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環境省大臣記者会見・談話等>副大臣・大臣政務官記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

近藤副大臣・樋高大臣政務官記者会見録(平成23年2月24日(木))


1.発言要旨

(政務官)お疲れ様です。私の方からちょっと先に冒頭、すみません、発言をさせていただきたいと思います。
 昨日、三役会議が終わった後、会見の時間を取らさせていただきましたけれども、ちょっと制約があって、舌足らずでありましたのでお詫び申し上げます。ちょっと続きで、私の方から先に、皆さんにお話できればと思っております。今国会、3本の法律を、何が何でも上げていきたいという思い、意気込みを、政務三役はしっかりと持っているということを皆さんにお伝えできればなというふうに思っております。
 まず、アセス法、環境影響評価法でございますけれども、これは皆様方御案内のとおり、とても大切な、これから未来に向かって必要な法律であるということで、ずっと審議してまいりましたけれども、前回そして前々回、なかなか日の目を見なかったわけでありますけれども、それにつきましては今回、何としても、3回目でありますので、この常会で成立を期していきたいというふうに思っております。それが一つです。
 それと、地球温暖化対策基本法でありますけれども、これは2013年以降の新たな枠組み構築に向けた重要な会議であります、今年の暮れにあると思いますけれども、COP17、南アフリカでありますけれども、これを控えた状況の中で、仮に、成立しないということになってしまえば、国際社会から、日本の真意について疑われてしまうと。京都議定書を殺して自らの削減義務から逃れるということにあると思われかねないと。法案の骨格を維持しつつも、かつ、野党の方々を含め様々な意見を伺いながら、その成立を目指して全力を挙げてまいりたいというふうに思ってございます。大臣も申し上げておりますとおり、耳をしっかり傾けるということと同時に、あと、柔軟にという言葉を使わせていただいておりますけれども、その気持ちで、基本法の成立、是非、成立を期していきたいというふうに思っております。
 それとあと、今回、水質汚濁防止法の一部改正でありますけれども、地下水汚染の未然防止のための実効ある取組を推進するために必要なものでございまして、現在、法案提出に向けて着々と政府内の手続を進めておりまして、近々国会に提出をし、御審議をいただければというふうに思っているところでございます。
 この法案3本、大臣、副大臣、政務官結束して、日本の未来のために、しっかりと成立を期するように頑張ってまいりたいというふうに思ってございます。また、昨日大臣が申し上げましたとおり、一方で、予算、これは国民生活、国民の生活が第一と、私ども理念を掲げさせていただいておりますけれども、やはり国民生活に支障をきたさないためにも、何としても、予算をしっかりと成立をさせるということが重要であるということで、頑張ってまいりたいというふうに思ってございます。
 ちょっと長々と失礼しましたが、昨日、法案関係で、意気込みなど問われたものですから、冒頭こちらから皆様方に御説明させていただきました。よろしくお願いします。皆様方から。

2.質疑応答

(問)地球温暖化の新枠組で、目標を達成できなかった場合、達成できなかった国に罰則を設けないという考え方があるというふうな話が出ているのですけれども、それについての御意見をお聞かせいただけますか。
(副大臣)私もそういう報道があったということで、南川次官が発言なさった前後も見ながら、総合的に見てみたのですが、今、御指摘があったように、罰則を設けるべきではないという意見は、昔からいろいろな所から出てはいると。ただ、日本の政府の立場としては、いかにきちんと削減目標を確保していくかということにあるということですし、そういう中で、様々な意見があること。そういうことも検討しながら、どうやって実質的に確保していくかということ。しかし、そのために柔軟性も必要だというようなことで次官も発言をされたというふうに聞いておりますし、理解もしておりますし、議事録を読むとそういうことだというふうに、私自身も理解をしているということであります。

(問)樋高政務官にお聞きしたいのですが、昨日、小沢さんに近いとされる、農水省の松木政務官が辞任されたのですけれども、それについての御意見をお伺いできますでしょうか。
(政務官)環境政策について聞いていただければと。大変申し訳ないのですけれども、政局については、私自身は、環境省の記者会見においては、大変すみませんが、差し控えさせていただきたいなというふうに思ってございます。是非、環境政策につきましてお尋ねいただけたらありがたいかなと思っております。

