放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(平成30年度版、 HTML形式)

第7章 環境モニタリング
7.4 森林のモニタリング

渓流水中の放射性セシウムの観測結果(平成24年)

渓流水中の放射性セシウムの観測結果(平成24年)
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福島県内の森林から流れ出る渓流水に含まれる放射性セシウムを調査したところ、ほとんどの試料で不検出でしたが、降雨があった日等に一部の試料から放射性セシウムが検出されました。これらの試料には、懸濁物質(水に溶けない粒子)が含まれていましたので、これをろ過した後に改めて放射性セシウム濃度を測定したところ、全て不検出となりました。
これらのことから、放射性セシウムが検出されたのは、降雨により渓流水の流量が増加する際に見られる一時的な懸濁物質の増加が主な理由と推測されます。

1. 検出下限値はCs-134、Cs-137共に1Bq/L。
2. 検出試料には懸濁物質が含まれており、ろ過後に測定したところ全てが不検出。
3. 放射性セシウム濃度はCs-134とCs-137の合計。
4. 観測地は以下のとおり。
    融雪期:伊達市、飯舘村、(二本松市、会津若松市、郡山市、広野町)
    梅雨期:伊達市、飯舘村、(二本松市)
    秋期:伊達市、飯舘村
5. 数値は全期間観測した伊達市と飯舘村の結果。なお、融雪期及び梅雨期の(  )の数値は上記4.の括弧書きの市町の結果を含む値。

本資料への収録日:平成28年1月18日

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