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2 平成11年度 化学物質環境安全性総点検調査結果の概要

 2−1 平成11年度 化学物質環境調査結果の概要

  (1)調査目的 (4)調査結果に対する評価
  (2)調査地点及び調査対象物質     1)環境調査(水系)
  (3)調査結果     2)環境調査(大気系)

(1)調査目的

 本調査は、一般環境中に残留する化学物質の早期発見及びその濃度レベルの把握を目的とする。

 

(2)調査地点及び調査対象物質

1)環境調査(水系)

 全国で56地点(図2)の水質、底質及び48地点の魚類を対象とし、水質24物質(群)、底質24物質(群)及び魚類16物質(群)(表1〜3)を調査した。【調査地点:図2 検出状況一覧 水質:表1 底質:表2 魚類:表3
 このうち、1,1-ジクロロエタン及び1-ブロモ-3-クロロプロパンの2物質については56地点で、ジブチルスズ化合物、フェニルスズ化合物及びジフェニルスズ化合物の3物質群については、53地点で調査を行った。その他の物質については、11〜14地点において調査を行った。

2)環境調査(大気系)

 全国で7〜15地点を対象とし、26物質(群)を調査した。【調査地点:図3 検出状況一覧(大気):表4

 

(3)調査結果

1)環境調査(水系)

 水質から8物質(群)、底質から20物質(群)及び魚類から12物質(群)が検出された。【検出状況一覧 水質:表1 底質:表2 魚類:表3

2)環境調査(大気系)

 25物質(群)が検出された。【検出状況一覧(大気):表4

 


(4)調査結果に対する評価

 1) 環境調査(水系) 2) 環境調査(大気系)

 

1) 環境調査(水系)

◎印は検出された物質
◎ジブチルスズ化合物 ◎フェニルスズ化合物 ◎ジフェニルスズ化合物
◎リン酸トリス(2-エチルヘキシル)(リン酸トリオクチルを含む)  
・リン酸トリキシレニル ◎リン酸トリス(1,3-ジクロロ-2-プロピル)
◎1,1−ジクロロエタン ◎1−ブロモ−3−クロロプロパン
◎メタクリル酸2−エチルヘキシル ◎メタクリル酸2−ヒドロキシエチル
◎アジピン酸ジブチル ◎ベンゾ[a]アントラセン ◎ベンゾ[e]ピレン
◎ベンゾ[b+k+j]フルオランテン ◎ベンゾ[g,h,i]ペリレン ◎ジベンゾ[a,h]アントラセン
◎ピレン ◎アントラセン ◎フェナントレン
◎アセナフテン ◎1−ナフトール ◎2−ナフトール
◎o−フェニルフェノール ◎p−フェニルフェノール  

 

(ア) ジブチルスズ化合物
 ジブチルスズ化合物は、水質、底質及び魚類から検出され、検出頻度が全て高いことから、今後も環境調査を行い、その推移を監視するとともに、発生源の解明を含めた情報収集にも努めることが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
水質
109/145
40/49
0.0011〜0.02
ng/ml
底質
122/153
45/51
0.0027〜0.19
μg/g-dry
魚類
75/140
29/47
0.0023〜0.071
μg/g-wet

 

(イ) フェニルスズ化合物
 フェニルスズ化合物は、底質及び魚類から検出されたが、これまでの調査結果と比べ検出頻度は減少傾向にある。今後は、一定期間をおいて環境調査を行い、その消長傾向を判断するとともに、情報収集にも努めることが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
水質
0/153
0/51
-
ng/ml
底質
28/152
12/51
0.016〜0.16
μg/g-dry
魚類
5/134
3/45
0.0041〜0.0083
μg/g-wet

 

(ウ) ジフェニルスズ化合物
 ジフェニルスズ化合物は、水質、底質及び魚類から検出されたが、その検出頻度及び検出濃度レベルは減少傾向にあった。今後は、一定期間をおいて環境調査を行い、その推移を監視するとともに、情報収集にも努めることが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
水質
8/141
4/47
0.00026〜0.0036
ng/ml
底質
65/149
26/50
0.00061〜0.059
μg/g-dry
魚類
41/134
20/45
0.00013〜0.0039
μg/g-wet

