小泉大臣記者会見録(令和元年10月29日(火)9:46~10:07  於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

 まずは台風19号及び先週末の大雨について御報告をいたします。25日からの大雨の被害について、廃棄物処理施設や国立公園施設など、稼働等に影響のある被害については確認はされていません。26日には私自身、福島県郡山市を訪問しました。ごみ焼却施設が水没して稼働を停止し生活ごみの処理が滞っている実態を確認して、生活ごみ、し尿の広域処理に要する追加的な経費、いわゆるかかり増し経費を災害廃棄物補助金の対象とするということを郡山市長にもお伝えをしたところであります。喫緊の課題である郡山市の生活ごみの広域処理は、京都市や民間事業者のごみ収集車両の協力により輸送力を強化いたしました。現在までに環境省が保有する浪江町と南相馬市の仮設炉に合計277トンを既に輸送済みであります。また、南会津地方、双葉地方、白河地方の広域組合など、福島県内の自治体保有の焼却施設でも郡山市の生活ごみ36トンを受け入れています。全国の広域支援につきましては、17都府県23市町から職員さんやごみ収集車両の派遣などの広域的な支援をいただいており、支援の輪が広がっています。被災7県23市町村で防衛省自衛隊の協力もあり、各地で成果が出てきています。栃木県佐野市及び茨城県城里町では、路上からおおむね撤去が完了することができました。また、長野市では今日、こちらパネルを用意しましたけども、長野市では市民、ボランティア、自治体、環境省、自衛隊、民間事業者が一体となって行う災害廃棄物の撤去活動を、このように「One NAGANO(ワンナガノ)」と命名して参加を呼び掛けて、撤去活動を加速しています。環境省の職員は、自衛隊、そして廃棄物事業者の活動の調整などをこの「One NAGANO」の下で行っています。ちなみに、この町中、そして集積場所、10月24日時点、そして翌日という形で、これだけ撤去が速やかにされているということが写真だと分かりやすく伝わると思います。いずれにしましても、環境省としては年内に生活圏内から全て廃棄物を撤去すると、こういった目標に向けて全力を尽くしていますので、これから長野に限らず全ての被災現場において、このような撤去の姿が年内に完了すると、そこを目指して全力を尽くしていきたいと思います。ありがとうございます。
 次は、昨日福島県大熊町の中間貯蔵施設の受け入れ・分別施設におきまして、作業員の方がベルトコンベヤーに挟まれ亡くなる事故が発生いたしました。まず、事故に遭われた作業員の方の御冥福をお祈りするとともに、御遺族、御家族の方々にお悔やみを申し上げたいと思います。何よりも安全第一、これを旨として工事を行うべきところこのような事故が発生し、私としても誠に遺憾であります。本来取るべき安全対策や安全意識の徹底がなされていたかどうかも含め、事故の原因や経緯をしっかりと調査をして、こうした事故が二度と起きないように再発防止を徹底していきたいと思います。
 最後に、週末日曜日は、私は島根県、鳥取県、原子力防災担当大臣としての視察でありますが、行って、これからの避難計画づくりに資する視察を、また面会等をさせていただきました。今日改めて紹介したいのは、鳥取県が作っている、鳥取県の原子力防災アプリであります。私も今、自分の携帯にダウンロードをしましたが、非常に分かりやすく見やすい、万が一のときのためにも、今どういう状況かというのが非常に分かりやすく伝えられるアプリだと思います。まずアプリを開くと、最初にこの画面になります。これだけ大きく見やすいです。そして、万が一緊急事態ということが起きた場合は、画面がこういうふうに赤く、開いたらすぐに赤くなっていますので、日常からダウンロードして、普段緑のこちらを見ている方は、開いただけで今が緊急事態であるということが分かりやすくなっているので、今回、鳥取県に伺って知事ともお話をして、こういったことをされているということを実際に知ることができ、そしてまた、他の原発の立地自治体なども、私も確認をしましたが、これだけ見やすいアプリを作られているのは恐らく鳥取県だろうと。他にもアプリを作っているところはあるんですが、こういったことが他の地域にも伝わっていくことは、これだけスマホ社会になっている中においては、情報伝達ということにおいても大変有益だと思いましたので、改めて御紹介をさせていただきました。記者の皆さんもぜひ一度見ていただきたいなと思います。ありがとうございました。冒頭、私からは以上です。

