大臣談話・大臣記者会見要旨

原田大臣記者会見録(令和元年8月8日(木) 10:01 ~ 10:11  於:環境省第2会議室)

1.発言要旨

 それでは、今日は私から3点御報告をしたいと思っております。
 まず1点は、去る5日、月曜日でありましたけども、福島県双葉郡の最終処分場の活用に関する協定締結をしたところであります。菅家政務官を派遣いたしまして、双葉地方広域市町村圏組合及び福島県との間で、同組合の最終処分場である「クリーンセンターふたば」の活用に関し、基本協定を締結いたしました。これにより、「クリーンセンターふたば」におきまして、双葉郡の住民の生活や特定復興再生拠点区域の整備事業から生じる廃棄物等の処理を進めていくことについて合意を得ることができました。本件は双葉郡、そして福島県の復興を加速化するために極めて重要なものであります。立地町であります大熊町をはじめとする双葉郡8町村、双葉地方広域市町村圏組合、福島県の皆さまに心から御礼を申し上げます。今後、私どもも安全を第一としながら、地元の御意向も踏まえてしっかりとこの問題に取り組んでまいりたいと思っております。
 2点目でございますけれども、この度は梅雨明けからの急激な気温の上昇と、それに伴い全国各地で熱中症が発生をしていることを受けまして、国民の皆さまに改めて注意喚起をしたいと思っております。先週7月29日から8月4日までの間でも1万8000人以上の方が救急搬送され、50名以上の方がお亡くなりになるなど、私どもとしましてもこれは重大な事態であるというふうに認識をしています。7月、8月は熱中症予防強化月間ではございますが、今般の熱中症の発生状況を踏まえまして、急遽、関係省庁に呼び掛けを行いまして、本日夕方に関係省庁連絡会議を開催いたします。改めてこの夏の取組を確認して、政府および関係方面との連携強化に努める所存であります。熱中症は死に至る可能性のある非常に重篤な病態でありますが、同時に個々人が予防、対処法を知って、それを実践することで防ぐことは十分可能であると、こういうふうに考えております。国民の皆さまには暑い日が続く中、お互いに声を掛け合っていただき、熱中症の予防を心掛けていただきたいと思っております。
 3点目でございますけれども、8月11日に、平成28年に制定されました国民の祝日「山の日」を記念した、第4回の「山の日」記念全国大会が山梨県甲府市で開催されますので、出席をしたいと思っているところであります。
 とりあえず私からは以上3点を御報告いたしました。

2.質疑応答

(記者)毎日新聞の鈴木です。本日夕方ごろにIPCCの土地の利用に関する報告書が公表される予定になっております。環境大臣としてその報告書への期待や受け止めについてお聞かせください。
(大臣)御指摘のように、IPCCがスイスで活発な議論をしておりました。昨日の夜中遅くに、結論といいますか、報告書がまとまったということを聞いております。分析はこれからのようでありますけども、IPCCは気候変動に関する科学について、これまでにも異常気象や再生エネルギーなど様々なテーマを取り上げて、報告書を取りまとめてきたところであります。この土地関係特別報告書は、陸域生態系における温室効果ガスの排出量等の最新の値や、気候変動と砂漠化や土地劣化、食料安全保障、関連する緩和・適応策に関する最新の科学的知見をまとめるものでございます。気候変動対策は、最新の科学的知見を踏まえて進めることが特に重要でございまして、これまでIPCCがまとめた各種の報告書は、世界の気候変動への対応の進展に大きく貢献をしてきたところであります。今回の報告書についても、今後の世界の気候変動対策の進展を後押しするものになると期待をしているところでございます。これについては、とりあえず終わったばかりなものですから、さらに分析をして、これからまたそれをどう利用するかは考えていきたいと思います。

(記者)朝日新聞の松尾です。今年も15日が近づいてまいりました。原田大臣は靖国神社への参拝ならびに供え物である真榊の奉納など、どういう御対応をお考えかお聞かせください。
(大臣)これは私の個人としての立場でございますので、適切に判断をしたいと思っております。
(記者)その御判断を最終的に、15日までに御説明いただける機会はありそうでしょうか。
(大臣)私の行動を通じて理解していただければありがたいと、こう思っております。

(記者)共同通信の水島です。よろしくお願いいたします。話題変わりまして、昨日浅間山が噴火いたしましたけれども、ここは上信越高原国立公園の敷地内でございますけれども、現在までの環境省に関係する被害や何らかの対応があれば教えていただきたいです。
(大臣)浅間山は国立公園の域内にありますので、私どもも大変注意をしておるところでございます。8月7日に災害情報連絡室を設置して、国立公園施設など当省に係る施設の被害状況の確認と情報収集を行っておりますけれども、これまでのところ、私どもの仕事に影響のある被害情報は入っていないと報告を受けているところであります。

(以上)