放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(平成29年度版、 HTML形式)

第2章 放射線による被ばく
2.5 身の回りの放射線

大地の放射線(世界)

大地の放射線(世界)
閉じる

世界には、中国の陽江(ヤンジャン)、インドのケララ、イランのラムサール等、日本より2倍から10倍程度自然放射線が高い地域があります。こうした地域で自然放射線レベルが高い原因は、ラジウムやトリウム、ウラン等の放射性物質が土壌中に多く含まれることが挙げられます。
これまで高自然放射線地域として有名であったブラジルのガラパリは都市化によるアスファルト舗装の結果、空間線量率が減少したと報告されています。
中国やインドにおける疫学調査等から、これまでのところ、これらの地域では、がんの死亡率や発症率の顕著な増加は報告されていません(上巻P119「低線量率長期被ばくの影響」)。ラムサールでは、がんリスクに関する解析が現在進められています。

本資料への収録日:平成25年3月31日

改訂日:平成27年3月31日

ページ先頭へ