放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(平成30年度版、 HTML形式)

第2章 放射線による被ばく
2.5 身の回りの放射線

年間当たりの被ばく線量の比較

年間当たりの被ばく線量の比較
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平成23年12月に、公益財団法人原子力安全研究協会は20年ぶりに、日本人の国民線量を発表しました。調査の結果、1年間に受ける日本人の平均被ばく線量は5.98ミリシーベルトであり、そのうち2.1ミリシーベルトが自然放射線からの被ばくであると推定されています。
自然放射線の内訳を世界平均と比較すると、ラドン222及びラドン220(トロン)からの被ばくが少なく、食品からの被ばくが多いという特徴があります。今回の取りまとめにより、日本人は魚介類の摂取量が多いため、食品中の鉛210やポロニウム210からの被ばくが0.80ミリシーベルトと世界平均と比較して多いことが明らかにされました(上巻P67「自然からの被ばく線量の内訳(日本人)」)。
放射線検査による被ばく線量は個人差が大きいのですが、平均すると日本人の被ばく量は極めて多いことが知られています。特にCT検査が占める割合が大きくなっています。

本資料への収録日:平成25年3月31日

改訂日:平成31年3月31日

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