本文へジャンプ
ここから本文
環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

細野大臣記者会見録(平成23年10月28日(金))


1.発言要旨

 今日閣議で3次補正予算、さらには特区法案など、非常に重要な決定がなされました。いよいよ復興へ向けての臨時国会の本格的なしっかりとした議論ということになると思いますので、気を引き締めてやっていきたいと思っております。
 今日は1件お知らせがございますので、申し上げます。
 環境省では、年明けから、福島環境再生事務所を開設をいたします。その開設に当たりまして、福島について縁のある、そして地元でしっかりと地に足をつけた活動をしていただける職員を募集いたします。20名当面は予定をしておりますけれども、11月1日からの募集でございますので、こういうポスターを作成をいたしました。できる限り、もちろん有能であっていただきたいと思いますけれども、それ以上にやはり福島の再生に情熱を持った方にぜひ応募していただきたいというふうに思いますので、皆さんにお知らせをさせていただきます。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)この環境再生事務所なんですけれども、これは除染が一番大きな役割と考えていいんでしょうか。
(答)除染と廃棄物ですね、これをしっかりとやり切るということです。これが福島の再生のやはり前提条件になりますので。
(問)その除染ということでいうと、工程表を月内にというお話がありまして、明日福島に入られると思うんですけれども、その工程表に関してはどのような形で発表、説明されるつもりなんでしょうか。
(答)明日は発表というよりは、福島県、そして福島県内の市町村の皆様に御説明という、そういう形をとらせていただきます。ただ、それだけの皆さんに御説明をするということは、国民の皆さんにもやはりしっかりと御説明すべきだろうというふうに思いますので、あわせてマスコミの皆さんにもお渡しをして、説明をさせていただきたいと思っております。
(問)その仮置き場ということがあると思うんですけれども、これについて地元の方々、一番気になるところでもあるかと思うんですが、一部報道等で3年というような話もありますけれども、この期間についてはどのような考えなんでしょうか。
(答)明日、まず地元の福島の皆さんに説明をさせていただきたいというふうに思いますので、それが終わりましてから皆様には御説明申し上げます。

(問)共同通信の太田です。いわゆるサイバー攻撃の問題なんですけれども、環境省ではそういった事例の報告というのはあるんでしょうか。
(答)まだその報告は受けておりません。政府全体、そしてこの国会も含めて、しっかり対応すべきでしょうから、事例があったら報告があるとは思っておりますが、改めて確認をしてみたいというふうに思います。
(問)特に関連する団体に環境省を語る形で何か送られているとか、そういった報告も今のところは。
(答)今のところ、そういう報告は受けておりません。
(問)福島再生事務所の職員なんですが、任期を3年とした理由というのはどういうことなんでしょうか。
(事務方)まず、除染事業は、どこまで進むかということを見ながら今後の時期を決めていきたいということがございますので、まずとりあえず3年ということにしてございます。
(問)そのとりあえずの根拠というのがよくわからないんですけれども。
(事務方)大体通常3年を見て、それから見直しというのが公務員の場合は多いということでございますので。
(答)私もそこは非常に気になったところですので、コメントさせていただきたいと思います。
 とにかく除染は、当面の数年間というのは最も加速をさせなければならない時期ですので、恐らく一番そこで人が必要だというふうに思うんですね。ある程度何年かやった後に、その後どのようにやっていくのかということについても、やはり再検討しなければならないと、見直しが多分必要だろうというふうに思っております。したがって、そこでまたまとまった人材が必要であるということになれば、そういったことももちろん考えていかなければならないというふうに思っております。ですから、当面の措置として、まずは3年間しっかりと人材を確保して取り組める体制をつくるということです。

(問)朝日新聞の関根です。今日、原発事故後初めてのストレステストの結果についての報告がある予定ですけれども、今後再稼働に向けて、関係閣僚の一人として、どういった点を最重要の判断のポイントとして考えていきたいとお考えでいらっしゃいますでしょうか。
(答)もう基準はただ一つ、安全性についてしっかりと確認ができて、そしてこれなら大丈夫ということになるかどうかですね。ですから、まず原子力安全・保安院のほうでストレステストの結果をしっかり見るということになるでしょうし、中身はオープンになるんだというふうに思いますので、その判断を待ちたいというふうに思います。

(問)朝日新聞の森ですけれども、明日、県知事にお会いになって、除染について説明されると思いますけれども、知事からこの中間貯蔵施設についての、逆に返答をいつごろまでにいただきたいというような、何かそういう考えはありますでしょうか。
(答)このロードマップの私どもの作成というのは、まずは国として責任を持って考え方を提示をするべきだろうというところが原点なんですね。ですから、福島県知事の回答をどの時点でいただくとか、そういったことについて、何か考えた上で出しているということではありません。ですから、私どもとしては、国が責任を持ってお願いをすると。非常につらい中身であるというのは紛れもない事実ですから、とにかく丁寧に御説明を申し上げて、恐らくいろいろな御意見があると思いますので、それを伺うというところからスタートしたいと考えております。

(以上)

▲Page Top