保健・化学物質対策

用語集─あ行

アゴニスト/agonist

受容体に結合して反応を引き起こす物質。逆がアンタゴニスト。

引用文献:(※6
アンタゴニスト/antagonist

受容体に結合しても反応を引き起こさない物質。アゴニストの作用を抑える。

引用文献:(※6
アンドロゲン、アンドロジェン/androgen

男性ホルモン。男性付属性器の活動を刺激し、男性性徴の発達を促進したり、去勢後の男性性徴の変化を防ぐ物質に対する総称で、通常はホルモン(例えば、アンドロステロンまたはテストステロンなど)をいう。

引用文献:(※5
アンドロゲン受容体/androgen receptor,AR

男性ホルモンと結合し、遺伝子の発現調節をおこなう核タンパク質の総称。

引用文献:(※6
インスリン、インシュリン/insulin

膵臓Langerhans島のベータ細胞から分泌されるポリペプチドホルモン。ブドウ糖の消費、蛋白の合成、中性脂肪の形成および貯蔵を促進する。

引用文献:(※5
エクジステロイド/ecdysteroid

節足動物のステロイド系ホルモンで、幼虫の成長、脱皮、変態を促進する。

引用文献:(※6
エクダイソン、エクジソン/ecdysone

節足動物のステロイド系ホルモンで、幼虫の成長、脱皮、変態を促進する。

引用文献:(※6
エステラーゼ/esterase

エステル分解酵素。エステルの加水分解を触媒する加水分解酵素の総称。

引用文献:(※5
17β-エストラジオール/E2, 17β-estradiol

哺乳類に普通みられる卵胞ホルモンのうち最も有効なもの。卵巣、胎盤、精巣、恐らく副腎皮質でも生成される。

引用文献:(※5
エストロゲン、エストロジェン/estrogen

卵胞ホルモン。17β-エストラジオールのような発情ホルモンに特有な生物学的作用をもつ天然物質あるいは合成物質の総称。

引用文献:(※5
エストロゲン受容体、エストロジェン受容体/ER: estrogen receptor

エストロゲンの受容体。

引用文献:(※5
黄体/corpus luteum, yellow body

排卵直後の、卵巣内の卵胞破裂部位に形成される1~1.5cm以上の直径を有する黄色の内分泌組織。卵胞と同様にエストロゲンを分泌するが、プロゲステロンも産生する。

引用文献:(※5
黄体形成ホルモン/LH: luteinizing hormone, lutropin

2種の糖蛋白ホルモンのひとつであり、卵胞の最終成熟を促し、排卵を起こさせ、プロゲステロンの分泌を促進する。そして破裂した卵胞を黄体に転化させる。

引用文献:(※5
黄体ホルモン/progestin

プロゲステロンによって引き起こされるいくつかのまたはすべての生物学的変化を生じさせる、天然あるいは合成の物質に対する総称。

引用文献:(※5




参考資料:

※1:環境省環境保健部環境リスク評価室(2011)化学物質の環境リスク評価 第9巻
※2:環境省 化学物質の生態影響試験について http://www.env.go.jp/chemi/sesaku/01.html
※3:化学物質の内分泌かく乱作用に関する今後の対応 -EXTEND 2016-
※4:平成22年度第1回ExTEND2005 作用・影響評価検討部会 資料3

引用文献:

※5:ステッドマン医学大辞典編集委員会(2009)ステッドマン医学大辞典 改訂第6版 メジカルビュー社
※6:日本語バイオポータルサイト Jabion 用語解説