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環境省大臣記者会見・談話等>副大臣・大臣政務官記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

副大臣、政務官就任会見録(平成24年10月2日(火)21:17 ~ 21:37  於:環境省クラブ会見室)


1.発言要旨

(生方副大臣)こんばんは。この度、副大臣を拝命いたしました生方でございます。夜遅くまで、本当に御苦労様でございます。
今まで環境委員長として環境行政に携わってまいりましたが、今回は副大臣ということで、環境省の行政にタッチすることになりました。環境省はそれまでの業務に加えて、今、廃棄物の処理と原子力の収束に当たっている、非常に重要な官庁でございます。なんとか規制委員会が発足いたしましたので、これがうまく機能するようにすることが、今の環境省の大きな役割だというふうに思っております。
私は松戸出身で、ホットスポットで除染を行ったあとの廃棄物をどう処理するかという、非常に重要な問題を抱えておりまして、茨城県で拒否をされたというようなことがあって、千葉県でも9月には当初は最終処分地を決めるということになっておりましたが、まだ内示もないような状況で、私も松戸に暮らしていながら、不便な状況を今受けていることでございまして、もちろん決めることも大事ですけれど、地元がきちんと受け入れるようなしっかりとした根回しをしていかなければいけないというふうに思っておりますので、そうしたことにも積極的に取り組んでいきたいと思っております。もちろん、環境省本来の仕事である温暖化対策にもしっかりと取り組んでいかなければいけないと思っておりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
(園田副大臣)このたび、環境副大臣を拝命をいたしました園田康博でございます。生方副大臣、そして高山政務官、中島政務官と、しっかりと連携をさせていただき、長浜大臣をお支えをしてまいりたいというふうに思っております。 今、生方副大臣からもお話がありましたように、環境省が抱えている案件は、大変重要な位置付けになってきているというふうに思っております。私は内閣府の大臣政務官として、昨年から原発事故収束の担当政務官としても位置付けさせていただいたところでございますけれども、その際に環境省が除染、あるいは健康管理、様々な形で福島の復興のために尽力を尽くしていかなければならないという状況の中で、環境省との連携の強化をさせていただいた経緯がございました。そういう面では、前大臣の細野大臣の下でも環境省が全面に立って、福島の復興なくして日本の再生はなしという、その思いで今日まで行わせていただきましたけれども、私もしっかりと長浜大臣をお支えをしていく状況の中で引き継いでいきたいと思っているところでございます。何よりも、やはり福島の再生を行うためには、除染、あるいは今、大変、まだ避難をされていらっしゃる方々、あるいは、そうでもない方においても、大変、健康管理にも不安をもっていらっしゃる方々がまだまだいらっしゃる、そういったところにおいて福島の方々に寄り添い、そして思いを共有しながら、しっかりとこの対応をしてまいりたいなというふうに思っております。当然、温暖化対策も含め、或いは水俣病、更に環境省が抱えている生物多様性の課題についても、私も、環境副大臣として精一杯、全力を尽くしてまいりたいというふうに考えているところでございます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。
(高山政務官)引き続き、環境省の政務官を拝命しました衆議院議員の高山智司と申します。改めまして、また皆様どうぞよろしくお願いいたします。
今日、総理から政務官会合の時にも、この内閣の一番の仕事は被災地の復興であると、そして、取り分け原発の事故収束と福島の再生が最も力を入れなければいけない課題であるということを改めて申し渡されました。また、前環境大臣の細野大臣からも、福島の再生をとにかく手抜かりなくやってもらいたいと、今まで以上にやってもらいたいということを申し渡しも受けております。環境省が今、非常に大きな課題を抱えているということは、もう皆様も御存知のとおりだと思いますけれども、今まで以上に、生方副大臣、園田副大臣、そして中島政務官共々、長浜大臣を支えながら、環境行政に邁進していきたいというふうに思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
(中島政務官)衆議院議員の中島正純でございます。このたび、一回生でこのような大役をいただきまして、本当に身に余る光栄であると同時に、重責をいただいたことに対して、全力でこの責務を全うしていきたいというふうに考えております。今、環境省の置かれている課題であります東日本大震災の復興、これは環境省が責任を大きくもっている省でございますので、環境省をあげて取り組んでまいりたいというふうに思っております。
そして原発事故による汚染、そしてさらには地球温暖化の問題などなど、様々な課題に全力でこれから取り組んで参りたいというふうに思っております。いずれにいたしましても長浜大臣、そして生方副大臣、そして園田副大臣をお支えしていくということに全力を尽くすということと同時に、高山政務官、大先輩にいろいろ御指導をいただきながら、これから精一杯頑張ってまいりたいと思っておりますので、どうか皆様、今後ともどうかよろしくお願いいたします。

