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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

細野大臣記者会見録(平成23年10月25日(火))


1.発言要旨

 私の方から1点、この夏の電力の需給逼迫に対して、国民の皆様に大変ご協力をいただいたわけですけれども、節電目標の達成状況について、皆さんに御報告を申し上げたいと思います。政府全体では15%以上の節電をするという目標を立てましたが、環境省では計画を作りまして、目標としては全体で25%、本省で28%、ピーク時使用電力の削減を目指して対策を講じてまいりました。結果の御報告ですけれども、節電努力を徹底した結果として、全体で43%、本省で33%の削減を達成することができました。環境省という我々の役所の一つの役割として、より高い目標を立て、そしてそれを更に上回る結果を出したということでございますので、努力が結果として実ったいうことだというふうに思います。節電努力はこれからも継続をしていかなければなりませんので、更にどういう取組ができるか、しっかりと対応を検討して、必要があれば、またしっかりと節電していくということでいきたいというふうに思います。私からは以上です。

2.質疑応答

(問)幹事社から1問お尋ねします。がれきの広域処理ですけれども、自治体の意向調査を進められてますが、自治体からなかなか厳しいという声が聞かれますが、今の進捗、調査の進捗状況と、今後の対応を何かお考えであれば教えてください。
(答)はい。自治体から結果が少しずつ返ってきておりまして、若干、正直言うとなかなか住民の皆さんの思いもあって、答えにくいというところもあるのだと思うんですけれども、全ての結果がまだ集約できているという状況ではありません。ですので、あまり督促をして、とにかく早く出すようにということをいう種のものでもありませんので、今、集約できるのを待っているという状況です。あとは、個別にそれぞれ自治体によって状況は違いますから、できる限り個別にしっかりと御説明をして、御理解をいただくという方法が望ましいのではないかと、丁寧な対応というのが必要なのではないかというふうに考えています。

(問)朝日新聞の関根です。昨日、大臣に大熊町の住民の方々が、中間貯蔵施設を自分たちの町に設置するしかないのではないかという提案と併せて新しい住環境を政府の方で 提示してくれという要望をされていました。それに対する大臣の考えと、政府内での検討状況をできる限りで答えてください。
(答)昨日の大熊町の皆さんの御要望というのは、中間貯蔵のことがメインではなかったんです。補償の課題などが主で、そういったことについて、できるだけ自分たちの意向をしっかり受け止めて欲しいというお話だったというふうに思います。その中で、口頭で、中間貯蔵施設については、当初は受け入れられないという姿勢だったけれども、家に帰って様子を見たり、いろいろ仲間で話をしたら、受け入れるしかないのではないかという、そういう話になったと。そういう話だったと思います。紙の中には、実は、中間貯蔵施設については、受け入れ難いということが書かれておりまして、その思いとしては、自分たちは電力の供給に貢献をしてきたと、東京電力管内、すなわち関東エリアの皆さんにしっかりとそれは考えてほしいという主旨の記述がありました。おっしゃっていることは大変もっともだというふうに思うのですが、そういう思いも乗り越えて、今の状況を克服するためには、やはり受け入れざるを得ないというお考えに至ったというのは、非常に重い話だと、本当に、私は、本当に恐縮してしまいまして、恐縮というよりは申し訳ないという思いの方が強かったです、そういう思いで話を聞かせていただきました。これは私が個人としてどうこうということではなくて、日本国民が、やはりしっかりと、本当に考えなければならない問題だと思いますね。つまり、一番、これまで安定供給に御努力いただいた皆さんが負担を負っていると、しかも中間貯蔵施設についてまでそういうことを言っていただいているということを、本当に重く受け止めなければならないと思いました。政府内の検討状況は、個別の場所について決定をしているということではありませんので、福島県内でなんとか中間貯蔵施設を受け入れていただきたいということで、様々な調整を行い、考え方を今整理をしているという段階です。

(問)共同通信の大倉です。昨日、東京電力の事故時の運転手順書を、黒塗りを外した分の公開がありましたけれども、東京電力のほうは今でも原則非公開という考え方を変えていなくて、保安院との見解の相違があると説明していますけれども、一連の経緯について大臣のお考えをお聞かせください。
(答)できる限りしっかり情報公開していくということに尽きると思いますね。そういった面で、東京電力の考え方と、当局である保安院の考え方が違ったんだろうということですね。ですから、東京電力についてはできる限りそういう姿勢になっていただきたいなと、なってもらわなければ困るなと思います。

(問)衆議院のサーバーにサイバー攻撃があった件なのですけど、大臣の受け止めをお願いします。
(答)報道では見ましたけれども、事実関係を把握していないので、すみません、事実を把握してない中で、あまり、お答えするのは筋ではないかなというふうに思います。最近この手の話が本当に多いですからね、セキュリティの在り方を本当に根本的に考え直していかなければならない時期に来ているのかもしれませんね。

(問)柏市のほうで、高濃度の放射線量が出た問題についてなのですが、今後、環境省としてどのような対応を考えていらっしゃるのか、お願いいたします。
(答)柏市については、現地に人を派遣をいたしました。文部科学省、あとは原災本部生活支援チーム、環境省のほうで人を派遣して、調査をいたしました。更なる詳しい調査を柏市のほうからは要望されておりますので、やれることはしっかりやりたいと思います。除染の関係者を派遣をしたのですが、モニタリングをするだけではなくて、状況を改善していかなければなりませんので、政府として最大限の取組をするという姿勢で臨みたいと思います。
(問)これは、更に調査を進めるということでよろしいですか、現時点でこれからするべきことというのは。
(答)気になりますのは、同じような状況のところが他にもある可能性があるんですよね。例えば、側溝が壊れて水が流れ出るというケースは、地震がありましたので、他にもあるかもしれません。そういった状況というのはどこにあるのかということもを含めて、きちっと確認していかなければならないと思います。

(以上)

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