大臣談話・大臣記者会見要旨

車座ふるさとトーク(三重県鳥羽市)

 平成27年9月5日、北村茂男環境副大臣は、三重県鳥羽市で開催した「車座ふるさとトーク」に出席し、地元の15名の方々と対話を行いました。

 「車座ふるさとトーク」は、安倍内閣として、大臣・副大臣・政務官等が地域に赴き、現場の方々と少人数で車座の対話を行い、生の声をつぶさに聞いて政策に活かそうという取組です。

 今回は、「エコツーリズム」をテーマに、エコツーリズムの取組みを実践されている地元の皆様と意見交換を行いました。エコツーリズムとは、旅行者のみなさんが、ガイドに案内や助言を受けて、自然観光資源の保護に配慮しながら、ふれあい、学び、知る活動です。

 参加者からは、「鳥羽のエコツーリズムは、観光資源や自然資源が人の暮らしと近いところにあるため、皆が連携して、資源を使い循環できるようにしていくことが大事である。」「伊勢志摩サミットを来年に控え、インバウンド対応に特に力を入れており、外国のお客様にお越しいただくための取組みを始めた。」「もっと多くの観光客にPRするため、願いが叶う御利益コースを設定し、マップにコースを盛り込んだりと町民の努力で集客を伸ばしたり、有料のボランティアガイドを育成している。」「障がい者や高齢者の方々など、誰でもエコツアーに参加できるようにするにはどうすれば良いかを考え、快適に過ごせる情報を提供している。」「鳥羽は観光で成り立っており、観光は漁業で成り立っているため、漁業が揺らいでしまうと、観光も揺らいでしまう。漁業者自らが後継者を確保する仕組みづくりに取り組むべきである。」など、鳥羽市内やその近隣市町等で活動して普段感じていることや、鳥羽市の自然や観光資源を活かした活動への意気込みなどを率直にお話しいただきました。

 こうした参加者からのご意見を踏まえ、北村副大臣は、「鳥羽では漁業が原点にあり、その上に観光があるため、漁業がなくなれば観光もなくなると言う話が皆さんの共通した考えだとわかりました。また、エコツーリズムのエコの部分に海女文化があり、この海女文化をしっかりと残していくことが漁業の一翼を担うとともに、その地域の魅力を創りあげていっていただけるものと思っています」と述べました。

 最後に、「本日は大変貴重なご意見をいただきました。鳥羽でのエコツーリズムの取組みが、地域の活性化に大きく貢献していることを改めて感じるとともに、皆様の熱心に取り組んでいる姿に感銘を受けました。皆様からのご意見を踏まえて、環境行政の中で活かしていけるよう、積極的に応援していきたいと思っております。」と感想を述べ、閉会となりました。

 環境省では、いただいた様々なご意見を参考に今後の取組みを進めていきます。

意見交換

参加者と記念撮影