大臣談話・大臣記者会見要旨

水銀条約政府間交渉委員会(INC5)について(平成25年01月19日)

平成25年1月19日
環境大臣 石原伸晃

○1月19日、スイス・ジュネーブで開催されていた水銀条約第5回政府間交渉委員会(INC5)において、条文案が合意され、また名称が「水銀に関する水俣条約」に決定したことを歓迎し、交渉に参加された関係各国の関係者の御努力に敬意を表します。

○我が国は、世界のいかなる国においても、水俣病のような悲惨な公害を繰り返してはならないという決意の下、条約交渉に積極的に貢献してきました。今般の合意には、途上国を含め多くの国が参加でき、水銀のリスクを可能な限り削減できる内容になっており、今後地球規模の水銀汚染の防止を進めていく上で大きな意義を持つものと考えています。

○水俣条約は、本年10月に熊本市及び水俣市で開催される外交会議で採択・署名される予定であり、我が国は、開催国として、外交会議の開催や条約の署名・批准の準備を進めるとともに、より多くの途上国が批准できるよう、支援や働きかけを行ってまいります。

○また、水俣条約を契機に、日本の水銀対策の経験や技術はもとより、「日本の環境首都」を掲げる現在の水俣の新しい姿を積極的に世界に発信し、環境をてこにした地域づくりの取組を一層支援していきます。

○水俣条約の合意が、世界の水銀対策において、また痛ましい公害を経験した水俣の再生の歩みにとって、一里塚になることを強く祈念いたします。