大臣談話・大臣記者会見要旨

平口副大臣記者会見録(平成28年4月14日(木)16:00~16:07 於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

(副大臣)西表石垣国立公園の大規模拡張についてお話をいたします。西表石垣国立公園の大規模拡張ですが、本年2月23日付けで中央環境審議会から答申を受けた西表石垣国立公園の変更について、明日、官報告示されることになりました。今回の変更によって、西表島のほぼ全域に国立公園が拡張されるほか、沿岸海域において海域公園地区が拡張されます。また、石垣島北部地域のサガリバナ群落地が国立公園区域に編入されます。国民の皆様にも是非、西表石垣国立公園を訪れていただきたいと思います。

2.質疑応答

(問)幹事社の毎日新聞社の久野と申します。石垣国立公園の他の地域の状況について教えてください。
(副大臣)奄美大島と徳之島と沖縄の北部やんばるの3地域ですね。奄美大島及び徳之島については、世界自然遺産登録に必要な国立公園の指定について、最終調整を進めております。沖縄島北部については、やんばる国立公園(仮称)の新規指定に関するパブリックコメントを2月27日から1ヶ月間実施し、今年夏頃の国立公園指定を目指しております。環境省としてできる限り早期の世界遺産登録を目指して、取組を進めてまいります。

(問)朝日新聞の小坪です。今回の大規模拡張で、どういったことが期待できるかというあたりをお話しいただけないでしょうか。
(事務方)まず一つは、世界遺産登録に向けて拡張いたしましたので、その遺産の根拠となる核心的なエリアというのが、ほぼ拡張できたというのがあると思います。それと今回海の保護強化も図っておりまして、そういったことも含めて西表島全体の保全の強化、あるいは、これから国立公園を活用した利用の適切な推進にも資していけるようにと考えております。そういった利用が増えていってもしっかりと守られると、そういったことも含めて今回のこの拡張で担保できるのではないかと考えております。

(問)共同通信の川口です。副大臣は西表島に行かれたことはありますか。それが1点目。それから2点目、西表島、最近、観光で訪れる方が非常に多くて、そのあたりイリオモテヤマネコの保全と観光との両立というので、なかなか難しい課題なんかもあるようなことを聞いているんですけれども、どんなふうにそのバランスをとっていった方がいいとお考えでいらっしゃるか、その2点をお願いいたします。
(副大臣)私は西表島に行ったことはありません。次の質問は、なかなか答えづらいんですけれども、イリオモテヤマネコなどに代表される特有なものはどうしても守らなくてはいけませんから、それに観光被害が及ぶようであればそれはまずいと思います。なるべく及ばない範囲で、きちんと見せるものは見せるということですね。
(事務方)補足をさせていただきますと、ご質問にもありましたように、特に交通事故、イリオモテヤマネコのですね、交通事故の問題が地元でも非常に心配されておりまして、対策としては環境省のみならず、町役場、それから関係者一丸となって、例えばどうしても街中、道路に下りてきてしまうということもありまして、夜車にひかれてしまったりということもたまにございます。それで現場の方では町役場とも連携しながら、ここが事故の起こりやすい場所、ヤマネコの飛び出してきやすい場所というような標識を立てたり、いつここで事故がありましたということをPRしたりということで、なるべく同じような事故が起こらないように対応していると聞いています。やはり利用者が増えていくことで、その心配が増えると思われます。