 

(エ) リン酸トリス(2-エチルヘキシル)(リン酸トリオクチルを含む)
 リン酸トリス(2-エチルヘキシル)は、底質から検出されており、底質からの検出頻度はやや高かった。今後は、一定期間をおいて環境調査を行い、その推移を監視するとともに、情報収集にも努めることが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
水質
0/42
0/14
-
ng/ml
底質
12/39
4/13
0.0051〜0.034
μg/g-dry
魚類
調査なし
μg/g-wet

 

 

(オ) リン酸トリキシレニル
 リン酸トリキシレニルは、現時点では特に問題を示唆するものではないと考えられる。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
水質
0/42
0/14
-
ng/ml
底質
0/39
0/13
-
μg/g-dry
魚類
調査なし
μg/g-wet

 

環境調査(水系)一覧へ戻る

 

(カ) リン酸トリス(1,3-ジクロロ-2-プロピル)
 リン酸トリス(1,3-ジクロロ-2-プロピル)は、底質から1検体検出されただけで、現時点では特に問題を示唆するものではないと考えられる。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
水質
0/42
0/14
-
ng/ml
底質
1/39
1/13
0.0097
μg/g-dry
魚類
調査なし
μg/g-wet

 

(キ) 1,1−ジクロロエタン(環境調査(水系)及び環境調査(大気系)を併せて評価することとした。)
 1,1−ジクロロエタンは、検出頻度の低いものの、水質、底質及び大気からの複数媒体から検出され、また底質の検出濃度レベルが上昇していることから、今後、一定期間をおいて環境調査を行い、その推移を監視するとともに、情報収集にも努めることが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
水質
31/156
12/52
0.0030〜0.072
ng/ml
底質
9/138
3/46
0.0087〜0.028
μg/g-dry
魚類
調査なし
μg/g-wet
大気
5/21
2/7
11〜24
ng/m3

 

(ク) 1−ブロモ−3−クロロプロパン(環境調査(水系)及び環境調査(大気系)を併せて評価することとした。)
 1−ブロモ−3−クロロプロパンは、底質及び大気から検出されており、検出頻度は低いが複数媒体から検出されていることから、今後は一定期間をおいて環境調査を行い、情報収集にも努めることが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
水質
0/156
0/52
-
ng/ml
底質
6/147
2/49
0.022〜0.055
μg/g-dry
魚類
調査なし
μg/g-wet
大気
3/21
2/7
20〜34
ng/m3

 

(ケ) メタクリル酸2−エチルヘキシル
 メタクリル酸2−エチルヘキシルは、底質から検出されており、検出頻度は低いが生産量が多いことから、今後、一定期間をおいて環境調査を行うとともに、情報収集に努めることが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
水質
0/27
0/9
-
ng/ml
底質
1/33
1/11
0.0022
μg/g-dry
魚類
調査なし
μg/g-wet

 

(コ) メタクリル酸2−ヒドロキシエチル
 メタクリル酸2−ヒドロキシエチルは、水質から検出されており、検出頻度は低いが、関連情報が少ないので、今後、情報収集に努めながら、調査の必要性を検討すべきである。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
水質
3/27
1/9
0.12〜0.51
ng/ml
底質
0/27
0/9
-
μg/g-dry
魚類
調査なし
μg/g-wet

 

環境調査(水系)一覧へ戻る

(サ) アジピン酸ジブチル
 アジピン酸ジブチルは、底質から検出されており、検出頻度は低いが、関連情報が少ないので、今後、情報収集に努めながら、調査の必要性を検討すべきである。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
水質
0/36
0/12
-
ng/ml
底質
2/36
1/12
0.022〜0.023
μg/g-dry
魚類
調査なし
μg/g-wet

