保健・化学物質対策

用語集─な行

内分泌かく乱作用/ Endocrine disruption

生体の複雑な機能調節のために重要な役割を果たしている内分泌系の働きに影響を与え、生体に障害や有害な影響を引き起こすこと

内分泌かく乱(化学)物質/ Endocrine disrupter

内分泌かく乱作用をもつ化学物質のこと。日本政府の見解では「内分泌系に影響を及ぼすことにより、生体に障害や有害な影響を引き起こす外因性の化学物質」とされている。世界保健機関/国際化学物質安全性計画(WHO/IPCS)の見解では「内分泌かく乱化学物質とは、無処置の生物やその子孫や(部分)個体群の内分泌系の機能を変化させ、その結果として健康に有害な影響を生ずる単一の外因性物質または混合物である」とされている。

内分泌腺、内分泌系/ endocrine glands,endocrine system

導管がなく、分泌物が直接血液中に吸収される腺。全体としてこれらの腺は内分泌系を構成する。

引用文献:(※5
二次性徴/ secondary sex character, secondary sex characteristic

男性または女性に特有の形質。例えば、思春期に発達する男性のひげ、女性の乳房など。

引用文献:(※5
ノックアウトマウス/ knockout mouse

マウスのゲノムから1遺伝子を人工的に欠損させたマウス。特異的遺伝子を欠く実験動物で遺伝学、生理学、薬理学、免疫学、細胞生物学、および腫瘍学を含む医学の多くの分野における貴重な研究材料になっている。

引用文献:(※5



参考資料:

※1:環境省環境保健部環境リスク評価室(2011)化学物質の環境リスク評価 第9巻
※2:環境省 化学物質の生態影響試験について http://www.env.go.jp/chemi/sesaku/01.html
※3:化学物質の内分泌かく乱作用に関する今後の対応 -EXTEND 2016-
※4:平成22年度第1回ExTEND2005 作用・影響評価検討部会 資料3

引用文献:

※5:ステッドマン医学大辞典編集委員会(2009)ステッドマン医学大辞典 改訂第6版 メジカルビュー社
※6:日本語バイオポータルサイト Jabion 用語解説