放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(平成30年度版、 HTML形式)

第1章 放射線の基礎知識
1.3 放射線

放射線の電離作用-電離放射線の性質

放射線の電離作用-電離放射線の性質
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放射線が物質中を通過する場合、持っているエネルギーにより、物質を構成している原子が持つ軌道電子を弾き出して、陽電荷を帯びた状態の原子(又は陽イオンの分子)と自由な電子とに分離します。これを電離作用といいます。
電離作用を持つ電離放射線の中には、物質を直接電離するものと、間接的に電離するものがあります。
α(アルファ)線、β(ベータ)線等の電荷を持った粒子線は、物質を直接電離します。特にα線は、電離密度が高く、β線等の数百倍の密度の電離を引き起こします。
γ(ガンマ)線、X(エックス)線は、物質との相互作用によって発生した二次電子によって、物質を間接的に電離します。
(関連ページ:上巻P14「放射線の種類」

本資料への収録日:平成25年3月31日

改訂日:平成27年3月31日

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