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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

松本大臣記者会見録(平成23年6月7日(火))


1.発言要旨

 おはようございます。本日の閣議において、平成23年版環境・循環型社会・生物多様性白書が決定をされ、国会に提出されることとなりました。今回の白書は地球との共生に向けた確かな知恵・規範・行動を主題とし、昨年10月に開催されたCOP10を踏まえて、生物多様性に焦点を当てて、その現状と国内外の取組について詳しく記述しています。また、循環型社会、低炭素社会づくりの実現に向けた取組について、我が国の優れた技術やシステムの国際的な展開に重点を置いて記述をしております。加えて、東日本大震災に関して、急遽、新たに章を起こして、がれき等の処理をはじめとして、復旧・復興に向けた取組について、できる限り記述しています。
 2点目、環境省は、災害廃棄物処理事業について、5月6日に、収集、運搬、中間処理、最終処分の各段階における処理コストの積算方法等をお示しをしました。また、5月31日には、補助金の申請方法の具体的内容を通知しており、自治体より補助申請があり次第、順次速やかに補助金の概算交付を実施していく予定です。これらの内容について周知徹底すべく、昨日、再度、関係自治体に対し、通知を発出いたしました。なお、来週木曜日、6月16日には、廃棄物処理の業界団体である日本廃棄物団体連合会の会員団体及びその会員企業の皆様に、廃棄物処理事業に係る環境省の取組や補助制度等の内容を御説明し、再度御協力をお願いをするところであります。
 6月5日日曜日には、宮城県の丸森町にまいりまして、俳優の菅原文太さんと、ここは南相馬の方々が避難をされているなかで、激励をし、二次避難を促してまいりました。なかなかやはり、みなさんをおいて外に行くという気にはなれないというお話もありましたけれども、さすが菅原文太さん、記念撮影を避難所でしたのは初めてであります。集合写真がたぶんあったと思います。行きましたけれども、次の日、テレビも新聞も、なんも報道がありませんでした。松本龍の発信のなさが露呈をいたしました。丸森町から帰りのバスに乗ったときに、菅総理からの着信がございまして、なにかなと思って、COP10の御礼以来ですから、何の電話かなと思ったら、がれきの処理について、いろいろな提案や御指示がありました。今朝7時半も電話がありまして、目覚まし頼んでないのに、誰かなと思ったら、菅総理でありまして、これは今度は仮設住宅の心のこもった提案を私にされました。しっかり総理は被災された方々に寄り添っておられます。頭が下がりました。以上でございます。

2.質疑応答

(問)まず白書なんですけれども、改めまして大臣として、今年の白書ではこの点を国民の皆さんに、訴えたいという点がありましたらお願いします。
(答)新しいのはやはり、昨年10月のCOP10で、議長国ですから、そこのところで、生物多様性というものがいかに大事かということを強調していただいたと思うし、また東日本大震災のこともやはり、これからの再生可能エネルギーとか、いろいろなことについて、これから本当に気合をいれてやっていかないといかんという思いも書き込まれていると思います。
(問)あとは、福島県内の災害廃棄物の件なんですけれども、先般5日に安全評価検討会第2回の会合が開かれまして、次回の19日の会合で、当面の処理方針が分かる見通しになりましたけれども、改めて大臣の今のお考えをお聞かせください。
(答)あらためて福島県に対して、南川次官を、今週中に行っていただいて、状況を説明をするという段取りにしています。

(問)菅総理からの電話なのですけれども、がれき処理ついては具体的にどのような提案があったのでしょうか。
(答)まだ。具体的になったらお話しますけれども。
(問)それは総理のほうからいくつか。
(答)はい。提案があって、なかなか良い提案でした。それで昨日、宿題を環境省していただいて、様々、今、取り組んでいるところです。具体的にならなかったら、あれだから伏せておきます。
(問)複数の提案、いくつかですか。
(答)最初に御苦労様と言っていただいて、今日も避難所ですか、そうですと言って。がれきの処理の話をされましたよ、それだけです。労っていただいて。
(問)検討してほしいという指示があったという。
(答)はい。
(問)仮設住宅に関しても同じですか。
(答)そうです。我々が気がつかないところまで気がついていただいて。
(問)気がつかないところというのは具体的にどういうところなのですか。
(答)だから、ちょっとまた指示をしますから、いろいろ。仮設住宅ができても行かれない方々のケアをちゃんとしてくださいよということですね。

