大臣談話・大臣記者会見要旨

原田大臣記者会見録(平成31年4月12日(金)9:17 ~ 9:22  於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

 私から今日は2点。まず、昨日、原発事故による帰還困難区域を抱える町村の協議会からの御要望をお聞きいたしました。町村長さん、更に、議会の議長さん、大勢で本当に切実なお立場をお聞きしたところであります。内容としては、特定復興再生拠点区域内における家屋等の解体・除染を迅速に行うことや、拠点区域外についても家屋等の解体・除染を進めることについて、御要望をいただいたところであります。皆様のお話をお聞きした上で、福島の復興はいまだ道半ばであるということを改めて認識したところであります。今後とも、地元の御意見をしっかり伺いながら、関係省庁・関係機関と連携しながら家屋等の解体・除染等を急いでいきたいと思っております。
 もう一つありますけれども、関連しますが、4月10日水曜日に避難指示が解除されました大熊町大川原地区で、今度の日曜日、14日に開催されます大熊町新庁舎開庁式へ菅家政務官を派遣する予定であります。環境省として、引き続き、大熊町の復興に向け、全力を尽くしていきたいと思います。またこれを一つの新しい出発点として、全域に、復興の努力を続けていきたいと考えているところであります。

2.質疑応答

(記者)TBSの梶川です。冒頭ありました帰還困難区域の町議会の方がいらっしゃった昨日の要望の件なのですけれども、要望では拠点区域外の除染・解体、特にその辺の期限とか、終了までには具体的な検討をしてほしいという旨の要望などがありました。現段階で、大臣がお考えになっている具体策であったりスケジュール感などありましたら教えてください。
(大臣)帰還困難区域におきましては、特定復興再生拠点区域の計画に沿いまして、家屋等の解体・除染を進めているところであり、まずは、拠点区域内の家屋等の解体・除染をしっかりと進めることが重要だと考えております。拠点区域外の御相談も昨日しっかりあったとことろです。これについては、とにかく当然のことながらそういうものも検討していくということでは、私どもも気持ちを持っておりますけれども、まだどういう具体的な形にするか、これから関係省庁で地元の御意見を伺いながら、最終的に政府全体として決めていくものと思っております。

(記者)あともう1点。復興ということで関連してなのですけれども、おととい、桜田大臣が復興のことを軽視するような発言があって辞任という形になりました。福島の復興などももちろん携わっている環境省の大臣として、また同じタイミングで入閣された大臣としても何か一言いただけますでしょうか。
(大臣)総理からは、全ての大臣が復興大臣になった、その認識で、また今回それを再認識した上で、被災者の皆様の気持ちにより添いながら、今後も復興に全力を傾けよと、こういうような御指示があったところであります。このことを肝に銘じながら、内閣の一員として、一層気を引きしめて取り組んでいきたいと思っております。

(以上)