目次に戻る平成14年度(2002年度)版 「化学物質と環境」
第1部 平成13年度化学物質環境調査結果の概要

第1章 調 査 物 質

 数万点にも上るといわれている化学物質の中から調査を行う必要があると考えられる物質を抽出して調査を行い、環境残留性の確認と、人及び生態系などへの影響を明らかにしていく上には、物質そのものの有害性のほか、生産量、用途など環境への放出という観点も考慮に入れて物質を選択しなければならない。
 本調査は、一般環境中に残留する化学物質の早期発見及びその濃度レベルの把握を目的としており、プライオリティリストに収載された物質を、化学物質の構造に応じてグループごとにクラス分けし、クラスごとに点検していくもので、各年においては環境中の運命予測手法を用いて人への暴露面を検討し、環境調査を行うべき物質として選択している。これに加えて必要に応じ、プライオリティリスト収載以外の物質についても調査を行うこととしている。
 調査においては、一般環境中の残留量を測定するとともに、測定結果の評価に必要な参考情報の収集を行っている。なお、ここでの評価は本調査における測定結果及び収録した参考情報により考察したものであり、試料採取時期や採取地点の限定された調査であること、並びに、参考情報も限定された範囲での収集であることに注意する必要がある。
 
平成13年度調査対象物質は次のとおり
 
1.環境調査(水系)対象物質2.環境調査(大気系)対象物質
 ・ ニトロベンゼン  ・ 1,1,1-トリクロロエタン
 ・ p-クロロニトロベンゼン  ・ 1,1,2-トリクロロエタン
 ・ クロロタロニル(テトラクロルイソフタロニトリル)  ・ 塩化エチル(モノクロロエタン)
 ・ ピリダフェンチオン  ・ 塩化メチル
 ・ ブタクロール  ・ テレフタル酸ジメチル
 ・ エチレンオキシド  ・ テレフタル酸ジエチル
 ・ 2,6-ジ-t-ブチルフェノール  ・ アクリル酸メチル
 ・ 2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール  ・ アクリル酸エチル
      (ジブチルヒドロキシトルエン)  ・ アセトニトリル
 ・ 2,4,6-トリ-t-ブチルフェノール  ・ フタル酸ジイソノニル
 ・ 2,6-ジ-t-ブチル-4-エチルフェノール  ・ フタル酸ジイソデシル
 ・ ポリ塩化ナフタレン  ・ フタル酸ジイソトリデシル
 ・ 塩素化パラフィン類  ・ ポリ臭素化ジフェニルエーテル(1~7臭素化物)
 以上の調査対象物質の物理化学的性状、用途及び生産量は次のとおりである。なお、記載中の[ ]内はプライオリティリスト番号、( )内は既存化学物質番号、< >内はCAS番号、m.p.は融点、b.p.は沸点、Swは水への溶解度、Log Powはn-オクタノール/水分配係数を表す(ここに示すSw、Log Powは主に分析法開発調査による)。