 

(シ) ベンゾ[a]アントラセン
 ベンゾ[a]アントラセンは、底質から検出されており、検出頻度が高く、前回調査(平成元年)と同様の傾向を示していることから、検出状況や関連情報を整理し、多環芳香族炭化水素全体としてリスク評価を行うことが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
水質
0/39
0/13
-
ng/ml
底質
38/39
13/13
0.0083〜0.55
μg/g-dry
魚類
0/39
0/13
-
μg/g-wet

 

(ス) ベンゾ[e]ピレン(環境調査(水系)及び環境調査(大気系)を併せて評価することとした。)
 ベンゾ[e]ピレンは、底質及び大気から検出されており、検出頻度が高く、前回調査(平成元年)と同様の傾向を示していることから、検出状況や関連情報を整理し、多環芳香族炭化水素全体としてリスク評価を行うことが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
水質
0/39
0/13
-
ng/ml
底質
38/39
13/13
0.0041〜0.35
μg/g-dry
魚類
0/39
0/13
-
μg/g-wet
大気
30/32
11/11
0.074〜3.7
ng/m3

 

(セ) ベンゾ[b+k+j]フルオランテン(環境調査(水系)及び環境調査(大気系)を併せて評価することとした。)
 
ベンゾ[b+k+j]フルオランテンは、底質、魚類及び大気から検出されており、底質及び大気では検出頻度が高く、前回調査(平成元年)と同様の傾向を示していることから、検出状況や関連情報を整理し、多環芳香族炭化水素全体としてリスク評価を行うことが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
水質
0/39
0/13
-
ng/ml
底質
38/39
13/13
0.0048〜1.1
μg/g-dry
魚類
4/39
2/13
0.00024〜0.00040
μg/g-wet
大気
36/36
12/12
0.36〜7.8
ng/m3

 

(ソ) ベンゾ[g,h,i]ペリレン(環境調査(水系)及び環境調査(大気系)を併せて評価することとした。)
 ベンゾ[g,h,i]ペリレンは、底質及び大気から検出されており、検出頻度が高く、前回調査(平成元年)とほぼ同様の傾向を示していることから、検出状況や関連情報を整理し、多環芳香族炭化水素全体としてリスク評価を行うことが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
水質
0/39
0/13
-
ng/ml
底質
33/39
12/13
0.0091〜0.42
μg/g-dry
魚類
0/33
0/11
-
μg/g-wet
大気
32/33
11/11
0.10〜4.1
ng/m3

 

環境調査(水系)一覧へ戻る

(タ) ジベンゾ[a,h]アントラセン(環境調査(水系)及び環境調査(大気系)を併せて評価することとした。)
 ジベンゾ[a,h]アントラセンは、底質及び大気から検出されており、検出頻度は底質で高く、大気でやや高く、前回調査(平成元年)とほぼ同様の傾向を示していることから、検出状況や関連情報を整理し、多環芳香族炭化水素全体としてリスク評価を行うことが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
水質
0/39
0/13
-
ng/ml
底質
30/33
10/11
0.0011〜0.088
μg/g-dry
魚類
0/39
0/13
-
μg/g-wet
大気
12/31
7/11
0.24〜1.4
ng/m3

 

(チ) ピレン(環境調査(水系)及び環境調査(大気系)を併せて評価することとした。)
 ピレンは、水質、底質、魚類、及び大気から検出されており、検出頻度は底質及び大気で高く、前回調査(平成元年)と同様の傾向を示していることから、検出状況や関連情報を整理し、多環芳香族炭化水素全体としてリスク評価を行うことが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
水質
4/36
2/12
0.006〜0.012
ng/ml
底質
39/39
13/13
0.0066〜0.54
μg/g-dry
魚類
8/37
4/13
0.00037〜0.0016
μg/g-wet
大気
39/39
13/13
0.39〜8.1
ng/m3

 

