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大臣記者会見・談話等

松本大臣記者会見録(平成23年2月1日(火))


1.発言要旨

 おはようございます。発言がございます。
 この度の大雪及び新燃岳の噴火により被災された方々に心からお見舞い申し上げたいと思います。この冬の大雪によって、道路・鉄道の麻痺、停電等のライフラインの影響や、漁船の転覆・沈没その他の農林水産業被害などが生じています。大雪によって亡くなられた方は31日現在で81名に達したほか、福井県等の道路や鉄道に通行止めや運転休止といった影響が生じました。今、道路の方は回復しているというふうに、国土交通大臣から聞きました。
 また、新燃岳の噴火活動が活発化をして、29日、30日に、宮崎県、鹿児島県、丸一日かけて見てまいりましたけれども、降灰といいますか、火山灰が凄くて、前に行く車両が吹き上げられる降灰で見えなくなったり、深刻な被害だったというふうに思っています。噴火の影響を受けている宮崎県では、昨年は口蹄疫が発生をして、また、両県では、鳥インフルエンザへの対応に追われており、地元にとっては今回の噴火は、二重、三重の打撃となっています。私も、そういう意味で総理の指示によって現地に足を運びましたけれども、降灰被害及び鳥インフルエンザ被害等について、先ほども御報告をしてまいりました。こうした状況の中で、これらの災害に対し、政府一体となった取組を一層スピード感を持って推進するため、先ほど8時から、これらのことに対する関係閣僚会議を行ったところであります。閣僚会議での報告をいたします。それぞれ全力で対応するように指示がありました。ライフラインの確保や雪下ろし時の転落事故防止のための普及啓発、各種被害及び除雪費用の対応などにスピード感を持ってしっかりとした支援を行うこと。新燃岳噴火については、警戒体制の確立や監視体制や住民への適切な情報提供、降灰への早急な対応を図ることなどの対応方針を確認をいたしました。その際、国交大臣からは道路除雪への追加配分、農水大臣からは故障した船外機の更新への支援、総務大臣からは特別交付税による支援を実施する旨の発言がありました。さらには、防衛大臣からもお手伝いをする、国家公安委員長からもしっかり取り組むという発言も、追加的にございました。今後とも、安全・安心への要請に応えるために、決定した方針に基づき政府一丸となって、総合的にあたっていきたいというふうに思っています。詳細については、事務方にお尋ねをいただきたいと思います。
 続きまして水銀条約です。1月24日から28日の金曜日まで、千葉市幕張で、水銀条約の制定に向けた政府間交渉委員会第2回会合、いわゆるINC2が開催をされ、初日のレセプションに出席をし、水俣病経験国として、水銀対策の重要性を世界に訴えました。今回の会合では、条約に盛り込むべき内容について議論が行われ、今年の10月末の次回会合に向けて、UNEP事務局が条約の案文を作成することが合意をされました。また、各国からの幅広い支持のもと、条約の採択・署名のため2013年後半に開催予定の外交会議の日本開催が了承をされました。我が国として、水俣病の経験と教訓を踏まえつつ、引き続き国際交渉に積極的に貢献していくとともに、外交会議で条約が、水俣条約として採択されるよう、関係国の理解を得ていきたいと思います。また、国内の対応策についても、関係府省と連携しつつ早急に検討する予定であります。
 最後にABSの関係ですが、昨年10月のCOP10で採択されたABS名古屋議定書の署名が、明日、2月2日からニューヨークの国連本部において開催をされます。これを記念したセレモニーが、明日9時過ぎから現地で行われるため、COP10議長である私の代理として寺田地球環境審議官を派遣することといたしました。日本は明日の署名には準備が間に合いませんでしたが、関係省とも連携をして準備作業を進めているところであり、早期の署名を目指していきたいというふうに思います。
 以上です。

2.質疑応答

(問)出水市に行かれたときに、鳥インフルエンザの支援でですね、特別交付税で支援をしたいというようなことをおっしゃったというお話しだったのですが、その件について教えてください。
(答)野鳥のほうですか、野鳥のほうにつきましては出水市長から要請もあり、我々も考えておりましたけれども、定かでない部分がありましたので、家禽についても、野鳥についても、それぞれ費用については、一定のルールのもとに、特別交付税で措置をするということを改めて確認しました。

