大臣談話・大臣記者会見要旨

小泉大臣記者会見録(令和2年3月 24日(火)9:00 ~ 9:10 於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

 今日は冒頭1件です。今日、私と武田内閣府防災担当大臣で第2回目となる「気候変動×防災」に関する意見交換会を開催します。今日御出席をいただく有識者としては、国連事務総長特別代表(防災担当)及び国連防災機関(UNDRR)ヘッドの水鳥真美さんです。水鳥真美さんにはジュネーブの方からウェブで参加をしていただく形になります。そして、国立環境研究所地球環境研究センター副センター長の江守正多さん、そして日本防災プラットフォーム代表の西口尚宏さん、この三方をお迎えして、国際的な動向を踏まえて気候変動対策と防災に包括的に取り組んで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献するための日本の役割について意見交換を行いたいと思います。前回は武田大臣の部屋に私がお伺いをしましたが、今日は武田大臣が環境省に、私の部屋に来てくださるということです。2月21日には第1回を開催しましたが、今後もこういった意見交換を行って、6月には武田大臣と共同で気候変動の影響を踏まえた抜本的な防災・減災対策、そして気候変動適応策の方向性を示すようなメッセージを打ち出して、政策立案に生かしていきたいというふうに考えています。冒頭、私からは以上です。

2.質疑応答

(記者)日経新聞の安倍です。東京五輪の関係でお尋ねします。IOCが22日、東京五輪の延期を含めた検討を始めるという発表がありました。4週間以内に何らかの目安を示すということです。環境省もこの夏の開催に向けて、今まさに取組の真っ最中の段階だと思います。まだ延期は決まったわけではありませんけれども、日程変更が濃厚になってきた今の現状をどのように見ていらっしゃるかお願いします。
(大臣)まずアスリートの、選考されている方、そして選考過程にある方、そのそれぞれの方々の状況を思うと、心中察するに余りあるというふうに思います。私の地元、横須賀からも、セーリングの代表で須長さんという選手が、最近選出が決まったばかりでした。そういった喜びが、今本当に複雑な胸中だろうというふうに思いますし、よく4年に1度だから4年間頑張ってきたと言いますけど、4年以上、本当にこのオリンピックのためにということで、毎回長年頑張ってこられたと思いますから、とにかく今後、4週間というふうに言いますが、本当にアスリートファーストであるならば、4週間というよりとにかく早く決めてほしいと、そのことが一番じゃないでしょうか。その上で環境省としてオリパラという関係で言えば、熱中症の対策ということて、ガイドライン作りとか関係省庁との連携とか、こういったことを進めていますが、そういったことは開催をしたときに生きるわけですけど、仮に延期という形になった場合も含めて、環境省としてどういう応援ができるかな、何ができるかなということは今後とも考えていきたいなというふうに思います。

(記者)産経新聞の奥原です。東京都知事選で小池百合子さんの再選を支援しようという動きが自民党の方からあります。この動きに対してどう思いますでしょうか。小池百合子さんは前回の都知事選で都民ファーストを擁立して、自民党に対する大変大きな打撃を与えた張本人でもありますし、希望の党を結党して自民党に対して歯向かってきた彼女ですけれども、そういった彼女を推すことに対してどう思いますでしょうか。
(大臣)都知事選という選挙というのは、様々な思いがぶつかる、戦ですから、選挙は。いろんなことがあると思います。ですけど、今、選挙のことというよりも、まさに東京のこのコロナの感染拡大の防止も含めて、まずはそこですよね。そういったことがなければ、選挙だってどういう形で行われるか。最近で言うと熊本知事選挙がありました。熊本の蒲島知事が当選されましたけど、実際選挙戦は全くできなかったわけです、街頭活動とか通常の選挙戦が。ですから、今後行われる様々な選挙においてもいろんな影響があるでしょうから、その中で政党も様々な思惑とかを含めてあると思いますから、そこは今、党務から離れている私としては見守るということだと思います。

(記者)朝日新聞の菊地です。話題変わりますが、コロナ関連でお伺いします。コロナの感染拡大に向けて、政府や行政からイベントの自粛等の要請が出ている状況ですけれども、例えば先日埼玉で格闘技のK-1が開催された際には、開催の主催者の判断に対して、やはり自粛すべきだったのではないかという行政から、又は世論、ネットなどからは批判の声も出ています。一方で、行政が自粛を要請する以上、開催の保険であるとか、補償であるとか、そういった措置なしに要請だけするのは、これまた一方でずるいのではないかという声もありますが、大臣はこのイベント自粛に関わる行政側からの要請ですとか、主催者も苦渋の判断だと思うのですけれども、一連の世の中の動きについてどのように御覧になっていますでしょうか。
(大臣)K-1の動きも賛否両論出ているというのは承知をしていますし、例えば、これは環境大臣という立場ではありませんが、昨日は私が幹事長を務めている超党派の落語議連に行って、各落語の団体から話を聞きました。そういった中で求められたことは、具体的なガイドライン、自粛をするにしても、また落語で言えば寄席のような、こういったことをやるにしても、どういった対応を取ったらやっていいのか、やっちゃいけないのか、やはりそういったところというのを、ある程度の指針を示してもらいたいという意見は多団体から出ましたよね。そういったことを考えたときに、あのK-1のことについても、自粛という国や行政のそういった要請に対しては理解を示しながらも、目の前の生活、そしてK-1みたいにそんなにしょっちゅうやるものではない、このまさにイベントにかけている出場する選手、そういったことを考えれば、一つの開催をするという、ああいった判断に至るという気持ちはあったんだろうなと、様々な意味で。なので、そこで大事なのは、やはり国として、これは非常に難しいと思います。一体どこまでだったらしっかり国が見るのかとか、こういったことは本当に難しいと思いますが、このコロナという危機的な、一つの歴史的な状況の中では、やはり国がいかにこの危機を収束させるために本気度を示すか、こういったところというのは、今後の経済対策や経済を死なせないためには、まずはこの信用収縮とも言える今の状況をどうやってバックアップするか、こういった中にもメッセージというのは政策という形で含まれると思いますから、環境省としてもしっかり考えていきたいと思います。

(以上)