とかしき副大臣記者会見録(平成30年5月17日(木)16:15~16:30 於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

 先週末、五島市の方に浮体式の洋上風力発電の現場に視察に行ってまいりました。実は専用台船というフロートレイザーというのですけれども、これの完成披露式がありまして、こちらの方にも参加させていただきました。非常に当日は天気もよくて、2メガワットの雄大な風車がちょうど見られて、元気よく風を受けて発電している状態が見えました。浮体式なので、台風だとか、ふだんの風、強い風にも強くて、五島市の皆さんの電気をそこで賄っているということで、正に地産地消のエネルギーを実現しているということで、我が国の防災に強い技術を目の当たりにして、再生可能エネルギーも、日本はやはりこれから、この防災と再生可能エネルギー、これを掛け合わせるのを特長にしていくのが強みになるのだなということを肌で感じました。この洋上風力発電は脱炭素化の社会を目指していく上ではとても重要でありまして、特に日本は海洋国でありますので、この海を使った再エネ、これをいかに取り組んで普及させていくのかということがとても重要になってまいります。この洋上風力の、他の再生可能エネルギーも同じことが言えるのですけれども、日本がなかなか取組が進まない一番の理由はコストをいかに抑えていくか、低コスト化がなかなか進んでいないというのが一番の課題であります。特に浮体式洋上風力発電というのは、今まで巨大クレーンを使って、それでブイを設置していたのですけれども、これが非常にコストが高くなる一番の原因でありました。これをコストダウンしようということで、今回この船をつくったわけであります。これは世界で初めての船でありまして、ちょっと何か不思議な形をしているのですけれども、4つくらい建物が建っているようになって、ここはサッカー場ぐらいの広さがあるのですけれども、ここに洋上風力のブイの真ん中の部分を乗せて沖まで持っていって、そして船を1回沈めて、そして船をちょっと斜めにして、自力で浮力を使ってブイを立たせていくということです。こういう船をつくることによって非常に安価でできるようになると。今までの設置コストの4割ダウン、5割ダウンも目指していけるのではないかということで、これから積極的にこういう技術を使いながらコストダウンを図っていこうというものであります。五島市はこういう新しい挑戦をしていただいておりますので、全国にこの浮体式の洋上風力をどんどん増やしていって、低コスト化の道筋をつけて、そして、先ほども言いましたけれども、日本の再生可能エネルギーの強みをちゃんと世界にアピールできるように、せっかく技術を持っているのに我が国はまだなかなか設置ができていないというところもありますので、今回法案も国会の方でかかっておりますので、しっかりそれも通しながら、周りの環境整備をして取り組んでいこうというふうに考えております。

2.質疑応答

(問)幹事のNHKです。私も五島の方に行かせていただきました。
(答)楽しかったですね。
(問)今回のこのスパッド台船、この船なのですけれども、これは洋上風力の中でも浮体式というようなものを対象にしてやっている事業だと思うのですね。それで、世界的に見ると着床式というものが主流で、そしてコストも安いと。だから現実的にはそちらの方がやはりメインストリームになっているかと思うのですけれども、この大型の浮体式にこれだけの、環境省として補助金をかける意義と、この浮体式への可能性というのをどうふうふうに見ていらっしゃいますか。
(答)浮体式を私も拝見させていただいて、やはり強いのは、防災に。要するに強い風に非常に強いということで、台風とか、そういったものに非常に強くて、やはり日本は実は海が深いので、風がいいところでも海が深いと固定式のものはなかなか設置するのにお金がかかってしまいますが、こういう浮体式のものであれば、下までつくらなくても浮かせればいいわけですから、非常にメリットがあるということと、実際拝見させていただいてわかったのですけれども、風をちゃんと受けて、浮体式なので自分で角度をとれるのです。ですから、最も効率よく、風が受けられると。それで、日本の技術で、後ろ側から風が吹いてきてもちゃんと受けられるような技術ができているということで、そういう意味では、日本の浮体式のものは効率よく発電ができるというのが特長です。あと、下の浮いているところの魚に影響があるのではないかといったら、逆にそこに魚がいっぱい集まってきて、漁場として非常に盛んになって、漁民の皆さんも、漁業なさっている皆さんも、最初は疑心暗鬼でいらしたのですけれども、実際始めてみると、、それがいいということで、やってみるといいこともたくさん出てきたので、やはり浮体式をこれから主流にできるように積極的にやっていきたいというふうに考えて、そのための、さっき言ったようなコストダウンを図るために今回こんな船をつくってまで力を入れてやっていこうということです。今、日本としては、さっき言った防災と(再生可能エネルギーによる)発電と両方を掛け合わせて日本の特長を出していこうということで力を注いでいるわけであります。
(問)企業さんですとかに聞くと、やはりちょっと浮体式はまだコストが高いし、やはり着床式だというようなお声もあるのですけれども、これからの日本は浮体式でいくということですか。
(答)浮体式でやっていって、やはりこれから気候変動の問題が起こってきますと、大きな台風が起こったりというのが頻繁に起こる可能性がありますので、そのときに再生可能エネルギーの弱点は、気候変動の影響を結構受けてしまうというところがあるので、それを克服するためにあらかじめ、それこそ適応策だと思うのですけれども、早め早めに災害に強い再生可能エネルギーに投資しておいたほうが結局長い目で見たときはコストダウンが図れるのだということも、やはり日本の技術としてしっかり証明していくことが今後必要なのではないかなということで力を入れて、浮体式、日本のものだということでアピールしていきたいなと思います。IRENAの役員の皆さんも、浮体式と言えばやはり日本が最初に技術開発をしたのだよねと、私たちはそれをちゃんと評価をしていますよというのは言ってくださっていますので、頑張っていきたいなと思っております。

