大臣談話・大臣記者会見要旨

2022年国際生物多様性の日(5/22)に向けた山口環境大臣のビデオメッセージ

○ 国際生物多様性の日にあたり、今こそ野心的なポスト2020生物多様性枠組に合意すべきとの危機感を皆様と共有したいと思います。

○ 愛知目標により世界的に生物多様性保全の取組は大きく進展しました。しかし、残念ながらこの目標は達成できませんでした。私達は、新しい枠組みのもとでは強固なPDCAサイクルを構築し、直ちに行動する必要があります。

○ 日本はいち早く行動を始めました。

○ 私は、先月、日本国内において30by30目標を達成するために関係省庁が策定した「30by30ロードマップ」を公表しました。国、地方公共団体、民間企業・団体がともに力を合わせてこの目標の達成を目指します。

○ このロードマップを通して、「自然を活用した解決策(Nature-Based Solutions)」を進め、循環経済の構築、気候変動の緩和と適応の取組推進などを通して、地域での社会課題を解決します。

○ また、外来生物法を改正し、ヒアリなどの非意図的に侵入する外来生物対策の強化などを進めます。私は、ポスト2020生物多様性枠組において、侵略的外来種の侵入や定着の防止は重要な要素だと認識しています。

○ こうした国内での行動とともに、日本は国際貢献も進めます。

○ 私は、COP15第一部で生物多様性日本基金(JBF)の第2期を表明しました。これにより、途上国における生物多様性国家戦略(NBSAP)策定・改定を支援します。

○ SATOYAMAイニシアティブの43か国・地域における458件のプロジェクトが、世界的な30by30目標達成に貢献し、また、これらのプロジェクトを通した知見と経験がさらにこの目標達成に向け貢献することにご理解いただけるでしょう。

○ 野心的な、ポスト2020生物多様性枠組に合意し、2050年ビジョン「自然との共生」を実現しようではありませんか。

○ 力を合わせて取り組みましょう。

令和4年5月13日

(日本語仮訳)