大臣談話・大臣記者会見要旨

山口大臣閣議後記者会見録(令和4年4月22日(金)8:48~8:51 於:衆議院分館1階ロビー)

1.発言要旨

 おはようございます。クールビズの実施についてということで、本日の閣議後の閣僚懇談会において、今年度のクールビズの実施方針について、私から説明を行いました。クールビズについては、長年の実施により社会慣習として定着していること等を踏まえ、昨年度と同様、全国一律の期間設定は行わないこととします。各地域の状況、日々の気温、それぞれのワークスタイル等に応じて、適正な温度での空調使用と快適で働きやすい軽装に取り組んでいただきたいと思います。環境省としては、例えば東京においては、5月から9月を中心として、クールビズの実施を集中的に呼びかけていきます。炭素中立型の経済社会の実現に向け、また、原油価格高騰等への対策としても、国民一人一人のライフスタイルの転換が重要です。クールビズの実施を機に、改めて、日々の生活の中での省エネ等に関心を向けていただきたいと思います。
 2つ目は、4月24日に、兵庫県姫路市において環境政策にかかる全国行脚を開催します。当日は齋藤兵庫県知事や播磨地方の8市8町の首長、あるいは地元の事業者の方々に参加いただく予定です。全国行脚は、これまで27道府県で開催したところですけれども、私の地元にあたります兵庫県においても、地域脱炭素の取り組みを一層加速化していくため、私自身も参加して、しっかりと意見交換を行ってまいりたいと思います。また、当日は、瀬戸内海にある香川県坂出市において、地元の中高生等で参加する与島・櫃石島クリーン大作戦が開催されます。私も、与島で実施される同イベントの開会式に参加する予定です。地元の方々と一緒に海洋ごみの回収を行うとともに、瀬戸内海の環境保全や海洋プラスチックの削減を呼びかけてまいります。以上です。

2.質疑応答

(記者)おはようございます。幹事社日経新聞の岩井です。国民の行動変容に関してお伺いします。冒頭に発言のあったクールビズは、情報発信によって国民の行動変容を定着させた大きな成功例だと思いますが、脱炭素社会に向けた勝負の10年に向けて、さらに国民の脱炭素行動を広げるために、今後どのような情報発信に取り組むお考えでしょうか。
(大臣)我が国のライフサイクル温室効果ガス排出量は、約6割が衣食住関連とした家計消費であり、そういうことで脱炭素型のライフスタイルへ展開していくことが重要だと。このクールビズもその一環です。昨日の炭素中立型経済社会変革小委員会における中間整理においては、ライフスタイル分野についても、政策の方向性が示されたところです。中間整理を踏まえ、勝負の10年における国民の行動変容を促すためには、「ゼロカーボンアクション30」による日常生活における具体的な行動の選択肢とメリットの普及、あるいは、現在、公募中のグリーンライフ・ポイントの事業の効果的な実施による消費者インセンティブの拡大、あるいは、行動科学の知見を生かしたナッジ手法の活用や、製品サービスのCO2の見える化を通じた消費者への効果的な情報提供などがあろうかと思います。

会見動画は以下にございます。

https://youtu.be/9hFGKy0bbo4

(以上)

配布資料

・ 令和4年度 クールビズについて