大臣談話・大臣記者会見要旨

北川副大臣記者会見録(平成26年8月6日(水)15:36 ~ 15:45  於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

(副大臣)皆さん、連日の熱い中御苦労様です。また先程は子ども霞が関デーということで、何人かの記者の皆様には御同席をいただきましてありがとうございました。今日は浮島政務官がおられませんので私が単独で会見をさせていただきます。2点報告をさせていただきますが、まず1点目。今週末でESDに関するユネスコ世界会議の開会まであと丁度3ヶ月になりますので、8月10日の日曜日に、岡山市において「地域に根ざしたESD活動~ESDユネスコ世界会議3ヶ月前イベント~」をテーマに環境省が主催をして「車座ふるさとトーク」を実施をさせていただきます。また、今週末は名古屋市と岡山市で「こどもエコクラブ&ESDフォーラム」が開催をされており、私も岡山市でのフォーラムに参加をするとともに、岡山市京山地区及び高島地区でのESD活動を視察する予定になっております。ESDの周知等について記者の皆様方にも是非御協力をお願いしたいと思っております。それに引き続き、8月11日、12日には大山隠岐国立公園、国指定中海鳥獣保護区を訪問する予定であります。特に、隠岐の島町には昨年10月に自然保護官事務所が新設されましたので、隠岐まで足を伸ばして保全管理の状況を確認し、また地元の皆様方に御挨拶をできればと思っております。そして、8月11日午後には、海士町に訪問させていただきます。海士町の町長が日本一のど田舎を目指すという取組もされておりますので、豊富な自然資源を生かして、産業振興や人材獲得を行い、離島が抱える少子高齢化や過疎化といった問題を克服してこられております地域振興の現場を視察し、山内海士町長と意見交換を予定いたしております。ただ、台風等が接近しておりますので、隠岐まで足を伸ばせるかということはあるかもわかりませんが、いずれにしても今の段階で是非こちらを訪問したいと思っております。
続きまして、18日からベトナムを訪問させていただきます。ベトナムと我が国は、環境協力覚書に署名しており、今後の具体的な協力方針と展望について意見交換を行う予定であります。また、ベトナムは我が国と二国間クレジット制度に関する文書にも署名しておりますので、本制度を活用した案件形成や事業化に向けた協議も行っていきたいと考えております。ハノイでは、環境大臣とのバイ会談、また最近改正された環境保護法の実施に向けての協力について協議をする予定であります。ホーチミン市では、人民委員長との会談、同市の気候変動対策の行動計画に関するワークショップに参加し、環境協力事業を一層促進をしていきたいと考えております。以上、本日の私からの御報告であります。

2.質疑応答

(問)8月、幹事社の時事通信の相京です。よろしくお願いします。ESDの件で、副大臣が座長の懇談会でも検討されてきたと思うのですけれども、報告書もだいたいまとまっていると思うのですけれども、今後具体的に環境省としてどういう取組を政策の具体化していきたいかということを1点お願いします。
(副大臣)今お話のありました懇談会を重ねて参りまして、報告書というのもまとまりつつありますのでお盆明けには皆様にも報告書を配布できると思いますが、今後の具体的な取組といたしましては、やはり環境というテーマの中で教育、特に子ども達に対して、また社会人の皆様方にもこれから環境の教育に協力をしていただくという中で全国的な機能を有する組織をどうしていくのか、具体化に向けて環境省としても取り組んでいきたいと思っておりますし、文部科学省の協力をいただかないとならない点もたくさんあると思うのですが、出来る限り教育の現場で環境という問題を取り上げていただくということについても環境省として積極的に提案をしていきたいと思っております。

(問)読売新聞ですけれども、特措法の判定の終了なのですけれども、熊本県ではもう作業が終了しているという状態だと思うのですが、鹿児島、新潟の状況も含めて判定の終了を発表できそうな見通しはいつ頃のお考えでしょうか。
(副大臣)今回の水俣病特措法の締め切りから2年が経過しているわけでありまして、今お話がありましたように関係県で審査等についての判定を進められてきているということであります。最終的にいつ頃というのは今の段階では申し上げられませんが、相当各県で審査等も進んできているということを聞いておりますので、いずれそのタイミングがくれば公表できると思っております。

(問)時事通信の斉藤です。先程のミニ記者会見ですけれども、感想があれば。
(副大臣)なかなか有意義な時間だったと思います。子ども達が、自分の生活の中で考えていることをこちらが知る機会でもありましたし、親御さんの理解もあって霞が関デーに参加をしていただいているということで、非常に有り難いという思いと同時になかなか考えさせられるような質問もありましたので、こういう機会が夏休みだけではなくて、他の機会もあれば良いのではないかと思いました。私がつねづね言っているように環境問題というのは突き詰めていけば、一人一人の意識の問題と思うので、そういう意味で小さい頃からこういう機会を通じて環境を考えてもらうということは非常に有り難いなという気持ちを抱きました。