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2 平成14年度初期環境調査結果の概要

 (1)調査目的
 (2)調査対象物質及び調査地点
 (3)調査結果  
 (4)調査結果に対する評価
   イソプレン  テレフタル酸
   エピクロロヒドリン  2,4,6-トリ-tert-ブチルフェノール
   1-オクタノール ニトロベンゼン
   クロロジフルオロメタン ポリ塩化ターフェニル
    p-クロロニトロベンゼン メタクリル酸
   ジニトロトルエン メチル-tert-ブチルエーテル
   臭化メチル

       
 (1)調査目的
   初期環境調査は化学物質審査規制法の指定化学物質やPRTR制度の候補物質、非意図的生成化学物質及び社会的要因から必要とされる物質等の環境残留状況の把握を目的とする。
 
 (2)調査対象物質及び調査地点
   平成14年度の初期環境調査は、平成14年度化学物質環境汚染実態調査物質選定検討会において検討・選定された優先物質・媒体の中から、次の13物質(群)延べ24物質・媒体について調査を実施した。
   
物質
調査
番号
調査対象物質 媒体別調査地点数
水質 底質 水生
生物
大気
1  イソプレン 14 14    
2  エピクロロヒドリン       6
3  1-オクタノール 19 19 8  
4  クロロジフルオロメタン       15
5  p-クロロニトロベンゼン     9  
6  ジニトロトルエン       8
7  臭化メチル 16      
8  テレフタル酸 23 22    
9  2,4,6-トリ-tert-ブチルフェノール 20 19 7  
10  ニトロベンゼン 18 17   6
11  ポリ塩化ターフェニル
(総量、1〜14塩化物及び9異性体(群))
10 10 2  
12  メタクリル酸       11
13  メチル-tert-ブチルエーテル 18 18    
 
   調査地点は図3〜図5のとおりであり、水質は29地点で1〜8物質(群)、うち8地点で全対象物質である8物質(群)を、底質は28地点で1〜7物質(群)、うち8地点で全対象物質である7物質(群)を、水生生物は10地点で1〜4物質(群)、うち4地点で全対象物質である4物質(群)を、大気は18地点で1〜5物質(群)、うち4地点で全対象物質である5物質(群)を実施した。
  • 図3平成14年度 初期環境調査地点(水質・底質)
  • 図4同(水生生物)
  • 図5同(大気)
  
 (3)調査結果
   水質からは5物質(群)、底質からは4物質(群)、水生生物からは2物質(群)、大気からは5物質(群)が検出された。

【検出状況一覧】

  • 表1-1平成14年度初期環境調査 検出状況一覧表
  • 表1-2同(ポリ塩化ターフェニルの塩素数別及び9異体(群)の値)
 これまでの調査の累計(昭和49年度〜平成14年度)では、801物質(群)* について調査が行われ、そのうち346物質(群)* が一般環境から検出されたこととなる。
   
  水質 底質 水生生物 大気 総数
調査物質数 765* 739 251 248 801*
検出物質数 157* 236 101 162 346*
検出割合(%) 20.5* 31.9 40.2 65.3 43.2*
  
*:平成14年度は暴露量調査において、2物質(ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)(水質)、ペルフルオロオクタン酸(PFOA))が新規に調査された。

  
 (4)調査結果に対する評価
  平成14年度の調査結果の概要は次のとおりである。
   今回の調査では、13 物質(群)中9物質(群)(エピクロロヒドリン(大気)、 1-オクタノール(水質、底質、生物)、クロロジフルオロメタン(大気)、 ジニトロトルエン(大気)、テレフタル酸(水質、底質)、ニトロベンゼン(水質、底質、大気)、 ポリ塩化ターフェニル(水質、底質、生物)、メタクリル酸(大気)、 メチル- tert-ブチルエーテル(水質))が検出された。
 調査結果に対する評価を物質(群)別に示せば、次のとおりである。
  
  1)イソプレン 【平成14年度調査媒体:水質、底質】
   水質は、昭和53年度は検出下限値 1μg/Lにおいて4地点の調査を実施し不検出であった。平成14年度は、検出下限値 0.1μg/Lにおいて調査が実施され、全地点で不検出であった。過去の調査では不検出であったが過去の検出下限値が高いため、これらの結果から残留状況の傾向は判断できない。
 底質は、昭和53年度は検出下限値 1ng/g-dryにおいて4地点の調査を実施し不検出であった。平成14年度は、検出下限値 10ng/g-dryにおいて調査が実施され、全地点で不検出であった。過去の調査においても不検出であり、大きな濃度の上昇は無いと判断される。
 以上より、水質及び底質とも不検出であり、今回調査した検出下限値の範囲内では水質及び底質のいずれにもイソプレンが残留していないことが確認された。
 
