大臣談話・大臣記者会見要旨

原田大臣記者会見録(平成30年10月12日(金)10:40 ~10:53 於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

 まず、佐渡トキ野生復帰10周年記念の式典に、あさって14日、15日でありますけれども、私も出席をさせていただこうと、こう思っております。10月14日日曜日及び15日月曜日、新潟県佐渡市で開催いたします「佐渡トキ野生復帰10周年記念式典」に出席してまいります。佐渡においては、トキの野生復帰にこれまで尽力いただいた関係者の方々にお会いするとともに、トキの野生復帰の現状を見てまいりたいと思っております。また、記念式典のほか、トキの放鳥式も行われるということで、私自身も大変楽しみにしておるところでございます。
 私からは、以上、トキのお話をさせていただきました。

2.質疑応答

(記者)幹事社のテレビ朝日です。昨日、原田大臣は、中国の解振華気候変動事務特別代表と会談されたと思うのですけれども、その件についてちょっとお聞きします。中国は、温室効果ガスの削減目標の算定方式において、途上国とか先進国と異なるルールを適用すべきだということを強く強行していて、今後も、COP24でも成否を握る国だと思います。この辺りのやり取りが、昨日、どのようなやり取りがあったのかということと、見えてきた課題などあればお願いします。
(大臣)昨日、中国の解気候変動事務特別代表と、この省内で会見をしたところであります。COP24に向けた期待や気候変動分野の日中協力について、しっかりと意見交換をいたしました。私からは、パリ協定の実施指針につきまして、COP24においてパリ協定の実施に必要なしっかりとした実施指針を作るという政治的意思を明確にする、また、示すというのが次のCOP24の大きな仕事であるということについて、まず、重要だということを訴えたところであります。日本は、透明性、緩和、市場メカニズム、資金を重視しており、特に透明性の向上に尽力いただきたいということをお伝えしたところであります。解代表からは、COP24においてパリ協定の実施指針を作るという政治的意思を示す重要性に同意をされた上で、実施指針の交渉において、パリ協定の条文や歴史を正確に反映させるべきだというような回答があったわけであります。また、解代表は直接の御担当ではありませんが、本年、日本が多くの自然災害に見舞われる中、日中の友好な協力関係を象徴するトキについて、新たに2羽を近く迎えられることは大変喜ばしいニュースであるとお伝えし、引き続き、協力をしていくことについて意見が一致しました。私も、この件については、大変感謝をし、また、将来、両国がこの問題についても、しっかりまた話が進んでいくことを表明したところでございます。我が国としては、COP24における実施指針の採択を目指して、様々な機会を捉えて意見交換を行うとともに、日中の協力関係を引き続き発展させてまいりたいというふうに思っているところであります。様々な議論をいたしましたけれども、透明性、緩和、市場メカニズム、資金、そういう各論についても意見を交換したということでございます。

(記者)新潟日報の中島と申します。今ほど、冒頭、大臣からもお話がありましたが、14、15と新潟県と佐渡市で、トキの野生復帰の10周年の記念式典と放鳥式が開かれるわけですが、2008年の初放鳥以降、この10年間のトキの野生復帰事業の評価、受け止めをお聞きできればと思います。
(大臣)トキにつきましては、事実上、日本では絶滅したというか、日本種については、そういう状況だったわけでありますけども、この間、中国の協力をいただきながら、今や日本においては、野生のものが約350羽、また、施設の中で飼育しているのが約200羽というぐらい大変大きな形で繁殖をしたところでありまして、私どもからすれば、この協力プロジェクト、非常にまたいいことだし、また国民もみんなそのことで感謝したし、また評価をしておると、こういうふうに考えておるところであります。平成28年に策定した「トキ野生復帰ロードマップ2020」において「佐渡島内に220羽のトキを定着させる」としていた目標を、本年6月に2年の前倒しで達成することができたということでございまして、トキの野生復帰は、お陰様で想定以上に順調に進んでいるというふうに考えているところであります。来週17日には、中国から新たに2羽のトキが到着することが予定されておりまして、さらにトキの野生復帰が安定的に進むということを期待しておると、こういうふうに思っております。

(記者)テレビ東京のハヤセと申します。まず1点、レジ袋有料化につきまして、やはり一部コンビニ業界から、コスト面とかを結構懸念するようないろいろな声も上がっているのですけども、その点について、どのように考えているかというのを伺いたいのと、あともう1点、別件なのですけれども、マイクロプラスチックにつきまして、今、現状、いろいろな問題が取り上げられていると思うのですけれども、現時点で考えている対策とかございましたら、お伺いできればというふうに思います。

(大臣)レジ袋につきましては、正に今、大きなテーマとして、中央環境審議会プラスチック資源循環戦略小委員会において、非常に詰めた議論をしております。いずれは、しっかりとした報告を出したいと、こう思っているところであります。当然のことながら、関係する業界、経済界ですね、関係者、当然おられますから、その辺の調整はしっかりまたやっていかなければいけないなと、こういうふうに思っております。
(記者)マイクロプラスチックについて、現時点で何か対策とか検討されているものがあるか教えていただけますか。
(大臣)正に今、審議会、小委員会等でしっかり議論しておるところで、そのことも含めて、しっかり検討、かつ結論を出したいと、こう思っています。

(以上)