2.質疑応答

(記者)NHKの杉田です。災害廃棄物に関連してお伺いしたいのですが、自治体によっては災害廃棄物の仮置場がそもそも足りなかったり、遠いということで住民の方が出しに行けないという事態が起きていると思います。その状況はどこまで環境省として把握されているのかと、この点に関してどういう支援をしていきたいと思っているのか教えていただければと思います。
(大臣)これは、先日の災害非常対策本部におきましても総理から指示があった通り、環境省として非常に重要なのは広域処理、これを速やかに体制構築をして拡大をしていくということは大事だと思います。今日、私が冒頭の発言でも触れました通り、全国の広域支援は17都府県23市町に広がっています。そして、自衛隊の皆さん、こちらの皆さんの活動も実際に想像している自衛隊の皆さんの活動内容と現場を見て分かることというのは、私も改めて違うものがあると思いました。恐らく、自衛隊の方が出ていくということをイメージしたときに、まるで、長野の先ほどのパネルあります、こういう状況が自衛隊が出ていくことで、まるでブルドーザーのようにがっと撤去されていくというイメージを自衛隊って聞いたときに思う方っていると思うんです。しかし、この前、郡山で見た自衛隊の方の作業というのは、まさに仮置場まで持って行けない方々の家の前に出されている廃棄物を、例えば、袋に入れられていないんです、マグカップ、グラス、お皿、フォーク、ナイフ、もう袋に入れられていないものを自衛隊の方が一つ一つを手づかみでトラックの荷台に載せている。この作業をひたすらやっていますので、スピード感とかそういったことを含めて、一気にブルドーザーのようにいくところと、本当にきめ細かくやらなければいけないところがあるので、今、自衛隊の皆さんの活動を目の当たりにすると、改めて私としては、一緒に協力をさせていただいている環境省の大臣として本当に感謝申し上げたいと思いますし、全国の皆さんに対しても、自衛隊のその撤去の作業というものは、そこまできめ細かくやられている、そういったことも積み重ね、そして広域処理も展開をして、年内に生活圏内から全て撤去をするという、その目標を必ず実現していきたいと考えております。実際、私が郡山に行った日も京都市から収集車が来ていましたので、そこは大変心強く、これからも更に広げていきたいと思っています。

(記者)朝日新聞菊地です。中間貯蔵施設の事故の件で改めて伺います。作業員の方が命を落とされたということで非常に重大な事態だと思いますが、大臣に就任後からもこうした事故が頻発しております。中間貯蔵事業に対する信頼性にも影響を与えかねないと思いますが、改めて大臣、この事業に対する信頼性が揺らぐことについてはどうお考えでしょうか。
(大臣)改めて、現場の状況というのは再確認する必要があると私も感じています。特に、中間貯蔵の事業におきましては、今年度は昨年度と比べても搬入量が多くなっています。この多くなっているということが、現場に対して過度な負荷をかけているのかどうかも含めて改めて現場の状況を確認し、環境省としての責任を、再発防止の対策を徹底させるとともにしっかりと果たしてまいりたいと思っています。

(記者)大臣が先日視察に行かれた日にも事故が起きまして、またベルトコンベヤーの事故でした。あれから3週間少しで命を落とすような重大な事態があり、大臣も安全確保、再発防止に全力で取り組んでいくとあの日おっしゃられましたが、こうした事故がまた起きたことで大臣の発言に対して指導力が問われかねない事態だと思うが、改めて御自身の指導力についてどう思われますか。
(大臣)この事故が続くことに対しては、私としても大変遺憾であります。それが現場で徹底されているかどうか、改めてしっかりと確認をさせたいと思っています。

(記者)TBSの守川です。先ほど大臣から、自衛隊の災害対応への協力について非常に感謝しているという言葉がありましたが、その自衛隊のトップである河野防衛大臣から、昨日、今回のこれまでの台風に合わせて、自分は雨男であって、大臣就任後3回台風が来たという発言がありました。この発言に対して被災地は、たくさん犠牲者が出ているので、気分を害した、不快な思いをしたという感想もたくさん出ております。大臣はどのように受け止めていますでしょうか。
(大臣)私も河野大臣の昨夜の会合というのは、遅れて出席をしました。しかし、河野大臣の御挨拶を私は聞いていないので、その発言の真意、思いというのは大臣御本人に確認をしていただければと思います。

(記者)昨日夜以降、多数の報道が出ています。大臣も当然、その報道には接していると思うが、その報道を御覧になっての感想はないでしょうか。
(大臣)報道で伝わることと、御本人の口から直接伝わることと、両方確認した方がいいと思いますので、いずれにしても御本人がお話しされることだと思います。

(記者)被災地から非常に傷ついたという声が上がっていることに関してはいかがか。
(大臣)どんなことであっても、被災地の皆さんが傷つくような、そういったことは厳に政治家として慎まなければいけないことだと思いますので、私は、河野大臣はそういうことで御発言をされるような方ではないというふうに思いますが、いずれにしましても、河野大臣の発言は河野大臣に御確認をいただきたいと思います。

(記者)時事通信木田です。河野大臣の発言以外にも、萩生田文部科学大臣が英語の民間試験に関して、身の丈に合わせて頑張ってもらえればと発言して批判を浴び、昨日謝罪をしました。先日の菅原経済産業大臣が政治とカネの問題で辞職したばかりですが、閣僚の言動が問題視されることが続いている事態についてどう考えていらっしゃいますか。
(大臣)改めて内閣一人一人気を引き締めて、内閣の一員として国民の負託に応える、そして信頼を獲得していく大きな重責を担っているという、その認識で仕事を果たしていくと、それに尽きると思います。

