大臣談話・大臣記者会見要旨

原田大臣記者会見録(令和元年6月25日(火)9:41 ~ 9:47 於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

 私の方から1件御報告をしたいと思います。先週金曜日の参議院本会議におきまして、議員立法により愛玩動物看護師法案が可決、成立したところであります。同法は、犬や猫など愛玩動物の看護等の業務に従事する者、愛玩動物看護師の資格を定め、愛玩動物に関する獣医療の普及・向上及び適正な飼育に寄与するものであります。今後、共管省庁である農林水産省と連携して、本資格制度の円滑な施行に向けて必要な準備を進めてまいりたいと思います。なお、御承知のように、この国会で動物看護師法案と動物愛護管理法の一部改正、この二つの関連する法律が議員立法の形で出ました。この審議の過程で、環境省としてどう思うかということも含め、また、議員立法ではなくて閣法でもいいのではないか、といった議論が出たところであります。いずれも、いきさつ上、これらは議員立法でできたところでありますけれども、私どもからすれば、その精神、目指すところは政府としても全く同じでありますから、立法の形はどうであれ、政府としていずれの法律についてもしっかり対応する、行政の形でそれを推進していくということをお答えしたところでございます。私からは以上をご報告させていただきます。

2.質疑応答

(記者)共同通信の石川です。今週金曜からは、いよいよ大阪でG20サミットが開幕しますが、先日の軽井沢会合での成果も踏まえて、大臣はどのような議論をサミットに期待していますでしょうか。
(大臣)長いことG20と言ってきましたけれども、いよいよ締めくくりのG20になるわけであります。先日、私が議長を務めました軽井沢での関係閣僚会合において、サミット共同声明と三つの附属文書、軽井沢イノベーションアクションプラン、海洋プラスチックごみ対策実施枠組、また適応アクションアジェンダが採択されたところであります。特に海洋プラごみに関連しましては、各国が廃棄物管理等の自主的な対策を実施する、その対策を継続的に報告、共有する、さらに排出量の推計手法やモニタリング等の科学的基盤の強化をする、こういうことを内容とする新しい枠組みとして、G20対策実施枠組が合意されたことは画期的なことだと考えております。今週末の大阪サミットにおきまして、これらの成果を踏まえて、取組を一層前進させるよう、まさに地球規模の環境課題解決に向けて建設的な議論が行われるということを期待したいと思っております。

(以上)