大臣談話・大臣記者会見要旨

井上副大臣記者会見録(平成27年10月22日(木)13:21 ~ 13:32 於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

(副大臣)19日、21日の福島県下の市町村への出張の結果についてご報告します。19日に楢葉町にて楢葉町遠隔技術開発センターの開所式に出席し、また松本葛尾村長に再任のご挨拶をさせていただきました。21日には、遠藤川内村長、馬場浪江町長、古川川俣町長、桜井南相馬市長にも再任のご挨拶をさせていただきました。現在も除染を実施している市町村については、予定どおり除染を完了できるよう、引き続き全力を尽くす覚悟をお伝えするとともに、先般の豪雨による被害が生じているところには、除染の遅れができるだけ生じないよう、環境省としても、県、関係省庁と連携して取り組んでいることをご報告いたしました。
 各町長から頂いた主なご要望をご紹介しますと、遠藤川内村長からは、フォローアップ除染の徹底や仮置場からの早期搬出について、馬場浪江町長からは、帰還困難区域の除染の実施や廃棄物の処理について、古川川俣町長からは、先般の豪雨災害に関する対応について、桜井南相馬市長からは、仮置場の適正管理や仮置場からの早期搬出について、それぞれご要望を頂きました。
 これらのご要望をしっかりと受け止めるとともに、今後とも、丸川大臣のご指示の下、各首長の方々とも密接に連絡を取りながら、全力で取り組んでいきたいと思います。

2.質疑応答

(問)NHKの大井です。宮城県の指定廃棄物の件についてなのですが、加美町との意見交換の調整状況、そして今後の調査の試み、これからどういう方針で臨むかということについて改めてお願いします。
(副大臣)意見交換会につきましては、日程調整を今しているところですけれども、なるべく早くと思っておりまして、来週中には開催する方向で今最後の詰めをしております。調査につきましては、ここで一旦休止をしておりますけれども、なるべく早く来週中にも再開したいと考えております。

(問)下野新聞の須藤です。塩谷町の指定廃棄物関連なのですけれども、先般の豪雨関連の候補地の冠水をめぐる話なのですが、対策で被害は防げる可能性があるという発言が環境省側からあって、それについて町側から建設ありきだという反発が上がっております。週明けにもその手の抗議とダイレクトメールの問題も含めて、町長がいらっしゃるというように聞いているのですが、副大臣としてはどのようにご対応される方針でしょうか。
(副大臣)私も着任してちょうど2週間になりますが、見形町長の方にお会いをしたいということでお願いをしておりまして、来週の月曜日に私が伺うと申し上げていたのですけれども、町長がこちらにいらしていただけるということですので、その時にご挨拶といろいろなお話をさせていただこうと考えております。今回の調査に関しましては、あくまで豪雨災害における調査ということでやらせていただきましたので、それとは別に今後詳細調査についてはお願いをしていくということになるかと思います。

(問)朝日新聞の小坪です。福島の関連で2点お願いします。1点目は浪江の馬場町長からもお話のあった、帰還困難区域の除染について、これはなかなかモデル除染といった、明確な方針が出ていないと思うのですが、これについてどうお考えでいらっしゃるかということが1点。もう1点は、副大臣が前任の時から続けておられると思うのですが、エコテックの関係、これもそろそろお返事を地元に持っていくべき時期へと近づいているのではないかと思うのですが、その辺りのお考えをお願いします。
(副大臣)帰還困難区域の取扱いについては、早急に考えていかなければいけないと考えております。私は副大臣を辞めていた1年の間も、自民党の方で復興本部全体の事務局長をやっておりまして、そういう意味では環境省の所管にとどまらず、政府全体として、帰還困難区域をどうすべきかということを、しっかり考えなくてはいけないのではないかというふうには思っておりました。環境副大臣に就任いたしましたので、その他の部分については、今の私が申し上げる立場にはございませんが、個人的にはそう思っております。馬場町長にもお伝えしたのですが、国は帰還困難区域が今後どうあるべきか全体のことを考えなければいけませんが、それぞれ地元市町村におきましては自らの町の帰還困難区域の将来の絵姿というもの、計画、それをしっかりと考えていただいて、いわば同時並行と言いますかキャッチボールをしながら進めて行くことになるんだと思っています。エコテックについては、私も退任しておりました1年2ヶ月の間で一つずつ地元と対話をしながら、今積み上げているところだと思っておりますけれども、そういう意味では一定の進展はあると思います。ただやはり、指定廃棄物の仮置き場の状況とかいろいろなことを考えると、それも逼迫しておりますので、なるべく早くエコテックの受け入れというものを認めていただくために、我々が努力をしていかなくてはいけないということだと思います。
(問)ひとまず年内だとか、そういった目処、あるいはご意向、そういったものは特に設けていないのでしょうか。
(副大臣)我々はお願いする立場なものですから、それでいつまでにというのは言える立場には無いと思うのですが、仮置きの状況で大変お困りの県民の方もいらっしゃるので、そういう意味ではなるべく早く受け入れていただきたいということです。

(問)千葉日報の石井です。千葉市長との面会の件なのですが、なかなか調整がつかないという状況だと思うのですが、今後どのような形でアプローチしていくのか。
(副大臣)前も申し上げたとおり、とにかく関係の知事、市町村長のところにはすぐにまずはご挨拶に伺うということで、いろいろなところに行っています。その中で残念ながら、千葉市の熊谷市長さんには、対応できないというお返事をいただいたものですから、これは大変残念に思っております。ただいずれにせよ、再協議のお答えなど環境省がタマを持っている部分もありますから、ご挨拶に伺うのが良いのか、それだけではなくて中身の話も含めて対話をお願いするのか、そういったことも併せて千葉市の方ともいろいろとご相談をして、いずれにしてもなるべく早くとは思っておりますので、しっかりと千葉市と相談をしながら今後の取組を進めてまいりたいと思います。

(問)テレビ朝日吉野です。千葉市の関連なのですが、これもやはり再協議をしてくださいというタマを受け取ってから、相当の時間が経っていて、再協議をされるのかという日程感というのはお持ちなのでしょうか。
(副大臣)再協議をするにも当然のことながらしっかり環境省の対応、中身を詰めていかなければいけませんし、その過程で地元とのやりとりも必要だと思っております。なるべく早くと、いつも同じ言葉で申し訳ありませんが、そう思って取り組みたいと思います。
(事務方)少し補足させていただきます。今、検討していると申し上げた再協議については、やり方、その中身についてはまだ検討中です。
(問)テクニカルな話ということですか。
(事務方)申入れに対してどう対応するかについて検討中であると、副大臣にお答えいただいたということでございます。