(記者)産経新聞の奥原と申します。吉田博美参院前幹事長が26日に70歳で死去されました。小泉さんは、吉田さんとは深い御関係にあると思いますけれども、改めて受け止めをお願いしたい。
(大臣)お亡くなりになられた直後に、親しい方を通じてすぐに御一報をいただきました。私としては、悔やまれるなと思ったのは、実は組閣の日にお見舞いに伺う予定でした。事前に調整させていただいて、9月11日ですね、あの日にお見舞いに伺う手はずは整っていましたが、入閣ということになり、急きょお見舞いがかなわなかったと、そういったことが実はありました。もう一度お会いしたかったですね。そして、いろんな吉田幹事長らしいお言葉、そして御支援、今でも鮮明に覚えています。特に、私としてはすごく感謝をしているのは、吉田幹事長が私に目をかけてくれて、今度一杯やろうと。そういったことで、あっ、そんな機会をいただけるんですかとお話しをして、私からお願いしたのは、ぜひ幹事長、小泉進次郎のことを嫌いだと言っている人を集めてください、そういうふうに言ったら、「おお、面白いな、それ」と。「よし、小泉さんのことを日頃からいろいろ言っている人間を集めよう」と言って集めてくださいまして、その場がかなって、そして、実際にその会食中に激しいぶつかり合いもあり、だけど面白いことに、そこでぶつかった方と今ではものすごく親しい関係を続けさせていただいているきっかけが、吉田幹事長がつくってくれた会食の場でした。本当に感謝しています。ぜひ、公務の中で時間を調整して、お線香をあげさせていただきたいなと思っています。

(記者)そういう会食の場をつくっていただく吉田幹事長という存在は、小泉さんからはどういうふうに映っているのか。また、お亡くなりになられて、今後吉田さんの遺志をどういうふうに受け継いでいきたいのかというところもお願いします。
(大臣)闘う政治家、吉田博美先生という一面と、ものすごい気配りと目配り、その両面を兼ね備えた尊敬すべき、そして自分にとっても吉田先生の中の魅力、通称「吉田イズム」というふうに言われることがありますが、私も吉田イズムを継承していきたいなと、そう思っています。

(記者)毎日新聞の鈴木です。今週金曜日にレジ袋有料化についての会合が開かれる予定になっております。特に制度の中身について聞く予定はないのですけれども、大臣としては、レジ袋有料化がどのような形になるべきか、どんな形になってほしいかということをお聞かせください。
(大臣)ありがとうございます。鈴木さんがこの前、毎日新聞で報道されて、7月というふうに打たれていましたけど、時期としてはまだ決まっていることはないというふうに思います。今、審議会の方で議論をしていただいていますが、私この機会に、鈴木さんだけではなくて、この部屋にいる全ての記者の皆さんにお願いをしたいなと思うことは、幾らぐらいが適正だと思われているかって世の中に聞いてみてほしいですね。私、どういう感覚を持たれているかと思って、最近、お会いする方々に聞くようにしています。例えば、先日、福島県のふたば未来学園の高校生が部屋に来てくれたので、その高校生たちは環境意識もすごく高く、実は来年からコンビニとかスーパーとかドラッグストアとかでレジ袋有料になるんだけど、高校生にとって幾らぐらいだったらいいっていうふうに聞いたら、その子たちは「15円ぐらいですかね」って言ったんですね。それで、なるほど、今、いろいろ審議会の中で言われているような議論からすると、高校生もそれぐらいでいけるかというような感覚もあったし、これは結局、安けりゃ安いで変わらないし、高過ぎてもあれだし。だけど一番いいのは、それだったら自分たちでマイバッグとか持って行こうとか、エコバッグとか持って行こうとかになってくれるような社会の変化を起こすきっかけになり、そして、海洋プラスチックの問題も含めて、意識を一人一人の国民の皆さんに広げていくきっかけともしたいと思っているので、今後、最終的にいつから有料義務化を行うか、そして、有料という、その有料という額はどれぐらいが望ましいというふうにしていくのかも含めて、審議会の中で様々な観点から議論をされると思いますが、それを実りある結論に導いていくためにも、よく新聞社の方やテレビ局の方とかが世論調査などをやられますが、あのときに、どれぐらいだと世の中の皆さんは、これ、聞く層によっても違うと思いますが、ちょっとそこら辺は私としても関心を持っているところですね。

(記者)今回のレジ袋有料化は全国民に影響するような話になると思うのですけれども、例えば、より分かりやすい制度になってほしいとか、その辺のことはお考えでしょうか。
(大臣)分かりやすくは大事だと思います。私としても、私の思いはそういう思いだということは、担当の部局の職員さんには伝えていますし、せっかくの機会ですから、世の中が前向きな方向に変わっていくような、そんな制度設計を審議会の皆さんには議論をしていただきたいと思っています。

(以上)

会見動画は以下にございます

https://www.youtube.com/watch?v=c2BA_e7y_U8

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