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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

細野大臣記者会見録(平成24年6月8日(金) 10:00〜10:20 於:合同庁舎4号館1階108会議室)


1.発言要旨

 おはようございます。私からは5件御報告申し上げます。
 まず、災害廃棄物の進捗状況ですが、5月31日現在で320.5万トン、そして進捗率が17.1%ということになりました。5月21日に発表した部分からの進捗率、10日分ぐらいの報告ですが、着実に数字は上がってきたなと、そんな印象を持っております。
 具体的な動きとしては、5月25日より青森県の八戸市で八戸セメントが岩手県の久慈市、そして洋野町の木質廃棄物の本格処理を実施しております。こちら1日30トン、2,580トンの受け入れを予定しております。また、本日より群馬県の吾妻東部衛生施設組合が宮古市の可燃性の廃棄物の本格受け入れを開始する予定でございます。私もこちらは行ってまいりましたが、大変皆さん地元の説明もやっていただいて、積極的に取り組んでいただいた結果というふうに承知しています。こちらは1年間で1,130トンということになります。また、静岡県では静岡市、浜松市、富士市で岩手県の山田町の可燃性廃棄物を、今、試験焼却を実施しているという状況です。また、群馬県の桐生市では宮古市の可燃性廃棄物、そして、福岡県の北九州市では宮城県の石巻市の可燃性廃棄物の試験焼却を実施いたしました。山形県の酒田市では宮城県の松島町の可燃性廃棄物を6月17日に試験処理を予定しております。
 以上、幾つか新しい動きについても御報告申し上げましたが、ホームページでかなり分かりやすく資料を作っておりますので、そちらを是非御覧をいただければと思います。これから進捗状況は毎月、月の末日に各地域から報告をしていただいて、その後1週間ぐらいで取りまとめて皆様に報告という形をとりたいと思いますので、御承知おきください。
 2点目といたしまして、今週6日より、私も一度イベントに参加しましたが、はなさかじじぃずの主催により「天地創生〜がれきに花を咲かせましょう〜」と題しまして、がれきで造った巨大な龍などの展覧会が東京の護国寺で開かれております。本日と明日は、重要無形文化財保持者の津村禮次郎様による能の特別公演が行われるということになっておりまして、私も時間の許す限り今晩鑑賞してきたいというふうに思っております。能には「老木に花」という言葉がございます。老木に咲く花にはしみじみとした美しさと魅力があるという、そういう意味だそうでありまして、がれきに美しさを見出すのは能の世界観に近いものがあるという話を伺いました。是非そういったことを多くの皆様に感じていただきたいというふうに思っております。
 続きまして、トキの放鳥についてです。本日、佐渡において、トキの第6回の放鳥を開始いたしました。先程9時56分ごろ、そのうちの3羽が飛翔したということであります。これまで新潟県や佐渡市や専門家をはじめとした関係者の皆さんの御協力を得て放鳥を重ねてきた結果、今年は野生下での繁殖成功という大きな成果も出すことができました。今回の放鳥で野外の個体がさらに殖えますので、来年の繁殖期には今年以上にたくさんのひなが誕生するのではないかというふうに期待をしております。
 続きまして、週末の日程でありますけれども、水俣病に関しまして、先日、慰霊式の際に水俣を訪問させていただきまして、やはり新潟も訪問させていただきたいというふうに考えてまいりました。明日行ってまいります。新潟においても先日、水俣訪問と同様、被害者の関係団体の方々とお会いをして特措法の救済措置に関するこれまでの周知、広報への取組などについて御報告をしたいと思っております。また、新潟市内でチラシの配布なども行いたいというふうに考えております。
 最後に、除染についてであります。6月26日に米国の除染関係企業31社が来日をいたしまして、日本の除染関連企業との情報交流会を開催することとなりました。これは、ルース大使を始めとする米側の協力により実現をしたものでありまして、私もできる限り調整をして、できれば出席をさせていただきたいというふうに思っております。
 今回の情報交流会をきっかけといたしまして、米国の企業が有する除染技術関連の情報交流が日米間で一段と進みまして、日本の除染現場にさらに適用可能な技術があれば効果的な除染に結びつけていきたいというふうに考えております。詳細については後ほど資料で配らせていただきます。
 私からは以上です。
 大事なことを忘れていました。もう一点。本日、エネ・環会議がございまして、そこでも御報告した中身でございますが、原子力委員会で核燃料サイクル政策の選択肢について小委員会で検討を進めてまいりまして、5月16日に小委員会の取りまとめを行い、さらに今後議論を進め見解を取りまとめる、そういう予定になっております。本日もそのことをエネ・環会議でも御報告をいたしました。
 一方で、小委員会における検討の過程で、一部の関係者による非公開の会合が実施をされていたとの、そういう報道がございます。核燃サイクルというのは民間の事業者がやっているものでもありますので、情報を収集する必要がございますので、接触すること自体は必要だというふうに考えております。ただ、そこで会議の資料が配られるなどのやり方については、これは問題があるというふうに考えているということは以前も皆さんにも御報告を申し上げました。そうした様々な誤解を受けるような、そういうプロセスも含めて、やはりしっかりと検証するべきだろうというふうに考えまして、今回の小委員会での検討プロセスを調査し検証するため、後藤内閣府副大臣をヘッドとする検証チームを6月11日に設置することといたしました。準備状況など詳しいことは後ほど事務方に是非御質問がある方はお聞きをいただきたいというふうに思います。
 失礼しました。以上です。