2.質疑応答

(問)幹事社・産経新聞です。よろしくお願いします。幹事社のほうから2点、先に質問させていただきますが、今回から副大臣、政務官2人ずつになりましたけれども、所掌の分担、役割というのをどのようにされているのかというところと、もう一つは、2人ずつにされたのは、おそらく規制庁が環境省の下にということなんでしょうけども、規制庁、あるいは規制委員会に対して今後どのように関わっていくのかということを教えてください。
(高山政務官)まず担務は、明日三役の初顔合わせがありますので、私まだ大臣とお話もしておりませんので明日以降ということになると思います。あと、規制委員会との関わりですけれども、これは御案内のように、政治からの独立性ということも非常に大きなテーマでした。私は内閣府兼任ということになっております。そういった関わり方はありますけれども、政治から独立しているということが非常に一つのポイントになりますので、そこは御判断はもう全部規制委員会に委ねていくということになると思います。

(問)もう一点ですが、副大臣の重要な役割として、先ほどおっしゃられたように指定廃棄物の処理場の指定の問題がありますが、この辺に関して、何かこれまで地元の反発が非常に大きくてなかなか進まない状況にあるんですけれど、その辺を打開するために何かありましたらお願いいたします。
(園田副大臣)これまで環境省の中で、指定廃棄物の処分場についての様々な検討を行ってきたということは私も承知をいたしておりますし、また、地元の皆様方からも様々なお話をいただいているという状況でございます。その中で、やはりいろいろな観点でお話をいただいているわけでございますが、しっかりと私どもも、そういった地元の関係自治体の皆様方とも膝を交えさせていただきながら、私どもの考え方も御理解いただけるように誠心誠意これからもお話をさせていただければなというふうに思ってます。いずれにしても、この指定廃棄物の処分場が決まっていかないと、それに対する、いわば復興の遅れという形にもなってまいりますので、そういったところの観点を含めてしっかりとお話をさせていただきたいなというふうに考えております。

(問)共同通信の太田といいます。園田副大臣にお伺いしたいのですが、今回、細野前大臣が閣内から去られたことで、原発事故の収束ということでサイトなんかの対応という部分での役をやられた方という意味では、園田さんが今残っている閣内の方で見ると、最も苦労されてきた方のお一人なのかなというふうに思うのですが、今回、長浜大臣の下で原発事故の収束なんかも含めて一緒に担当されていくことになるんだと思いますけれども、その継続制というんですかね、事故の状況、それからそれ以降の推移を図っている方が去られて、今回長浜大臣の下でやられるということについて、園田さん御自身は何かお考えになっていることはありますか。
(園田副大臣)そういう面では、閣内から前大臣、細野大臣が去られるということよりも、私は、細野前大臣が党の政調会長という立場で、また政府与党としっかりと連携を取れるものではないかというふうに大いに期待している一人でございます。その上で、長浜大臣をしっかりと私も支えていきながら、今日までの福島あるいは東京電力福島第一原子力発電所内の状況をしっかりと大臣にも御報告させていただきながら、直接の担務になるかどうか、まだ実は聞かせていただいておりませんので、これからそういうような話がいただきましたら、私なりに大臣とも御相談をさせていただきたいなというふうには考えております。当然、先ほど高山政務官からもお話がありましたけれども、細野前大臣からはしっかりと、この事故収束を仕上げるといいますか、結果を出していく、そのことが、やはり私の使命の一つになっていくであろうというふうに御指摘をいただいておりますので、そのことはしっかり私自身も踏まえて、今後も私の所管に関して対応してまいりたいというふうに考えています。