(ツ) アントラセン
 アントラセンは、底質及び魚類から検出されており、検出頻度は底質で高く、前回調査(昭和52年)と同様の傾向を示していることから、検出状況や関連情報を整理し、多環芳香族炭化水素全体としてリスク評価を行うことが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
水質
0/36
0/12
-
ng/ml
底質
39/39
13/13
0.0017〜0.13
μg/g-dry
魚類
2/36
1/12
0.00061〜0.00075
μg/g-wet

 

(テ) フェナントレン(環境調査(水系)及び環境調査(大気系)を併せて評価することとした。)
 
フェナントレンは、底質、魚類及び大気から検出されており、検出頻度が高く、前回調査(昭和52年)と同様の傾向を示していることから、検出状況や関連情報を整理し、多環芳香族炭化水素全体としてリスク評価を行うことが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
水質
0/36
0/12
-
ng/ml
底質
38/39
13/13
0.0058〜0.26
μg/g-dry
魚類
25/39
10/13
0.00072〜0.0037
μg/g-wet
大気
39/39
13/13
1.6〜29
ng/m3

 

(ト) アセナフテン
 アセナフテンは、水質、底質及び魚類から検出されており、検出頻度は底質で高く、前回調査(昭和59年)とほぼ同様の傾向を示していることから、検出状況や関連情報を整理し、多環芳香族炭化水素全体としてリスク評価を行うことが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
水質
1/39
1/13
-
ng/ml
底質
35/39
12/13
0.00062〜0.24
μg/g-dry
魚類
11/39
6/13
0.00081〜0.0047
μg/g-wet

 

環境調査(水系)一覧へ戻る

(ナ) 1−ナフトール
 1−ナフトールは、水質、底質及び魚類から検出されており、検出頻度は水質でやや高く、複数媒体から検出されていることから、今後も一定期間をおいて環境調査を行い、その推移を監視するとともに、情報収集にも努めることが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
水質
14/30
5/10
0.005〜0.049
ng/ml
底質
3/36
1/12
0.033〜0.11
μg/g-dry
魚類
1/33
1/11
0.0096
μg/g-wet

 

(ニ) 2−ナフトール
 2−ナフトールは、魚類から1検体検出されただけであるが、生産量が多いことから、今後も一定期間をおいて環境調査を行い、その推移を監視するとともに、情報収集にも努めることが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
水質
0/36
0/12
-
ng/ml
底質
0/36
0/12
-
μg/g-dry
魚類
1/33
1/11
0.014
μg/g-wet

 

(ヌ) o−フェニルフェノール
 
o−フェニルフェノールは、魚類から1検体検出されただけで、現時点では、特に問題を示唆するものではないと考えられる。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
水質
0/30
0/10
-
ng/ml
底質
0/36
0/12
-
μg/g-dry
魚類
1/33
1/11
0.013
μg/g-wet

 

(ネ) p−フェニルフェノール
 p−フェニルフェノールは、水質、底質及び魚類から検出されており、いずれも検出頻度が低いが、関連情報が少ないので、今後も情報収集に努めながら、調査の必要性を検討すべきである。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
水質
2/27
1/9
0.007〜0.009
ng/ml
底質
1/36
1/12
0.002
μg/g-dry
魚類
1/33
1/11
0.010
μg/g-wet

 

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2) 環境調査(大気系)

◎印は検出された物質
◎1,2,3−トリクロロベンゼン ◎1,2,4−トリクロロベンゼン ◎1,3,5−トリクロロベンゼン
◎1,2,3,4−テトラクロロベンゼン ◎1,2,3,5−テトラクロロベンゼン ◎1,2,4,5−テトラクロロベンゼン
◎ペンタクロロベンゼン ◎ヘキサクロロベンゼン ◎エチルベンゼン
◎1,1−ジクロロエタン ◎1−ブロモ−3−クロロプロパン ◎o−ジクロロベンゼン
◎m−ジクロロベンゼン ◎p−ジクロロベンゼン ◎メチル-tert-ブチルエーテル
◎ベンゾ[e]ピレン ◎ベンゾ[g,h,i]ペリレン ◎ベンゾ[b+k+j]フルオランテン
◎ジベンゾ[a,h]アントラセン ◎ピレン ◎フェナントレン
◎フルオランテン ◎クリセン ◎メタクリル酸メチル
・メタクリル酸エチル ◎PCB