(問)そうしますと、環境政策を、国会でこれから法律をあげていくということで、三役が決意されたということは、樋高政務官自身は、特に、松木さんと関わりますけれども、途中で辞任されたりというようなことは、今現在は考えていないという理解でよろしいのですね。
(政務官)目の前の仕事を一所懸命やるということに尽きると思います。
(問)やはり政府の一員として、政府の一員である政務官が辞任をされたと、それはまあ政局の話ではありますが、党の処分に対して不満であったと。やはり政府の一員として、これから重要な法案を三つ、環境省としても審議していくわけですから、やはり、こうした今の時期に辞任されたということについて、やはり何らかのコメントがいただきたいなと思うのですが。松木さんについて。
(政務官)私から。
(問)ええ。あの、副大臣と政務官、両方というふうに。
(政務官)何故そうなさったのかは、松木さん本人に聞いていただくのが一番よろしいのではないかなというふうに思ってございます。私自身は、先ほど申し上げましたとおり、誠実に、本当にまじめに、愚直に、今目の前にある様々な環境行政、あるいは環境政策の課題解決に取り組むということが、本当に重要なことなのだろうなというふうに思ってございます。
(問)副大臣はどうお考えでしょうか。
(副大臣)私の方も政府で仕事をさせていただいていて、与党、民主党が与党として支える政権であります。きちんと仕事をしていく、そのために結束というか、それぞれの持ち場の仕事、今樋高政務官もおっしゃった、目の前にある、もちろん中長期を展望しながら目の前にあることをやっていく、このことが大事だというふうに思います。

(問)樋高さんは、環境教育で御自身のチームを立ち上げられたと思うのですが、目の前のことを一所懸命やられるということなのですけれども、今後長期的に見ても、三役、政務官としての御仕事を続けていかれるのかどうかというのは、今後の環境政策にとっても大変影響が大きいことだと思うのですけれども、任期が来るまで政務官をやられるのかどうかを。
(政務官)一所懸命考えていただいて質問して下さって。環境教育といのは、これは別に、私1人が取り組んでいる話ではなくて、チームとして取り組んでいるわけでありますし、どこまでもこの課題、環境教育あるいは普及啓発のあり方検討会と申しますけれども、これはどこまでも、時代が変化していくことに合わせて、状況に合わせて推進をしていくということでありますので、私はもう一定の結論を、今の、現時点での考え得る新しい理念や、あるいは施策そのものをどんどん打ち出していきたいなというふうに、本当に純粋に思って、色々な視察を考えたりとかやっておりますので、是非そのことを注視をしていただけたらありがたいかなというふうに思ってます。一所懸命、良いものをまとめるように、本当に頑張っていきたいなというふうに思っておりますので。
(問)関連で申し訳ないのですけれども、予算審議がかなり難航する中で、松木さんが辞任されたことに対して、政務官の一人として無責任ではないかという厳しい意見もでているのですけれども、こういった御意見についてはどのようにお考えですか。
(政務官)私はコメントする立場にないと思います。
(問)樋高さんとしては、政治家としてそういった行動をとることについてはどのようにお考えでしょうか。
(政務官)私は、まず人のことについてはコメントは差し控えさせていただきたいなというふうに思いますけれども、いずれにせよ予算をしっかり、冒頭も申し上げましたとおり、国民生活に支障を来さないように、確実に予算を上げていくということに全力投球してまいりたいというふうに思っております。もちろん非力ですけれども。
(問)昨日の松木さんの辞任に関する会見の中では、小沢元代表が党員資格停止されたことに対して、小沢元代表に対するああいうやりかたがどうしても納得いかなかったというふうに御発言されたのですけれども、この件に関しては樋高さんどのようにお考えでしょうか。
(政務官)松木さんのその会見を聞いてないので、コメントを私がするのは適切ではないというふうに思います。
(問)これもお答えできないんでしょうけれども、松木さんから事前に話といいますか、周辺からでも結構なのですけれども、聞いておられましたでしょうか
(政務官)私はNHKのニュース速報で知りました。20時3分だったかな。
(問)23日に、一新会のメンバーで集まられたというふうにお話を聞いているのですけれども、その席にはいらっしゃらなかった。
(政務官)わからない。覚えていないです。

(問)新潟水俣病についてなのですけれども、原告団が和解の方針を固めて、27日に原告団集会に諮るということにしているのですけれども、それについての受け止めを伺いたいのと、来週3日にですね、次回期日が入って、正式和解するんじゃないかというふうに言われてるのですが、国として、そのタイミングでもって、和解成立を目指すのかどうか、その方針について副大臣にお伺いしたいのですが。
(副大臣)これまで、それぞれ原告団のみなさんとは、和解について話し合いをしてきた。そしてもちろん、環境省、政府としての立場も、漏れなく救済をしていくということであります。そして、大きな救済法の中でのスキームをとりながら、また、その中で和解を進めてきたということですね。ですから、原告団のみなさんが、そういう集会の中で、きちっと原告団の中の話し合いをしっかり持っていただいて、そこで私達の政府としての立場も御理解いただいて、そして、まだまだ、前から申し上げてますように、完全に患者の方の病気が治るのは難しいかもしれませんけれども、しっかりと国としては、一つの漏れなく救済をしていくというスキームとしての一定の解決を図るという中に和解もありますから、一刻も早く、きちっとお互いが理解できる中で、まさしく和解というものが早く成立をすることを望んでいます。
(問)具体的には、できれば来週にもやりたいということなのですか。
(副大臣)そういうことですね。