1.水系

1. ニトロベンゼン Nitrobenzene
sec1_1_1_fig1.gif
 [ 30077 ] ( (3)-436 ) < 98-95-3 >
C6H5NO2 123.11
 m.p.:6℃、5.7℃
 b.p.:210~211℃、211℃
Sw:1,900mg/L(20℃)   Log Pow:1.85
有機溶剤に対する溶解度:アルコール、ベンゼン、エーテルに可溶、アセトンに可溶
生産量:平成12年 146,363 t
2. p -クロロニトロベンゼン p -Chloronitrobenzene
sec1_1_1_fig2.gif
[ 35010 ] ( (3)-442 ) < 100-00-5 >
 C6H4ClNO2  157.56
m.p.: 82~84℃
b.p.: 239~242℃
Sw: 不溶  Log Pow: 2.39
有機溶剤に対する溶解度:アルコール、エーテル、ベンゼンに可溶、冷アルコールに僅溶、沸騰アルコール、エーテル、二硫化炭素に易溶
生産量: 平成12年 15,000 t(推定)
3.
クロロタロニル
Chlorothalonil
sec1_1_1_fig3.gif
[ 35087 ]( (3)-1805 )< 1897-45-6 >
C8Cl4N2  265.91
m.p.:250~251℃
b.p.:350℃
Sw:0.6mg/L(室温)
Log Pow:4.37×102
有機溶剤に対する溶解度:キシレン(8%)、シクロヘキサン(3%)、アセトン(2%)、ケロシン(<1%)、ベンゼンに可溶
生産量:平成12農薬年度:原体3,574.5 t、粉剤951.1 t(40%)、粉剤180.5 t(10%)、水和剤891.0 t(40%)、水和剤49.6 t(フロアブル)、くん煙剤9.9 t(28%)、くん煙剤2.1 t(顆粒)。輸出:1,701.0 t(原体)、1,163.0 t(製剤)。
4. ピリダフェンチオン Pyridaphenthion
sec1_1_1_fig4.gif
[ - ] ( - )  < 119-12-0 >
C14H17N2O4PS  340.33
m.p.: 53.0~57℃        b.p.:不明
Sw:74mg/L、難溶        Log Pow:3.2
有機溶剤に対する溶解度:脂肪族炭化水素系以外のたいていの有機溶剤に可溶
生産量:平成12農薬年度:原体 105.6t、粉剤DL 161.4 t、水和剤 22.4t、水和物フロアブル14.6t、乳剤 44.5kL、粒剤 50.3t(5%)。輸出:61.0t(原体)、7.0t(製剤)
5. ブタクロール Butachlor
sec1_1_1_fig5.gif
[ 35070 ]  ( (3)-1585 )  <23184-66-9>
C17H26ClNO2  311.85
m.p.:-5℃以下     
b.p.:196℃(67Pa)、156℃(66 Pa)(165℃で分解)
Sw:20 mg/L(20℃)     Log Pow:
有機溶剤に対する溶解度:ほとんどの有機溶剤に可溶、アセトン、メタノール、テトラヒドロフランなどに易溶、アセトン、エーテル、ベンゼンに易溶
生産量:平成7農薬年度:粒剤 2 t
6. エチレンオキシド Ethylene oxide
sec1_1_1_fig6.gif
[ 20183 ]  ( (2)-218 )  < 75-21-8 >
C2H4O  44.05
m.p.:-111℃、-113℃
b.p.:10.7℃
Sw::可溶、易溶    Log Pow:0.30
有機溶剤に対する溶解度:アルコール、エーテル、ベンゼン、アセトンに可溶、四塩化炭素と混和
生産量・輸入量:平成12年生産:989,534t。輸出:11,045kg。輸入:16,629kg
7. 2,6-ジ-t-ブチルフェノール 2,6-Di-tert-Butylphenol
sec1_1_1_fig7.gif
[ 20129 ] ( (3)-521 )  <128-39-2>
C14H22O   206.32
m.p.:39℃、37℃     b.p.:253~254℃
Sw:不溶     Log Pow:
有機溶剤に対する溶解度:ベンゼン、トルエン、ヘキサン、メタノールに易溶、アルコール、ベンゼンに可溶
生産量:平成12年 4,300 t(推定)
8. 2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール
     (ジブチルヒドロキシトルエン)
2,6-Di-tert-Butyl-4-Methylphenol
sec1_1_1_fig8.gif
[ 20131 ]  ( (3)-540 )  < 128-37-0 >
C15H24O  220.35
m.p.:70℃、71℃       b.p.:265℃
Sw:不溶、0.4 mg/L(20℃)  Log Pow:
有機溶剤に対する溶解度:トルエンに易溶、メタノール、エタノール、イソプロパノール、メチルエチルケトン、アセトン、セロソルブ、石油エーテル、ベンゼン、他のほとんどの有機溶剤に可溶
生産量・輸入量:不詳
9.
2,4,6-トリ-t-ブチルフェノール
2,4,6-Tri-tert-butylphenol
sec1_1_1_fig9.gif
[ - ]   ( - )  <732-26-3>
C18H30O  262.43
m.p.:129~132℃     b.p.:277℃
生産量:不詳
10. 2,6-ジ-t-ブチル-4-エチルフェノール 2,6-Di-tert-butyl-4-ethylphenol
sec1_1_1_fig10.gif
[ - ]  ( - )  <4130-42-1>
C16H26O  234.38
m.p.:43℃以上        b.p.:
Sw:難溶       Log Pow:
有機溶剤に対する溶解度:メチルアルコール、エチルアルコール、アセトン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、n-ヘキサンに易溶
生産量:平成8年 約1,000 t
11. ポリ塩化ナフタレン Polychlorinated naphthalene、PCN
sec1_1_1_fig11.gif
[ - ] ( - ) <70776-03-3>
C10H8-(m+n)Clm+n
 
