
10.5 こころの健康度・生活習慣に関する調査

こころの健康度・生活習慣に関する調査 わかってきたこと(1/5)

こころの健康度・生活習慣に関する調査 わかってきたこと(1/5)
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K61は、平成23年度調査及び平成24年度調査と比較して低下しているものの、日本の被災していない一般人口を対象とした先行研究(川上, 2007)における割合(3.0%)と比較すると、依然としてかなり高い値を示しています。
性別では、男性より女性の方が高い値を示し、年齢別では過年度と比較して差が最も小さくなっています。
PCL2は、平成23年度調査及び平成24年度調査と比較して低下していました。ただし平成28年度には、PCLの短縮版であるPCL-4を用いているため、平成25年度との単純な比較はできません。

1. K6=気分の落ち込みや不安の程度を測る尺度(≒ものさし):気分の落ち込みや不安に関する6項目(例:「神経過敏に感じましたか」「絶望的だと感じましたか」等)について、それぞれ過去30日間にどれくらいの頻度であったかを回答していただきました。この項目は16歳以上を対象に実施。この項目によって気分障害や、不安障害の可能性について、日常生活に支障を来すレベルかどうかを判定しました。
2. PCL(Post Traumatic Stress Disorder Checklist)=トラウマ反応を測る尺度(≒ものさし):被災の体験に対して時々起こる問題や訴え(トラウマ反応)に関する17項目版(PCL-4では4項目版)(例:「そのストレス体験の、こころをかき乱すような記憶、考え、イメージ(光景等)を繰り返し思い出す」「そのストレス体験の、こころをかき乱すような夢を繰り返し見る」等)について、それぞれ過去30日間にどれくらいあったかを回答していただきました。この項目によって、トラウマ反応の強さについて判定しました。

本資料への収録日:平成27年3月31日

改訂日:平成31年3月31日

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