(ア) 1,2,3−トリクロロベンゼン
 1,2,3−トリクロロベンゼンは、検出頻度が高く、前回調査(昭和61年)とほぼ同様の傾向を示していることから、今後も環境調査を行い、その推移を監視するとともに、発生源の解明を含めた情報収集にも努めることが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
大気
38/38
13/13
0.018〜11
ng/m3

 

(イ) 1,2,4−トリクロロベンゼン
 1,2,4−トリクロロベンゼンは、検出頻度が高く、前回調査(昭和61年)と同様の傾向を示していることから、今後も環境調査を行い、その推移を監視するとともに、発生源の解明を含めた情報収集にも努めることが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
大気
39/39
13/13
0.12〜40
ng/m3

 

(ウ) 1,3,5−トリクロロベンゼン
 1,3,5−トリクロロベンゼンは、検出頻度が高く、前回調査(昭和61年)とほぼ同様の傾向を示していることから、今後も環境調査を行い、その推移を監視するとともに、発生源の解明を含めた情報収集にも努めることが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
大気
38/39
13/13
0.036〜1.4
ng/m3

 

(エ) 1,2,3,4−テトラクロロベンゼン
 1,2,3,4−テトラクロロベンゼンは、検出頻度が高く、関連情報が少ないので、今後も一定期間をおいて環境調査を行い、その推移を監視するとともに、情報収集にも努めることが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
大気
36/37
13/13
0.039〜0.94
ng/m3

 

(オ) 1,2,3,5−テトラクロロベンゼン
 1,2,3,5−テトラクロロベンゼンは、検出頻度が高く、関連情報が少ないので、今後も一定期間をおいて環境調査を行い、その推移を監視するとともに、情報収集にも努めることが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
大気
38/39
13/13
0.015〜0.65
ng/m3

 

環境調査(大気系)一覧へ戻る

 

(カ) 1,2,4,5−テトラクロロベンゼン
 1,2,4,5−テトラクロロベンゼンは、検出頻度が高く、関連情報が少ないので、今後も一定期間をおいて環境調査を行い、その推移を監視するとともに、情報収集にも努めることが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
大気
34/35
12/12
0.019〜0.40
ng/m3

 

(キ) ペンタクロロベンゼン
 ペンタクロロベンゼンは、検出頻度が高く、前回調査(平成6年)とほぼ同様の傾向を示していることから、今後も環境調査を行い、その推移を監視するとともに、情報収集にも努めることが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
大気
39/39
13/13
0.012〜1.1
ng/m3

 

(ク) ヘキサクロロベンゼン
 ヘキサクロロベンゼンは、検出頻度は高く、前回調査(平成6年)と同様の傾向を示していることから、今後も環境調査を行い、その推移を監視するとともに、情報収集にも努めることが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
大気
39/39
13/13
0.013〜1.1
ng/m3

 

(ケ) エチルベンゼン
 エチルベンゼンは、検出頻度が高く、検出濃度レベルも相対的に高いことから、今後も環境調査を行い、その推移を監視するとともに、リスク評価を行うことが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
大気
45/45
15/15
89〜10000
ng/m3

 

(コ) 1,1−ジクロロエタン
 評価は、「化学物質環境調査(水系)」の「(キ) 1,1−ジクロロエタン」の項を参照。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
大気
5/21
2/7
11〜24
ng/m3

 

環境調査(大気系)一覧へ戻る

(サ) 1−ブロモ−3−クロロプロパン
 評価は、「化学物質環境調査(水系)」の「(ク) 1−ブロモ−3−クロロプロパン」の項を参照。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
大気
3/21
2/7
20〜34
ng/m3