調査年度 水質
全14地点
底質
全14地点
範囲(μg/L)
(頻度(地点))
検出下限値
(μg/L)
範囲(ng/g-dry)
(頻度(地点))
検出下限値
(ng/g-dry)
平成14年度 ---
(0/14)
0.1 ---
(0/14)
10

  
  2)エピクロロヒドリン 【平成14年度調査媒体:大気】
   大気は、平成14年度が初めての調査である。検出下限値 0.14ng/m3において調査が実施され、5地点中4地点で検出され、最大検出濃度は 2.8ng/m3で、今回調査した検出下限値の範囲内では大気中にエピクロロヒドリンが存在していることが確認された。
 
 
調査年度 大気
全6地点(欠測扱い1地点)
範囲(ng/m3)
(頻度(地点))
検出下限値
(ng/m3)
平成14年度 1.0〜2.8
(4/5)
0.14

  3)1-オクタノール 【平成14年度調査媒体:水質、底質、水生生物】
   水質は、昭和54年度は検出下限値 5〜50μg/Lにおいて9地点を調査し、不検出であった。平成14年度は検出下限値 0.002μg/Lにおいて調査が実施され、17地点中8地点で検出され、最大濃度は 0.046μg/Lであった。過去は不検出で今回は検出であったが、過去の調査の検出下限値 5〜50μg/Lは今回の最大検出濃度 0.046μg/Lより高いため、これらの結果から環境中濃度の傾向は判断できない。
 底質は、昭和54年度は検出下限値 300〜1,000ng/g-dryにおいて9地点を調査し、不検出であった。平成14年度は検出下限値 0.24ng/g-dryにおいて調査が実施され、17地点中11地点で検出され、最大濃度は 24ng/g-dryであった。過去は不検出で今回は検出であったが、過去の調査の検出下限値 300〜1,000ng/g-dryは今回の最大検出濃度 24ng/g-dryより高いため、これらの結果から環境中濃度の傾向は判断できない。
 水生生物は、平成14年度の調査が初めてである。検出下限値 0.77ng/g-wetにおいて調査が実施され、7地点中4地点で検出され、最大濃度は 62ng/g-wetであった。
 以上より、水質、底質及び水生生物のいずれも環境中濃度の傾向は判断できないが、今回調査した検出下限値の範囲内で水質、底質及び水生生物のいずれにも1-オクタノールが存在していることが確認された。
 
 
調査年度 水質
全19地点(欠測扱い2地点)
底質
全19地点(欠測扱い2地点)
水生生物
全8地点(欠測扱い1地点)
範囲(μg/L)
(頻度(地点))
検出下限値
(μg/L)
範囲(ng/g-dry)
(頻度(地点))
検出下限値
(ng/g-dry)
範囲(ng/g-wet)
(頻度(地点))
検出下限値
(ng/g-wet)
平成14年度 0.002〜0.046
(8/17)
0.002 0.94〜24
(11/17)
0.24 2.4〜62
(4/7)
0.77

  4)クロロジフルオロメタン 【平成14年度調査媒体:大気】
   大気は、平成14年度が初めての調査である。検出下限値 6ng/m3において調査が実施され、15地点中15地点で検出され、最大検出濃度は 4,600ng/m3で、 今回調査した検出下限値の範囲内で広範な地点の大気にクロロジフルオロメタンが残留していることが確認された。
 
 
調査年度 大気
全15地点
範囲(ng/m3)
(頻度(地点))
検出下限値
(ng/m3)
平成14年度 340〜4,600
(15/15)
6

  5)p-クロロニトロベンゼン 【平成14年度調査媒体:水生生物】
   水生生物は、平成3年度は検出下限値 7.5ng/g-wetにおいて46地点の調査をし、不検出であった。平成14年度は検出下限値 7.8ng/g-wetにおいて調査が実施され、全地点で不検出であった。いずれの調査でも同じ程度の検出下限値で検出されておらず、大きな濃度の上昇はないと判断される。今回調査した検出下限値の範囲内では水生生物にp-クロロニトロベンゼンが残留していないことが確認された。
 
