放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(平成30年度版、 HTML形式)

第3章 放射線による健康影響
3.8 こころへの影響

世界保健機関(WHO)2006年報告書と異なる見解 -チェルノブイリ原発事故-

世界保健機関(WHO)2006年報告書と異なる見解 -チェルノブイリ原発事故-
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世界保健機関(WHO)報告書等では、不安等のメンタルヘルス面が強調されるあまり、身体的影響に関してなおざりになっているのではないかという論旨の報告も示されています。
その大きな根拠になっているのは、ウクライナのRivne州で暮らす「森の住民」と呼ばれるポーランド系孤立集落の人々において、特に神経管欠損の発症率が高くなっているという報告です。近親婚の影響も疑われていることや、神経管欠損は、葉酸欠乏や母親の飲酒によっても起こるため、Rivne州の神経管欠損が、チェルノブイリ原発事故由来の放射線によるものか、そのほかの影響によるものか、あるいは複合影響なのかは分かっていません。
(関連ページ:上巻P104「奇形誘発に関する知見 -チェルノブイリ原発事故-」

本資料への収録日:平成25年3月31日

改訂日:平成27年3月31日

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