 

(シ) o−ジクロロベンゼン
 o−ジクロロベンゼンは、検出頻度が高く、前回調査(昭和58年)と同様の傾向を示し、生産量も多いことから、今後も環境調査を行い、その推移を監視するとともに、リスク評価を行うことが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
大気
20/30
7/10
34〜420
ng/m3

 

(ス) m−ジクロロベンゼン
 m−ジクロロベンゼンは、検出頻度が低く、関連情報が少ないので、今後、情報収集に努めながら調査の必要性を検討すべきである。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
大気
9/33
4/11
23〜370
ng/m3

 

(セ) p−ジクロロベンゼン
 p−ジクロロベンゼンは、検出頻度が高く、検出濃度レベルも相対的に高いことから、今後も環境調査を行い、その推移を監視するとともに、リスク評価を行うことが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
大気
36/43
14/15
160〜17000
ng/m3

 

(ソ) メチル-tert-ブチルエーテル
 メチル-tert-ブチルエーテルは、検出頻度が高いため、今後も環境調査を行い、その推移を監視するとともに、情報収集にも努めることが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
大気
33/41
13/15
22〜330
ng/m3

 

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(タ) ベンゾ[e]ピレン
 評価は、「化学物質環境調査(水系)」の「(ス) ベンゾ[e]ピレン」の項を参照

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
大気
30/32
11/11
0.074〜3.7
ng/m3

 

(チ) ベンゾ[g,h,i]ペリレン
 評価は、「化学物質環境調査(水系)」の「(ソ) ベンゾ[g,h,i]ペリレン」の項を参照。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
大気
32/33
11/11
0.10〜4.1
ng/m3

 

(ツ) ベンゾ[b+k+j]フルオランテン
 評価は、「化学物質環境調査(水系)」の「(セ) ベンゾ[b+k+j]フルオランテン」の項を参照。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
大気
36/36
12/12
0.36〜7.8
ng/m3

 

(テ) ジベンゾ[a,h]アントラセン
 評価は、「化学物質環境調査(水系)」の「(タ) ジベンゾ[a,h]アントラセン」の項を参照。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
大気
12/31
7/11
0.24〜1.4
ng/m3

 

(ト) ピレン
 評価は、「化学物質環境調査(水系)」の「(チ) ピレン」の項を参照。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
大気
39/39
13/13
0.39〜8.1
ng/m3

 

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(ナ) フェナントレン
 評価は、「化学物質環境調査(水系)」の「(テ) フェナントレン」の項を参照。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
大気
39/39
13/13
1.6〜29
ng/m3

 

(ニ) フルオランテン
 フルオランテンは、検出頻度が高いため、検出状況や関連情報を整理し、多環芳香族炭化水素全体としてリスク評価を行うことが必要である。


 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
大気
39/39
13/13
0.58〜10
ng/m3

 

(ヌ) クリセン
 クリセンは、検出頻度が高いため、検出状況や関連情報を整理し、多環芳香族炭化水素全体としてリスク評価を行うことが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
大気
37/37
13/13
0.26〜3.9
ng/m3

 

(ネ) メタクリル酸メチル
 メタクリル酸メチルは、検出頻度は低いが、生産量が極めて多いことから、情報収集に努め、その結果を踏まえて調査の必要性を検討すべきである。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
大気
3/18
1/6
28〜170
ng/m3

 

(ノ) メタクリル酸エチル
 メタクリル酸エチルは、現時点では、特に問題を示唆するものではないと考えられる。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
大気
0/18
0/6
-
ng/m3

 

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(ハ) PCB(ポリ塩化ビフェニル)
 PCB(ポリ塩化ビフェニル)は、前回調査(平成9年)と同様、広範囲で検出されていることから、今後も環境調査を行い、その推移を監視することが必要である。

 
検出/検体数
検出/調査地点
検出範囲
単位
大気
48/48
16/16
0.11〜2.1
ng/m3

 

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