大臣談話・大臣記者会見要旨

田中副大臣・秋野大臣政務官記者会見録(平成25年2月7日(木) 9:50~10:00 於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

(副大臣)おはようございます。よろしくお願いいたします。

2.質疑応答

(問)幹事社の読売新聞の吉良と申します。中国の大気汚染の問題なのですけれども、先日、石原大臣の会見でも環境省としての方策をまとめるということだったのですが、そのまとまり具合と今の現状を教えていただけますか。
(副大臣)日本国内のPM2.5による大気汚染の状況については、法律に基づき地方公共団体が監視しておりまして、そのデータによると、一時的に環境基準の値を上回る観測値がみられておりまして、大陸からの、中国からの移流の影響も懸念をされております。環境省としては、自治体と連携して体制を構築するということ、国内及び中国の関連情報の収集に努めるとともに、国立環境研究所の専門家等の協力を得ながら、詳細な状況分析に着手しておりまして、今後必要な対応について検討をしていきたいと思っております。
 環境省に、「そらまめ君」という情報収集システムがあるのですが、まだ地方自治体の方でつなげていただいているのが200なのです。今、556局あるわけですから、そのつなぎをきちんとしていただくこともお願いしなければいけないという思いでございます。
(政務官)国立環境研究所の先生方に、様々な情報分析などお願いしているところです。

(問)朝日新聞の小林です。先ほどの、地方自治体が200くらいつないでいるのは、PM2.5に関するデータを「そらまめ君」に提供しているところが200くらいあって、556のうち、356局は提供していないという状態になっているということでしょうか。
(副大臣)まだきちんとつながっていないところがあるのは仰るとおりです。
(問)それを、早いところシステムにつなげたいということでしょうか。
(副大臣)そうですね。情報の共有がきちんと図れないと、日本国土全域の数値が見えてこないということがあります。目標局の数は、1,292を想定しているわけですから、そういう意味では、今、大きな話題になってきていて、社会的な問題にもなっておりますので、自治体の皆様方にも、極めてスピーディーな対応をお願いしたいと思っています。
(問)それはむしろ、自治体側が接続していないという意味なのか。
(副大臣)それは、こちらからももっと丁寧にお願いしなければいけないことなのだろうと思います。総務省だとか、政府全体の中でも、そういうお願いをして対応していただきたいと思っています。
(問)接続するのは、技術的にはすぐできるものなのですか。
(事務方)可能です。自治体の持っているシステムと環境省の「そらまめ君」をつなぐことができれば、データが送られるということです。システム的には可能です。
(問)費用面とかでネックになるとかということはないのですか。
(事務方)費用面の負担とか、あるいは、そのための作業等が必要になってきますので、その辺で、まだ全ての局がそらまめに接続できる状態になっていないということです。
 鋭意、できるだけ接続してもらうとともに測定局を増やしていくように働きかけをこれまでもしてきたところです。
(問)結構高いのですか。お金がかかるのですか。それが一番のネックと考えてしまってもいいのですか。
(事務方)非常に高額であるためにできないというよりも、システム整備のための予算措置、更にメンテナンス等も必要になります。人件費等を含めた予算措置が必要です。
(問)目途としては、いつぐらいまでにどういう形で。時期的な目標はどのくらいを目指しているのでしょうか。
(副大臣)技術的には、さほど難しいという話ではないようですし、予算もそれほど巨額にかかるということではないと思いますので、非常に大きな社会問題にもなっておりますし、自治体としても、自分の自治体がどういう状況であるかということを十分把握していただくということは、自治体の方でも大切なことだと思いますので、とにかくスピーディーな対応をというお願いをさせていただければと思っております。
(問)今シーズンということですか。
(副大臣)そうですね。あまり時期を外してしまっては意味がないですからね。なるべく早くという言い方になるだろうと思います。御協力をお願いするということですから。

(問)もう一つ、今、非常につながりにくいという問題もありますよね。外から。それは今シーズンで解決できるのですか。
(副大臣)アクセスが多いことについては、今、一生懸命やっているんですよね。細かく御説明してください。
(事務方)国民の関心が高くて、アクセスが集中しており、つながりにくい状況になっています。その改善に向けて、今、どういうことができるかということを、システムの容量の問題もありますので、そこについて対応を調整しているところです。
(副大臣)非常に重要なことなので、当然のことでございますけれども。
(問)今シーズンくらいに解決ができるのかどうか、その辺りはどうですか。難しいですか。
(事務方)こういうような状況ですので、できるだけ早くと考えております。

(問)その問題に関連して、こういう大きく社会問題化したときに、なかなか機敏な対応がとれなかったというか、サーバーも、見たいときに見れないという状況だと、そもそも何のためにあるのか、このシステム自体が、という感じもするのですが、これまでの取組というか、体制の不備があったのかどうかとか、その辺の御認識はいかがですか。
(副大臣)大きな社会問題になりまして、国民の注目の的になっているわけですから、どんなことがあっても、アクセスがいくら多くても対応できるようにしておくべきであったと思いますが、本当にここの点については、他の分野もこういうことがなるべくないようにしなければいけないと思います。全て、国民に対して提供できる情報についても、十分確認をして対応したいと思います。もちろん、このことについて、「そらまめ君」のほうも早く対応しなければいけないと思っています。国民にきちんとお伝えをする役割が大きいですから。御指摘のとおりだと思います。
(問)アクセス数というのは具体的にはどのくらいあるのでしょうか。
(事務方)すみません。正確なアクセス数というのは日によって異なっており、即、計上できておりません。
(副大臣)アクセス数は確認できるのですか。
(事務方)システム上、システムをメンテナンスしている業者に確認しないと正確な数は分かりません。
(副大臣)アクセスについても、こういうときですから、ある程度きちんと、オープンにできるものはして差し上げることが重要だと思います。