保健・化学物質対策
東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家会議 第1回議事概要
日時
平成25年11月11日(月)10:30~12:30
場所
東京都内(イイノカンファレンスセンター Room B)
出席者
- (専門家)
- 明石委員(座長代理)、阿部委員、荒井委員、石川委員、遠藤委員、大久保委員、春日委員、佐々木委員、宍戸委員、清水委員、鈴木委員、祖父江委員、長瀧委員(座長)、中村委員、丹羽委員、伴委員、本間委員
- (環境省)
- 井上副大臣、浮島大臣政務官、塚原部長、桐生参事官 他
1.委員長選定について
互選により、座長に長瀧委員が選定され、座長代理に明石委員が座長により指名された。
2.事故後の線量把握・健康管理等について
資料2-1から資料2-3-4について、事務局(環境省)より説明。委員の主なコメントは以下のとおり。
- 被ばく線量把握は方法などがバラバラであり、統一的な把握が必要ではないか。
- 初期ヨウ素等内部被ばくに関して、経口摂取について調べる必要がある。
- 被ばくデータの一元管理が必要である。
- 初期ヨウ素等内部被ばくについては、あらゆるデータの総合評価が必要。
- 健康診断については、必ずしも健診項目を多くすれば良いわけではなく、本人のためにならないものもある。健診項目を増やすことで不安を増長させるおそれもあり、むやみに項目を増やすべきではない。
以上を踏まえて、次回の専門家会議までに、事務局において可能な限り、被ばく線量に関するデータ等について準備することとなった。
3.事故後の放射線による健康影響に関する評価等について
資料3-1から資料3-5について、事務局(環境省)より説明。委員の主なコメントは以下のとおり。
- WHO報告書について、日本政府はどのように関わったのか。提供の概要を教えて欲しい。
- UNSCEAR報告書における子どもの甲状腺被ばくについて、1歳児では、半分が食品由来(による被ばく)としているが、事故直後は吸入が主経路であり、経口摂取による被ばくを過大評価している懸念がある。そのため、事故初期の経口摂取について調べる必要がある。
上記について、WHO報告書については、事務局より、「国、研究者など専門家が参加しており、日本からは全て既存の公開資料を提供している」旨説明。また、UNSCEAR報告書については、座長より、「実測値と行動記録との比較は重要であるが、時間がかかることにより、本検討が遅れないようにしたい」旨説明。
以上