(問)NHKの間嶋と申します。それぞれに伺います。温暖化基本法25%目標について、それぞれ今挨拶の中で温暖化に取り組んでいきたいというお話があったのですけれども、それぞれ個人として25%目標を取り下げるべきなのか、それともこのままにしておくべきか、それとも触れずに、前提条件が伴わないのでということで触れずに国際交渉に臨むべきなのか、現時点で、今後変わっていくかもしれないんですけれども、どのようにお考えになっているかということをお一人ずつお願いできますでしょうか。
(高山政務官)エネルギー環境会議においても、一定の結論はいただいておりますが、日本がどういう対応をするかという国際約束もしなければいけないという、狭間でありますし、大変難しいなというふうに思っております。あと、これは政務三役からあんまり言うと怒られてしまうので、言わないようにしておりますけれども、今、法案が三党から出されていて、今継続審議中であるということで、そこの法案の扱いに関しては国会の御判断ということだと思っております。大変難しいなと思っていますし、何か答えをちゃんとだしていかなければいけない課題だということは常々自覚しながら、それも重大な仕事だというふうに思いながらやっております。
(生方副大臣)今の25パーセント目標の達成というのが非常に難しい面は、高山政務官がおっしゃったとおりですが、再生可能エネルギー法案も通りましたので、これから再生可能エネルギーがどのように発展していくのか、発展させなければいけないというふうに思っておりますので、そちらに、環境省としては経産省と力を合わせて取り組んでいって、できる限り目標に近づけるようにする。荒唐無稽な目標ではないわけでございますので、そこに近づける方法というものをきちんと国際社会に訴えていくということが大事じゃないかなと思っております。
(園田副大臣)今、生方副大臣からもお話がありましたように、08年から10年までの数値というのも一つの参考にはなるのであろうというふうに考えております。その上でありますけれども、国会との状況については、今後、与党とも、あるいは国会全体とも御相談する機会が出てくるであろうというふうに思っておりますので、その上で、長浜大臣あるいは、この環境省の皆様方とも御相談させていただきながら、しっかりと進めていくものは進めていく。あるいはその状況の中で、何か状況が変わってくるというような形があれば、そのときには、さらにその見直しの検討というものも出てくる可能性はあるということであろうと思います。
(中島政務官)この発言につきましては、前の前の総理であります鳩山総理が国連総会で述べられたことだというふうに思います。私自身も、この数値については大変厳しいものがあるのではないかとは思っておりますが、2050年までに80パーセント削減という仮定の中の中間地点としては、進めていくべきだというふうに考えております。

(問)共同通信の渡邉と申します。生方副大臣にお尋ねしたいんですけれども。直近の
環境委員長として、政治の立場で環境省と携わってこられて、ある意味、長浜大臣をかなり支えていけるお立場におられるかと思いまして、環境省に今後直接、今度は行政としてガバナンスをきかせていくことになるんですけれども、委員長として、先の国会では閣法も、エコ電法とか産廃特置法とか、そういった法律を通していただいたのですけれども、環境省への提言というか、こういうところをもう少し考え得るのではないかということがもし何かあれば教えていただきたいのですけれど。
(生方副大臣)環境省が今まで果たしていた役割に加えて、原子力災害からの復興ということと廃棄物の処理というのが加わったわけで、予算規模も2千億程度の予算だったのが、1兆円を超えるような予算になりましたので、まだ予算規模に合うような体制が十分整っていないというふうに、今、環境省のほうからも聞いておりますので、我々、仕事量に見合った環境省の体制を作ることに、どのくらいサポートができるのかと。やはりこれは非常に、総理がおっしゃっているように、復興を進めていくことが今の日本とっては最も大事なことでございますから、その復興の中心といいますか、ほかも全部がやっているのですが、中心の一つである環境省が、人員が足りないためにその取組が不十分になったり遅れたりすることがあってはいけないと思いますので、人員が足りないのであればそれを増やすように、私からもどんどん呼びかけていかなければいけないというふうには思っております。

(問)電気新聞の濱といいます。4人の方にお伺いしたいのですが、原発の再稼働について、再稼働の判断は規制委員会がされるのか、最終的には政治がすべきなのかという、その点、御見解をお願いいたします。
(高山政務官)これはもう御案内のように、今の現行法でありましたら、本来安全な原発は動いていなければいけないということがございます。その中で、安全かどうかということを、今、規制委員会に判断を委ねているということが法律上も明確になっておりますので、そこにまた我々がいろいろ口を出すということは変な政治介入になるのではないかなというふうに私は思っております。
(生方副大臣)安全についての基準を、まず規制委員会で作っていただくと。そこで出た結論に対してどういう判断をするのかというのは政治の判断かなというふうに私は思っております。
(園田副大臣)法律上で申し上げると、やはり規制委員会が安全基準をつくり、それに対するしっかりとした安全性を判断していくということは、これは規制委員会が行うものでございます。したがって、それを私どもが、いわゆる規制委員会が3条委員会として誕生した経緯から申し上げると、当然政治からの独立という点は極めて強調的にされたところでございますので、この技術的なあるいは専門的な判断に対して私どもが何か申し上げるということはないということは申し上げておきたいと思います。その上で、いわば再稼働の判断というものに対しては、田中委員長の御発言も、私もしっかりと確認させていただかなければならないのではないかというふうに考えておりますので、その点について、今この時点でどうのこうの申し上げるというコメントというのは差し控えたいなと思っています。
(中島政務官)私は、原発の安全性の確認について、規制庁がきっちりと行っていると。安全第一だということであります。その後のことに関しましては、関係者とよく相談して議論して決めていくべきだというふうに考えております。

( 以  上 ) 

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