(問)同じ質問で申し訳ないのですが、松木さんとは一緒にやってこられた仲間というか、同志かなと思うのですけど、同じ師として尊敬してらっしゃる小沢先生が、党員資格停止処分を受けて、ああいった行動をなされたことについて、理解できる部分というのは樋高さんとしてあるのでしょうか。
(政務官)環境政策に係ることを、お答えさせていただければとありがたいと思います。
(副大臣)それぞれ政治家の思いはあると思うのですが、環境省の記者会見でもありますので、そこを是非中心に聞いていただければと思います。関心事ではあるとは思いますが。
(問)政務官、環境政策で、目の前の仕事を一所懸命をやるとおっしゃいましたが、環境政策のために辞任はしませんと、明言されたほうがよろしいのではないでしょうか。
(政務官)アドバイスとしては、非常にありがたく受け止めさせていただきますけれども、とにかく、今はもう一所懸命に本当に仕事、例えば具体的に申しますと、今年、例えばCOP17。私、今年の暮れの話を今しているわけでありまして、それに向けて、今やらなければならないことが、本当にたくさんあるんだと私は思ってまして、それに本当に誠実に、一所懸命取り組んでいきたいなと、本当にそれが正直なところでありますので、アドバイスはありがたくちょうだいさせていただきます。本当にすみません。
(問)それは、COP17に御自身が参加したいということですか。
(政務官)COP17に向けて、一所懸命仕事をしていくと。それはもう既に始まっているわけで、去年のCOP16が終わった時点で、じゃあどうしようかということで。みんなで今、知恵を絞って、いろいろな動きもしているわけでありますけれども。みなさま方の報道のとおり、COP17に向けて、また厳しい状況が本当に予想されると思いますので、その中にあって日本がどういう舵取りを主導していくのかと、本当にこれはもう真剣に、これはもう環境省だけではなくて、日本中を巻き込んで、本当にしっかりと真剣に考えていかなければいけない問題だと思いますので、そういうことを、しっかりと、一つ一つつかんでいくためにやるべき事柄だという意味で、申し上げさせていただいているわけです。

(問)環境政策で一点なんですけれども、昨日、農水の部門会議があって、環境部門会議が出していた、鳥インフルの野鳥対策の内容が、かなり盛り込まれたと聞いているのですけれども、それについての御意見と、どのようになっているのかという現状の説明をお願いできますか。
(副大臣)民主党のほうで、インフルエンザ対策の本部が作られて、そこでいろいろと御義論があり、そういう中で、発生した地元からの御要請がある中で、対策本部でいろいろ検討をしてきたと。そういう中で、家伝法がですね、もう少し野鳥が鳥インフルエンザを発症した時に対しての、対応をしっかりしてほしいというのが現場からあり、対策本部としても受け、そういう中で対策本部、環境関係、農水関係と入っておりますので、農水と環境部門がですね、家伝法の改正を通して、もっと環境省が関わっていくべきだという御意見をまとめていただいて、それを政府に出されるというふうに聞いておりますし、それは重要なことなので、野鳥対策を通じて家禽を保護していくという部分でですね、よりしっかりとした対応をやれるという家伝法の改正に向けていきたいなというふうに思います。ですから、環境省としても農水省と協力をして、このことについては、民主党からいただいた御意見をしっかりと受け止めていきたいなというふうに思っておりますけど。
(問)法案の提出時期はいつになるというふうに。
(政務官)国会対応は、私、政務官で今やらさせていただいておりますけれども、あくまで今まだ、党のほうでの調整をしてます。一旦、ペーパーで総理宛に党のほうから、こういう考え方だよというふうに承っていただいておりますけれども、それを今度また、農水省さんのほうで、あくまで農水省の管轄でございますので、まずそれができあがるのを待ってから、その後、国会において審議されるものというふうに理解しておりますので。ただ、一般論で申しますと、なるべく早くの方がありがたいかなと思ったりしますけれども、それはただし、中身が、よりしっかりとした法律案になってなくてはいけませんので、それをしっかり待ちたいなと思っておりますが、いずれにせよ、野鳥の鳥インフルエンザ対策が、一層しっかりと果たされるようになればよろしいのではないでしょうか。

(問)水濁法の閣議決定の時期はいつ頃になりそうでしょうか。
(政務官)そんなに遠くないと思いますけど、まだ具体的にいつになるかというのは承知をしておりません。
(問)来週とか、そういうものが見える状況ではないと。
(政務官)そんなに遠くは無いと、例年の御案内のとおり、閣議にかかるのは、だいたい年度末の月なんでしょうけれども、それもまた状況推移を見ながらなんだと思います。いずれにせよ、国会での議論になりますので、国対の状況など、いろいろ通じて、連携をとりながら考えて、タイミングを計ってやっていくのではないかと思いますけれども。

(以上)

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