 
調査年度 水生生物
全9地点
範囲(ng/g-wet)
(頻度(地点))
検出下限値
(ng/g-wet)
平成14年度 ---
(0/9)
7.8

  6)ジニトロトルエン 【平成14年度調査媒体:大気】
   大気中のジニトロトルエンは、平成14年度が初めての調査である。2,4-ジニトロトルエンは、検出下限値 0.95ng/m3において調査が実施され、7地点中2地点で検出され、最大検出濃度は 1.5ng/m3で、今回調査した検出下限値の範囲内で大気に残留していることが確認された。
 2,6-ジニトロトルエンは、検出下限値 0.89ng/m3において調査が実施され、6地点中1地点で検出され、最大検出濃度は 14ng/m3で、今回調査した検出下限値の範囲内で大気に残留していることが確認された。
 以上より、ジニトロトルエンの残留状況の傾向は判断できないが、今回調査した検出下限値の範囲内で大気に残留していることが確認された。
 
  2,4-ジニトロトルエン
 
調査年度 大気
全8地点(欠測扱い1地点)
範囲(ng/m3)
(頻度(地点))
検出下限値
(ng/m3)
平成14年度 1.0〜1.5
(2/7)
0.95
  2,6-ジニトロトルエン
 
調査年度 大気
全8地点(欠測扱い2地点)
範囲(ng/m3)
(頻度(地点))
検出下限値
(ng/m3)
平成14年度 5.3〜14
(1/6)
0.89

  7)臭化メチル 【平成14年度調査媒体:水質】
   水質は、昭和51年度は検出下限値 1.8〜19μg/Lにおいて60検体を調査し不検出であった。平成14年度は検出下限値 0.1μg/Lにおいて調査が実施され、全地点で不検出であった。過去の調査では不検出であるが、過去の調査の検出下限値が高いため、これらの結果から残留状況の傾向は判断できない。今回調査した検出下限値の範囲内では水質に臭化メチルが残留していないことが確認された。
 
 
調査年度 水質
全16地点
範囲(μg/L)
(頻度(地点))
検出下限値
(μg/L)
平成14年度 ---
(0/16)
0.1

  8)テレフタル酸 【平成14年度調査媒体:水質、底質】
   水質は、昭和58年度は検出下限値 2〜50μg/Lにおいて8地点を調査し、不検出であった。また、昭和50年度は検出下限値 20〜5000μg/Lにおいて20地点を調査し、3地点から検出されているが、検出地域は一部に限定されており平成14年度においては同地域を調査していない。平成14年度は、検出下限値 0.048μg/Lにおいて調査が実施され、23地点中2地点で検出され、最大検出濃度は 0.12μg/Lであった。過去の調査よりも検出下限値は下がっていること、並びに過去の調査と今回の調査では地点が異なることから環境中濃度の傾向の判断は困難である。
 底質は、昭和58年度は検出下限値 50〜280ng/g-dryにおいて8地点を調査し、不検出であった。平成14年度は、検出下限値 8.6ng/g-dryにおいて調査が実施され、21地点中4地点で検出され、最大検出濃度は 20ng/g-dryであった。過去の調査よりも検出下限値は下がっていること、並びに過去の調査と地点が異なることから環境中濃度の傾向の判断は困難である。
 以上より、水質及び底質のいずれも残留状況の傾向の判断は困難であるが、今回調査した検出下限値の範囲内で水質及び底質いずれにもテレフタル酸が残留していることが確認された。
 
 
調査年度 水質
全23地点
底質
全22地点(欠測扱い1地点)
範囲(μg/L)
(頻度(地点))
検出下限値
(μg/L)
範囲(ng/g-dry)
(頻度(地点))
検出下限値
(ng/g-dry)
平成14年度 0.060〜0.12
(2/23)
0.048 10〜20
(4/21)
8.6

