大臣談話・大臣記者会見要旨

小泉大臣記者会見録(令和元年11月8日(金) 9:07~9:20 於:衆議院前庭)

1.発言要旨

 今日はまず、被災者の生活と生業の再建に向けた対策パッケージと予備費について御報告をします。11月7日木曜日に被災者の生活と生業の再建に向けた対策パッケージが決定されました。市民の皆さまの身の回りから一日も早く災害廃棄物の撤去を進めるべく、年内を目途とした生活圏内からの撤去を目指して、まずは身近なところから切れ目なく支援策を講じていきたいと思います。具体的には、台風第15号及び台風第19号については、災害廃棄物の処理について、激甚災害時、最大95.7%であった国の財政支援を、地方財政措置を更に拡充して97.5%まで引き上げます。また、全壊家屋に加えて半壊家屋の解体費用も補助対象に追加します。加えて、平成31年4月1日以降の災害については、浸水等により廃棄物処理施設が稼働を停止し、処理が滞っている生活ごみ、し尿について、災害時における広域処理に係る追加的経費、いわゆるかかりまし経費を支援いたします。更に、本日の閣議において、被災市町村の行う災害廃棄物処理事業に必要な費用として予備費の使用が決定されました。被災市町村においては、財源を不安視することなく災害廃棄物の処理に取り組んでいただきたいと思います。ちなみに、以前から広域処理について調整を進めているという話をさせていただいておりましたが、長野県長野市の災害廃棄物については、富山市、立山町などの調整により6日から富山地区広域事務組合の処理施設へ、そして長野県千曲市の災害廃棄物については今日8日から三重県の民間処理施設への搬出を開始し、広域処理が進展をしています。愛知県での民間処理施設での広域処理も今行う予定で進めていますので、これからも市民生活が一日も早く取り戻せるように全力で取り組んでまいります。
 次に、今日、この後、衆議院の環境委員会に出席をしまして、ようやく所信の挨拶ができるようになりました。この所信の挨拶は環境大臣及び原子力防災担当の内閣府特命担当大臣として考えを申し述べる重要な機会です。今回の所信のポイントを申し上げれば、三つです。一つ目が気候変動、二つ目が生物多様性と資源循環、三つ目が福島の復興再生、この三つで整理をしました。災害対応や、先月参列した水俣の慰霊式に始まり、ニューヨークの国連気候ウィークでの炭素中立性連合への参加表明、生物多様性の保全、実施枠組みフォローアップ会合で成果を上げた海洋プラスチックごみ問題、福島の復興などについて、私の思いを委員の皆さんにお伝えをしたいと思います。
 また、今日の昼は、これも初めてとなりますが、自民党の環境部会に環境大臣として初めて出席をさせていただきます。冒頭挨拶をするとともに、9月の国連サミットへの参加をはじめ、就任以降取り組んできた各課題について私から御報告をさせていただきますし、環境省内の働き方改革なども含めてとかしき環境部会長と連携をして進めていきたいこともありますので、そういったお話もさせていただきたいと考えています。
 また、今朝、閣議の前に政府の新型インフルエンザ等対策本部運営訓練に参加をしましたが、環境省においては、今日これから対策本部会議の訓練を実施いたします。そして、今日8日金曜日午後から10日日曜日に島根原子力発電所の周辺地域において原子力総合防災訓練を実施します。私自身は原子力防災担当大臣として、官邸において1日目今日と、明日2日目の訓練に参加をする予定です。この訓練に当たっては、関係省庁、県、市、事業者、住民の皆さまと一体となって訓練に取り組んでまいる所存です。私からは以上です。

2.質疑応答

(記者)フジテレビの加藤です。先ほど台風などの対策パッケージを発表されましたが、ようやくまとまり、再建に取り組みたいのになかなか前に進めない方もいると思いますが、どのような思いを持ってまとめられたのでしょうか。
(大臣)環境省としてはやはり廃棄物の撤去、これに尽きると思います。長野も見ましたが、郡山も見ましたが、あの景色が変わることが、ああ、ようやく復興が始まった、日常生活が取り戻された、すがすがしい気持ちでお正月を迎えることができるように年内撤去を目指して、全力を挙げて広域処理と、防衛省・自衛隊も含めて、一緒になって連携して取り組んでいきたいと思います。

(記者)この会見の場所についてお伺いしたいのですが、大臣の御希望という話もあるのですが、大臣はどうしてここでやりたいのか。そして、実際に今立たれて話してみてどのようなお気持ちか、お願いします。
(大臣)最高ですね。外が好きなんです。レンジャーの方の気持ちが分かるね。

(記者)今日は空も大臣の会見に合わせて青空ですけども。
(大臣)さすがに寒いときとか雨のときとか、そういったときに皆さんも大変な思いをして、わざわざ外にとは思いません。ただ、こういうふうにいい気持ちのときは、その方がお互いいいんじゃないですか。臨機応変に柔軟に場所は決めていきたいと思います。

(記者)希望された理由だけ改めてお願いしたい。
(大臣)外が好きなんです。本当に私は外食をするときも可能であれば外のテラス席がいいです。アメリカの3年間の生活のときなんかは、あっちはもっと外で食べるんですよね。町なかでも、お昼でテラス席で気持ちいい、緑とか日光を浴びながらお昼のランチをしている姿とか、今、車で見るといいなと思いません。

