大臣談話・大臣記者会見要旨

「地球温暖化対策計画」、「政府実行計画」、「パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略」及び「気候変動適応計画」の閣議決定に関する山口壯環境大臣談話

○ 本日、「地球温暖化対策計画」、「政府実行計画」、「パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略」及び「気候変動適応計画」が閣議決定されました。

○ 全世界で「気候危機」という認識が共有されつつあります。その中で、政府として緩和策と適応策を気候変動対策の車の両輪として強力に推進していくための計画・戦略が4つ同時に閣議決定された本日は、環境行政にとって歴史的な日であります。

○ 気候変動問題は、世代や国境を超えて、世界の全ての人たちが対応すべき喫緊の課題です。

○ 2050年カーボンニュートラルと2030年度46%削減目標の実現は、決して容易なものではありません。全ての社会経済活動において脱炭素を主要課題の一つとして位置付けていただき、持続可能で強靱な社会経済システムへの移行を進めることが不可欠です。その際、積極的な対策によって次なる大きな成長につなげるという発想も必要です。

○ 国としては、科学的知見に基づきながら、可能な限り具体的な将来像の見通しを示し、また、政府自らが率先して温室効果ガスの削減を進め、企業・地方公共団体・国民の皆様それぞれが脱炭素社会の実現に向け挑戦しやすい環境を作ってまいります。

○ 本日閣議決定した新たな計画・戦略を踏まえ、削減目標実現と、今後も更に激甚化するおそれのある気象災害への備えに、政府一丸となって全力で取り組んでまいります。

○ 更に、まもなく開催される、国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)の成功に向けて国際社会と連携すると同時に、我が国としても、世界の脱炭素社会への移行を支援してまいります。