  分子式 分子量 CAS No.
[トリ] C10H5Cl3 231.51 <1321-65-9>
[テトラ] C10H4Cl4 265.95 <1335-88-2>
[ペンタ] C10H3Cl5 300.40 <1321-64-8>
[ヘキサ] C10H2Cl6 334.84 <1335-87-1>
[ヘプタ] C10HCl7 369.29 <32241-08-0>
[オクタ] C10Cl8 403.73 <2234-13-1>
 
   m.p.  b.p.
[トリ] 93℃、92.78℃ 304~354℃
[テトラ] 182℃、115℃ 311.5~360℃
[ペンタ] 120℃ 327~371℃
[ヘキサ] 137℃ 344~388℃
[ヘプタ] 不詳 不詳
[オクタ] 192℃、198℃ 440℃、246~250℃
 
Sw Log Pow
[トリ] 不溶、0.0017~0.0064mg/L 5.12~5.35
[テトラ] 不溶 5.5
[ペンタ] 不溶
[ヘキサ] 不溶 7.59
[ヘプタ] 不詳 不詳
[オクタ] 不溶、0.08μg/L 6.42、6.5
[オクタ]
有機溶剤に対する溶解度:アルコールに僅溶、ベンゼン、クロロホルムに可溶、石油エーテルに易溶1-3)
生産量:n=3以上の塩素化合物は化学物質審査規制法の第一種特定化合物であり、現在、製造・輸入量のデータ無し
12. 長鎖塩素化パラフィン類 Chlorinated paraffins
[ 15001 ] ( (2)-68, (2)-71 ) <63449-39-8>
分子式:平均C24H44Cl6 (塩素化率40%)
      C24H29Cl21(塩素化率70%)
分子量 : 545~1,062.5
m.p.:        b.p.:
Sw:塩素化40~40.5%で0.01 g/mL、塩素化52%で10 g/L、塩素化68~72%で不溶
Log Pow:
有機溶剤に対する溶解度:アルコールに微溶、ベンゼン、クロロホルム、エーテル、四塩化炭素と混和
生産量:不詳
   
