放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(平成29年度版、 HTML形式)

第10章 健康管理
10.5 こころの健康度・生活習慣に関する調査

こころの健康度・生活習慣に関する調査 わかってきたこと(4/4)

こころの健康度・生活習慣に関する調査 わかってきたこと(4/4)
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・ 子どものこころの健康度を評価する指標としてSDQ を用いました。
・ 過年度調査に引き続き、日本の被災していない一般人口を対象とした先行研究におけるSDQ16点以上の割合(9.5%)と比較すると、平成27年度調査では4歳~6歳の女児を除く全ての群で16点以上の割合は高くなっていました。
・ 平成27年度調査では、平成23年度調査と比較してSDQ高得点の割合は全ての群で減少しましたが、平成24年度調査と比べると改善度の幅が小さくなり、ほぼ横ばいでした。
・ そのほかにも、睡眠時間は平成24年度調査に比べてほぼ同様であり、先行研究の睡眠時間に近づいていること、運動習慣についても運動をほとんどしていない群の割合は減少傾向にあるものの、調査内容が異なり直接比較は困難ですが、全国調査と比較すると運動習慣はなお少ないことが示唆されています。

※SDQ(Strengths and Difficulties Questionnaire)=子供のこころの健康状態を測る尺度(≒ものさし)
子供の情緒と行動に関する25項目(例:「他人の気持ちをよく気遣う」、「落ち着きがなく、長い間じっとしていられない」等)について、それぞれ過去半年間にどれくらい当てはまるかを回答していただきました。この項目は4~15歳を対象に実施。この項目によって専門的な支援が必要かどうかを判定しました。

本資料への収録日:平成27年3月31日

改訂日:平成29年12月1日

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