(問)COP10以来の電話だということを、さっきおっしゃっていたのですけれども、日曜日と今日と、ここにきて連続で総理が電話をかけていらっしゃる背景というか。
(答)何もないでしょう。COP10のときは奄美大島にいたけどハノイから電話がかかってきて、嬉しかったんでしょう、ありがとうございますと。一昨日もやはり、がれきと、今日は仮設住宅と、しっかり見ておられるということにつきますよ。
(問)退陣前にできることは全部やっておこうとか。
(答)それもあると思いますけどね、そこまでは深読みはしませんけれども。しっかり、やはり寄り添っておられるというのは分かりましたし。

(問)菅総理からの宿題のメドというのはいつぐらいまでに形になりそうですか。
(答)まだ分かりません。相手があるところですから。

(問)大連立の話が盛り上がっていますけれども、大臣としては、菅さんが退陣された後の政治の枠組はどういうことが望ましいとお考えですか。
(答)盛り上がってないと思います。
(問)大連立は、やはり客観的に考えて難しいというふうにお考えですか。
(答)私はひたすら、今、与えられた仕事をするだけです。

(問)報道でなのですけれども、小沢元大臣が温暖化対策基本法案の件で、25%削減目標を削除するというようなことを提案しているという報道があったのですが、政府としてそういった方針を固めているのか、削除する方向なのか、その辺はどうなっているのでしょうか。
(答)政府としてはその話は聞いておりませんし、総理がこの間言われたとおりだと思います。ただ、与野党が議論していただいて、私たちもしっかりその議論を真摯に受け止めるというのは昔から言っておりますので、そのことに私は変わりはありません。
(問)現在の内容で特に変更ないという見解ですか。
(答)国連条約事務局に提出している前提条件付きの25%というのはそのままでありますし、これからの状況というのは、まだ検討が終わってない状況ですから、そこはそこで。しかし、一方では虚心坦懐に与野党の議論に耳を傾けるというところです。

(問)がれきについてなのですが、先ほどの総理からの注文とも関連するのですが、まもなく震災から3ヵ月になりますが、進捗率というか、これまでの搬入率とか、その進捗状況に対する受け止めと、現状の課題ということについて簡単に教えていただけますか。
(答)今日も中野大臣が行かれて言われてましたけれども、各市町村によっていろいろ進捗状況が違うなということがあって。私も先週月曜日でしたか、大槌とか、魚の腐臭の問題とかありましたから、すぐに環境省に言って、4月の早い段階で海洋投棄というのはずっと言ってますけれども。やはり、暑くなってきて深刻になってきて、先週も環境省にすぐ行けという話をして、金曜日かな、記者会見でも喋ったでしょう、指示をして海域等々を今やっていると、だから温度差はそれぞれ地域によって違うと思うし、できることは国は声をきけばやりますからというのは、ずっとやっていますから、そこのところはしっかり機敏に環境省も対応していただいて、例えば宮城は9人体制で、いろいろな契約の問題とか、技術的な問題とか、専門家も入れて、チーム組んで、バックアップしていく体制は整ってますし、岩手も福島も同様に、今、やっております。

(問)気候変動の国際交渉ですけれども、ドイツやイギリスからエネルギー政策とか温暖化対策とか、いろいろ打ち出しが相次いでいますけれども、日本としてはエネルギー基本計画を白紙にすると言ったあと、なかなか国際的に打ち出せるような新たな基本計画を立てるまでには時間が掛かると思いますが、今、国際交渉での日本のポジションをどのように考えてますか。
(答)国際交渉は去年のカンクンでいろいろ交渉して、やはり難しいなというのを痛感をしました。だから、できれば温暖化の国内法を作りたいというのはずっと言い続けています。そして、エネルギー政策も、これから少なくとも3年から5年は原発に頼れない状況ですから、再生可能エネルギー、全力を挙げて環境省がリードしていくという状況を作り上げていきたいというふうに思っています。
(問)それはCOP17までに作り上げたいということですか。
(答)とにかく一日も早く。ですから、勉強会も既にはじめておりますし。結構詳しくなりました。

(問)がれきについてなのですけれども、福島原発の20km圏内のがれきの処理についても、早期に調査して行うというような方針を南川次官が日曜日の会見でおっしゃったのですが、この点については大臣も同じようなお考えでしょうか。
(答)はい。

(以上)

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