(問)共同通信の深谷です。昨日、エネ庁の有識者会議で、新しいエネルギー基本計画が取りまとめられまして、その中で、再エネ主力化ですとかが掲げられているのですけれども、2030年のエネルギーミックスで再エネが従来よりも22%~24%と、その状況について、環境省としては、再エネを推進していく立場かと思うのですけれども、この件についてのお考えをお聞かせください。
(答)やはり環境省として特に注力しているのは、その2030年度で26%削減目標、これを確実に達成すること、あと、パリ協定をきちんと踏まえて、長期的な対応の観点から、これがきちんと実現できるようにと、この二つは絶対達成しなくてはいけないことでありますので、まずそこをちゃんと道筋をつけていきたいということで、その第一歩になったかなというふうには思っております。ただ、細かいことはまだこれから詰めていかなくてはいけませんので、これからしっかり細かいことは詰めていこうというふうに考えております。環境省としては今そういう取組で、いろいろな省庁が、御主張がありますので、そこの調整をきちんとしていくことが大切かなというふうには思います。

(問)NHKの金澤と申します。先日ですけれども、環境省内でもセクハラの話があるということで、男性職員が懲戒処分を受けましたけれども、他の省庁でもいろいろ動きがある中で環境省でもそういう事件があったということについて、女性の視点からでも、こういうことが起きてしまったことについて、今後の対策も含めてお聞かせいただければと思います。
(答)これは大変遺憾な事案だったと思って、非常に残念なことだと思って受けとめております。やはり同じ女性として、そういうセクハラの被害に遭われた女性職員の方にはお見舞いも申し上げたいですし、やはり環境省として、私がお願いしていたのは、やはりきちんと被害者の方への丁寧な対応と、そしてしっかりその気持ちを酌んで対応策を考えていくようにということです。あと大切なのは、やはり再発防止ということが重要であると思いますので、職員の研修等の見直し、これもこれから積極的にやっていくようにということで話合いをさせていただきました。一応、この間も、そのセクハラの内容の研修の資料も拝見させていただきましたが、ちょっと内容が今の時代に合っていなかったりとか、もうちょっと具体例があったほうがいいのではないか、セクハラの問題はセクハラをしている人がセクハラだという意識をしないまま相手を傷つけてしまったりとか、そういうことが多々ありますので、そういったいろいろな立場の人から見たときに傷つけてしまうことがないように配慮を持ってもらえる行動をとってもらえるような、なるべく具体例を、思わぬことで相手を傷つけてしまうことがあるということで、しっかり意識を持ってもらうために、そういうマニュアルとか、そういったものも充実させていくようにということでお願いをさせていただきました。やはりこれはきちんと丁寧に対応していくこと、あと、時代とともに価値観も変わってまいりますので、それに対応するようにということで、一度マニュアルをつくったらそれでつくり放しではなくて、ちゃんと定期的に見直していくとか、そういったことも必要だというふうに今考えております。
(問)そのセクハラの話ですけれども、それは一罰百戒というのですか、そういう言葉がありますけれども、そういうこともあってそういうふうな停職ということになったのでしょうけれども、人間誰でも過ちはあると思うのですよね。私など、個人的にいっても、どれだけの失敗をしたかわかりませんけれども、それでまた、それなりに皆さんの気持ちも、温かい気持ちもあって立ち直っておりますけれども、そういうことで、何か若い方で、決して悪い人ではないというふうに、また有能な方だとも聞いていますので、副大臣のほうから何か、その人の今後についての何か一言をお聞きしたいのです。
(答)そうですね、だからやはりちゃんと、これは後が私は大切だと思うのです。やはり、つまずいた後にどうやって立ち直っていくのか、これがとても重要だと思いますし、それを自分の経験をいかして、他の方に同じような思いをしないようにということで、そういう活動とか思いを伝えていただけるような立ち居振る舞いをしていただけたらありがたいかなというふうに思います。本当はこういった形で処分を受けないのが一番いいわけですけれども、残念なことにこういう結果になってしまったわけですから、ここを私は是非乗り越えていただいて、逆にセクハラを起こさないような活動とか、そういうものの一翼を担っていただけたら非常にありがたいなというふうに思っています。
(問)セクハラを起こさないだけなく、もっと積極的に仕事をしていくということでしょうか。
(答)そうですね。もちろんそういうことも大切、もちろんそれは日々の仕事ですから、一生懸命やっていただいたプラス、今回の経験をいかに自分の人生の中でプラスにしていただけるかということも大切ではないかなと思います。同じような形でセクハラを起こしてしまう人ももしかしているかもしれないので、そういう方々に自分の経験を語って、同じようなことにならないようにということで警告を発していただく。やはり体験した方がお話をするのが一番説得力がありますので、そういう意味ではそういう活動をしていただけたらとか、思いを語っていただけたらありがたいかなと思います。多分それがその人本人を立ち直らせる上でも一番大きな力になりますし、社会にとってもこれがプラスのことになっていくのではないかなというふうに思います。

(以上)

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