大臣談話・大臣記者会見要旨

平口副大臣記者会見録(平成27年12月17日(木)13:32 ~ 13:38  於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

(副大臣)現在、環境省では、「つなげよう、支えよう森里川海」を合言葉として、全国約50か所でリレーフォーラムを開催しております。そこで私も12月22日に岡山県真庭市で開催する「つなげよう、支えよう森里川海」シンポジウムin真庭に出席することとなりましたので、ご報告します。本リレーフォーラムを通して、地域の森里川海の自然の恵みに思いをはせ、森里川海を国民全体で支えることの大切さについて考える契機にしたいと考えています。

2.質疑応答

(問)共同通信の川口です。COP21についてお伺いしたいのですけれども、COP21でいくつか決まったことの一つとして人間が出す温室効果ガスの排出量と吸収する量をバランスを取って実質ゼロにしようということが決まりましたけれども、実質ゼロにするというのは相当大変なことなのではないかと思いますが、どのようにしていけば良いかと考えていらっしゃいますか。
(副大臣)プラスの要素とマイナスの要素とそれぞれに努力する必要があると思います。排出を出来るだけ抑制することと、森林などの吸収源をもっと充実させていくというようなこと、その両方の努力をしていくべきだと思います。
(問)プラスのほうの削減をもっと進めなければいけないという点なのですが、日本では排出量を取引する制度ですとか、炭素に税を掛ける制度ですとか、いわゆる炭素にお金を付けるという制度についてはほとんど進んでいないのが実態ですけれども、今後日本ではそのような制度についても取り入れていくべきだとお考えですか。
(副大臣)そのことについて、もう少しグローバルな理解をもらうようにしていかなくてはいけないということだと思います。

(問)時事通信の相京です。今、森里川海のお話もありましたけれども、税制改正で森林環境税、そのあたり検討していくことになりましたけれども、その件について副大臣はどうお考えでしょうか。
(副大臣)昨日決定された大綱に「都市・地方を通じて国民に等しく負担を求め、市町村による継続的かつ安定的な森林整備等の財源に充てる税制等の新たな仕組みの創設を検討」するとあります。森を生き返らせることは、森里川海をつなぐ前提として不可欠なものでありまして、そのための新たな仕組みが大綱に位置づけられたことは、大きな一歩だと考えています。今後新たな仕組みがもっともっと進んでいくことを念頭に、環境省としても、必要なプロジェクトの普及啓発などを引き続き進めていきます。