(記者)気持ちいい。
(大臣)気持ちいいですよね。なかなかそれができないので、こういう機会にも少しでも外の空気に触れたいなと。

(記者)将来的には閣議も外でやるようなお考えとかはあるのでしょうか。
(大臣)それは分からないけど、でも、いいですよね。こういう機会は臨機応変に考えていきたいと思います。

(記者)ユーキャンで新語・流行語大賞で「セクシー」と「ポエム」がノミネートされたましたが、ちょっと複雑な思いもあるかと思いますが、御心境はいかがでしょうか。
(大臣)以前、妻も取っていますからもういいんじゃないですか。妻も取っていますから、流行語大賞を以前、もういいんじゃないですか、家族は1回で。

(記者)共同通信の水島です。リニア中央新幹線の件でお伺いしたい。静岡県が現在行っているJR東海との話し合いの中で、環境保護の観点から環境省にも、川勝知事がですが、協議の場に加わってほしい旨の発言がありましたが、それに対する大臣のお考えと、環境省として積極的に関与する気があるかどうか2点。
(大臣)そのような報道があったことは承知をしています。ただ、具体的なお話を環境省にいただいているかというと、いただいてはおりません。ですので、具体的な要請があったら何ができるかは検討したいと思います。

(記者)朝日新聞菊地です。こういう場で会見をされることは、個人的にはいいと思う半面、やはり初めてこういう変わったこと、異例のことをやると、また小泉進次郎大臣は何をやっているんだという批判もあると思うが、そうした御批判があるということは十分御理解の上でやられているということでしょうか。
(大臣)何かやると何かやったで言われ、何もやらないと何もやらないと言われますので、自分が納得いくようにやります。

(記者)実際に今ここに立たれて会見をされてどういう気持ちですか。
(大臣)最高ですね。

(記者)毎日新聞の鈴木です。臨時国会の関係で、総理がこの国会で補正予算の編成をするという方針を示しているようですが、それについて環境省から特に被災地への災害廃棄物が大量に発生している状況で何か要求するようなお考えでしょうか。
(大臣)災害廃棄物の撤去は、今日指示が出た補正予算の前に予備費の活用が決まっていますので、その予備費の活用の中でもしっかりやりますし、必要なことはさらにやらなきゃいけないことはやります。西村康稔大臣が今回この経済対策の取りまとめを担っています。早速今日お話をしまして、今の災害廃棄物の文脈にとどまらず、経済対策の中で環境という文脈の中で新たに何ができるか連携して考えようとお話をさせていただいたので、今日少し、これから大事なのは、防災というところに気候変動という文脈を入れていく。私はこれを今日の今から所信でも「気候変動×防災」、こういう言葉で言いますが、そういったことも含めて何ができるか、西村大臣と連携して、いい対策を作り上げていきたいと思います。

(記者)先ほど自民党の部会の話で、奥さまの御体調も今いろいろあるのかとお察ししたが、働き方改革について、委員会との調整という話もあったので、そういうことを念頭におっしゃっているかと思ったが、その辺はいかがでしょうか。
(大臣)それはそういうことではなくて、先日の閣議後の会見で環境省の働き方改革、それで環境省の職員の方で今育休を検討している職員さんたちと、昨日ランチをしました。私は職員訓示で大臣就任直後も厚労部会長として厚労省の働き方改革もやっていたので環境省の働き方改革もやりたいと、それを形にするために何ができるか職員さんからもアイデアを欲しいと。その話でかなりこれはいけるぞというふうに思われるいいアイデアをいろいろいただきました。ですので、部会の協力も必要なところも分かってきたので、今日はとかしき部会長に、昨日既にお耳には入れてありますけど、一緒になってお願いできないかということも含めて、一つ一つやっていきたいと思います。

(記者)時事通信の木田です。働き方改革の関係で伺います。昨日のランチミーティングをされてみての御感想と、先ほどいいアイデアをいただいたとおっしゃっていましたが、差し控えのない範囲でどのようなものが出たのか教えてください。
(大臣)一つは、働き方改革の中では、厚労部会のときに、私のレクを遠隔でできるように厚労省の中でWi-Fiも問題なく環境を整備できている中でブースで私とつなぐという形で、いちいち議員会館に厚労省の職員さんが行かなくてもいい、私のレクは基本的に遠隔だという形でやっていました。そういったITを活用した形も含めて、まだまだできる余地はあると思いましたし、霞が関って職場結婚が結構多いんですよ。環境省もあります。そういった中で奥さまが出産で休まなければいけない、そして御主人も男性の育休ということで休まれる。そうすると2人がいなくなってしまう。そういった中で取りにくい雰囲気とかがあるなら、そういったことも変えていかなければいけないので、いずれにしても環境省内はまだまだできることはあるというのがよく分かったので、一個一個実現に向けて動きます。

(記者)具体的ないいアイデアというのはどういったものが挙がってきたんですか。
(大臣)それもどう発信するかは、環境省の職員さんたちが一番報われる形を考えたいと思っていますので、いい形になるときに発表したいと思います。

(以上)

会見動画は以下にございます

https://www.youtube.com/watch?v=rB9vVbSK4iU