大臣談話・大臣記者会見要旨

田中副大臣・秋野大臣政務官記者会見録(平成25年1月24日(木) 16:30~16:36 於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

(副大臣)どうも皆様、お疲れ様でございます。環境省の副大臣を拝命いたしました自民党の衆議院議員の田中和徳でございます。野党時代が長かったものですから不慣れでございますけれど、どうぞ御指導の程よろしくお願い申し上げるとともに、また日本のために、国民のために、努力をさせていただければと思います。よろしくお願いいたします。
(政務官)大臣政務官の秋野です。今日はどうぞよろしくお願いいたします。

2.質疑応答

(問)幹事社のNHKの間嶋といいます。よろしくお願いします。2点伺います。
 1点目が水俣条約の関係です。INCが終わり、水俣病を経験した日本として、条約の早期発効に中心的な役割を果たすことが今後求められていくと思うのですけれども、日本として条約の批准をいつごろ目指していくのかというところで一つお願いします。
 もう1点違う話題で、昨日、双葉町の井戸川町長が辞職を表明しました。この受け止めと、今後、双葉町で中間貯蔵の話合いですとか、除染の計画の策定が全く行われていないという状況ですけれども、この町長の辞職が環境省の進める政策にどう影響していくとお考えか、2点お願いいたします。
(副大臣)まず、水銀の件でこざいますけれど、条約を批准するためには国内対応として具体的にどのような処置が必要かの検討を、関係省庁とともに進めていく必要があると思っております。UNEP事務局が条約交渉の場で2016年の発効を目指すと述べたことも踏まえて必要な作業をと思っております。はっきり言いまして私たちは水銀被害というのは本当のことをいって大変なことだったのですが、日本の国内では皆さんのいろいろな御理解の中に、収束しつつあるのですけれど、まだまだ世界中では各所で問題が起こっております。私は過去にガーナという国に行ったのですけれども、あそこなども、金を掘り出し、いろいろと作業をする中に、水銀の問題も起こっておりまして、各所でそういう問題がありますので、日本が先導的な役割を果たして、過去の事も含めて、いろいろな知見・経験ももって貢献できればと思っております。
 それからもう一つの双葉町の件でこざいますが、地方自治体の中のことでございますから、政治的な部分は、全くこれは我々触れることではありませんけれど、しかしやはり地域がしっかりと落ち着いていただくということが、やはり双葉町の皆様、また近隣の自治体の関係の皆様方にも、やはりプラスになることだと思いますので、早くきちんとした形に収まってもらいたいと思いますし、当然のことながら私たちにとって中間貯蔵施設というのは非常に重要なことでございますので、また新しい体制がしっかりとできたら丁寧な御相談をさせていただければありがたいと思っております。以上でございます。
(問)確認ですけれども、水俣条約のほうは、具体的にいついつとかというのは、まだ?
(副大臣)これからちょっと相談しないといけないのです。
(政務官)できるだけリスクが下がる形での合意ができたと思っていますので、我が国の批准ももちろん大事なことではある一方、途上国の、できるだけ多くの国にも御参加、批准していただくような働きかけを日本こそがやっていかなければいけないと思っておりますので、そういう意味で、スケジュール感もしっかり見ていきたいと思います。

(問)少し話題が変わりますが、共同通信社の渡邉と申します。指定廃棄物の対応についてお尋ねしたいのですけれども、最近ちょっと除染の問題にかなり軸足が移ってしまったところがあるのですけれども、指定廃棄物の、既に提示をしている先の候補地に対してですが、プロセスの再検証ということがなされていたと思うのですけれど、今どういう状況にあるか、また何か再交渉の御提示される目途みたいなものがあれば教えてください。
(政務官)井上副大臣からもあったかと思いますが、選定プロセスの見直しの作業を、今、省内で行っているところであります。それがまとまり次第お示しができるかと思いますので、ちょっと待っていただけたらと思っています。
(問)はっきりとは仰りにくいのだと思いますけれど、もう少し時間がかかる感じですか。
(政務官)早くお示しはしたいと思っています。ただ、前に進めなくてはならないということですので、そういった意味では、対応策も含めてしっかり検討していきたいと思います。