 
2.大気系

1. 1,1,1-トリクロロエタン 1,1,1-Trichloroethane
sec1_1_1_fig13.gif
[15012]  ( (2)-55 )   <71-55-6>
C2H3Cl3   133.40
比 重:1.3376、1.3376(20/4℃)、1.345(15/4℃)、1.3、
1.3(15/4℃)、1.3492(20/4℃)
m.p.:-30.4℃、-32.5℃、-30℃、-32℃、-32.96℃
b.p.:74.1℃、74.1℃(101 kPa)、74℃
Sw:4,400 mg/L(20℃)、不溶
Log Pow:2.17
有機溶剤に対する溶解度:アセトン、ベンゼン、メタノール、四塩化炭素、二硫化炭素に可溶、エタノール、エチルエーテル、クロロホルムに10%可溶
蒸気圧:13 kPa(20℃)、17 kPa(25℃)、21 kPa(30℃)
生産量:平成12年(輸出) 16,970,373 kg
2. 1,1,2-トリクロロエタン 1,1,2-Trichloroethane
sec1_1_1_fig14.gif
[ 15013 ]( (2)-55 )  <79-00-5>
C2H3Cl3  133.40
比 重:1.4416(20/4℃)、1.4416(20℃)、
1.4432(20/4℃)、1.44(20/4℃)、1.4、1.433(25/25℃)
m.p.:-35℃、-36.5℃、-36℃
b.p.:114℃、113.8℃(101 kPa)、113.7℃
Sw:4,400 mg/L(20℃)、4,500 mg/L(20℃)
Log Pow:1.78、1.6
有機溶剤に対する溶解度:クロロホルム、エタノール、エチルエーテルに10%可溶、エステル、ケトン、エーテルに可溶、アルコール、エーテルの他多くの有機溶剤に可溶
蒸気圧:2.2 kPa(20℃)、2.5 kPa(20℃)、3.1 kPa(25℃)、4.3 kPa(30℃)、5.3 kPa(35.2℃)、5.3 kPa(35℃)
生産量:不詳
3. 塩化エチル Ethyl Chloride
sec1_1_1_fig15.gif
[15003] ( (2)-53 ) <75-00-3>
C2H5Cl  64.51
比 重:0.9214、0.9214(0/0℃)、0.9214(0℃)、
0.9028(10℃)、0.917(6/6℃)、0.92(0/4℃)、0.918
m.p.:-138.7℃、-136.4℃、-138.3℃、-142℃
b.p.:12.5℃、12.5℃(101.3 kPa)、12.3℃、
   12.3℃(101 kPa)、12.4℃
Sw:5,740 mg/L(20℃)、3,330 mg/L(0℃)
Log Pow:1.43、1.54、1.39
有機溶剤に対する溶解度:アルコールに対して48.3 g/100 mL、アルコール、エーテルと容易に混和
蒸気圧:133 kPa(20℃)、61 kPa(0℃)、93 kPa(10℃)、193 kPa(30℃)
生産量:不詳
4. 塩化メチル Methyl Chloride
sec1_1_1_fig16.gif
[15002] ( (2)-35 )  <74-87-3>
CH3Cl   50.49
比 重:0.92(20℃加圧下)、0.92(20℃)、0.918、
 0.918(20/4℃)、0.9159、0.9159(20℃)、0.99(25℃)
m.p.:-97.7℃、-97.6℃、-97℃
b.p.:-23.7℃、-24.2℃、-24℃
Sw:3,030 mL/L(20℃)、4,000 mL/L、6,500 mg/L(30℃、1,013 hPa)、4,800 mg/L(25℃)
Log Pow:0.85、0.91、0.91(25℃)
有機溶剤に対する溶解度:アルコール、クロロホルムに可溶、ベンゼン(4,723 mL/100 mL)、四塩化炭素(3,756 mL/100 mL)、氷酢酸(3,679 mL/100 mL)、エタノール(3,740 mL /100 mL(20℃)
蒸気圧:475 kPa(20℃)、507 kPa(20℃)
生産量:平成12年 176,541 t
5. テレフタル酸ジメチル Dimethyl terephthalate
sec1_1_1_fig17.gif
[ 20156 ] ( (3)-1328 )  <120-61-6>
 C10H10O4  194.19
比 重:1.065、1.35
m.p.:140.6℃、140℃、141~142℃
b.p.:288℃、284℃
Sw:難溶、不溶、3,300 mg/L(熱湯)
有機溶剤に対する溶解度:熱アルコールに可溶、エーテルに易溶、エーテル、熱アルコールに可溶、メタノールに微溶
蒸気圧:1.7 kPa(150℃)1-3)、2.1 kPa(100℃)1-5,6)、19 kPa(150℃)1-7)
生産量:平成12年生産:291,894 t、輸出: 2,540 t、輸入:81,484 t 2-1)
6. テレフタル酸ジエチル Diethyl terephthalate
sec1_1_1_fig18.gif
[ - ]  ( - )  <636-09-9>
C12H14O4   222.24
比 重:1.1   m.p.:302.2℃   b.p.:42~45℃   生産量:不詳
7. アクリル酸メチル Methyl acrylate
sec1_1_1_fig19.gif
[ 20081 ]  ( (2)-987 )  <96-33-3>
C4H6O2   86.09
比 重:0.925(25/25℃)、0.95
m.p.:-77℃
b.p.:80℃、80℃(101.2 kPa)
Sw:60 g/L(20℃)