 

2.質疑応答

(問)朝日新聞社の大下といいます。
 大臣、先程のお話の中で、「がれきに花を咲かせましょう」とかのようなことが行われるというお話でしたが、がれきを土台に南相馬市とかで防風林みたいなものを造ろうという計画が随分去年から話があったと思うんですが、現地で取材すると、環境省が5月25日ぐらいに出してきた通知によると、家屋に由来する廃材を土台に使っちゃいけないというようなお話で、市の考えてきたようなことは出来ませんというようなお話だったんですが、現地におけるニーズと霞が関からの指示とか通知に齟齬を来しているのじゃないかなというふうに思うんですが、その点をどうお考えになっているのかが1点と、あと南相馬とかでもそうなんですが、なかなか中間処理施設が決まらないと、仮置場さえままならないという状況が続いていると思うんですが、そこの見通しというか、国としては中間処理施設に責任を持って見習わないといけないと思うのですが、そこのところをどういうふうにお考えになっているのか、その2点をお願いします。
(答)まず1点目ですが、いろいろな名前で各地で取組をしていただいておりまして、千年の森という言い方をされていたり、命のきずなプロジェクトという形で国もいろいろな提案をしていたり、各地で前向きな取組が進んでいますので、それ自体は是非後押しをしていきたいというふうに思っています。実際に私も大槌町に行ってまいったりしましたので、復興に向けて皆さんが汗をかいて、がれきも有効に活用するという考え方は、私はすばらしいものだというふうに思っています。そこで、基準を作ろうということで、私からもかなり強く指示をしまして、これまで検討を重ねてまいりました。そこで基準として出しているのは、流木のたぐいですね、こういったものは埋めて安全性に問題はないだろうということです。加えて、国の防災林などにおいてはガラス片であるとか土砂であるとか瓦くずであるとか、そういったものも埋めて問題ないだろうということで、そういう取組を始めています。ですから、そういったものというのは前向きにやるという方向ですね。
 一方で、家屋の廃材や様々な木質のがれきということに関してまいりますと、どうしても塗料がついていたり防腐剤がついていたりしますので、例えば、有害な物質でいうとクロムであるとかヒ素がどうしても混入するということであります。クロムであるとかヒ素というのは、これは土壌汚染であるとか水質の汚染の原因とこれまで言われてきて、しっかりと管理をすべきだということできた物質ですので、そこをしっかりと区分をして、そういったものについては埋めるという方法はとらないでいただきたいということで線を引いております。
 これは地元の取組をしっかりと後押しをするという考え方のもとに立って、安全性の観点からつくった基準ですので、それをしっかりと様々な取組をしておられる方々にお伝えをするということはやっていきたいと思います。
 2点目の中間貯蔵施設ですが、これまでも地元に対していろいろな形で我々も話をさせていただきましたけれども、今現在、中間貯蔵について皆さんがどういう受け止め方をされているかというと、それよりも先に賠償であるとか、例えば区域の問題をどうするであるとかというようなことについての皆さん強い関心を持っておられますし、そういった部分での取組が政府としては一番求められているというふうに考えています。したがって、明日も福島に、新潟に行った後、私飛びますが、そういったことを中心にしっかりとまずは認識を共有化して、そうしたことが少しずつでも動き出す中で改めて中間貯蔵を含めた除染のあり方などについてもしっかりと相談をしていきたいというふうに考えています。先日、桜井市長さんも来られましたので、がれきの問題や除染についても大変皆さん御努力をされて御苦労されているという話を聞いてまいりましたので、しっかりやりたいというふうには思っておりますが、そこは、例えば仮置場という形で中間貯蔵というのがまだ明確に場所は決まっていないものの、国として責任を持ってやっていくということを前提に進めていただいているところもございますので、我々としてはそういう形で少しでも前に進めていただけるようにしっかりと一緒にやっていきたいというふうに思います。