  9)2,4,6-トリ-tert-ブチルフェノール 【平成14年度調査媒体:水質、底質、水生生物】
   水質は、平成13年度は検出下限値 0.020μg/Lにおいて51地点を調査し、不検出であった。平成14年度は検出下限値 0.020μg/L において調査が実施され全地点で不検出であった。いずれの調査でも同じ程度の検出下限値で検出されておらず、大きな濃度の上昇は無いと判断される。
 底質は、平成13年度は検出下限値 7.0ng/g-dryにおいて53地点を調査し、53地点中1地点から検出され、検出範囲は 9.3〜14ng/g-dryであった。平成14年度は、検出下限値 6.5ng/g-dryにおいて調査が実施され全地点で不検出であった。なお、設定した検出下限値以下ながら検出を示唆する報告(名古屋港、0.86ng/g-dry、1.0ng/g-dry、0.83ng/g-dry)もあった。また、平成13年度は1地点2検体(四日市港、9.3ng/g-dry、14ng/g-dry)で検出されているが、平成14年度は同地点の調査を実施していないため、残留状況の傾向は判断できない。
 水生生物は、平成14年度が初めての調査である。検出下限値 21ng/g-wetにおいて調査が実施され、全地点で不検出であった。なお、設定した検出下限値以下ながら検出を示唆する報告(大和川、0.68ng/g-wet)もあった。
 以上より、水質、底質及び水生生物いずれの媒体からも2,4,6-トリ-tert-ブチルフェノールは不検出であったが、本物質は化学物質審査規制法に基づく第1種特定化学物質であり、平成13年度には底質から検出されていることから、モニタリング調査の候補物質とする必要がある。なお、大気については平成15年度の初期環境調査対象物質である。
 
 
調査年度 水質
全20地点(欠測扱い4地点)
底質
全19地点
水生生物
全7地点
範囲(μg/L)
(頻度(地点))
検出下限値
(μg/L)
範囲(ng/g-dry)
(頻度(地点))
検出下限値
(ng/g-dry)
範囲(ng/g-wet)
(頻度(地点))
検出下限値
(ng/g-wet)
平成14年度 ---
(0/16)
0.020 ---
(0/19)
6.5 ---
(0/7)
21

  10)ニトロベンゼン 【平成14年度調査媒体:水質、底質、大気】
   水質は、昭和52年度は検出下限値 0.1〜30μg/Lにおいて39地点を調査し、39地点中10地点で検出され、検出範囲 0.13〜3.8μg/Lであった。平成3年度は検出下限値 0.15μg/Lにおいて51地点を調査し、51地点中1地点で検出され、検出範囲 0.17μg/Lであった。平成13年度は検出下限値 0.037μg/L において49地点を調査し、49地点中2地点で検出され、検出範囲 0.046〜0.51μg/Lであった。平成14年度は検出下限値 0.037μg/Lにおいて調査が実施され、18地点中2地点で検出され、最大検出濃度は 0.23μg/Lであった。過去の調査と検出範囲を比較すると、残留状況の傾向に特段の変化は見られない。
 底質は、昭和52年度は検出下限値 1〜1,000ng/g-dryにおいて39地点を調査し、39地点中9地点で検出され、検出範囲 9〜1,500ng/g-dryであった。平成3年度は検出下限値 23ng/g-dryにおいて54地点を調査し、54地点中1地点で検出され、検出範囲 47〜70ng/g-dryであった。平成13年度は検出下限値 1.4ng/g-dryにおいて48地点を調査し、48地点中3地点で検出され、検出範囲 1.4〜2.3ng/g-dryであった。平成14年度は検出下限値 1.4ng/g-dryにおいて調査が実施され、17地点中1地点で検出され、最大検出濃度は 1.8ng/g-dryであった。過去の調査(昭和52年度)と比較すると、検出範囲および検出地点数において残留状況は減少傾向にある。
 大気は、平成3年度は検出下限値 2ng/m3において17地点を調査し、17地点中16地点で検出され、検出範囲 2.2〜160ng/m3であった。また、調査検体の中央値は 6.1ng/m3、平均値は 17.7ng/m3、幾何平均値は 6.8ng/m3(平均値計算における不検出データは検出下限値の半分とした。)であった。平成14年度は検出下限値 0.7ng/m3において調査が実施され、6地点中5地点で検出され、最大検出濃度は 14ng/m3であった。また、調査検体の中央値は 4.1ng/m3、平均値は 4.6ng/m3、幾何平均値は 2.8ng/m3であった。過去の調査と比較すると検出頻度の変化は認められないが、検出範囲、平均値及び幾何平均値を比較すると、環境中の濃度は減少傾向にある。
 以上より、底質及び大気の残留状況のうち検出頻度は変化が無く、大気には広範に存在するが環境中濃度に減少傾向が見受けられる。水質媒体の残留状況の傾向に変化は見られない。今回調査した検出下限値の範囲内で水質、底質及び大気のいずれにもニトロベンゼンは残留していることが確認された。
 