(問)2問目ですが、昨日小沢さんが強制起訴されたのですが、大臣の政治家としての御意見をお伺いさせて下さい。
(答)これは、小沢一郎さん本人が、御判断をされることだというふうに思っておりますし、それ以上のコメントは控えさせていただきます。

(問)火山のことに関してお伺いしたいと思うのですけれども、大臣御自身、視察されたと思うのですけど、そこでいろいろ御覧になったと思うのですが、それ以外で、今回の報告などを受けて、今日の閣僚会議などを受けて、一番懸念されていることなど教えてください。
(答)私も、阪神・淡路関係でずっと復旧・復興をやってまいりましたので、避難生活というのが、いかに辛いかということを学びましたので、やはり、それぞれ力を合わせて、心を合わせて、一番強いのは地域力だと思いますので、そこをしっかりやっていただきたいし、私たちは、どんなことでも支援をしていきたい。マンパワー、例えば灰を除いたり、様々なことの要請があれば、いろいろなことで、九州地方整備局も、あるいは桜島をもつ鹿児島県も助けていただいてますし、いろいろな意味で、車の手配があれば、なんでも言ってくださいということを、宮崎県にも鹿児島県にも言ってまいりました。ボランティアのみなさんもいろいろ手伝っていただいてますし、そういう助け合いとか、支え合いとか、励まし合いの気運というのがあることが、私自身も勇気づけられますし、避難されている人たちが、牛が心配とか、牛にマスクはかけられないとか、現地で言われましたけれども、ほんとうに、そういうことがあるということに対して、私たちはしっかり耳を傾けていきながら、あの灰は尋常ではありませんでしたから、そういう意味では、一日も早く危険除去していかなければならないと思っています。
(問)その中で、具体的に今後検討を進めていきたいと現地で言われたと思うのですけど、具体的な検討は進んでいますでしょうか。
(答)具体的な検討というのはそれほどありませんでした。除去するなら私たちもお手伝いしますよとか、例えば農産物の被害については、ホウレンソウも見ましたけれども、鹿野農水大臣にすぐ報告をいたしまして、農水で対応されるというふうに思います。宮崎県のほうからは、火山に対して、新燃岳の噴火が52年ぶりですから、知見があまりないということも言われたので、私どもも監視体制とか、実は昨日も職員を2人残して、宮崎県、鹿児島県それぞれ要望を聞かせてまいりました。ですから、宮崎県、鹿児島県どちらも、これからの対応状況を、まだ今日、朝、報告は聞いておりませんけれども、彼ら二人も昨日夜遅く帰って来ましたけれども、報告を受けて、また対応をしたいというふうに思います。
(問)昨日、住民への情報をきちんとやりたいという御発言がありましたけれども、そういった中で、気象台と地元の避難勧告の在り方をめぐって、行き違いがあったということなのですけども、そのことに関して。
(答)難しい話ですね。行き違いというか、避難勧告は高原町のみなさんが危険を感じてやられたということですし、火山噴火予知連絡会、あるいは様々な学者さん、知見をもった人達が、気象庁は国土交通省の所管ですから、私が言うことではありませんけれども、昨日の昼に言ったのは、レベル3でいいのか、レベル4はどうなのかということは、いろいろなところで監視をさせていますし、そういうこともいろいろしっかり対応をするようにということは、私自身は指示をいたしました。ただレベル3は入山制限が2kmですけど、3kmに広げたということだけは、御存知のとおりだと思います。食い違いということではないと思います。

(問)水銀規制条約の件なんですけど、2013年には採択と署名の会議を日本でということなのですが、水俣市の市長が、水俣市でという要望を出されているのですけれども、候補地の一つと捉えてよろしいのでしょうか。
(答)捉えて良いと思いますけれども、キャパシティとか、そういうのがありますから。何人の規模になるとかというのも、まだ分かりませんから、そういうのを、まだ2年半ぐらいありますので、見ながら対処していきたいと思います。御希望はちゃんと聞いております。

(問)大雪と噴火の関係閣僚会議についてなのですけども、総理大臣のほうから、なにか具体的あるいは総括的な指示とか発言はありましたでしょうか。
(答)しっかりと取り組んでほしいと、かなり真剣な顔でおっしゃっておられました。大雪については様々な被害が出ていますし、雪下ろし等々で死者も出ておりますし、いろいろなことでやっていただきたい、道路のことも言われたと思います。

(以上)

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