大臣談話・大臣記者会見要旨

井上副大臣記者会見録(平成28年6月16日(木)17:31~17:40  於:合同庁舎5号館25階会見室)

質疑応答

(問)NHKの佐々木です。先日、福島県の指定廃棄物について、今月の安全協定の締結を要請されましたけれども、搬入開始に向けた具体的な見通しがあれば教えていただけますでしょうか。
(副大臣)昨日、楢葉町を訪問しまして、松本町長と会談をしました。やはり安全協定というのは、このエコテックの事業にとって住民の皆様の安全の確保のために必要不可欠なものでありますから、なるべく早く協定締結するようにお願いをいたしました。その際に、住民の皆様から要望のあった風評被害対策、地域振興対策のお答えもお持ちをいたしまして、その結果、松本町長からは、一定の評価をいただいて、そして6月中の締結に向けて、合意をいただいたところであります。4者の協定でありますから、あとは県と富岡町でありますけれども、県と富岡町からは前向きなお返事もいただいておりますので、今月中にはしっかりと締結をしていきたいと思っています。搬入に向けてということになりますと、安全協定を締結した後に、準備工事にまず着手しまして、その中で地元行政区のみなさんともいろいろな協議をして、地元行政区とも安全協定を締結したいと思ってます。ですから、もろもろ数か月かかると思ってますけれども、当初の予定どおりに年末年始ぐらいの搬入に向けて、しっかり地元の皆さんと協議していきたいと思ってます。

(問)河北新報の小木曽です。今の楢葉町を含む4者との安全協定についてなのですが、年末年始というめどに向けて、結構だいぶ期間あると思うんですけれども、その間、地元行政区との話し合いというのを結構こまめにやっていくということなのでしょうか。
(副大臣)実際、工事にも時間がかかるということと、それから地元のご理解をいただくという意味では、昨日初めて、地域振興策、風評被害対策を公にいたしましたので、この内容をまずは地元の行政区の皆さんにもご説明をして、ご評価をいただきたいと思っています。こういったことの積み重ねだと思いますので、なるべく多くの方々に協力いただけるようなそういう形を作っていきたいと思っています。
(問)何回ぐらいであるとか、どれぐらいの地域で、というのはないですか。
(副大臣)それはまだ全く分かりません。相手のあることですし、基本的には町と相談しながらどうやって行政区の皆さんに対応していくのかということを考えていきたいと思っています。
(問)続けてもう1問なんですけれども、12日に丸川大臣が宮城県の登米市の方に農林業系廃棄物を視察されましたが、今回、農林業系廃棄物を大臣としてはご覧になられるのは初めてだということで、これは今後宮城県内で処分に向けた手続に与える影響というのはどういうところにありますでしょうか。
(副大臣)まずは、その現時点の放射能濃度を改めて測定をしていただくというのは非常に重要なことだと思っています。そのことによって、住民の皆様の負担も軽減されると思いますし、そのデータを基に、どうやってこれから処理を進めていくのかということを、考えていくことになるのだと思います。村井宮城県知事も、秋ぐらいまでには処分方針を考えたいというふうにおっしゃってますので、是非、その方向で考えていただいて、その上で、我々とも調整をしながら進めさせてもらいたいと思います。

(問)朝日新聞の小坪です。すいません1点だけ。手続的な話なのですが、その町とか県とかいう自治体と協定を省が結ぶというのは分かるのですが、行政区と結ぶというのはどういう形なんでしょうか。大臣が区長さんと結ぶとかそういった形になるのでしょうか。
(事務方)これについてはまだ検討中でございますけれども、いろいろな方法があると思うのですが、例えば地方事務所の所長とか部長かその辺は決まってないです。
(副大臣)ただ、通常の廃棄物の処分場などの場合には、そういった地元行政区とも締結するということですから、そういう意味では通常の手続として必要なものだと思っています。

(問)上毛新聞の石倉です。2013年の指定廃の関係なのですが、2013年7月以降、群馬県内での市町村長会議というのが一向に開かれていなくて、1年間も動きがありませんでした。これについて今後群馬県内での処理というのはどのように進めて話し合いしていくなどどういうお考えでいらっしゃるのか、お聞かせいただけますでしょうか。
(副大臣)そういう意味では、群馬の皆さんにはなかなか表だって進展がないということで、大変ご心配をおかけしているんだと思っています。ここは丁寧にまずは県とよく協議をしながら今後の取組というのを進めていきたいと思っていますが、我々としては再測定、あるいは指定解除、こういったことを打ち出しましたので、これをそれぞれ各県においてどういうふうに取り組んでいただくかということの検討のお願いをしております。群馬県についてもそういう状況ですので、引き続き検討・協議しながら、再測定や指定解除をやっていくのかどうか、そういうところをまず検討してやっていきたいと思っています。
(問)それは市町村長会議で方向性を決めないとということでしょうか。
(副大臣)それはまだ分かりません。まずは県と相談をして、どういう手続を踏むかも含めて相談をしてということになるのだと思っています。ただ他方で、8,000ベクレル/Kg超の指定廃棄物については、5県でそれぞれ1か所処分場が必要だという方針は変わりませんので、そこのところも並行して群馬県ともお話をしていかなければいけないとは思っております。