 
調査年度 水質
全18地点
底質
全17地点
大気
全6地点
範囲(μg/L)
(頻度(地点))
検出下限値
(μg/L)
範囲(ng/g-dry)
(頻度(地点))
検出下限値
(ng/g-dry)
範囲(ng/m3)
(頻度(地点))
検出下限値
(ng/m3)
平成14年度 0.12〜0.23
(2/18)
0.037 1.6〜1.8
(1/17)
1.4 1.4〜14
(5/6)
0.7

  11)ポリ塩化ターフェニル 【平成14年度調査媒体:水質、底質、水生生物】
   水質は、昭和53年度は検出下限値 2〜2,500ng/Lにおいて25地点の調査を実施し、不検出であった。平成14年度は検出下限値 0.013ng/Lにおいて調査が実施され、10地点中1地点で検出され、最大検出濃度は 0.44ng/Lであった。過去の調査においては不検出であるが過去の検出下限値が高いため、これらの結果から残留状況の傾向は判断できない。
 底質は、昭和53年度は検出下限値 1〜1,000ng/g-dryにおいて25地点の調査を実施し、25地点中15地点で検出され、検出範囲は 1〜4,700ng/g-dryであった。平成14年度は検出下限値 0.0091ng/g-dryにおいて調査が実施され、10地点中9地点で検出され、最大検出濃度は 140ng/g-dryであった。過去の調査と検出範囲で比較すればやや減少傾向にある。
 水生生物は、昭和53年度は検出下限値 0.2〜100ng/g-wetにおいて66検体の調査を実施し、3検体が検出され、検出範囲は 0.3〜3ng/g-wetであった。平成14年度は検出下限値 0.0078ng/g-wetにおいて調査が実施され、2地点中2地点(東京都東京湾、岡山県水島沖)で検出され、最大検出濃度は 0.54ng/g-wetであった。両地点とも過去の検出下限値が今回の最大検出濃度より高いことから残留状況の傾向は判断できない。
以上より、底質の環境中濃度はやや減少傾向にあり、水質及び水生生物は残留状況の傾向は判断できないが、今回調査した検出下限値の範囲内で水質、底質及び水生生物いずれにもポリ塩化ターフェニルが残留していることが確認された。
 
 
調査年度 水質
全10地点
底質
全10地点
水生生物
全2地点
範囲(μg/L)
(頻度(地点))
検出下限値
(μg/L)
範囲(ng/g-dry)
(頻度(地点))
検出下限値
(ng/g-dry)
範囲(ng/g-wet)
(頻度(地点))
検出下限値
(ng/g-wet)
平成14年度 0.00044
(=0.44ng/L)
(1/10)
0.000013
(=0.013ng/L)
0.59〜140
(9/10)
0.0091 0.015〜0.54
(2/2)
0.0078

  12)メタクリル酸 【平成14年度調査媒体:大気】
   大気は、平成14年度が初めての調査である。検出下限値 0.77ng/m3において調査が実施され、9地点中3地点で検出され、最大検出濃度は 4.6ng/m3で、今回調査した検出下限値の範囲内で大気にメタクリル酸が存在していることが確認された。
 
 
調査年度 大気
全11地点(欠測扱い2地点)
範囲(ng/m3)
(頻度(地点))
検出下限値
(ng/m3)
平成14年度 1.1〜4.6
(3/9)
0.77

  13)メチル-tert-ブチルエーテル 【平成14年度調査媒体:水質、底質】
   水質は、平成14年度が初めての調査である。検出下限値 0.006μg/Lにおいて調査が実施され、15地点中4地点で検出され、最大検出濃度は 0.025μg/Lで、今回調査した検出下限値の範囲内で水質にメチル-tert-ブチルエーテルが残留していることが確認された。
 底質は、平成14年度が初めての調査である。検出下限値 0.70ng/g-dryにおいて調査が実施され、全地点で不検出で、今回調査した検出下限値の範囲内では底質にメチル-tert-ブチルエーテルが残留していないことが確認された。
 以上より、水質及び底質の残留状況の傾向は判断できないが、今回調査した検出下限値の範囲内でメチル-tert-ブチルエーテルが水質に残留していること、および底質に残留していないことが確認された。
 
調査年度 水質
全18地点(欠測扱い3地点)
底質
全18地点(欠測扱い1地点)
範囲(μg/L)
(頻度(地点))
検出下限値
(μg/L)
範囲(ng/g-dry)
(頻度(地点))
検出下限値
(ng/g-dry)
平成14年度 0.007〜0.025
(4/15)
0.006 ---
(0/17)
0.70
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