蒸気圧:9.0 kPa(20℃)
生産量:[アクリル酸エステルとして]
    平成12年生産:253,370 t
    輸出:78,278,900 kg
    輸入:34,058,831 kg
8. アクリル酸エチル Ethyl Acrylate
sec1_1_1_fig20.gif
[ 20082 ] ((2)-988)   <140-88-5>
 C5H8O2    100.12
比 重:0.9405(20/4℃)、0.919(25/25℃)、0.923(20/20℃)、0.9234(20℃)、0.924、0.924(20/4℃)
m.p.:-71.2℃、-71℃、<-75℃
b.p.:99.4℃、99.4℃(101.3 kPa)、99.5℃、20℃(5.2 kPa)、100℃
Sw:20 g/L(20℃)、15 g/L(20℃)、18 g/L(25℃)
Log Pow::1.32、1.18
有機溶剤に対する溶解度:アルコール、エーテルに可溶、クロロホルム、アルコール、エーテルに10%可溶
蒸気圧:3.9 kPa(20℃)1-5,6)、2.7 kPa(20℃)1-7)、6.5 kPa(30℃)、38 hPa(20℃)、165 hPa(50℃)
生産量:[アクリル酸エステルとして]
    平成12年生産:253,370 t、
    輸出:78,278,900 kg
    輸入:34,058,831 kg
9. アセトニトリル Acetonitrile
sec1_1_1_fig21.gif
[ 30052 ]   ( (2)-1508 )  <75-05-8> 
C2H3N   41.05
比 重:0.78745(15/4℃)、0.78745(15℃)、0.77125(30/4℃)、0.7822(20℃)、0.783、0.7868(20/20℃)、0.79、0.79(20/4℃
m.p.:-45℃、-44.9℃、-41℃、-48℃          b.p.:81.6℃、81.6℃(101 kPa)、82℃
Sw:混和、容易に混和、可溶                Log Pow:-0.34
蒸気圧:9.7 kPa(20℃)、9.9 kPa(20℃)、12 kPa(24℃)、13 kPa(27℃)
有機溶剤に対する溶解度:メタノール、酢酸エチル、アセトン、アセトアミド溶液、クロロホルム、四塩化炭素、塩化エチレン、多くの不飽和炭化水素と混和、飽和炭化水素と混和不可
生産量:平成12年度 5,000 t
10. フタル酸ジイソノニル Diisononyl Phthalate、DINP
sec1_1_1_fig22.gif
[ 20164 ]   ( (3)-1307 )   <28553-12-0> 
C26H42O4    418.62
比 重:0.972(20/20℃)、0.976
m.p.:-48℃  
b.p.:252℃(667 Pa)、403℃
Sw:0.0006 mg/L、0.2 mg/L
蒸気圧:0.2 Pa(100℃)、66 Pa(200℃)、5.3 kPa(300℃)、80 Pa(200℃)、5.4×10-7 mmHg(25℃)
生産量:平成12年 108,358 t
11. フタル酸ジイソデシル Diisodecyl phthalate
sec1_1_1_fig23.gif
[ - ]   ( (3)-1307 )   <26761-40-0> 
C28H46O4     446.67
比 重:0.968(20℃)、0.966(20℃)、0.96、0.969(20℃)
m.p.:-50℃
b.p.:420℃、420℃(101 kPa)、250~257℃(533 Pa)、250~257℃(0.5 kPa)、200℃(40 Pa)
Sw:不溶、0.28 mg/L、1.19 mg/L
Log Pow:3~4
蒸気圧:40 Pa(200℃)、147 Pa(200℃)、1.1 kPa(250℃)、3.7×10-8 mmHg(25℃)
有機溶剤に対する溶解度:グリセロール、グリコール、いくつかのアミンに不溶、ほとんどの有機溶剤に可溶、エタノール、ベンゼン、エーテルに易溶
生産量:平成8年 7,855 t
12 フタル酸ジイソトリデシル Diisotridecyl phthalate
sec1_1_1_fig24.gif
[ - ]   ( - )   <27253-26-5>
 C34H58O4   530.83
比 重:0.969
b.p.:249~256℃(533 Pa)
Sw:不溶、0.34 mg/L
蒸気圧:147 Pa(200℃)、5.0×10-7 mmHg(25℃)
有機溶剤に対する溶解度:ベンゼン、エーテルに易溶
生産量:不詳
13. ポリ臭素化ジフェニルエーテル(1~7臭素化物) Polybrominated diphenylether
sec1_1_1_fig25.gif
    [ - ]   ( - )   < - >    
     C12H10-(m+n)Brm+nO     249.11~722.48
  比重 融点 沸点 Sw Log Pow 蒸気圧
[モノ] 1.42 18℃ 304℃、305~310℃ 48 mg/L 4~5 0.2 Pa(20℃)
[ジ]   58.5℃ 338℃、340℃      
[トリ]            
[テトラ]            
[ペンタ]   -7~-3℃ >200℃   >6 >933~1,333 Pa
[ヘキサ]            
[ヘプタ]            
    生産量: [トリ] 1987年  約1,000 t

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