放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(平成29年度版、 HTML形式)

第3章 放射線による健康影響
3.7 がん・白血病

甲状腺がんの罹患率:日本

甲状腺がんの罹患率:日本
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この図は、日本の甲状腺がんの罹患率(一定期間における人口に対する罹患患者の割合)と死亡率の年次推移を示しています。
日本の甲状腺がん罹患率は、男女とも増加傾向が見られます。増加傾向は女性でより顕著で、人口10万人あたり1975年では3人程度だった罹患率が2013年には13人超と増加しています。一方で、甲状腺がんの死亡率は大きな変化は見られず、男女ともに僅かに減少する傾向が見られます。また2010年の男女計の甲状腺がん罹患率は、人口10万人あたりアメリカが約15人、韓国が約60人、日本が約8人となっています(上巻P124「甲状腺がんの罹患率:海外の例」)。
日本では、従来から甲状腺疾患の検査として、医師による触診が広く行われています。一方、人間ドックや集団検診の場での頸部超音波検査の実施が近年増えています。さらに、最近の超音波診断装置の進歩により、甲状腺検査の診断能力は上昇しており、特に腫瘤性病変の発見頻度が上昇しているとの報告があります*。

*出典:志村 浩己,日本甲状腺学会雑誌,1(2) ,109-113,2010-10

本資料への収録日:平成29年3月31日

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