大臣談話・大臣記者会見要旨

小泉大臣記者会見録(令和2年3月27日(金)8:41 ~ 8:46 於:参議院本館1階階段踊り場)

1.発言要旨

 冒頭、今日は私から3件あります。まず、公害健康被害の補償等に関する法律に基づく補償給付額などについて、認定患者に対する療養手当などの補償給付の額及び事業者から徴収する汚染負荷量賦課金の賦課金額を改定することを定めた公害健康被害の補償等に関する法律施行令の一部を改正する政令を本日閣議決定いたしました。これらは経済状況の変動や必要な費用などを考慮して毎年改定を行っているものです。引き続き公害健康被害の補償等に関する法律に基づいて、制度の安定的な運営に真摯に取り組んでまいりたいと思います。
 二つ目が新宿御苑についてです。東京都の不要不急の外出自粛の要請もありました。こういった方針に対応するということもありますから、今日から新宿御苑を閉園とする判断をいたしました。期間は当面閉園ということで、今後のコロナウイルス対策状況をしっかり見た上で、その後いつから開園をするかということは判断をしたいと思います。当面閉園ということです。
 そして、3点目でありますが、3点目はパリ協定の目標達成に向けて6月に予定される次期インフラシステム輸出戦略骨子策定において、石炭輸出の4要件の見直しについて関係省庁で議論をして結論を得るということになっています。環境省としても、この議論の土台を固めるためのファクトを積み上げる有識者によるファクト検討会を環境省内に設置をすることとなりました。第1回は4月1日水曜日に開催予定で、メンバーは配布した紙の通りです。検討会のスケジュールは、次期インフラシステム輸出戦略骨子策定に間に合うものにしていく予定です。私からは以上です。

2.質疑応答

(記者)日経新聞の安倍です。温暖化対策関連で2つお尋ねします。一つは、冒頭お話のありました4要件の見直しの議論に向けて来週環境省内で議論があるということですけれども、省庁をまたいで議論が深まっているというふうにはまだまだ見えてこないと思います。6月の改定に向けてどうこの状況を打開して深めていくのかということについて教えてください。もう一つが、NDCの提出について、先月から最終調整を続けているという話でしたけれども、一部報道でも月内に出すという話も出ています。現状、最新の内容と時期のめどについて教えてください。
(大臣)まず1点目ですけども、このファクトの検討会、これは関係する省庁にもお声掛けをした上で、まさにその場でファクトを積み上げて客観的な議論をしていくための土台づくり、こういったことをやっていきたいと。その思いがこの会の名前も入れるということではあると思いますけど、検討会という形でファクト検討会ということでしっかりと石炭に関するファクトを積み上げようと、その上でしっかりと関係省庁で議論をしたら、より有益な議論になるのではないかと、そういった判断です。
 そして、二つ目のNDCに関しては、最終調整をやっています。そして、前向きな議論の積み上げの中で、今日一部報道も出ているようでありますけど、私の受け止めとは違いますね。今までいかに前向きな形で国際社会に届くようにということでやってきた中で、中身が重要だからということで、2月ではなく、2月を越えてでもしっかりと調整をするんだと、そういったこともありますし、今後、パリ協定にとって重要なCOP26、この開催までにいかに前向きな取組をしていくこと、このメッセージを国際社会に届けることができるのかという観点から調整をしていますので、前向きな形での提出につながるように最終調整をやっています。

(以上)