(問)新潟日報の井川ですけど、2点伺います。
 まず、水俣病の件ですが、明日、新潟に行かれて被害者団体の方と会われるということなんですけれども、新潟での特措法の申請の状況というのが先月100人ほど申請していまして、過去2けたぐらいだったものが、100人というのはかなり多くなっているんですが、一つは、広報、周知が行き届いたという面もあるとは思うんですけれども、一方で、被害者団体のほうは、やはり7月末に締め切ると切り捨てにつながるんじゃないかという心配は依然しているんですけれども、その辺り大臣としてどのように理解を求めていくかという点と、トキの件なんですが、今回6次放鳥ということで、今まで100羽、6回にわたって放鳥されているんですが、今後際限なくずっと放鳥を続けるというのも何十年にわたってなかなか難しいんだろうと思うんですが、環境省としてどういう状況になればもう放鳥しなくても大丈夫だというようなその辺り、大臣のお考えがありましたらお願いします。
(答)まず1点目は、今お話をされたとおりの認識です、私も。広報をすることによって申請をする方の数が増えたということです。それ自体は、自治体の皆さんにも大変な御努力をいただきましたし、私どもとしても全力を尽くしていますので、前向きなこととして歓迎しております。今回行くのもそういう趣旨ですので、それをしっかりやるということですね。
 2点目のトキですけれども、佐渡の皆さんの取組というのは、もちろんトキを再生するということもあるわけですけれども、昔からの、それこそ里山を取り戻すことで住みやすい、トキも生活しやすいし、人間にとってもいい環境をつくるという、実に素晴らしい取組を地元でしていただいたというふうに思っています。ですから、そういう取組はこれからもしっかりと環境省としても支えて一緒にやっていく必要があると思います。放鳥をどういう形でこれからやっていくのかということは、野生下での状況もしっかりと見て検討していかなければなりませんので、今の時点であまり私のほうから軽々にこうすべきじゃないかと言うのはちょっと控えたほうがいいかなと思います。ですから、どういう取組をするかということは、これは新潟県であるとか佐渡の皆さんですね、そういった皆さんの声もしっかりと受け止めて考えていかなければなりませんので、今回新しい非常に前向きな結果が出ましたので、それに向けていろいろな話し合いはしていきたいというふうに思います。

(問)確認ですけれども、水俣の件ですけれども、前向きに受け止める声がある一方で、やはり7月末と設定することが、潜在患者の切り捨てになるんじゃないかという心配が依然あると思うんですが、その辺りどういうふうに理解を明日求められるかという点についてお願いします。
(答)ですから、そういうことがないようにあたう限り救済をすべく明日も行くわけですから、その話をしてまいります。

(問)東京新聞の福田といいますけれども、美浜原発2号機の40年超えの運転延長を認めると保安院がまとめたことについてなんですけれども、福島後の政府の対策における目玉だった、40年廃炉というのはですね、細野大臣も強い意思を示して目玉の政策だったと思うんですけれども、それに逆行しているんじゃないかという受け止め方も出ているかと思うんですけれども、その辺大臣はどのように受け止めているかをお伺いしたいんですけれども。
(答)現行法上、運転開始後30年目まで、及びその後10年ごとに高経年化の技術評価を実施をして、その結果を踏まえて保守管理の方針を策定することが事業者としての義務になっているんですね。原子炉の稼働の有無に関係なくこれは必要なものでありまして、運転再開であるとか運転延長を認める趣旨の制度ではないというふうに承知をしています。
 高経年化対策に係る安全規制の停滞を生じさせないためにも、現行制度の枠組みのもとで高経年化技術評価を、これはこれまでの経緯も踏まえて粛々と実施をすることは、これは現行規制機関としてやるということだと理解をしています。
 この美浜の2号機ですね、ストレステストが出されているわけでもありませんし、新しい規制機関のもとで様々な判断をしていくということになるときに、政令をつくってしっかりと運転制御というものをかけていきますから、その基準もまだ出来ていませんので、そういった意味では美浜の2号機は動きません。ですから、そこは何ら変わりませんので、そういう認識ですね。

(問)テレビ朝日の河田と申します。
 がれきの広域処理について2点教えてください。
 宮城県のデータによると、この間、北九州市で試験焼却をした際に、80トン輸送した際、1,400万円かかったということで、これが本格的に受け入れとなると年間70億円になるという試算があるんですけれども、それだけの税金が広域処理をする場合に輸送費にかかるということについて、大臣はどうお考えになるかということを1点お伺いしたいです。
 それに加えて、地元では、それだけのお金がかかるのであれば、雇用や住宅の確保にもう少し力を入れてほしいといった声も聞かれるんですけれども、広域処理に関して、宮城県では焼却炉も本格稼働が始まるということですので、もう少し地元に頑張ってもらうですとか、近隣県だけに限るですとか、広域処理そのものに関して見直す考えはあるかどうか、そのもう一点をお願いします。
(答)少量の試験焼却においてコストがかかるのは、これは当たり前なんですね。北九州の場合にはある程度まとまった量を安定的に受け入れていただくことを検討していますから、それは全く別なんですよ、コストは。ですから、そこは明らかに、何十億とおっしゃいましたか、その金額は間違いですから、そこは認識は改めていただいたほうがいいと思いますね。
 私どもも、広域処理がある程度まとまった形で進んでいくということについて全体像をつかんだ上でやっています。北九州市の場合には技術的にも量的にも非常に実力があるところですので、石巻という仮設の焼却炉を相当数造っても処理し切れないところについて御協力をいただけるのは非常にありがたいということです。

(問)確認なんですけれども、本格的に受け入れる際にはそれほど税金をかけなくても出来るだろうという御認識であるということと、広域処理そのものは見直す考えはないということでよろしいですか。
(答)今申し上げたとおりです。

(以上)

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